Part 01: 声: え、えっと……本日はお日柄もよく……えっ?天気はここからだと、よくわからない……? 声: じゃ、じゃあそのあたりの言及は省略して……。 一穂(アニバドレス): こっ……こんなところではありますが、『2.5周年お疲れさま会番外編・昭和ver』の開催を宣言しますっ! みんな: わぁーーーーーーーーーーーーーっ! 一穂(アニバドレス): え、えっと、えっと……えっと、えっと、えっと……! 一穂(アニバドレス): (どどどどどうしよう、頭が真っ白で……つっ、次……次は何を言えばいいんだっけ?!) 菜央(サマーウェディング): はぁ……仕方ないわね。ちょっと変わって。 菜央(サマーウェディング): ちなみに今回のお疲れさま会は、本編ストーリー『第三部昭和4章』まで……主に昭和編の登場人物たちが参加してるわ。 菜央(サマーウェディング): まだ読み終わってない人は、後で会いましょう。あと平成編会場の方は美雪が司会を担当してるから、よかったらそっちも遊びに行ってあげてね。 菜央(サマーウェディング): それじゃあ、一穂。乾杯の音頭をお願い。 一穂(アニバドレス): う、うん……! か、乾杯っ! みんな: かんぱーいっ!!!! 一穂(アニバドレス): な、菜央ちゃんんんんっ~~~~っ!! 菜央(サマーウェディング): ちょっと一穂、せっかく綺麗なドレスを着た上で司会を任されたんだから、もうちょっとしっかりしなさいよ。 一穂(アニバドレス): う、うん……! 一穂(アニバドレス): (うぅ、やっぱり菜央ちゃんが司会の方がよかった気がする……) 絢花(私服): ……一穂さん、菜央さん。 一穂(アニバドレス): あ、絢花さん! 今回は参加してくれたんだね。 菜央(サマーウェディング): どう? 初めてのお疲れさま会は。といっても、今回はあくまでも番外編になるんだけど。 絢花(私服): どう、と言われましても……正直、戸惑っておりまして。そもそもお疲れさま会ってどういうものなんです? 魅音(ウェディング): お疲れさま会……それは、『ひぐらし』シリーズの恒例行事! 魅音(ウェディング): ま、普通は各編の後に開催して……本編で起きた事件についてみんなであれこれと語り合う場なんだけどね~。 詩音(チョコドレス): お姉にしては、そこそこわかりやすい説明ですね。 魅音(ウェディング): 二言多い! そこそこ、と、にしては、は余計~! レナ(ウェディング): はぅ……番外編だから新情報とかは出ないみたいだし、一穂ちゃんも肩の力を抜いて楽しもう? ねっ? 一穂(アニバドレス): う、うん……。 圭一(タキシード): でも、選ばれた人しか参加できない……秘密のパーティーって感じがして、これはこれでテンションあがるよな~。 絢花(私服): ……パーティーの趣旨はわかりました。では、お疲れさま会とは具体的に言ってどのように進行すればよいのでしょう? 一穂(アニバドレス): え、えっとね……本編で殺してしまった人も殺されてしまった人もみんなで仲良く楽しく盛り上がるんだよっ! 絢花(私服): ……イカれていませんか? 一穂(アニバドレス): 絢花さん?! レナ(ウェディング): はぅ……その通りだけど、今のはちょっと一穂ちゃんの言い方が悪かったかな……かな? 一穂(アニバドレス): ご、ごめんなさい……。 菜央(サマーウェディング): まぁ、絢花さんが言いたいことはわかるわ。1回目のお疲れさま会で会の趣旨を聞いた時、あたしもチラッとだけ思ったから。 一穂(アニバドレス): そ、そうだったの……?で、でも前回のお疲れさま会は菜央ちゃんも普通に楽しんでたよね? 菜央(サマーウェディング): 美雪が突然、自分は人妻とか幼女とかの姿でお疲れさま会に参加したことがある~、なんて言い出したせいで疑問自体が吹っ飛んじゃったのよ。 菜央(サマーウェディング): それに、これは結果論だけど……前回のお疲れさま会、とっても楽しかったわ。今回番外編でこっそり開催なのが惜しいくらいに、ね。 菜央(サマーウェディング): 絢花さんの言いたいことはわかるけど、この場はそういう場だって受け入れてもらえないかしら? 絢花(私服): 菜央さんがそうおっしゃるなら。……わかりました。では全力で楽しませていただきます。 Part 02: 絢花(私服): では自分に対して、お疲れ様と称して……。 絢花(私服): お医者様から塩分と油分と糖分の塊、不健康の源、絶対食うなと言われて諦めていた憧れのフライドポテトを頂きます……サクサク。 一穂(アニバドレス): えっ?! た、食べて大丈夫なの……? 絢花(私服): どうせ二部ラストであんな結末になりましたし、三部昭和編も未登場ですし。健康もへったくれもあったものかと。サクサク。 一穂(アニバドレス): み、身も蓋もない……! 絢花(私服): そしてポテトに、ケチャップをだばっと。 一穂(アニバドレス): と、糖質ーっ?! 魅音(ウェディング): おー、絢花ってばもう場に馴染んでいるねぇ。 詩音(チョコドレス): 馴染んでいるって言うか、開き直っていませんか? 梨花(ウェディング): みー……。 沙都子(ウェディング): どうしましたの、梨花? 梨花(ウェディング): 絢花の二部昭和編の不幸はボクの不在が原因なので、やさぐれている姿を見るのはとても複雑な気分なのです。 羽入(ウェディング): あ、あぅあぅ、梨花は悪くないのですよ……。 入江: そうです、梨花さんは何も悪くないですよ……。 菜央(サマーウェディング): …………。 入江: ぐふっ?! 沙都子(ウェディング): ああっ、監督が頭を抱えてうずくまってしまいましたわ?! 羽入(ウェディング): ななな、菜央ぉ! 言いたいことはわかりますがここはお疲れさま会なので! そういう冷ややかな目で入江を見るのはやめてあげてくださいなのです~! 菜央(サマーウェディング): 別に何も言ってないじゃない。 入江: い、いいんです……二部の元凶だったのは本当のことですから。 レナ(ウェディング): そういえば前回のお疲れさま会、監督は参加していなかった……ですよね? 入江: あぁ、はい……欠席させていただきました。前回のお疲れさま会の直後に二部最終章が控えていたので、その……参加しづらくて。 圭一(タキシード): 監督が大暴れする直前か……それはちょっと参加しづらいな。 レナ(ウェディング): はぅ……変則的なお疲れさま会開催の弊害が、監督に直撃しちゃったんだね。 沙都子(ウェディング): 梨花も、前回のお疲れさま会では「ボクがどうして死んでしまったのか、ぜひ確かめて欲しいのです~」とか言っておりましたわね。 梨花(ウェディング): みー……なんと、死んでいなかったのですよ。ボクもびっくりなのです。 絢花(私服): ……なるほど、こういうノリの場なんですね。もぐさく。 悟史: そ、そうなんだけど……そろそろポテト食べる手を止めたほうがいいんじゃ……? 絢花(私服): やめません。 悟史: ほ、ほどほどにしておこうね……? 詩音(チョコドレス): まぁまぁ、食べたいって言うんですからせめてこの場でくらいは食べさせてあげましょうよ。 詩音(チョコドレス): しっかし、あんなに悪役ぅ~! な監督って初めて見た気がします。……なかなか似合ってましたよ、くっくっくっ。 魅音(ウェディング): 逆にあんたは、フツーに前回のお疲れさま会に参加していたよね……。ある意味、二部昭和編のボスみたいだったのにさ。 詩音(チョコドレス): だって、私がお疲れさま会に参加しなかったら逆に不自然じゃないですか。 魅音(ウェディング): そりゃそうだけどさぁ……さぁ? 入江: あぁ……詩音さんが凜々しく眩しく見えます。まるでクラシカルメイドをまとったメイド長のよう。これが、格が違うというものなのでしょうか……? 富竹: 例え方もどうかと思いますが、その格の差は眩しく見ていいものですかね……? 大石: んっふっふっふっ!いいじゃないですか。お疲れさま会なんですからね。 大石: それにしても、ここにいる竜宮さんはレナさんでいいんですか? 礼奈さんではなく? レナ(ウェディング): はい、今回はレナで参加です。ただ、礼奈としても大変だったかな……かな。はぅ。 圭一(タキシード): 三部のレナは本当に大変だよな……二部も十分すぎるくらいにキツかっただろうけど、大変さの種類が違うというか……。 悟史: 二部はせっかくみんなが打ち解けて、これからって時だったのにね……。 絢花(私服): でも、何もかも意味がなかったわけではなさそうですよ……と、詳しくは三部以降で。マヨネーズだばぁ。 沙都子(ウェディング): もうフライドポテトを食べているのか、マヨネーズ食べてるのかわかりませんわね……。 絢花(私服): マヨネーズも禁止されていたんですよ。……もぐもぐ。 一穂(アニバドレス): あ、絢花さん……調味料もポテトも、それくらいにしようね? 絢花(私服): ……じゃあちょっとだけ控えます。小さじ一杯くらい。 鷹野: 五十歩百歩ね……。 Part 03: 美雪(アニバドレス): やっほー! 盛り上がってる?司会者特権で遊びに来たよ~っ! 菜央(サマーウェディング): っていうか、一穂!あんたは今どこにいて何をどうしてるのよ?! 菜央(サマーウェディング): 仮にも主人公格でしょ?!なのになんなのよ三部は! 昭和にも平成にもどこにも影も形もないじゃない! 一穂(アニバドレス): ごっ、ごっ、ごめんなさいごめんなさい……! 圭一(タキシード): おおお、落ち着け菜央ちゃん!そんなに一穂ちゃんをガクガク揺らし続けていたらかなり苦しいと思うぞ?! 一穂(アニバドレス): で、でもでも、あくまで主人公の1人ってだけだし、美雪ちゃんと菜央ちゃんが元気なら私はそれで……。 菜央(サマーウェディング): よくないっ! 一穂(アニバドレス): ひぃっ! レナ(ウェディング): 菜央ちゃん、落ち着いて、ねっ?そうだ、あとでケーキが出るんだって!レナと一緒にケーキ食べよう? ねっ? 美雪(アニバドレス): お、おぅ……なんだこの状況は……。 魅音(ウェディング): あ、よかった美雪が来た!ちょっと菜央ちゃんを一緒に止めて! 美雪(アニバドレス): なにがあったの? 詩音(チョコドレス): えっと……実はさっき一穂さんが、「美雪さんと菜央さんと本編で会いたい。……あれ?でもイベントとかだとずっと一緒だよね?」 詩音(チョコドレス): 「私ってば、おかしなこと言ってるね~。あはは」……と発言したのが、菜央さんの逆鱗に触れたみたいで。 菜央(サマーウェディング): 一穂! あんた、どこ行っちゃったのよ?!あたしだけ三部の昭和に飛ばされるっておかしいでしょ! 一穂(アニバドレス): わわわ、私に言われても……! 羽入(ウェディング): あ、あぅあぅあぅ! 本人にはどうにもならないことで責めてはいけないのです~! かわいそうなのです~! 菜央(サマーウェディング): シャラップ! 羽入(ウェディング): あぅあぅっ……! 梨花(ウェディング): 羽入……ちょっと一喝されただけで怯むなんて、情けないのです。ここは一発、ふぁいと、おーなのですよ。 羽入(ウェディング): あ、あぅあぅあぅ、そんなこと言われても…! 美雪(アニバドレス): 菜央~、遊びに来たよーっ!一穂~、こっちおいで~。 一穂(アニバドレス): うぅ~っ! 菜央(サマーウェディング): ちっ、逃げたわね……。 沙都子(ウェディング): 元祖主人公の圭一さん、いかがですの?具体的には主人公とはなんぞやー、的な意味で。 圭一(タキシード): まぁ…………『ひぐらし』だからな。一般的な主人公の定義が俺たちには当てはまるかどうか。 菜央(サマーウェディング): だからって一切の登場なしなんて、どうなのよ?! 梨花(ウェディング): みー……。 美雪(アニバドレス): おぅ……梨花ちゃんが、「あってもおかしくないのです」って顔してるよ。 レナ(ウェディング): でも一穂ちゃんが三部未登場の原因は、十中八九、二部のラストだよね?あそこで何があったのかな、かな……ちらり。 圭一(タキシード): な、なんで俺を見るんだよ? 魅音(ウェディング): だって圭ちゃん、私たちに一穂絡みで隠しごとをしているみたいだったしね~? 梨花(ウェディング): みー。どんな隠し事なのか気になるのですよ。 圭一(タキシード): そ、それは……いや、でもレナ……いや礼奈についても魅音や梨花ちゃんたちは隠し事をしていただろ? レナ(ウェディング): はぅ……。 菜央(サマーウェディング): それも気になるけど、……そもそも三部昭和編で#p雛見沢#sひなみざわ#rにいる魅音さんって本当に魅音さんなのかしら。 菜央(サマーウェディング): 実は詩音さんだったりしない?二部で入れ替わってたから、三部でも怪しく見えちゃうわ……。 一穂(アニバドレス): 三部の詩音さんがどっちなのかは、ルチーアにいて連絡が取れないから確認しようがないもんね。 美雪(アニバドレス): うーん、昭和編は平成編とは別の方向で大変だ……。 沙都子(ウェディング): 確かにわからないことだらけですけど……1つだけ言えることがありますわ。 羽入(ウェディング): あぅあぅ、それはなんなのです?! 沙都子(ウェディング): それは……。 沙都子(ウェディング): 今後の鍵は、他ならぬレナさんが握っていると言うことですわー!! レナ(ウェディング): は、はぅ……そうなのかな? かなっ?! 美雪(アニバドレス): レナだけは平成編にも出てきたからね。すごく痛々しい姿だったけど……けど、いったいどんな鍵を握ってるのかな? 絢花(私服): ……ふぅ、ごちそうさまでした。 一穂(アニバドレス): あれっ?あれだけあったポテトが空っぽに?! 悟史: ごめん。止めたんだけど、止まらなくて……。 詩音(チョコドレス): ちょっと絢花さん、あんまり悟史くんを困らせないでください。 絢花(私服): すみません、やめられなくて。でも大変美味しかったです。 絢花(私服): 今なら私を撃ち殺した川田さんとやらとも笑顔で握手できる気がします。 圭一(タキシード): 絢花ちゃんがキラキラしてる……すげぇな、ポテト。 詩音(チョコドレス): このポテト、変なものでも入っていたんじゃないんです? 絢花(私服): そういえば、川田さんとやらはどちらに? 美雪(アニバドレス): それが、平成編の会場にこんなものがあって……。 川田碧の手紙: 『拝啓。秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか。2.5周年という誠にめでたい席でございますので自分は欠席させていただきます。川田碧』 鷹野: つまり逃げたの? 1周年の時はあんなに楽しそうに現れたのにね……正直、私はあまり会いたくない人だけど。ちらっ。 富竹: た、鷹野さん? なんで今、僕の方を見たんだい? 鷹野: いえね……そう言えば、あの人が初登場した時はジロウさんと一緒だったわね……って思っただけよ。 富竹: そ、それもそうだったね……ははは。 美雪(アニバドレス): まぁまぁ鷹野さん、そのあたりで……けど、富竹さんとお父さんが三部昭和編で手を組んだんだって? 赤坂: うん。富竹さんは頼りになる人だよ。もっと早く出会いたかったな。 一穂(アニバドレス): はぁ、みんな三部で頑張ってるんだね……。 菜央(サマーウェディング): だからあんたは、三部のどこで何をしてるのよ。 一穂(アニバドレス): え、えーっと……、あっ、そろそろパーティーの区切りの時間だ。 菜央(サマーウェディング): あら、本当。一穂、あんた締めの挨拶くらいはちゃんとしなさいよ。 美雪(アニバドレス): 頑張れ、一穂ー!終わったらケーキ食べよう! ケーキ! 一穂(アニバドレス): が、頑張るっ! 詩音(チョコドレス): 素直に受けましたね……前回の締めを振られた時、やっぱり圭ちゃんたちに~って怖じ気づいていませんでしたっけ。 魅音(ウェディング): そういやそうだったね。 梨花(ウェディング): 一穂も成長しているということなのですよ、にぱー。 絢花(私服): 頑張ってくださいね、一穂さん。 羽入(ウェディング): きっと大丈夫なのですよ! あぅあぅ! 一穂(アニバドレス): うっ……期待されると逆に緊張してきた……! 悟史: 一穂ちゃん、肩の力を抜いて。 一穂(アニバドレス): うぅうっ……! 沙都子(ウェディング): 一穂さん、あれなんですの? 一穂(アニバドレス): えっ、なになに? 沙都子(ウェディング): ほーら、緊張が解けましてよ~っ! 一穂(アニバドレス): ……あ、本当だ。 沙都子(ウェディング): さぁ、この調子でバッチリ締めてくださいまし! 一穂(アニバドレス): う、うん……! えっと、こほん。 一穂(アニバドレス): (うっ、みんなのことが直視できない……で、でも、ちゃんと言わなくちゃ!) 一穂(アニバドレス): み……皆さんのおかげで、『ひぐらしのなく頃に命』2.5周年を迎えることができました。 一穂(アニバドレス): こんな場所で恐縮ですが、お礼を言わせてください。本当に、本当に……ありがとうございます! 一穂(アニバドレス): 次は番外編じゃなくてちゃんとしたお疲れさま会を開けたらいいな……と、思います。 一穂(アニバドレス): そのためにも頑張りますので、その、えっと……よ、よろしくお願いします! 一穂(アニバドレス): 2.5周年お疲れさま会特別編、ありがとうございました……!また次のお疲れさま会でお会いしましょうっ!