その時だった。

「ゴメンな、青蘭!!

 高らかな声と共に魎呼が身をひるがえし、天地の手を取った。

 次の瞬間、二人の姿がブリッジからあとかたもなく消えせた。

 リングがブリッジの床に落ち、んだ音を立てる。

「魎呼!?

「天地様!!

 同時に叫びが上がった。

 阿重霞は無我夢中で祭壇に突進して、心臓が止まってしまったかのような青蘭を突き飛ばし、初めて手品を見た子どものようにきょろきょろとあたりを見回した。

 次いで、紙のように白くなった。

「阿重霞さんっ」

 清音のダッシュはかんいつぱつに合わなかった。

 阿重霞はぼうのように倒れ、美星は思わずぎゅっと目を閉じてしまった。

「一体何が起こったのだ!?

 司祭は祭壇につめを立ててしがみついていたが、その目が飛び出しそうになったのを見て、副司祭が飛んで来た。

「みゃあああああん!!

 耳をつんざくようなつうな鳴き声が響き渡った。

 クリスタルが生き返ったようにせんかいし、視界がブレる。

「魎……皇……鬼!?

 美星は目を開いた。

 世界が回り、阿座化と火美猛が傾きながらすべり落ちていくところだった。