華厳院莉桜 生徒会長のMを暴け

 

 

 

 七月に入ると木立の影も色濃く、窓を開ければ蝉の声が耳につくようになる。

 

 しかし未だ最後の標的と見定めた生徒会長・華厳院莉桜のネタを探り出すには至っていない。

 

 なにより彼女は隙を見せるということがない。

 

 学園内で見かけても、常に二人以上の生徒がそばにいる。

 

 その面々は下級生、同級生、上級生を問わない。なにより、その多くが骨の髄まで汗と筋肉が詰まっているような体育会系で、おいそれと近づくこともままならない(盗撮魔の汚名を着せられた陽一が彼らの視線に入ろうものなら問答無用でしばかれる。噂が出回った当初はそんな目に何度もあったのだ)。

 

 莉桜にはカリスマ性だけでなく、人徳も備わっている。そして成績は常にトップ。

 

 生徒会だけでなく、水泳部にも所属し、大会で記録を残している。家柄もよい。銀の匙を咥えて、という表現があるが、莉桜の場合はRPGで言うところの“二周目“からスタートしているようなもので、非の打ち所がなさすぎて気味が悪いほどだ。

 

 その一方で完全な実力主義の弊害は学園内に反生徒会長の機運をも高めている。

 

 さらに進学率向上のため長期休暇に塾講師による特別授業を計画。義務化も打ち出しているため、不平を言う生徒も多い。

 

 莉桜にもその手の不平不満は伝わっているようだが、彼女は歯牙にもかけず、我が道を行く。

 

 葵、エミーリエ、千尋にも助力を願っているものの(お願いした時、葵には呆れられ、エミーリエにはそれよりもラブレターの添削を早くと急かされ、千尋には明日のおかずはなにがいいと聞かれた)、今のところこれといった成果はない。

 

 それが現状。

 

 

 莉桜は決済箱に生徒会長の印を押した書類を入れる。

 

 これで今日の決裁事項は完了だ。

 

 七月ともあって午後五時でも外は十分明るい。気分的な問題だが、まだまだ仕事をやらなければいけないような気持ちになってしまう。

 

(いけませんわね。この歳でワーカホリックになってしまっては。……ひとり先走っても、下の者がついてこなければ物事はうまく回りませんものね)

 

「みなさん、今日のところはこれでよしとしましょう」

 

 役員の顔には明らかな安堵が浮かぶ。

 

「現在やっている仕事はいつも通り回収します」

 

 切羽詰まっていない限り、仕事はこの部屋だけで。それが莉桜が定めたルールだ。

 

 メリハリをつけなければ集中力を欠く。集中力を欠けばミスが生まれる。

 

 学校であればまだ助けを求められるが、自宅でミスすればそれを糊塗しようとしてさらなるミスを生む可能性がある。

 

 かえって作業効率が悪くなってしまうと考えている。

 

「会長、一つよろしいでしょうか」

 

 副会長が不意に言った。

 

「なんでしょう」

 

「夏休みの特別講習についてですが、生徒の間から義務というのはやりすぎだろうと。せめて希望者だけということで……」

 

 クラスメートから不平をぶつけられたのか、副会長は自分の進言がどんな結末を迎えるのか、すでに承知しているかのように言葉尻はか細い。

 

「わたくしの記憶が確かであれば、五月に集計した進路希望調査の結果は、およそ二年の八割が四年生の大学、そうでなくとも短大等の進学を希望したはずですわね」

 

「……はい」

 

「で、あれば不平不満を言うのはおかしいのでは? 学生の本分は学業。遊びたいという声はあるでしょう。しかしそもそも夏休みは何のためにあるのか。学園のあらゆる場所にエアコンを備えつけてあるのはなんのためか。快適な勉強空間を作ろうという学校側の姿勢のあらわれでしょう。……わたくしは生徒会長として学園の名を高める責任があります。それに夏期講習に招聘する講師は普通ならば、人気の高さからお金を積んでもその授業をなかなか受けることができない方ばかり。……もし不服があれば直接わたくしに言うように、クラスメートには伝えて下さい」

 

 副会長はこくりとうなずく。その顔には意見を退けられた悲嘆よりも、クラスメートへの義理を果たせた安堵と、会長の名を出せる大義名分を得られた喜びがある。

 

 明日にでも彼女はクラスメートに「あなたたちの意見は伝えたわ。でも会長は断固として自分の意見を曲げなかったの。それでも文句があるなら直接会長に言って」と言うだろう。

 

 まさか本当に莉桜に意見を申し立てる人間がいるはずもなく、副会長は副会長としての役目を無事果たせるし、莉桜としても「このたびの件について意見があるなら聞きますと言いました。結果、異論はありませんでした」と生徒の意見を無視しておらず、合意形成が成されたと胸を張って言える。

 

 ただ意見はなくとも、名も知れぬ生徒からの脅迫はちょくちょく莉桜の机の中や、生徒会室に見られる。どれもこれも赤を入れて送りつけてやりたいほど陳腐なものだ。

 

 莉桜は役員たちを見送る。

 

 生徒会室に残る莉桜を役員たちは気にしない。歩けば常に人だかりの中心にいる莉桜が、実は一人だけの時間を大切にすることを知ってくれている。

 

 莉桜は誰もいなくなった生徒会室でしばし待つ。たっぷり十分は待っただろうか。

 

 念には念をと鍵をかける。窓にもカーテンを引く。エアコンを止める。

 

 莉桜は今朝、机の中にあった脅迫状を鞄から取り出す。

 

 脅迫状の九割はどこからか切り貼りしたようなオーソドックスな誹謗中傷。

 

 しかしその中に時々、誰が書いたか知らないが、莉桜をレイプするという他と一線を画するものがある。

 

 官能小説でも読みながら書いたのか、莉桜を徹底的に凌辱しつくした文面、中には精液を吸わせたティッシュを同梱されたケースまである。

 

(あぁ、なんということなの。こんな無礼なことを考える生徒がこの学園に何食わぬ顔で通っているなんて品性下劣の極みですわ……っ!)

 

 しかしその心とは裏腹に頬は紅潮し、目は爛々と輝く。無意識のうちに肉厚な唇をぺろりと舐めると、鍵をかけられるタイプの手帳を開く。

 

(この華厳院家の一人娘であるわたくしに乱暴を働く? 薄汚い肉棒を咥えこませ、窒息しそうなほど顔をしゃくらせる、そうして窒息させんばかりにたくさんの青臭い体液を吐きかける、と……?)

 

 万年筆による美しい筆致で、膨らんだ妄想を文字化していく。

 

 ──華厳院莉桜が仕事を終え、生徒会室をあとにしようとすると、生徒が話があると言ってくる。莉桜が言われるまま生徒についていくと、そこには大勢の生徒が待っている。十人はいるだろうか。彼らの目に浮かぶ刺々しい色に怖気をふるい、部屋を出ていこうとするが、それを阻むように大男が現れ、莉桜を部屋に押し戻してしまう。部屋に鍵をし、突き飛ばす。猛獣の檻に投げ出されたような恐怖に、血の気が引く。

 

 ティッシュをつまみ、そこから漂う汚臭に顔をしかめる。一方で、ゴックリとツバを飲みこむ。

 

 周りから賞賛と期待、感謝の声を浴びせられればそれだけ暗い澱は降り積もる。

 

 自分でも意識していなかったそれを解き放ったのが稚拙な脅迫状の数々。

 

 稚拙極まりない文章の中に記された自分の名前。

 

 莉桜はひどい目に遭わされ、薄汚い連中に助けを乞い、家を辱められてもなお解放されず、粘性を持つ暗闇に囚われつづけている。

 

 最初は吐き気を催した。でも捨てられなかった。他の十把一絡げの脅迫文は焼却できても、それだけは捨てられない。

 

 やがて膨らむ妄想を文字にしようと思いついた。

 

 すると気分が安らぐばかりか、それまでは社交界に出るのも、そこでどこぞの御曹司と話すのも、薄っぺらい笑顔で相づちを打つのも、もっといえば人付き合い全般が苦手であったのに、禁断の夜を愉しむために嬉々として応じるようになった。

 

 誰かに頼られ、誰かから羨望され、一流企業の人間たちから求愛の言葉を囁かれるたび落ちていく闇の深さは濃くなる。

 

 だからさまざまな頼みを莉桜は引き受ける一方、敵をつくるのを忘れない。

 

 力強いリーダーシップを発揮すれば、それだけその波に乗りきれない一部からの恨みを買う。その怨嗟が妄想の一助となる。誰にでもいい顔をしては、中庸を選んでいては敵意を育めない。

 

 だから考えている。

 

 手の平を返すように運動部を冷遇することを。

 

 自分を褒めそやし、媚を売り、一円でも多くの部費のアップを求める浅ましい連中。

 

 困ったことがあれば相談にのると力強く言ってのける頑強な男たちに組み敷かれる妄想をより強固なものにするため恨みを買う方策を練っている。

 

(こんな汚物をわたくしに注ぎ……胃袋を腐らせようというの?)

 

 幼い頃からさまざまな文学作品に触れ、芸術を鑑賞し、みずからも絵筆をとる素養が、妄想の翼を押し上げる上昇気流となる。

 

 進学校と名高い諒友学園でも持ち物検査をすれば、いかがわしい本が必ず出てくる。

 

 それを莉桜は知識の補完に流用する。

 

 ──莉桜が決して男たちに怯むまいと突っ張れば、まるで背伸びをしているようだと男たちは嘲笑する。そして男たちは一斉にズボンと下着を脱ぎ捨て、そっくり返った男根を見せびらかす。

 

 文章を書きながら、莉桜の意識はもっと深い淀みに足を踏み入れる。

 

(何人もの男でわたくしを拉致して……何日も風呂に入らず、チンカスをいっぱいにこびりつかせたペニスを扱かせ、顔にこすりつけ、わたくしのおま×こにつっこんで、子宮の入り口を突き上げるの……? あぁ、臭いですわ。部活で汗をかいたそのままの格好で私を犯す? 激しく何度も突き上げ、……あぁ、わたくしの胸が揺れるのを見て……嗤うなんて。違いますわ。乳首が勃つのは寒いから……昂奮とは無関係……濡れているのは、これはあくまで身体を守るための自衛でしかありませんのっ!)

 

 左手をそっとショーツへ持っていく。

 

(臭いですわ。垢のにおい……生ゴミのにおいが……あぁ、制服につけないで……そんなゴミ汁をつけられてしまったら家の者にバレてしまいますっ! え……牝は、牝らしく、していれば? ぶ、無礼な! わたくしは牝などでは……アァッ……撤回しなさいぃっ……な、なんですって……わたくしを、偉ぶった雌豚ですって? 望んでいたのだろうって?)

 

「ひぃっ!」

 

 秘処を指でつつけば、引き攣り声が漏れた。

 

(ああぁ、わたくし、まるでお漏らしをしているようにこんなに下着を濡らして……いえ、泥濘ではありませんわ。これは違います……わたくしを誰だと思っていますの。華厳院家の人間ですのよ。それが、あなた方のような無名の一般市民ごときの薄汚いチンカスペニスをしゃぶって濡れる……? 社交界の華であるわたくしが? なにを血迷っている……世迷い言を……。今、わたくしのおま×こは動いていませんわ……あなたのような劣性遺伝子を求めるなんてことはありませんわっ……)

 

 額から噴き出した汗が伝い落ち、顎で玉を結んだ。

 

 文字が乱れる。息も乱れる。

 

 クロッチ面が秘裂に張りつき、昂奮のために肥大した襞と擦れる。

 

(ダメです。そんなに激しく動かないで! やめてくださいっ! あぁぁ、今日は危険な日ですのよっ! お願い、おやめになって! お金はいくらでも出しますからぁ、あなたがたの汚らしいものを注がないで! わたくしの子宮に歪んだ生命を注ぎ入れるなんていやです! だめですのっ! 締めつけていません! 求めてなんか……あっ、ああっ……許してぇ、なんでもしますから、種づけだけはああああぁぁ……)

 

 手帳に汗の雫が垂れ青いインクが滲む。

 

(イクッ……イクイクゥゥッ……薄汚い汚濁……赤ちゃんの素を注がれながらイきますううぅ……妊娠しちゃうぅぅぅぅ、汚らわしいゴリラの子どもを孕んじゃううぅぅぅぅぅぅぅ……ッ)

 

「~~~~~~~~~~っ!!

 

 莉桜は万年筆が折れんばかりに指先に力を入れ、ブルブルと震える。

 

 広がった毛穴から粘り着いた汗が噴き出す。

 

「ヒィッ……ヒィッ……ハ、ハ、ヒィィッ……」

 

 喘息の発作でも起こしたようにヒューヒューと喉を鳴らし、顔を恍惚に染め上げた。

 

 

 生徒会室から足下をふらつかせた莉桜が出てくる。

 

 一応、身だしなみは整えているが、隠しきれぬ高揚感を立ち上らせていた。

 

(マジかよ……っ)

 

 陽一は莉桜の秘戯を最後のほうだけ聞いていたのだ。

 

 莉桜が帰宅するところを待っていたのだが、莉桜よりも他の役員たちが一足先に帰る姿を見かけて、部屋の前にまで来たのだ。

 

 あまりのことに驚きすぎて、ICレコーダーで録音するのを失念してしまったことを悔いる。陽一は生徒会室を覗く。窓が開けっ放しだが、こもりにこもった蒸し暑い空気の中に漂う牝の色香はまだ芬々たるもの。

 

 生徒会室の扉に対してコの字型に配置された机。縦棒の部分が生徒会長の席らしく、そこにはまだ鞄があった。陽一は机に手帳を見つける。鍵付きのタイプだが、運よくそれは開いたまま。一ページを埋める文が綴られている。後半に行けば行くほど文字は乱れ、一部はよだれか、汗か、わからないが滲んでしまっている。

 

 いつ莉桜が戻ってくるかわからない。

 

 陽一は手帳をつかんで、素早く生徒会室をあとにした。

 

 

 莉桜は暗澹とした気分で生徒会室にいる。

 

 昼食時だが、食欲はまったく湧かない。

 

 昨日、いつもの戯れを終えたあと洗面所から戻ってみれば、手帳がなくなっていたのだ。さらに今朝、下駄箱をのぞいてみれば、

 

『手帳の件について。昼間、生徒会室に一人で』の手紙。

 

 莉桜は何度目か知れず、時計を見る。すでに十分近くが経っているが、まだ誰もやって来ない。こうして焦れていることさえ相手の策略のように思えて癪に障る。

 

「すいません、待たせちゃいましたね。会長」

 

 莉桜はハッとした。

 

「あなた……どうして」

 

 盗撮魔の宮園陽一。

 

「俺を待っててくれたんじゃないんですか」

 

「あなたがあの手紙を」

 

 しばし呆然としたあと、莉桜はきっと睨みつけた。

 

「盗撮だけでは飽き足らず、あなたは脅迫魔になりはてたのですか!」

 

「偉ぶった雌豚……には言われたくないですね」

 

「……っ」

 

 血が滲むほどに唇を噛みしめる。形勢は明らかに莉桜に不利だ。

 

「な、なにが望みですの。お金ですの!? 言っておきますが、わたくしはびた一文、あなたに支払うつもりはありませんわっ」

 

「そんなことは言わない。お願いしたいのはただ一つ。写真のモデルになって欲しいだけなんだ」

 

「……それだけでいいんですの」

 

「ああ。でも今俺がモデルに求めているのは羞恥心ってもんなんだ」

 

「まどろっこしいですわね。はっきりと言ったらどうです」

 

 陽一は水着を見せる。それは白一色で、水泳部で使われているものとは別のタイプだ。

 

「今日、これを着て部活に出て欲しい。ついでに俺が水泳部の活動の様子を撮影する許可を出してくれ。大丈夫。他の子たちに興味はないよ。ただ、会長を撮るためにいくだけ」

 

「ほんとうにこれをすれば……」

 

「約束は守る」

 

 脅迫者の約束など到底、信じられるものではないが、従うしかない。

 

 

(プールは極楽って思ってたけどプールサイドにいるだけってめちゃくちゃつらい)

 

 屋内プールはまるで温度の低いサウナという有様で、不快指数は限りなく百パーセントに近い。心なし制服が肌にくっついているようで最悪だった。

 

 でも、と心の中で但し書きを付け足す。

 

(眼福眼福)

 

 見渡すかぎり水着だらけ。

 

 中には股間もっこりのブーメラン野郎もいるものの、女子の身体のラインにぴったりと寄り添ったスポーティーなデザインの競泳水着を見られれば気にもならない。

 

 陽一は今や遅しと、莉桜の到来を待つ。

 

 その間、絶えず浴びせられる敵意に充ち満ちた一般部員からの視線が痛い。針の筵ではあるが、莉桜が特製水着に袖を通した姿を見るまでの辛抱だと言い聞かせる。

 

「みんな、なにをしていますの。さっさと練習をはじめなさい」

 

 莉桜は入ってくるなり、パンパンと手を叩いて言った。

 

 彼女は今、水着の上からパーカーを羽織り、腰まで届く亜麻色の髪をどうやっているのか、きれいにスイミングキャップに押しこんでいる。

 

 何人かの部員たちが駆け寄り、なにかを言う。きっと陽一がいきなり現れたこと、それを顧問が黙認していることを訴えているのだろう。

 

(おあいにく様。俺には生徒会長様のお墨付きがあるんだよ!)

 

 莉桜は部員を軽くいなし、早く練習に取りかかるように命じる。

 

 部員たちは不満顔で引いていく。

 

「今日は部活動の様子を写真部の方に撮っていただきますわっ」

 

 剣道部での撮影を耳にしている部員もいるのか、思ったよりも反発は大きくない。

 

 やがて部員たちは陽一を無視しておのおのの自主練をはじめる。

 

 莉桜はおもむろにパーカーに手をかけた。

 

 パーカーを脱いだ途端、いつもとは違う水着姿に、女子の水着など見慣れているはずの男子部員ですら見惚れ、女子部員たちは赤面しながらも、男連中よりもずっと露骨に眺める。

 

 陽一もシャッターを押すタイミングが遅れるほど目を奪われた。

 

 競泳水着は純白。それもサイズは一番小さいものをわざと選んだだけあって、莉桜の水泳選手らしからぬ奔放なボディラインに押し上げられ、歪な凹凸を描く。

 

 見事な大玉スイカのごとき淫乳は自己主張甚だしく、それはエミーリエよりも一回りは大きい。辛うじて乳頭の形こそ透けてはいないが、突起が当たっていると思われる場所には不自然な皺が寄っている。目測ではあるが、トップの数値は大台にのっているのではないか。

 

 ここでもサイズの小ささがいかんなく発揮される。

 

 垂涎もののたわわな実りに押し上げられた肩紐が規格外すぎる乳房に引っ張られ、今にも引きちぎれてもおかしくないほど突っ張っている。

 

 一方でウェストは砂時計のように細く、正反対に大胆にせり出した蜂腰の盛り上がりの淫靡さをより強調する。

 

 莉桜がプールサイドを歩くたび、ぷるんっぷるんっと悩ましいばかりの肉を揺らす。

 

 陽一は莉桜の背後に回った。

 

 案の定の結果ではあるものの、「おぉっ」という感嘆の声を禁じ得ない。

 

 水蜜桃の割れ目は丸わかり。何度も言うようだが、水着は最小サイズ。

 

 それはあたかもAカップのブラにGカップを押しこもうとする所業。

 

 もちろん肉のあまりはこぼれるわけで尻たぶの七割が股布に収まりきれず、奔放にこぼれている。辛うじて秘処周辺は収まっているものの、いつずれて、秘蕾が露わになるかわからない。

 

 莉桜にはサイズが明らかに小さく、本来、機能性を追求した競泳水着が今や破廉恥で官能的な装具となって、胸に、痴丘に、尻の割れ目に食いこみ、その妙なる輪郭を惜しげもなく外界に向けてさらけ出しているのを痛いほど理解しているだろうが、平然を装っている。

 

 莉桜は生徒会長としての矜持を抱き、背筋を伸ばしている。

 

 視線が無数の矢となって突き刺さっているのを意識しながらも決して背中を丸めない気高さには賞賛の声を送る価値がある。

 

(頭の中じゃ今頃、視姦された挙げ句水泳部員に凌辱されている自分でも想像してるんじゃないかな)

 

 莉桜の妄想小説を徹夜して読みこんだ。その間、十回は自慰をした。官能小説としてはどうだかわからないが、普段の莉桜とのギャップが生々しいリアルさを伴い、それが気分を盛り上げた。

 

(でも、いつまでそのポーカーフェイスがつづくかな)

 

 蠱惑的な肉体の稜線を縁取る白水着。あれはただサイズが小さいだけの水着ではない。陽一の主張もろくに聞かず、学園の恥部であると断じ、盗撮魔の汚名を着させた莉桜に着させるのだ。それだけで済ませるわけがない。

 

 莉桜はスタート台にとびのるや、ゴーグルをし、飛びこむ姿勢になる。

 

 前屈みになれば、股布が肉丘をしぼり出し、ぽっこりとヴィーナスの丘を浮かび上がらせる。ヒップラインを絞り出す。

 

 バストラインは今にも襟ぐりや脇ぐりからこぼれんばかりで、光沢を帯びた乳球が大きくせり出した。

 

 莉桜は勢いをつけて水面に飛びこむ。さすがは大会の入賞の常連だけあって、ほれぼれしてしまうような見事さ。

 

 莉桜の水を掻く力は強い。

 

 そうしてたちまち二十五メートルを泳ぎきり、見事なターンを見せる。

 

 こちらに向かってくる莉桜めがけてシャッターを切った。

 

 莉桜はあっという間に五十メートルを泳ぎきり、プールサイドに上がった。

 

 瞬間、屋内プールがどよめいた。

 

 莉桜は不思議そうに周りを見る。

 

 そして自分の身体に視線をそそぐや否や、装いつづけていたポーカーフェイスにたちまちヒビが走った。

 

「っ!?

 

 そこにあるのは、ただサイズが小さいだけの白水着ではない。

 

 水をたっぷりと吸ったことで競泳水着はスケスケになっていた。

 

 パンパンに生地を押し上げていた双胸はベビーピンクの乳尖を露わにし、切れ長のヘソ、きっちりと剃毛処理のほどこされたヴィーナスの小高い丘、そして股布に食いこんだ縦筋をあますところなく露わにしていたのだ。

 

 見事だったのは莉桜の反応だ。彼女は慌てて逃げるような真似はしなかった。

 

 日本人離れしたダイナミックなプロポーションをさらしながら踵を返し、自然な動きでパーカーを取り、退出していった。

 

 その堂々とした態度のせいか、部員たちは食い入るように見てしまった自分たちを羞じるように、ほうぼうで水に飛びこむ音を響かせた。

 

 陽一は莉桜のあとを追いかける。

 

(くっそ、すっげえ冷静に振るまってくれるじゃねえか、会長さんよ……!)

 

 予想外もいいところだった。もっと慌てふためき、顔を赤くし、悶絶し、見ないでと叫ぶものと思っていた。あらためて莉桜の勇ましさに舌を巻かずにはいられない。

 

 女子更衣室に入る。すると、そこでは莉桜が身体を抱きしめ、うずくまっていた。

 

 傍らには水泳キャップ。豊かな亜麻色の髪が濡れた肢体に落ちかかる。髪からのぞく形のよい耳を朱に染める。

 

「会長。よーくがんばりました」

 

 揶揄しながらシャッターを押す。

 

 キッと睨みつけられる。

 

「……や、約束……は、果たしましたわ。これでいいのでしょう。さあ、はやく……あれを渡しなさい……っ!」

 

「会長、黙ってましたけど、俺が本当に撮りたかったものは別にあるんですよね」

 

「やっぱりなにかありましたのね」

 

「会長の牝顔」

 

「は?」

 

「会長が散々手帳に書いて、疑似体験してきた、頭の中がぐちゃぐちゃになって狂いそうになっちゃうくらい酔い痴れた牝の顔」

 

「恥を知りなさい!!

 

 陽一は後ろポケットに入れておいた手帳を取り出し、開く。

 

「莉桜は男たちがぶちまけた精液をしゃぶるよう命じられる。それまで歯牙にもかけなかったような連中だ。成果を出さず、向上心もない、青白い顔をした文化部の連中が股間ばっかりいっぱしの雄であることをさらけ出しながら、莉桜に命じる。莉桜は頬を赤らめ、従う。舐め方がおかしいと剥き出しの臀部を強烈に叩かれるたび、高圧電流が走ったように身体は震え、そして蜜肉はキュンッと引き攣る──」

 

「や、やめてっ……」

 

「会長。今度こそ約束するよ。俺とエッチして最高のアヘ顔を見せてくれたら手帳を返す。会長は処女だろ。現実に男を知れば、もっと生々しいエロ小説を書けること受けあいだぜ。──さあ、どうする。全校生徒の前でさらしてほしいか、それとも被写体になるか」

 

「……わ、わかりましたわ」

 

 莉桜に悲愴な色は微塵もないどころか、女王としての気高さを保つようにツンッと顎を反らし、とろける蜜乳を揺すり上げる。

 

 生まれの違いを意識させられるような気品に陽一は圧倒される。

 

(ひ、怯むな! 会長の牝貌こそ一番撮りたかったもんだろうが! これで、オヤジに認められるんだろうがっ!)

 

 己を鼓舞し、莉桜の肩に手を置いた。

 

「まずは……」

 

「ンムッ!」

 

 唇を奪えば莉桜の湿った鼻息が顔に当たった。弾けるようにみずみずしい朱唇の弾力。それはまるで炙られたバターのように蕩け、吸いつく。

 

「会長、キスの味はどーだ?」

 

「し、知りませんわっ」

 

「つれないな。あ、もしかしてあんだけ豊かな知識があって今の、ファーストキス?」

 

「だ、だったらどうだというのですっ!」

 

 完全無欠だと思っていた会長の綻びを広げる快感を抑えきれない。

 

「会長のはじめての人になれて光栄だ」

 

「くだらないことをっ」

 

「会長、口を開けて。俺のベロを受け入れてよ」

 

「あ、あなたはゲスですっ、学園の恥さらし……」

 

「手帳が公にされても俺は構わないんだぞ。会長がなによりも守りたい華厳院家の名誉が変態娘のせいで汚されても」

 

 自らの家柄への誇りを抱く莉桜に取れる手段は一つしかない。

 

 麗嬢は口を開く。それはまさに降伏だ。

 

「舌も出してくれるか」

 

 悔しげに顔を歪めながら、舌をこぼす。陽一は可愛らしい舌先に吸いつく。

 

「ンヒィゥッ!」

 

 陽一は執拗に二枚の舌肉をこすり合わせる。

 

「アッ、アアッ……き、気持ち悪いッ……このようなことぉっ、アアッ……い、いやですわッ……ひいい……!」

 

 困惑し、目を白黒させる様を笑みまじりに窺い、ヂュルルッと音をたてれば、「らめっ……らめですわぁっ……」と身を捩った。吸いつき、そのまま舌を押しこむように唇をぴったりと縫い合わせ、親鳥が雛にえさをあたえるように唾液を注ぐ。

 

「んぐ……あぁ……こ、こんなものを飲めとぉっ……」

 

「言わせるなよ」

 

「……ん……んんっ……ドロドロ……気持ち悪い……喉に、からみついてぇ……」

 

「妄想の中じゃ、散々、飲みこんで酔っ払ってたくせに」

 

「あ、あれはっ……ヒィィッ!」

 

 唇を舐めながら、ツンと上向いている乳峰をまさぐった。

 

「ハムゥゥッ!?

 

 くぐもる声を聞きながら、水を吸って余すところなく透かしている水着をまさぐる。

 

 胸丘の裾野からピンク色の勃起乳頭にかけて螺旋状に撫でてやるが、すぐに勃起乳首を扱くことはせず、ただ指でなぞるだけ。

 

「ンン、ンァッ……ンヒィッ!」

 

 莉桜は美貌を紅潮させる。たまらないとばかりに目がきつく閉じられ、睫毛が怯えるように小刻みに震えた。

 

 それでも陽一は水着ごしに乳首を刺激する手を弛めない。

 

「焦らしていますの。ひ、ひと思いにしたらどうですのっ!」

 

「ひと思いにって?」

 

「それはっ……」

 

「一つ言っておくけど俺は会長が妄想の中で登場させる凌辱野郎みたいに強姦するつもりも嬲るつもりもないんだから」

 

「脅迫しておきながらなにを偉そうにっ!」

 

「まあ確かに」

 

 陽一は胸をかすめるように動かしていた指先を肩のストラップへ移動させ、肩口から落とす。

 

「あぁっ!」

 

 弾けるように麗丘がまろび出れば、プール独特の消毒液のにおいが更衣室に満ちる。

 

 その大きさ故か、完璧な球体を維持できなかったためにやや下膨れ気味。しかし艶を帯びた尖端肉は今にも綻びそうな花の蕾のように魅力的にコロンと丸い。

 

「かなりでかいな。大きさはどれくらい?」

 

 莉桜は口元をもごもごと動かした。

 

「ぜんぜん聞こえない。全校集会の時みたいにちゃんとはっきり言ってくれなきゃ……ねっ!」

 

「あひぃぃんっ!」

 

 弄ってとばかり突き出したニップルを爪弾けば、莉桜は悩ましく喘ぐ。

 

「じぇ……J、で、ですわ……」

 

 自分の身体情報を言わされる恥辱に、莉桜は泣き顔になった。

 

「すっげえ」

 

 思わず指折り数えてしまう。莉桜は見ていられず視線を反らした。

 

「道理で。それくらいなきゃこの迫力にはならないよな」

 

 下膨れた下弦を揉む。中身がいっぱいに詰まっているさまがよくわかる。

 

 乳球を揉み、軽く弾けば、ぷるっ、ぴるっとキメの細やかなモチ肌の表面が蠱惑に波打った。

 

 莉桜は下唇を噛みしめ、眉間に皺を刻み、屈辱的な所業を必死に堪え忍ぶ。

 

 と、その顔色が明らかに変わる。

 

 股間に陽一の昂ぶりを押しつけられていることに気づいたのだ。

 

「……会長、なにをそんなどぎまぎしてるんだ。莉桜が何度も貫かれたり、顔におしつけられたり、肛門をこそいでもらったち×ぽなんだぞ」

 

 耳元でそっと囁けば、荒い息遣いと共に「お、お黙りなさい……」とまだ威勢を失っていない声が返ってくる。これまでみずからの欲望のなすがままに紡いできた妄想と現実とが重なりつつある状況に、動揺し、困惑し、こみ上げる欲情の影に怯えているのが手に取るようにわかる。

 

「それじゃ、次は俺のち×ぽを扱いてもらおっかな」

 

 陽一は仰向けに寝そべった。

 

「……なんで横に」

 

「シックスナインだ。説明しなくても経験豊富な会長にはわかるだろ」

 

 莉桜はこちらに尻を向けてきた。散々、身動いだ結果か、股布はまるでふんどしのようにねじれながら秘貝に食いこむ。大陰唇は押しのけられて、内奥に見え隠れしている鮭肉色の小陰唇、その繊細な肉ビラが顔をのぞかせている。

 

 陽一はその見事な珊瑚礁にシャッターを切った。

 

「ど、どこを撮っていますの!?

 

 莉桜は慌てて秘部を隠そうとするが、そうはさせじと手首をつかんだ。

 

「会長、今はそれよりもやることがあるってことを忘れないでくれよ。チャックを開けて、ち×ぽを取り出してくれ」

 

 こちらには見事な肉尻しか見えてはいないが、震えや緊張が伝わってくる。

 

 チャックがずらされ、下着の合わせ目が開かれるや否や、ペニスが力強く飛び出す。その切っ先が莉桜のふっくらとした頬を強かに叩けば、莉桜は「んんっ」と鼻にかかった声を漏らした。

 

「あ、ぁ……すごいにおいですわッ……それに、白い、ものが……アアッ、こ、これって……」

 

「会長が喉から手が出るほど欲しがってたチンカス付きのち×ぽだよ」

 

「わたくしは、こんなもの望んでいませんわッ!」

 

「嘘はダメだぜ。なんせこっちには手帳があるんだ。妄想の三分の一が何日も風呂に入ってない運動部の連中に輪姦される妄想だったろ。清廉潔白な会長様は、実は穢されることがなによりも大好きな真性のド変態だったんだからなあ」

 

「言わないで。お願いですわ、それ以上はもう……っ」

 

「だったら胸と口をつかって気持ちよくしてくれよ。代わりにといっちゃなんだけど、俺も会長……莉桜のおま×こをたーっぷりと味わわせてもらうぜ」

 

 すでに我慢汁でぐっしょりと湿った生温かい亀頭冠に鼻息が吹きかかる。

 

「おっと、する前にはちゃんとするって言ってくれよ」

 

「……し、しますわ」

 

 左右から肉布団が迫るや幹肉がくるみこまれた。

 

「おぉぉっ!」

 

 見事なJカップによって亀頭の半ばまでがあっという間につきたての餅のように蕩ける爆乳に包みこまれる。

 

「俺のち×ぽは妄想で描いていたのとどう違う?」

 

「そんなの、わかりませんわッ」

 

「感触くらいはわかるだろ。実況中継すればいいだけなんだから」

 

「……硬い、ですわ。まるで岩のように……それにすごく熱い。胸の内側が、火傷してしまいそう」

 

「それから」

 

「そ、それ、それから……すごいにおい、ですわ……おぞましい……チンカスが、こびりついて、おぇっ……うぅぅ……んん、びくんって跳ねましたわ!」

 

 莉桜のぼそぼそしたしゃべり方に、加虐嗜好が疼き、股間が嬉々と跳ねる。

 

「ヒャッ、う、動いた……っ」

 

「よし、俺のほうもお返しをしないとな」

 

 股布をずらせば幾筋もの糸が伸びた。

 

「ヒダの生え具合はそんなにぶ厚くないな。でも翼みたいに左右対称ですごくキレイだぜ」

 

 表現がスラスラ出てくるのは、徹夜して莉桜の創作物を読みこんだおかげだ。

 

「おっ、今、おま×こがひくついて、汁が出てきた。下の口はもう嬉し泣きか?」

 

「よ、世迷い言をっ!」

 

 乳圧が増せば、息苦しさに股間が打ち震える。

 

「こんな汚らわしいものをわたくしにいじくらせるなんて……」

 

 言いながらも莉桜は亀頭冠をしゃぶってきた。

 

「ああっ!」

 

 さすがは妄想と知識だけは豊富なことはある。

 

 処女とは思えぬ舌の動きと、裏筋が弱いことを承知した舌摩擦。

 

 生来の器用さも手伝い、陽一の劣情は蕩ける。

 

 切っ先を這い回る舌肉は螺旋を描くように蠢く。

 

 充血してはちきれんばかりの勃起肉内を快美電流が駆け抜け、尿道が引き攣る。

 

「り、莉桜……ぐう」

 

 陽一は目の前でひくつく牝孔に人差し指を食いこませる。

 

 中はしっとりと潤み、狭苦しい膣壁が指にチュウチュウと吸いついた。

 

 花蜜ともあいまってまるで赤ん坊の口だ。

 

「んっ!」

 

 莉桜は声に詰まった。

 

 第一関節、第二関節まで入れたあたりで、水まんじゅうのように抜けるような色の白さを誇る尻丘がたぷたぷと揺れ、指を締めつけられた。

 

 陽一は指を引く。無骨な関節部分がヒダの輪をくぐれば、浅いところにわだかまっていた果汁がトロッとこぼれ、会陰を伝う。

 

「あんっ……んんんっ!」

 

 声を必死に押し殺そうとしているようだが、湿った鼻息、上擦った吐息までは押し殺しきれない。口元間近にある逸物はそれを敏感に感じ取る。

 

「莉桜のおま×こは立派だな。処女だってのに牝の片鱗をのぞかせてるじゃねえか」

 

「くだらないことを……そんなことありませんわッ……ひぁっ!」

 

 膣洞をびっしりと覆っている柔襞を鞣せば、柳腰が過敏に引き攣った。

 

 陽一は浅瀬を抉るように指を折り曲げた。蜜を掻き出すそばから、新しい分泌物がしたたる。体液がヌッチャ、グッチュッと泡立つ音が耳朶を打つ。

 

「莉桜、聞こえるだろ。お前のおま×こから出てる音」

 

「聞こえませんッ……なにも聞こえませんわッ……ヒギッ!」

 

 クリトリスをつついてやれば、莉桜の声は涙でしゃがれる。

 

「ホラッ。さぼんなよ。手帳を返して欲しいんだろ」

 

 陰核を啄み、ふっくらとしながらすべすべな乳の内肌へ、滾る男茎を押し当ててやった。カルキのにおいにまざる生々しい肉の臭気をたっぷりと嗅ぐ。

 

「ひゃ、に、においぃはぁっ」

 

「においは? なんだ?」

 

「な、何でも……ありませんわッ……」

 

 カリですべやかな球面を刮げば、莉桜の弾んだ呼気が伝わってきた。

 

「んふぅ……えろっ……チュパッ」

 

 令嬢は乳房を上下に揺さぶり、鈴口めがけ舌先を突き刺すように遣いつつ、おしゃぶりをはじめた。

 

 

 チンカスを舌先で刮ぐようにしゃぶれば、口いっぱいに腐臭が満ちた。

 

 えずきに何度も襲われ、胃袋が何度もでんぐり返りそうになった。

 

(なんとおぞましい。こ、こんなものを、ああ、好きでもない人の……それも、脅迫された末に、このようなことを強いられるなんてェッ……)

 

 たしかに莉桜には穢されることに対する嫌悪感とは裏腹に、それを心の底で望んでしまう倒錯的な願望があった。

 

 これまで不断の努力によって築きつづけた華厳院莉桜という塔。それを根底からひっくり返したら周りはどう思うのだろう。社交界に出れば花の蜜を求めて集まる働き蜂のような男連中が知ったらどんな顔をするだろう。そんな破滅願望。

 

 しかし妄想は所詮、妄想。

 

「アアッ……おぞましいですわっ……えろっ……えろぉぉっ……」

 

 くびれの部分は特に滓がひどい。軽く掃くだけで舌が痺れる。強烈な刺激臭に涙ぐんでしまう。

 

 先走り汁はとめどなく、胸の谷間を灼いた。慣れ親しんだプールの消毒のにおいにまざる強烈な腐臭をたたえるホルモン汁に鼻の頭に皺が寄る。

 

 かすかに胸を上下に身動がせるだけでヌチャヌチャと音をたてた。

 

(わたくしのおっぱいの中で汚らわしいものがびくんびくんと震えてる。変態のち×ぽ汁、アアッ……ネバネバしてますわっ)

 

 カッカッと燃え立つ火柱に感応するように莉桜は汗ばんだ。

 

「おっと、たくさんつゆが溢れてすごいな……ぢゅっ」

 

「ひぎぃぃっ!」

 

 指で掻き出されるのとは異なる吸引性感に仰け反る。

 

 乳房がたわみ、狭間に押しこまれた陰茎がビクッと力強く戦慄いた。

 

 莉桜は首を回し、陽一が尻に顔を埋めているのを目撃する。血の気が引いた。

 

「き、汚いですわッ! おやめなさいっ! あなた、自分がなにをしているのかわかっていますの!?

 

「もちろんっ」

 

 陰唇に舌を差しこまれれば、鋭い悦美が走った。

 

「あぁンッ!」

 

(わたくし、なんて媚びきった声を……っ)

 

「おお、すげ。塩素の味に負けないめちゃくちゃエロい牝の味だっ」

 

 指にとってかわった舌鋒愛撫によって脊椎から脳髄にかけて高圧電流が迸り、粘膜帯がたちまち泥濘に変わった。

 

「んっ、アアッ……エロいだなんて、そんなことはありませんわっ……ひっ、あひぃっ、ひぃぃぃン……!」

 

 蜜口をくつろげられ、ヒダを刮ぎつつ、奥へ奥へと上っていく舌の蠢動に総毛立つ。

 

「もう、やめてっ……舐めないでッ……汚い……こ、こんなことしないで……ヒッ、ヒッ、ヒイッ!」

 

 さらに陽一は陰唇を涎だらけにするだけでなく、クリトリスをも小突いてくる。

 

「ヒャッッ!?

 

「そんなにおしゃぶりをやめて欲しかったら、さっさと俺のち×ぽを気持ちよくしてくれよっ」

 

 陽一は嬉々として腰を突き上げてきた。

 

 肉塊を唇に押しつけられ、獣欲を満たせと催促されてしまう。

 

「や、やめ……ほぁっ……モゴッ!?

 

 いつまでも唇を噛み縛ってもいられず、あえぐように酸素を求めようとした瞬間、太柱がねじこまれた。

 

 濃密な海鮮臭が口内に満ちてしまう。

 

(く、臭い! 鼻が曲がってしまいますわああああああっ!!

 

 莉桜は食道が引き攣らんばかりにえずくが、温もりを求めるように生殖器は奥をめざして侵入してきた。

 

「もごっ、おっ……むごごっ……おぉん……むほぉっ……ごっほぉっ……んぐ……むぅ……ングゥゥゥッ……!」

 

「ほら。早く楽になりたいんだったら胸も使えって」

 

 陽一は容赦なく喉奥を突き上げる。腰で下乳が圧迫され歪んでしまう。

 

 胸肉と口内粘膜との激しい律動の集中砲火に曝されてしまう。

 

 頭の中で何度も火花が爆ぜた。

 

(く、苦しい! 息ができないッ!!

 

 莉桜は早くこの地獄から逃れたい一心で胸で圧迫し、口唇を狭める。

 

 この窒息感から逃れるには早く雄の欲望を満たしてやるしか方策はない。

 

(望んでしているわけではありませんわ。あくまで身を守るために……)

 

「んっ! むふっ! ぢゅぅっ! っっぐぅ!」

 

 妄想でするようにかぶりを激しく上下に揺さぶった。

 

 脳内が激しく揺さぶられ、視界がぶれる。

 

「んぐっ! むぉぉっ! ごむむぅぅんっ! んちゅっ! ヂュッパッ! ヂュッ! ッッップッ! んっっっっっっっごおぉっ!」

 

 おびただしい唾液によって不浄の膜が溶け落ちたのか、肉の味が口内に広がる。

 

 それを察知した瞬間、身体の芯が炙られるように熱を放った。膣道がしゃくり上げるように蠕動すれば分泌物の量は否応なく増えた。

 

 秘処に走った熱の疼きに下肢を蛇のようにくねらせる。酸欠の影響か、頭がぼうっとなり、なんとはなしに宙を漂流するような感覚に陥ってしまう。

 

(ズキズキと疼いて……わたくしの身体、どうしたんですの!? こんな、いきなり……まるで奉仕を強いられて、悦ぶような!?

 

 原因のわからぬ急激な変化に莉桜はパニックに陥ってしまう。

 

 肉体は確実に熟し、その変化を陽一は享受する。

 

「莉桜ッ!」

 

 まるで恋人のような親しげな呼び声。そこにさっきまであった余裕の色はない。

 

 同時に、陽一のペニスが歪な膨張を遂げる。

 

(ま、まさか!)

 

 限界の兆しを察知した莉桜は顔を引こうとするが、なぜか身体が言うことをきかない。口内に満ちた砲身より醸し出される性臭がますます濃厚になる。

 

(いやですわ! やめて、このままではわたくしの口の中で……)

 

 小鼻を広げた莉桜は涙ぐんだ双眸を細めた。

 

「グッ……ウゥゥゥッ……出るッ……うぉぉぉっ!」

 

 激しく胸を摩擦しつづけた雄渾が激しく身動いだ直後、おびただしい量の子種汁を間歇泉のごとき勢いで吐瀉した。

 

「んんんんっ!」

 

 喉奥に張りつく灼熱感と、予想外の量でパニックに陥り、たまらず吐き出してしまう。しかしまだ射精の勢いは少しも弛まず、ペニスは全長を脈打たせながら青臭いザーメンを莉桜の相貌めがけ、走らせる。

 

(汚らしい凌辱魔の体液で……ああ、どんどん噴き出して……ぐちゃぐちゃにされてしまいますわっ!)

 

 息が詰まるほどの栗花臭に、地上でもあるにもかかわらず溺れてしまいそうな錯覚に陥ってしまう。

 

「ふぁっ……あっ……ああっ……ど、ドロドロ……ドロドロにぃ……っ」

 

 冒涜だ、不敬だ、汚らわしい。

 

 莉桜は自分の顔を我欲の赴くがままに汚し尽くされたことへの非難の言葉を口ずさんだ。しかしその一方、黄色味を帯びたザーメンまみれの玲瓏たる容色が、切なげに赤らんでいることなど思いもよらなかった。

 

 

(これが上流階級と一般市民との差かよっ)

 

 シックスナインをほどき、陽一は莉桜を見下ろしつつ思った。

 

 どれほど穢しても莉桜のその気高さは曇らない。

 

 みずからの子種まみれになった莉桜を目の当たりにしながら痛切に感じた。

 

 まるで太陽に吠え立てる野良犬のような空しい気持ちになるが、奮い立つ。

 

 すでにこれまで三人もの美少女たちのあられもない姿を撮影しているのだ。

 

 陽一が陰毛までぐっしょり涎まみれになった逸物を誇示すれば、莉桜は目を瞠った。

 

「……まだ、ガチガチ……あんなに出したというのに……」

 

「当たり前だろ。莉桜だってそういう萎えを知らないち×ぽが好きなんじゃないのか。それこそ一人頭、五回くらいはしてただろ」

 

 莉桜は押し黙りながらも敵意に満ちた眼差しをぶつけてきた。喉奥をどれほど衝かれようが、顔を鳥モチのような生殖汁にまみれさせられようが一歩も退かぬ構えだ。

 

「それじゃあ、いよいよメインだ。下手なプライドなんて放り出して啼きたければ好きなだけ啼けよ。いやらしい顔さえ撮れれば手帳もなにも全部返すんだから」

 

「ほざけばいいですわ。あなたのような人相手に気持ちよくなるわたくしではありませんわっ!」

 

 莉桜の反抗心の牙は健在のようだ。

 

「その強気、どこまで続くかな」

 

 陽一は自分が、エロゲーに出てくる三流の小悪党のような発言をしているのが無性に恥ずかしかった。

 

(もうちょっとしおらしければ、俺だって優しくしてやろうって気になるってのに)

 

 青筋を立てる勃起肉を誇示しながら、横臥の姿勢をとらせた莉桜の右足をつかみ、肩に引っかけた。

 

「ぃやぁっ……」

 

 大股を開けっぴろげにすることを強いられ、莉桜はさすがに目を見開く。

 

「さすがは水泳部。あのスピードはこの立派に鍛えられたむちむち太股の賜物かな」

 

 陽一は太股に頬ずりした。産毛すら感じないツルツルの質感はまるで赤子だ。

 

「変態、やめなさい……」

 

 さすがに鳥肌を禁じ得ないのか、ざらざらした触感に変わるものの、

 

「変態? いやだいやだってさっきから言っておきながら、おま×こは濡れ濡れの、発情臭ぷんぷんなくせして」

 

 写真に収めながら嘲笑する。

 

 ぱっくりと口を開いた蜜の裂け目からのぞく鴇色の牝口は本気汁をところどころにまぶしながら、力強い雄の到来を待ち受けていた。

 

(待ってろ。すぐにぐしょ濡れプッシーに俺のち×ぽを咥えこませてやるからな)

 

 陽一は剃毛され、開けっぴろげにされている令嬢の肉スリットに穂先を密着させるや、渇きを知らぬ淵源めがけて漲りを押しこんだ。

 

「ん……ッ」

 

 莉桜はびくんとグラマラスなボディを戦慄かせた。

 

 陽一はふやけんばかりに濡れそぼつ淫壺めがけて暴杭を穿つ。

 

 太ましい棒杭を迎えたのは、無数の肥大化した花びらで彩られた肉のアーチ。

 

(処女だってのが痛いほど伝わってくる)

 

 どれほど潤滑油の助けを借りても一センチ進むためにひどく苦労する。

 

 襲いくる痛いほどの緊縮の最中、不意に気が変わったように膣道が広がり、奥へ導かれる瞬間に再びの収斂。

 

「莉桜、痛いだろ。優しくしてくださいっていえば優しくするぞ」

 

「か、勝手にすればいいんですわ! わたくしは、あなたのような強姦魔に、頼むことなど口が裂けてもしませんわッ!」

 

「なら、莉桜の妄想通り乱暴に食ってやるよっ!」

 

「んうううううう!」

 

 更衣室に悲愴な叫びが劈くや、生殖器の侵犯を阻もうとしていた膜を破る。

 

 鈍い破裂感を鋒先で感じながら、たちまち莉桜の出産口を押し上げた。

 

「ひぎっ……あぎぃっ……ひぃぃっ……うぐぅ、えぐっ……ひぐぅ……ぁひぃっ」

 

 莉桜は涙ぐみ、首筋まで紅潮させた。体中がぴーんと伸びきり、多量の汗が噴き出し、柔な肌を舐めるように伝い落ちる。

 

 痛々しくめくり上げられた膣内から、破瓜血が滴った。

 

 膣前庭に指を走らせ、愛液と絡み合った鮮血を見せる。

 

「どうだ。俺たち、つながったんだぞ……これが本当の赤い糸ってやつかな」

 

 莉桜は精いっぱいの虚勢を張り、せせら笑う。

 

「だから、なんだというのです。わたくしが泣き叫ぶとでも? おあいにくでしたわね。決して屈しませんわッ!」

 

「ふうん、屈しないね。その割に莉桜のおま×このヒダヒダは俺のち×ぽに吸いついてきちゃってるんだけどな」

 

 陽一は破瓜に濡れた華厳院の女の秘処めがけてシャッターを切る。すると、蜜路が過敏にひくんとうねった。

 

「どこまで人を辱めたら気がすむのですか、あなたは」

 

「そうだな。『ご主人様ぁ、おゆるしくださぁい』って、妄想の中みたいに屈してくれたら……かな?」

 

「なら、そんなことは永久にありませんわねっ!」

 

「それはどうだろうなっ」

 

 陽一は処女喪失の痛みの渦中でありながらも、愛液を分泌しながら無数のヒダ肉が蠢動する手応えを感じていた。

 

 

(あぁ、こんなゲスに……わたくしのはじめてが……っ)

 

 それほど強い貞操観念があったわけではないし、誰か特定の異性に想いを寄せているわけでもない。しかしいともあっさりと盗撮魔(今や脅迫・強姦魔)に身体を拓かれたことへの衝撃はある。

 

 陽一の手が乳房に伸び、ぷっくりといやらしく尖っている乳管を摘んだ。

 

「あひい、やめて。さわらないでッ!」

 

 身を捩って抵抗するが、足を肩に担がれた状態では腰を引くこともままならず、ギューッと引っ張られてしまう。

 

「ああぁんッ!」

 

「感じてくれてうれしいぞ」

 

「これは、ただの反応にすぎませんわ! 快楽とは無縁で……」

 

「まったく妄想通りの言葉だな。もしかして莉桜はレイプ願望があったんじゃないか。乱暴に組み敷かれて女にして欲しいって。あれは妄想どころか、いつか来る日のための予行演習……台本だったんじゃないか」

 

「なにをくだらない……あひぃぃっ!」

 

 乳首を磨されてしまえば、意図せず甘い上擦りが漏れるばかりか、蜜壺全体が過敏に反応し、伸縮しながら忌々しい獣棹を甘締めしてしまう。

 

「聞こえるだろ。莉桜のおま×こからヌチャヌチャって水の音が」

 

「んぅッ、違う。これは身体を守るために……き、傷ついてはいけないからァ……」

 

 莉桜を嬲るような口調とは裏腹に陽一の腰遣いは、まるで恋人にでもなったように優しい。女性、いや、処女の扱いにでも長けているようだ。少なくとも童貞ではない。

 

(こ、こんなゲスを好きになる人がいるというんですの!?

 

 驚き呆れながらも、長大な肉茎のカリがもよおす甘い波紋に柳腰が震え上がる。

 

 膣壁がギューッと収縮し、肉棒を食い締めてしまう。

 

「胸だってやわらかく蕩けてきたぜ」

 

 蜜乳をオモチャのようにぎゅうぎゅうと握りしめられる。

 

 たしかに乳管がジンジンと疼く一方で乳丘の芯部がやわらかくほぐれ、男の指を受け入れてしまっている。

 

「や、やめて、触らないで……き、気持ち悪いだけ、です、わっ……ヒイイイッ!」

 

 乳頭を引っ張られ、潰される。自分の身体をいいように扱われながら、莉桜にできるのはただ悶えるだけ。

 

「胸を揉みながらやるとおま×こがギュウギュウッ締めつけてくるじゃないか。破瓜したばっかりだってのに、我が学園の生徒会長様はマジでエロいなっ」

 

「無礼ですわッ……アアアッ……あなたのようなゲスな人間に、お、犯されるなんて、ううぅぅッ……く、屈辱以外のなにものでもありません……ンァッ!?

 

 不意に急角度で獣棹が基底部に突き刺さる。

 

 骨盤にジーンと走る激しい震えに瞬きした。

 

「ほら、もう気持ちよくなってるんだろ。痛いってのはただのポーズなんだろ」

 

 亀頭冠で圧迫されつつ、ゆっくりと円を描くように振るわれる。

 

 淫泉が泡立ち、ヂュブヂュブと下品な音をたてれば、肉の輪が狭まった。

 

 破瓜間もない胎内をくつろげる乱暴な律動に、頭の中でいくつもの火花が散った。

 

「ひぎっ、いぃぃ……あひッ……やめッ……ンン!」

 

 まさに雄の生殖器は凶器以外のなにものでもない。

 

(こんなものでいじられて、気持ちよくなんてなるわけありませんわ!)

 

 しかし抜き差しにともない、秘貝からヌチャヌチャと弾ける水音が大きくなっていることも確かだった。

 

(こんなものは快感ではありませんわ。これはあくまで身を守るための本能! 気持ちよくなどなってはいませんわッ!!

 

 一往復ごとに耳朶を打つ強い粘りに身震いしながら、莉桜は必死に言い聞かせる。

 

 雄の挿抜に莉桜が堪え忍んでいる一方で、陽一はリズミカルに腰を打ちつけ、早く、自分を認めよとばかりに居丈高なインサートを振るった。

 

「んんぁっ……あひぃぃっ! ひぎっ! い、痛い……やめなさい! い、いくらやっても、あなたで気持ちよくなるなど、あ、ありえないですわよっ!?

 

「素直じゃないお嬢様だなっ!」

 

 陽一の手が膣前庭で勃起している肉芽を爪弾く。

 

「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!」

 

 涙腺に直接ひびくような強烈な刺激に歯を食いしばった。

 

 押さえこまれている下半身を激しく戦慄かせてしまう。

 

「ほら、莉桜、これでもまだ気持ちよくないのか」

 

 陰核を絞られつつ陰唇の浅瀬をくじられる。そうかと思えば獰猛な肉塊で花芯を捏ねられ、脳芯を揺さぶられてしまう。

 

「き、きもちよくなんか……ひゃああぁうぅうぅンッ!」

 

「ほら、エロい声が出たっ」

 

「ちがいますわ、今のは感じたわけでは……ヒギイッ!」

 

 先ほどの刺激の余韻でジンジンと滾る肉豆を嵩にかかって刺激されながら、トロトロに蕩ける淫肉を鞣される。しとどに潤んだ花窪は莉桜の本心を裏切り、まるで娼婦のそれのように男を求めてしまう。

 

(……こんな、強姦魔なんかに屈してはぁ……っ!)

 

 ぢゅぶ、ぐじゅっ、ずゅぢんっ!

 

 美脚を抱きしめる陽一の腕にも力がこもる。

 

 パンパンッと息もつかせぬ抽送を繰り出されてしまえば、汗を吸ってしっとりと濡れた毛先がますます乱れ、重なった雪白の双房が甘やかに乱れたわんだ。

 

「ほらほらっ! 牝の顔を早く見せろっ!」

 

 敏感な肉真珠を弾かれ、処女特有の強ばりがほぐれ、剛直に馴染みはじめている膣壁を掘削されることで生じる愉楽がこらえきれないほどになり、

 

「うんっ! むぅぅんっ! んひっ! ひぃぃっ! あああっ! あああんんっ!」

 

 ついに嬌声が口を割ってしまう。

 

 それでも莉桜は眉間に皺を寄せ、暴君を悦ばすまいと頑なになる。

 

 と、にわかに頭の中が華やいだ。

 

(溺れてはなりません。こんなことで感じて……い、いい訳が……ああッ)

 

 繊細な膣粘膜を守るためとはいえ攪拌音が耳に痛い。

 

(かき混ぜられて……ジンジン、痺れて……アアッ……汚らわしい男のもので、わ、わたくし、おかしくなって……)

 

「ひぃぃっ……あひぃっ……んんっ……ぁああんっ!」

 

 下腹を強かに突かれるたび、甘い囀りが嗚咽の響きを伴う。

 

「ラメッ……ほんとうにラメですのッ……ンヒッ……!」

 

 豆に絡みつく節榑立った指相手に身をくねらせる。それが相手の嗜虐心を愉しませると知りながらも、莉桜にはもうとめようがない。

 

 胎内からこぼれる熱い体液は股座がふやけそうなほど横溢する。

 

 陰毛があればここまで肌がひたることはなかっただろう。その体液の熱は、まるで媚孔がうれし泣きしているように思え、子宮がじゅんじゅんと震え戦慄く。

 

(早く終わって……そうじゃないと……わたくし……アアッ……わたくし、はしたなくなって……堕ちてしまいますわッ……)

 

 なんという長い姦淫だろう。まるで数時間も一体化しているかのように思われる。

 

(早く……早くうっ……)

 

 口いっぱいに唾液がこみ上げた。思考がどろりと蕩け、忌まわしいはずの畜棒と、露まみれの花ビラが一体化していくような幻想に理性が侵されてしまう。

 

 莉桜の媚唇が狭まり、生殖器により深く吸いつく。

 

「おぉぉ、ようやくヤル気になったんだなっ!」

 

 地獄から抜ける術が、相手を愉しませるしかない八方塞がりの中で莉桜の懊悩は深まっていく。陽一の腰振りが加速する。

 

「んひぃぃ、い、いやああ、んんん……は、早いッ……ひい……ダメ……こ、壊れて、壊れてしまいますわ……あひ、あひいいっ!」

 

「壊れろ。壊れるくらい気持ちよくなれ!」

 

 飛沫を上げながらの熱烈な乱打の末に獣杭が膨張する。

 

 それはさきほど胸と口内でイヤというほど体験した極まる前兆。

 

 軽口を叩いていた陽一の口からは唸りが、熱狂的に繰られる腰つきは自分本位に。

 

「あっ、ああっ、ああああああっ!」

 

「莉桜、見せてみろ! お前の、牝顔を見せてみろっ!」

 

「絶対にいやですわっ……ぜったいにぃ、み、見せるものですか。わたくしは、あなたのような人には負けませんわぁぁぁぁぁっ!」

 

 膣腔にぎっしりと埋めさせられた大樹が戦慄きながら、情欲の凶弾を発射した。

 

「あうううぅぅぅぅぅぅぅんッ!」

 

 最深部に弾ける熱の激震に絶叫する。

 

 爛れた花弁が一雫も逃さんとばかりに収斂してしまう。

 

(イ、イくの、ダメえッ! らめですのにいぃぃぃぃぃぃぃっ!!

 

 脊髄が拉げんばかりの極彩色の閃きに、むっちりと肉感的な双乳をたぷたぷさせながらたちまち達した。

 

 しかし自我の箍が外れそうなショック状態に追いこまれながらも、莉桜は必死に牝になることを拒む。

 

 相手が写真に撮ることを目的とするのをわかっているから命がけだった。

 

 意識が宙に投げ出され、浮遊感に襲われながらも気張る。

 

「むぅぅ……むぅぅ……んんぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~ッ」

 

(熱いですわ。出された……わたくしのお腹に……満ちて……穢れた子種が……アァッ……でも、この勝負、わ、わたくしの勝ちですわッ)

 

 莉桜は激しい痙攣に苛まれながらも、陽一を睨めつけた。

 

 陽一の顔に張りついているのは驚愕。

 

 莉桜は気怠い身体を引きずりながらすぐそばにあった陽一のカメラをつかむと、渾身の力で陽一を殴りつけた。

 

 射精直後の虚脱状態で油断していた陽一はなにが起きたかわからないようだった。

 

 莉桜は胎内に満ちた溶岩の流れに慄然としながらバスタオルを身体に巻きつけると、陽一の後ろポケットを探り手帳を取り返す。よろよろと危ない足取りでカメラを持って更衣室を飛び出した。