砂沙美が
「お姉さまぁぁぁぁ……」
振り向いた砂沙美の
「……行っちゃった」
鷲羽はこの
「あーあ、悪いお姉ちゃんたちね。船も何もほったらかしにしてさ」
「あたしも魎ちゃんに会いたかったのに」
砂沙美は
「バカバカ、魎呼お姉ちゃんのバカッ。阿重霞お姉さまのバカぁー」
砂沙美は怒りのぶつけどころがないので、鷲羽の胸にしがみついて泣き出した。
「まったくでござる!!」
背後から声がした。
「
「同感だわ」
鷲羽は砂沙美の頭を
「しょうがないから、この鷲羽ちゃんをキャプテンとしとくのね。
「ラジャーでござる」
「正体不明の巨大
「魎ちゃん!!」
砂沙美がびっくりして顔を上げた。
スクリーンに雪之丞が報告したとおりの状況が
「ねえねえ、魎ちゃんが行っちゃうよ!」
「ひとまず追うでござる」
雪之丞は誰も指令してくれるクルーがいないので、ヤケを起こしたようなフル・スピードで魎皇鬼と円盤の後を追い出した。
「悪いけど、これじゃ私の最高
「今言われても困るでござる」
「あ、魎ちゃんが……消える!」
スクリーンの中央で、卵ほどの大きさに映し出された魎皇鬼が
「雪之丞、しっかりモニターして!」
鷲羽の言葉が終わるか終わらぬうちに、魎皇鬼の姿がふっと消えた。
「……またスクランブル・ワープされちゃったわ」
鷲羽は、標的を見失ってブーメランのように
「だけど、あんたの主人は通信用ブレスレットを持ってたわよね」
「ミホキヨのブレスレットでござるか? 残念ながらそんなに出力は高くないでござる」
「何、それ!?」
鷲羽の
「美星殿と清音殿のことでござる」
雪之丞は声を落とした。
「
「やだぁ」
砂沙美が吹き出した。
「そうそう、そっちの顔の方がずっといいわよ」
鷲羽も笑いながら砂沙美の肩を抱いてコクピットの後部座席に座らせ、自分は雪之丞の前に座った。
「さてと。ここにいると面倒なことになりそうだから、取り
「未成年者を危険な目に
「そうだった、魎皇鬼につけたの忘れてたわ」
鷲羽は砂沙美に大丈夫、というように片目をつぶると、きりりと向き直って指示を出した。
「雪之丞、ショート・ドライブ、スタンバイ。目標、最短距離のコンビニ・ステーション!」
「ラジャーでござる!」
スクリーンが3Dディスプレイに切り替わり、コンビニ・ステーションを表すニコニコ・マークが現れた。