エンディング ボテ腹記念撮影
数ヶ月後。三年の新学期を控えた春休み。
今日も今日とて陽一は葵、エミーリエ、千尋、莉桜を相手に撮影に励む。
陽一は父親にコンテストに出品することを許されて、親の七光りという陰口を叩かれながらも駆け出しの写真家としてのスタートを切っていた。
結果的に父親に最高の一枚を提供できなかった。
どれもこれも自分の中では最高の一枚であり、どの一枚を切っても成り立たない。
それはまるで自分の半生を綴じたアルバムのよう。
過去があって今があるが故に過去のどれも除くことはできない。
だから、叱責覚悟でこれまで撮りためたすべてを見せた。
もちろん、モデルたちに許可は得ている。
しばらくその厖大な写真を見た父親は余計な品評もなく、ただ、うなずき、許した。
(四人ともどんどん魅力的になっていくな)
母親になるという決意がそうさせるのか、数ヶ月前にくらべれば大人びているのは当然として神々しくさえある。
ファインダーの中には、マタニティウェアごしにもお腹の目立つ四人の艶身。
「こっちは準備オッケーだっ!」
四人は頬を染め、もじもじしながらなかなか服をぬがない。
そう、今日は四人のヌードを撮るのだ。
「みんな、どうしたんだよ。今まで散々裸になってきたんだ。恥ずかしがるなよ。お腹の中に俺の子どもを身ごもってくれた記念なんだからさ!」
記念という言葉に、
「記念日! ああ、ですわよね! ご主人様が望むのなら、この雌犬・莉桜はどんな姿であろうとも厭いませんわ!」
莉桜が意を決したように服を脱ぐ。それを契機として、
「会長だけにいい格好はさせられません! 私だって先輩に見初められたんだから!」
「ワタシたちはヨーイチのためだけのヒシャターイなんですからネッ!」
「莉桜に負けるか。陽一に一番キレイに撮ってもらうのは俺だけだ!」
葵、エミーリエ、千尋も我先に服を脱ぐ。
「おおっ!」
ファインダーの向こうにある生命の躍動に声を上げてしまう。
大きくせり出したお腹と、それに負けず劣らず突き出た乳房。
乳輪や乳首の色素はやや濃いめで、大きさも増している。
しかし脱いだ途端、威勢のよさはどこへやら。四人は身を寄せ合い、またもや、もじもじしてしまう。
(羞じらう姿も最高だな!)
早速、撮影をはじめる。
普通のカメラマンなら最初に撮影する分は被写体にリラックスしてもらうためのアプローチにすぎないだろうが、陽一に限って言えば捨ての一枚は存在しない。
どんな出来映えの写真であってもそれはその人を写し撮るために欠かせない一枚なのだ。
一方、羞じらっていた四人はといえばだんだんと興が乗ってきたのか(撮られているという意識は不思議と人を開放的にさせる)、妊娠腹を抱え、大胆なポージングを取る。
「ご主人様! あの……牝奴隷の身でこのようなことを言うのは僭越なのですが……集合写真など、いかがでございましょうか」
「そうだな。よし、撮るか。初妊娠記念だもんなっ!」
考えてみれば、プライベートで撮影者にはなっても被写体になったことはほとんどなかった。
三脚にカメラをのせ、タイマーをセットする。
四人の元へ駆け寄ればなめらかな裸体を抱き寄せ、張り出したお腹、二回りは元のサイズより肉肉しい乳肉を全身に引きつけた──途端。
「ふあぁっ!」
「ん、どうした。おい、みんな、ちゃんと前を向けって──」
プシャアアアアアッ! 生温かな液体を頭からかぶった。
(ぼ、母乳?)
四人は母乳噴射と共に達したらしく腰砕けになって倒れこみ、陽一はそれを受け止めるために福々しい母体の下敷きになった。
(こ、こんな家族写真もあり……か?)

(END)