新田千尋 親友は女だった!?

 

 

 

 竜胆葵。エミーリエ・ホッヘンハイム。

 

 陽一は画像データをパソコンで鑑賞する。

 

 修正のまったくいらない剥き出しになった本能。

 

 見栄や恥じらい、理性すらかなぐり捨て、快楽の奔流に流されるがままになった美少女たちの媚態の数々。決して下品ではなく、ただただ美しい。

 

 どれほどの機材とどれほどの美貌をもってしてもこの写真ほどの色香を出すことは不可能だろう。

 

(次はいよいよ本丸……だな)

 

 陽一はかつて自分に盗撮魔の烙印を捺した学園の女帝・華厳院莉桜──そのパンチラ写真を見つつ、やる気を燃やす。

 

 

「おーい。新田ーっ! そろそろ着替えて帰れーっ!」

 

「わかりましたーっ」

 

 いつまでも走っている千尋に呆れて注意を促す顧問に手を上げて応じる。

 

 メシを食いにいこうかとダベる陸上部員たちを確認し、ペースを落としていく。

 

 水飲み場でぬるい水を頭から浴び、がぶ飲みした。濡れた髪をスポーツタオルで拭きながら、汗のにおいがこもった更衣室に入る。

 

 あとから誰も来ないかを念入りにチェックしてから、ノースリーブのレーシングウェアを脱いだ。

 

 しなやかで伸びやかな肢体とキメの細かな肌が露わになる。

 

 額から落ちた汗が頬を伝い、顎先で小さな粒となって胸元に落ちる。

 

 千尋は部活前に替えたにもかかわらず、汗をたっぷりと吸って変色してしまっているサラシをほどく。その向こうから露わになったのはたっぷりの量感を誇る乳房。

 

 褐色の穹窿の頂きで綻ぶニップルは甘いベビーピンク。

 

 スマートな肢体の中で存在感を放つ、豊かな盛り上がりは堂々のEカップ。

 

(また大きくなったかも)

 

 肩のこりが最近ひどかったのだが、それは気のせいではないかもしれない。

 

 千尋は舌打ちしつつ、汗を拭う。

 

 下乳をぐいっと持ち上げ、たまる汗をぬぐった。

 

 スポーツバックから新しいサラシを取り出そうとした瞬間、部屋が一瞬明るくなった。はっとして顔を上げる。窓ガラスの前を黒い影が過ぎる。

 

 レーシングシャツで胸を隠しながら、窓を開けて身を乗り出す。

 

 ふりかえる生徒の手元にカメラがあるのを認めた。

 

「おい……っ!」

 

 千尋は血の気が引いていくのを感じた。

 

 

「千尋、どうかしたのか」

 

 昼休み。ぼんやりしている千尋に声をかける。

 

 しかし反応はない。

 

「おいってばっ」

 

 肩を揺するとようやく陽一を見た。

 

「おお。どうした」

 

「どうしたはこっちのセリフだよ。なにぼーっとしてんだよ」

 

「そうだっけ」

 

「……昨日からおかしいぞ」

 

 授業中でも何度も注意され、昼飯を食いながらもぼんやり。

 

「いや、なんでもないから」

 

 難しい顔をしたまま千尋は教室を出ていってしまう。

 

 

 放課後。陽一は沈んだ表情の千尋のあとをつける。

 

 あからさまに悩みを抱えているらしい親友を放ってはおけない。

 

 千尋が向かったのは体育館裏。

 

(いかにもなにかあるって感じだな)

 

 まさか千尋にかぎっていじめに遭っているとは思えない。

 

 いつでも証拠写真を撮れるようにカメラを構え、角から覗く。

 

 しばらくすると砂利を踏みしめる音がした。

 

「先輩、おまちどおさまでした」

 

 やってきたのは写真部の一年生・前山だ。百七十センチの中肉中背。髪をハリネズミのように立たせて、頬にはそばかす。見た目、爬虫類的な顔つきをしている。

 

「約束のもの、持ってきてくれましたか」

 

 千尋は前山に封筒を差し出す。

 

 封筒には万札が五枚。それを数えた前山は悪辣に顔を歪めた。

 

「たしかに」

 

「約束のもん」

 

「悪いですね。これだけじゃあ、まだまだ足りないですね」

 

「お前!」

 

「いいんですよ。あの写真をバラまいてほしかったら殴ってくれても。一番目立つ場所に掲示してあげますよ」

 

 千尋はぐっと押し黙った。

 

「ですよね。あんな写真が出たら学校はパニックですもんね。いくら理事長が了解しているからって……ねえ?」

 

 詳しい事情はわからないが脅されていることは間違いない。

 

 刹那、陽一が葵やエミーリエを相手にしたことも、あの恐喝くそ野郎と変わらないのではないかと思ったが、すぐに思い直す。

 

(いや! 俺がやっていることはあくまで最高のアヘ顔を撮るための健全な方法だ!それに、結果的には、葵もエミーリエもそんなにつらそうじゃないわけだし!)

 

 話し合いが終わる。

 

 陽一は身を隠す。拳を固く握りしめながら、千尋がその場をあとにする。

 

 悠然と勝利の美酒に酔いしれる前山もしばらくして陽一の前を通りかかる。

 

 しかしいかせない。

 

「おーっし。詳しいことを聞かせてもらおうか。くそ野郎!」

 

 その時の、眼窩からこぼれ落ちんばかりに目を剥いた前山の顔は傑作だった。

 

 

 陸上部の面々が更衣室から出てくる。千尋はといえば、まだ走っている。

 

 途中、顧問からもうやめろと言われたが、適当に受け流して走りつづける。

 

 顧問も諦めて立ち去る。走る姿が闇に溶けこんで間もなく、千尋は速度を弛め、更衣室に入る。陽一もそのあとに続いた。

 

「千尋っ」

 

「っ!」

 

 レーシングウェアのトップスを脱ぎかけたまま千尋が振り返り、慌てて下ろすものの、サラシを巻きつけた豊かなふくらみはバッチリ目に収めていた。

 

「うちの馬鹿な部員がすまん!」

 

「え……?」

 

 陽一は、前山から奪い取った五万円とデータを収めたメモリーカードを見せる。

 

「悪いな。あとをつけさせてもらったんだ。ホラ、こっちもしっかり」

 

「ってことは」

 

「お前が女だってこと、わかってる」

 

 千尋は脱力したようにロッカーに背中を預けた。

 

 俯いているために表情はわからない。

 

「どうやって学校側までだましたんだよ」

 

「……父親と、学園の理事長が親戚でさ。そのつてで。……あーあ。せっかく、ここまでだましおおせたってのに」

 

「どうしてそこまでして」

 

「うちが父子家庭ってのは知ってるだろ」

 

「ああ」

 

「母親は小さい頃に浮気してそのままどっかいっちまって。オヤジは男手一つで俺を育ててくれたんだ。捨てられたってのに、どこにいるんだかわかんない母親のことをまだ好きで。憎んだっていいはずなのに俺を見るたび、母親に似てきたって喜んで泣くんだぜ」千尋は乾いた笑いを浮かべる。「俺は母親に似ていくことがどうしようもなくいやだった。優しいオヤジを悲しませる女に似ていくのが耐えられなかった。だから、オヤジには申し訳ないけど、女であることをやめようと思ったんだ」

 

「そうか」

 

 親友の家庭の事情に陽一は重くうなずいた。

 

「俺が最近、葵の行動を見ていたことは知ってるよな」

 

 いきなり話が変わり、千尋はきょとんとした。

 

「……女性の自然な表情を撮るための研究だって……」

 

「嘘ついてたんだ。本当に撮りたかったのは自然な表情じゃない。その人の本質……理性なんかをはぎ取った極限状態の姿だったんだ。その写真を撮るために使えるようなネタを探してたんだ」

 

「ど、どういうことだよ」

 

「俺が撮りたかったのはアヘ顔。女がセックスで最高潮に達した瞬間の中でも、人間の言葉を忘れてケモノみたいに悶える瞬間なんだ!」

 

「お前、正気か!?

 

「正気も正気。そして今決めた。千尋! 俺はお前のアヘ顔が撮りたい! 今、たまらなく、無性に、是が非でも! 協力しろっ! 親友としてっ! アヘ顔モデルになって欲しい……つーか、なれっ!!

 

「はあああああああああああああああああ!?

 

 さっきまでのシリアスな空気をちゃぶ台返しの勢いで打ち消す陽一に、千尋は開いた口がふさがらない。

 

「確かに千尋が女に失望した気持ちはわかる。そんな最低な母親を持ったら当然だ。けどな、それだけで女性すべてをひとくくりにして嫌悪するのは間違ってる! 女性は素晴らしいものなんだ! 命を育むだけあって偉大なんだ! 俺はそれを二人の女性を通して知った! 俺は千尋に女ってものを見直して欲しい! 自分を偽ることをやめて欲しい! だから俺は泣く泣くお前を手籠めにする! 手籠めにして、女の悦びをウンと味わわせる! ついでに、アヘ顔を撮影する! 千尋、俺は親友として、それをここに誓うッ!!

 

「あ、アホかっ! とち狂ったか!?

 

「心配してくれてありがとう。でも俺はまともさっ」

 

「なお悪いってっ!」

 

 陽一は有無を言わせず、一歩踏みこむ。千尋は後じさった。

 

「ほ、本気かよ……だって、俺は……」

 

「優しくするから」

 

「んむぅっ!?

 

 唇を奪う。チュウチュウと吸いつくグミのように瑞々しい触感を堪能する。

 

 はじめて感じる親友の唇。昨日、いや、つい数時間前まで男だと思っていた親友の、蕩けるような触感。

 

(うわあぁ。睫毛が長ぇ)

 

 小柄なスタイルにほっそりとした肢体、細かいところを見れば確かに女性らしいところがある。今まで見過ごしてきたことが不思議だった。

 

「ば、ばかぁっ……お前、なにやってっ……お、俺たちは男ォッ!」

 

 千尋は押しのけようと抵抗する。しかし陽一は暴れる手をつかみ、ロッカーに押しつける。手首の細さを感じつつ、間近で視線を交わす。

 

「お前、可愛いぞ」

 

「ば、馬鹿野郎ッ!」

 

(まあ、そう簡単にはいかないよな)

 

 親友の女性の部分を追い求めるようにレーシングウェアごしの胸を握り、指を沈みこませた。ため息をつきたくなる軟乳の質感を衣服ごしに味見する。

 

「やめろって……うぅぅ、さ、触るなァッ!」

 

 手の平を押しのけようとする乳丘がふるうんと恥ずかしそうに揺れ、たわんだ。

 

 陽一は再び口唇を奪い、暴れる舌に食いついた。

 

 右の乳房のまろみをなぞるように指先を動かし、もう一方の手でうなじをくすぐる。

 

「だ、め……んぁっ……やめろぉっ……やめろようっ……」

 

 大胆な舌遣いで口腔を磨けば、まるで炙りつづけたバターのように唾液は粘りつく。

 

 千尋の眉が弱々しくたわんだ。

 

「ふぁっ……あひぃっ…あひぃぃぃん……っ!」

 

 ショートの毛先を震わせ、千尋は鼻にかかった喘ぎを漏らす。男相手では得られない甘酸っぱいにおいが鼻腔を打つ。

 

(千尋め、すっげえ可愛いじゃねえか。いやだ、やめろとか言っておきながら、舌はもう俺に懐いてちゅっちゅしてきやがる)

 

 眠たげに細められた千尋の明眸は浸潤する。

 

 陽一はそんな親友の目を覚まさせるように右乳をきつく握りこんだ。

 

「んひいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!?

 

 びくんと震えたかと思えば、膝からくずれおちてしまう。

 

「おい、大丈夫か」

 

「うぁ……ぁあっ……んん……」

 

 褐色の肌を仄かに紅潮させる千尋は眠たげな表情を見せる。

 

(もしかしてイったのか? 胸さわって、ちょっとしたキスしただけで?)

 

 本人に質したところでそうだとは口が裂けても言わないだろうが、ねっとりとした灯明を浮かべた眼差しが陽一の劣情を煽った。

 

 陽一はレーシングウェアをぐいっと捲る。

 

「ぁっ!」

 

 汗をたっぷりと吸ったサラシは黒々と濡れ、そしてところどころほどけながら、どんぶりを伏せたような乳球の見事な丸みを浮かび上がらせていた。

 

「お前の女を見せてもらうぞ」

 

 サラシをほどく。

 

「やめ……らめ……お、俺は、女じゃないぃっ……お、男ォッ……んぅっ」

 

 譫言のように漏らす。

 

 サラシの向こうからたわわな豊双がこぼれでた。

 

 窮屈な場所に閉じこめられた分だけ激しく身動ぐ。

 

 玉の汗をびっしりと張りつかせた美しいお椀型の双乳はもぎたてのグレープフルーツのように瑞々しく、コーヒー色の肌は艶を浮かべる。

 

 乳突端は少し薄めの桃色で、コーヒー色の地肌ともあいまって妙な色気がある。

 

 アーモンドのようにころんとした乳頭は誰かに吸われるのを待つ生け贄のように祭壇のごとき乳暈の上で今にも破裂せんばかりに盛り上がる。

 

 陽一はたぷたぷと甘やかに弾む乳房の下乳を掬うように撫でる。

 

「あああんっ!」

 

 千尋はゆるく仰け反った。

 

「男にこんな素敵なもんがついてるわけないだろ」

 

「す、素敵なんかじゃないぃっ……!」

 

「まあ、すぐにわかれとは言わない。俺が全身全霊でお前の“女“を覚醒させる!」

 

「そ、そんなの、いらな……ヒッ!?

 

 陽一がスラックスを脱ぎ捨てれば、千尋は目を剥き、声を裏返した。

 

 怒張は青筋を幾本も浮かび上がらせ、翼を広げるように発達した笠を尖端にまとう。

 

 昂奮の度合いを伝えるような雄々しい赤銅色。

 

「ダ、ダメ……やめろォッ……」

 

 腹にひっつかんばかりの昂ぶりを直視した千尋はユルユルとかぶりを振った。

 

「大丈夫。優しくするからさ」

 

 深い谷間めがけて、パンパンに張りきる生殖器をすべりこませる。

 

 麗乳の谷間の内側は蒸れて汗ばむ。それが心地よい潤滑油として作用して、巌のような生殖器をたやすく受け入れた。

 

「んうう、あ、熱いィッ!」

 

 谷間はキメが細かく、モチモチと海綿体に絡みついてくる。

 

 棹を軽く上下に揺すれば汗がつぶれて、ヌチャヌチャと淫靡な音が弾けた。

 

 目の周りをじんわりと赤らめた千尋は、コーヒー色の谷間からひょっこり顔を出した亀頭冠からこぼれる我慢汁からたちのぼる臭気に小鼻を震わせる。

 

「千尋、お前が本当に男ってんならこんなことをされて喜べないよな。でも、今のお前の顔、すげえだらしなくなってるぜ」

 

 撮影すると、ただでさえ忙しない吐息がさらに荒くなった。

 

「ち、ちがっ……俺は……こ、こんなのォッ、いやだァッ……」

 

「こんなに乳首をおっ勃てといてぜんぜん説得力がないぞ」

 

 新芽のように芯の入った乳管を爪弾いた。

 

「ああああああんっ!」

 

 ハスキーな嬌声を響かせ、千尋は煩悶する。

 

「今の声、すげえやらしかった。千尋、お前、マジでエロい。なのに、むさくるしいだけの男を演じるなんて馬鹿げてるぜ」

 

 立て続けに乳頭を弾いた。

 

「ちがっ……あひっ! ひいぃぃぃん! な、なんと言われようとォッ……俺はぁ、女なんかじゃないぃぃ……ひっ、ひいっ!」

 

 爪弾くだけでない。指の腹で圧迫すれば、飛び出そうとする勃起乳頭との反発し合いで、乳頭は面白いように震えた。

 

「ひぎ、おっぱい、ラメエッ! やめろぉっ……よ、陽一ィッ……ヒイッ……らめえ、こんなのォッ……ひ……ひ……ヒィッ!」

 

 一際声を裏返したかと思えば、乳房がにわかに火の玉のように火照る。

 

「またイったのか。敏感にもほどがあるぞ」

 

「い、いってなんかないぃっ……知らないィッ……」

 

 千尋は目を細め、小鼻を膨らませ、口角にあぶくをつくり、言い張った。

 

「それじゃあ、俺のち×ぽを舐めてくれ。俺のち×ぽを小さくしたらやめてやる」

 

「そんなことできるわけが」

 

「じゃあ、無理矢理するしかねえな」

 

「うぅ……」

 

「どうする?」

 

「さっきの言葉、ほんとうか……?」

 

「約束するっ」

 

「わ、わかった」

 

 かすかにツバを飲みこむ。

 

 ちょうど、小便穴から新しい先走りがぷっくりと提灯をつくりながらこぼれた。

 

 千尋は相を歪めつつ、そっと唇を寄せ、亀の頭に舌を伸べた。

 

「うぇ……苦い……っ」

 

 尿道を鴇色の舌先で捏ねられると、胴震いが走った。

 

「おぉぉっ……い、いいぞ」

 

「えろ……えろぉっ……んっ、んんっ……」

 

 常に、見た目の中性さとは裏腹に男らしく、女子に対してストイックでありつづけた千尋の貌は、今や牝フェロモンを濃厚にたちのぼらせる。

 

「んちゅ……えろっ……ぢゅ……んんっ……お、おい……一体、いつまで、こんなこと、すりゃ、いいんだようっ」

 

「だから俺が出すまでだって」

 

「ん……ぅぅ、口ん中ぁ、ネバネバする……んぐ……えろ……ハァ、ハァッ」

 

 拙いフェラチオの合間合間の熱い息吹に、牡のシンボルがびくっと跳ねた。

 

「こ、こいつっ……」

 

 千尋は舐めやすい姿勢を確保しようと、自分の乳房で負荷をかける。

 

「オォッ……それ、いいぞっ」

 

 尿道が圧迫されるその窮屈さで、快美の震えが走った。

 

「エロッ、エロォッ……ンッ……ンンゥ……なあ、まだ、でないのか……」

 

「まだまだ」

 

 分泌される腺汁の量は増水し、見事な蜜乳の織りなす深い谷間に流れ落ちる。

 

(気持ちいいけど、くすぐったいだけだな。もっと深く咥えてほしいっ!)

 

 千尋にとってなにもかも初めてで、懸命にやろうとしてくれているのはわかる。

 

 しかし陽一にしてみれば決定打に欠け、まるで焦らされているようだ。

 

「なあ、もっと早く出せるかもしれない方法を教えよっか」

 

「ふぇっ……?」

 

「こうすればいいんだっ」

 

 陽一はキメの細かいモチ肌を削りながら、桃色の肉厚口唇に割って入った。

 

「ぅっ!?

 

 それも亀頭だけを含ませるだけでは終わらない。幹肉のいけるところまで一息にねじこんだ。

 

「んぐごぉっ!」

 

 亀頭冠が喉奥を穿てば、千尋は目を白黒させる。

 

 無理矢理、Oの字に押し広げられた口内では舌が気道を確保するために暴れ、唾液が細流のように口角からこぼれた。

 

 それでも陽一がさらに腰を押しこめば陰嚢は尖った顎をたたき、鼻と口が縮れた性毛に沈むまで深く圧迫する。

 

 棹全体が千尋のツバに溺れる。

 

 おそらくファーストキスを数秒前に奪われたのと同じ唇は今や慰みものも同然。呼吸を少しでも円滑に進めようと鼻の穴が広がる。

 

 自分は男だと言い張っていた千尋の顔が淫猥に煙った。

 

 陽一はシャッターチャンスを逃さない。トリミングを一切必要としない純粋な女の悶絶を次々とデータに落としこんでいく。

 

「ぐゆぇっ……うぇっ、ぐうぅっ……ん、んうぅぅっ……!」

 

 陽一は唇をめくり上げんばかりに腰を引き、そうかと思えば深く押しこむ。

 

 口内だけでなく、脳内をもかきまぜん勢いで腰を繰り、怒張をますます流涎でふやけさせた。

 

 

 千尋は長大な陰茎にパニックに陥る。

 

 押し寄せるのはなにも物理的な肉塊だけではない。

 

 牡臭まで舌先で捏ねていた時とはくらべものにならないくらい濃厚で身体の芯まで侵されてしまいそうだった。

 

 あまりに突然で、無遠慮すぎる挿入に千尋は頭を引こうとする。

 

 しかし陽一の手がそれを許さない。咥えることを強いられれば、喉奥にまるで岩の塊を食いこまされるような衝撃。

 

「んっぷううっ!?

 

 首筋にジーンと走る痺れに頭の中が滾った。

 

 そのあとに続くのは容赦のないピストン。

 

 口内は蹂躙され、喉がひりつくほど何度も執拗に穿たれてしまう。

 

「らめぇっ……んぐっ……んぐぁっ……ぶぁっ……あっぷ、っぷぁっ……んぐぅぅ……ひっ、ぁっぐぅぅ……!」

 

 強制的に口をこじ開けられ、溢れた唾液が口元でわだかまる。それに陰毛がからみつき、不快指数は否応なく上がる。

 

(やだ、死ぬッ! 死んじゃうよぉっ!)

 

 涙腺が痺れ、涙がひっきりなしに溢れる。

 

 ただでさえ夏場の更衣室は熱が籠もり、二人分の高い体温が千尋の小さな身体の中でない交ぜになり、渦を巻く。

 

 開いた毛穴からおびただしい量の汗が噴き出し、汗と涙、よだれとカウパーで、千尋の容色はたちまちべとべとになってしまう。

 

(陽一のやつ、幸せそうな顔してる! 俺がこんなに苦しがってるのに、すげえ、気持ちよさそうになってるっ!)

 

 それも遠慮会釈のない律動で執拗に掘り起こす。

 

(これが親友相手にすることかよ!?

 

 吐き出すことができないならば、少しでも喉奥への負担を減らそうと当たる部分をずらす。まるで口いっぱいに食べ物をつめこんだリスのように肉棒の形通りに頬が膨らんだ。

 

「アアッ……すげえよ、千尋! たまんねえっ! お前の口、すっげえ最高だ!」

 

 熱病にでも浮かされたように呟く。

 

(そうだ。早く出させれば、この地獄が終わるっ!)

 

 千尋は気怠い顎に力を入れ、歯を立てぬようにして口唇を狭めた。

 

「うぉぉっ!」

 

 陽一の声が一オクターブ高くなる。

 

 まるでイソギンチャクの捕食だ。千尋はみずからかぶりを前後に振った。

 

 青筋をたてる肉の角をしゃぶり回す。

 

「ううぶっ! んごぉっ! むほぉ! ぐぽぉ! にゅぐぅぅ! ぢゅっぷぅっ!」

 

「ああっ、い、いきなりやる気になって……うっ!」

 

 陽一の顔から余裕の色が消えた。その顔に胸の奥がこそばゆくなる。

 

 もっとその顔が見たいと、舌を大きく蠢かせた。

 

「んごっ! ぢゅっぢゅっぶぅっ! ぢゅるるるっ! んぐっ! ぎゅっぷっ! にゅっぷぅっ! もごぉっ、おぉぉっ……ごぉぉ……っ!」

 

 びくびくと戦慄く逸物に目を細め、髪の毛先を躍らせ、汗の飛沫を飛ばしながら夢中でしゃぶる。

 

「へぶぅっ、んぐぅ、ぐっぽぉっ、ぎゃっぷ、っっっぷぅぅ、んぶぉぉっ……!」

 

(早く出して! 早く! 早くうっ!)

 

 千尋は気づかない。苦しさからの解放を求める一方で、力強い生殖器に対して捨てきれなかった女の性がひれ伏しはじめていることに。

 

 

 親友の口と鼻を陰毛で塞ぎ、尖った顎に陰嚢を押しつけながらのディープスロート。

 

(千尋、めちゃくちゃノってきてるっ!)

 

 女子が放ってはおけない千尋の美貌は酸素欠乏のために赤黒く変わり、眉間には深い縦皺、そして黒目は年代物のレコード上の針のように今にも飛んでしまいそう。

 

 陽一のなかで獣性が哮る。嗜虐の快感が沸点に達しようとする。

 

「出るぞッ、うぉっ、うぉぉっ、うおおぉぉぉっ!」

 

「んぐぅ、ぐおぉぉぉっぷ、んううぅぅっっっっっぐうぅぅっ!?

 

 ドクッ、ドクッ、ドッグゥゥンッ!

 

 全長十六センチの勃棹が戦慄きながら、天然のコンデンスミルクを吐瀉した。

 

「ぐべぇっ.……んごぉぉぉぉぉぅぅぅっ」

 

 栗花の臭気をいっぱいに溜めこんだ白濁汁が褐色の肌に垂れた。

 

「吐き出すな。飲むんだっ!」

 

 陽一は亀頭冠を押し返そうとする舌をはねつけ、腰を執拗にしゃくる。

 

「ぐぉっ……っぼぉぉっ……んぐぅあっ……げっ……うぅっ……んぐげっ……へぐうっ……えぐ……ングウウウウッ……」

 

 ドピュ、ドピュッと精の解放感が女の口内を灼くたび、千尋は百面相を見せる。

 

 長い睫毛に涙の雫が張りつき、目尻が神経質に震える。

 

「うぇっ、んぐぅ、うぇ……ぁっ……げぇっ……んぁっ……げぐぅっ……ごっぷう」

 

 何度もえずくたび、小鼻が膨らむ。絶頂痙攣をする陰茎に湿った吐息がふきかかる。

 

 陽一は雄渾とのディープキスを強いつづけた。

 

 そのうち、細い喉が痙攣しながら小さく波打ちはじめる。

 

 こぼした量も多い。しかしそれでも飲ませたことへの達成感に口元をほころばせた。

 

「どーだ。人生初のち×ぽ汁はっ」

 

 たっぷり五分間くらいは口内へねじこみつづけた逸物を引き抜く。

 

「げほっ、げはっ……えっほっ……ごほぼっ……げほげほっ……!」

 

 千尋は酸素を求めるあまり激しく咳きこんだ。

 

 鼻から精液まじりの汁がこぼれた。それでも生存本能は止められない。

 

 何度か咳きこんだあと、褐色の肌を紅潮させた親友は肩で息をする。

 

 一見すれば精も根も尽き果てたと言えるかもしれない。

 

 しかし陽一にはわかる。親友の明眸が女であることを自覚しはじめ、無意識のうちに女である自分と向き合おうとしているのを。

 

(もう一息だな)

 

 脱力している千尋の手をつかみ、抱き起こす。

 

「あ、……も、もう、終わりだろっ……もう、いいだろぉっ……」

 

 涙ぐんでいる声だけを聞けば、悲劇のヒロインかもしれない。しかしハの字の眉宇、半開きの口元は発情の印。

 

「じゃあ、おとなしく女ってことを認めるか」

 

「そ、そんなのどうだって──」

 

「じゃあ、ダメだ。それに言ったろ。俺のち×ぽが小さくなったらやめるって」

 

「だって、出したら小さく……」

 

 そこではじめて残滓を滲ませる屹立の偉容ぶりに目を瞠った。

 

「悪いな。たった一度で満足するような歳じゃないんだ。女の千尋にはわからねえかもしれねえけど」

 

「な、なんだと!」

 

「そうだろ。今のお前は男のことも、女のこともろくすっぽわかっちゃいないんだ。だから、俺が女ってものを教えてやるっ!」

 

 陽一は千尋のウェストをつかみ、自分のほうへお尻を突き出す格好をとらせる。

 

「次はなにをさせる気なんだようっ……」

 

「させる? 今度は俺が教えてやるんだよ」

 

 抵抗するも、お尻をふりふりと揺らすだけでは、男にしてはあまりに形の整いすぎた美尻をアピールしているようにしか見えない。ショートパンツに指をひっかけ、引っ張りおろせば、トランクス型の女性用下着。

 

「なんだよ。Tバックじゃないのか」

 

「そんなのはけっかよぉっ!」

 

「そんな野暮天じゃ、女子失格だぞ……まったく楽しめる点といったら……」

 

「だから、何度女子扱いするなと言えば……ひイィィッっ!?

 

「ここだけだからな。スーハースーハー!」

 

 股座に顔を埋めた陽一に、「お前、変態か!?」と千尋は悲鳴を上げる。それは紛う事なき女子の悲鳴だ。

 

 陽一はそれを無視して小鼻を広げ、汗香に富んだ臭気を堪能する。

 

 甘酸っぱさのなかにある淫気を麻薬犬よろしく察知する。

 

(よく見りゃ、染みが。汗でぐっしょりで、わからなかったけど、あれだけち×ぽをしゃぶって、二度もイったわけだから火がつかないほうがおかしいもんなっ)

 

 いつまでも嗅いでいたいが、股間の逸物はメインディッシュを求めて催促するようにズキズキと疼く。

 

 陽一はトランクスを引き下ろす。

 

「あうぅっ……」

 

 突然の外気に驚いたように千尋は身をくねらせる。

 

「やっぱりドロドロじゃねえか」

 

 極上の肉アケビがふわっと口を開き、発酵したような強い臭気を醸し出す。

 

 シャワーすら満足に浴びていないせいか、鼻にツンッとする饐えた刺激臭はトランクスごしの比でない。

 

 しかし、それに嫌悪感を抱くどころか、ふるいつきたい衝動に駆られ、ヌメつく割れ目をなぞった。

 

「ひぃっ! な、なにすんだようっ!」

 

「見ろよ、すっげえいやらしいぜ。発酵させすぎたチーズみたいに糸引いてる」

 

 首をめぐらせた千尋は赤面して「知らない! そんなの、知らない!」と弱々しく反発した。

 

「千尋、往生際が悪すぎるぞ……エロォッ」

 

「ヒィッ!」

 

「ん、すっごいおつゆが溢れてとまらないじゃないか」

 

 陽一は二度の絶頂を経て、白い粘液をヒダの細かいところにこびりつかせた肉穹窿を熱を帯びた舌先で執拗に刮ぐ。

 

「なめ、なめるなぁぁ……だ、だめだってぇッ!」

 

 釣られた魚のようにびくんびくんと千尋は身悶え、かぶりを振るう。

 

 千尋の痴処の肉づきは控えめで体毛も薄い。しかしビラビラが妙に大きく、大陰唇からはみ出し、処女でありながらもすでに熟した女のような蠱惑さがあった。

 

「えろっ……ぢゅるるっ……ヂュッバ、ヂュッバアァッ!」

 

 ほくほくと湯気をたてた割れ目にかぶりつけば、それはまさに蒸したての小籠包。

 

 含んだ途端に、スープが雪崩を打って味蕾を刺激する。強い酸味と、甘さ、癖になりそうな女のにおい。

 

「ひぎいい! も、もう、やめてくれよう……よ、陽一……もう、ダメ、おかしくなる! 変になるうっ!」

 

「そんなこと言って、溢れてとまらないんだから吸ってやらないとっ!」

 

 激しいバキュームをほどこした瞬間、

 

「ら、らみゃああぁぁぁぁっ……」

 

 筋肉のスジを浮かべつつ片足で虚空を蹴り上げながら背骨が折れんばかりに仰け反り、たちまち昇天する。珊瑚色をした無数の肉襞がしゃくり上げつつ痙攣した。

 

「千尋、おまえ、イきすぎだぞ」

 

 冷静に指摘すれば号泣しつつ声を裏返らせる。

 

「だれのせい、だとぉ……おもって……あひっ!? いやらぁっ! ひいい、さ、さわるなぁ……!」

 

 千尋は自分の不甲斐なさすぎる感度に、前戯の段階であるというのに息も絶え絶え。

 

「俺はお前が男だからって言うからち×ぽを探してやってるんだろ。……まさか、これじゃないだろうし」

 

 葵のにくらべれば、まるで赤ん坊のように小さな肉真珠を爪弾いた。

 

「あひいいいいいいいいい!」

 

 小さな蜜孔が戦慄き、ドロッと乙女の涙を漏らせば、両膝はガクガクとわらった。

 

「なあ、ここじゃないよな」

 

 二本の指でそっと敏感な芯部を剥き出しにすれば、

 

「ちが、ちがあぁっ……ヒギイ、イィィッ……いっ、いっ、いっ、またぁ、またぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 

 プシャ、プシャアッ! 尿道から潮を噴き出した。尻餅をつきそうになるところを、陽一はえくぼができるほど引き締まったヒップを支えた。

 

「も、もう……らめてくれぇっ……もう、やるなぁ……ひっ……ひっ……これ以上、いじめられたらぁ、し、死ぬうっ……」

 

「ひどいな。お前が男だって言い張るからその証拠を探してやろうってのに」

 

「ち、違う……俺は女だぁっ……男の……お前みたいな、ち×ぽはついてないぃぃぃから、だ、だから、もうぅっ……」

 

「じゃあ、親友として女の幸せってやつをプレゼントしないとなっ!」

 

「ヒィッ!」

 

 汗をびっしりと浮かべる男根をすりつけた。

 

「へぁっ……ああ、熱いッ……ひい、熱いッ……う、ううう、こ、これが、今から、俺んなか、はいるのかよう」

 

「そうだ。これからこのち×ぽが千尋を俺の女にする。……お望みは?」

 

「や、優しく……し、しれぇっ……」

 

「善処する」

 

 四度のオルガスムスが少女から抵抗する気力を奪っているらしい。

 

(いい具合に力が抜けてるからスムーズにいくだろうな。親友の処女を奪うにはもってこいだ)

 

 陽一は親友と交わる瞬間を浅ましいほど心待ちにしている獣棹を姫口へ押しつける。

 

「ひぁあっ……ぁあっ、ああっ、あああっ……か、硬いッ……」

 

「千尋、いくぞっ」

 

 陽一は処女肉でありながらドロドロに蕩けきった谷間めがけてつっこむ。

 

 抵抗感どころか、むしろ向こうから吸いついてくるような積極的な質感に包まれる。

 

「ひ、ひろがるう……ひ、ひぁっ……い、痛いっ!」

 

 後背からの責めに、千尋の涕泣が劈いた。

 

「よ、陽一っ、痛い、痛いッ!」

 

 小刻みにゆっさゆっさとたわむ乳果実を搾りたてながらなおも突き刺す。

 

 甘くやわらかな産道を勃起肉が突き進むが、さすがに簡単にはいかない。

 

 押し寄せる淫壁に食い締められれば、陰嚢から蟻の門渡りにかけて性感電流が迸った。それでも蜜まみれの肉路を突貫していく。

 

「もうすぐだからっ」

 

 身を捩り、前人未踏の痴孔を穿てば、

 

「ッッッッッッッッッッッッッッ!?

 

 パンッ! 処女膜を奪い去った手応えを、亀頭冠いっぱいに感じると同時に、肉棒を圧迫される。

 

 陽一は乳頭を押しつぶしながら、肉の尖端で子宮口を威勢よく突き上げた。

 

 深底部はコリッコリッとして弾力に富み、母性の入り口にふさわしく切っ先を包みこんでくれる。

 

「ひいいい、ひいっ……ひいいぃぃぃ……ああ、お腹、すごく熱ぅいッ……燃えるッ……燃えちまってるよぉぉぉぉぉ……!」

 

 陰嚢が股座を打つ。ペニスが千尋の胎内に陥入した瞬間だった。

 

 

 ズキンッ、ズキンッと鋭い痛みに下腹をさらされてしまう。

 

「ぐうぅっ……うぅっ……う、う、うぅっ……」

 

 全身を小刻みに戦慄かせながら千尋は白い喉をさらす。陽一の骨張った指が桃乳をもがんばかりに食いこみ、粘土のように形を歪めさせられてしまう。

 

「あ、ああ、す、すごっ……」

 

(奪われたんだ。俺のはじめて……男だってのに、陽一に、俺の……処女がぁ、奪われたんだ……アウッ、ウウッ……)

 

 それは理性では隠しきれぬ本能からの動揺。千尋はかすかに膨らんだ下腹を撫でた。

 

 余分な脂肪のないくっきりとしたくびれのラインを描いているウェスト、そこに穿たれた切れ長のヘソがたわんでいた。

 

 繋がっている部分を見れば、そこにはぴっちりと押しつけられた陽一のふぐりだけが見える。

 

 汗みずくの肢体に荒い吐息がふきかけられた。

 

「千尋、女になった気分はどうだ」

 

「そ、そんなこといわれたってわかんねえよぉっ……」

 

 破瓜の痛みで思考がうまくまとまってくれない。ただ逞しい怒張が陥入した蜜壺の拡張感が、生々しく伝わってくるばかり。

 

「痛みは」

 

「す、少しィッ……」

 

「じゃあ、まだ動かないほうがいいよな」

 

 陽一は慈愛をのぞかせながら乳房をまさぐる。コーヒー色の肌でふっくらとほころぶ花の蕾のごとき乳頭を指で挟まれ、コリコリと刺激される。乱暴な挿入とは裏腹な優しすぎる慰撫に「ヒッ、ヒッ……」と声を裏返さずにはいられなかった。

 

「ほら、腕を上げろ」

 

「な、なにするんだ」

 

 右腕を持ち上げられたかと思えば、いきなりそこへ鼻を埋められた。

 

「へえ、脇の手入れはちゃんとしてるんだな。男だって割には」

 

「だ、だって、それはぁ……」

 

「そういう美意識は女なんだな……ま、都合いいけど」

 

 湿った鼻息が吹きかけられたかと思えば。

 

「ひゃああっ!」

 

「すっげえな。脇、蒸れっ蒸れだぞっ」

 

 後背位で刺し貫きながら、陽一は腋窩に舌を這わせる。

 

「いやあっ……ぁああっ……ダメ、なめるなぁっ……」

 

「なんで」

 

「汗、かいて、はずかしぃんだよぉっ! わかれよぉ、ばかぁっ!」

 

「今のばかぁって甘えた感じでよかった。まるで恋人同士の会話みたいで……ぢゅるるううっ!」

 

「わっ、や、めぇ……ひい!」

 

 キスの痕ができよとばかりにきつく吸われ、千尋は身動いだ。

 

 処女血を膣口のまわりに、まるで口紅のようにまぶした花園がギューッと収縮する。

 

 ゴツゴツした奇巌のごときペニスと膣粘膜が重なり合えば、ジンッと切実な痛みが眉間まで貫く。

 

「イギッ!」

 

 下唇をきつく噛みしめ、ゆるゆるとかぶりを振った。毛穴が開き、汗が噴き出す。

 

 その汗はどろりと粘度を帯び、肌に絡みつく蛭のように総身を舐めた。

 

「ほら、こっちの脇も」

 

「い、いやだ! 変態! やめろよぅ……も、もう、いいだろぉっ……」

 

「そんなこと言って、千尋の声、甘くなっちゃってるぜ」

 

「なってないっ……いぃっ!」

 

 腰をそっと引かれれば極太が抜ける。広がった肉笠に柔壁を巻きこまれてしまえば、腰が抜けるような脱力感に襲われてしまう。

 

 すかさずもう片方の脇も、チロチロとしゃぶられる。

 

「ヒィッ、アヒッ、ヒィィィッ……!」

 

 頭の中が赤熱するほどの激しい羞恥心に目を見開く。

 

(うそだろ。脇をぺろぺろされて、汗をしゃぶられて……は、恥ずかしいのに……俺、感じてるのか……ああ、だめ……お腹が温かくなって、キュンキュンしてるうッ)

 

 信じがたい肉体の反応に柳眉をひそめた。

 

 自分でも秘苑全体が引き攣り、うねり、無数の柔ヒダが鮮血とそれに倍するほどの悦蜜にまみれた焼け木杭に絡みついているのがいやというほどわかってしまう。

 

「あうぅぅっ……うぅぅっ……ひぃぅぅぅっ……!」

 

 さらに乳房を揉みしだかれることで甘嬉に頬が緩んだ。乳頭を摘まられれば、ジーンと熟火がほとばしった。まるでこうして形をもって、ツンと小生意気にしているのが嘘のように、今にも形をなくして蕩けてしまいそう。

 

「ひぁっ……あひっ……お、おかしい……なんだよこれェッ」

 

 互いの生殖器が混じり合っている場所がぐずぐずに爛熟する。

 

(ジンジンしちゃってる。俺のあそこ、……痺れて……ああ、どうしてこんなことになっちゃってるんだようッ)

 

 千尋は訪れた変化を、陽一に知られまいとするが。

 

「千尋、感じはじめたみたいだな」

 

「違う! そんなことない! ま、まだ、痛い……ひいいいいいッ!」

 

 張り出した肉笠が淫肉を鮮烈に擦る。口から出た声は甘い尾を引く。

 

「そんな声を出しておいて痛いわけないだろっ」

 

 ギリギリ抜けてしまうところでズンッと穿たれる。

 

「刺さるううぅぅぅ!」

 

 千尋は毛先を躍らせ、乳房を激しく上下にたわませ、伸び上がった。

 

 陽一はしかし激しい抜き差しをやめない。胎内でひっきりなしに分泌されていた粘汁が攪拌され、泡立ち、こね上げられる。

 

 蜜花弁が嬉々としてペニスにまといつくたび、ヌッチャ、ヌッチャッと淫らがましい音が劈く。

 

「ヒィィッ……アヒィッ……あああ、また、くるううぅうぅッ!」

 

 もう何度となく経験している脳味噌を焼き払われてしまうような白い光が意識を圧倒しながら炸裂してしまう。

 

「~~~~~っ」

 

 尿道口からピュピュと潮をこぼし、花肉がギチギチに逸物を絞る。

 

 しかしそんな絶頂痙攣のまっただなかの蕩ける柔道で暴れる生殖器が静かになる気配は微塵もなく、下がりきった子宮口を容赦なく掘削されてしまう。

 

「ひぇっ……ぁ、ぁへえええええええええっ……!!

 

 全身をめぐる血潮が沸き、脳髄で極彩色の火花が爆ぜた。

 

 膣圧はいや増し、掻き出される愛液は千尋の昂ぶった神経に感応してドロドロとして濁り、幾筋もの糸を引いた。

 

「ラメッ……陽一、ラメエエッ……や、やすませっ……やすませてぇぇっ! おかしくなっちゃうからぁ……狂っちまうよぉっ!」

 

 激しい摩擦熱に無数の膣襞がさらされる。刮がれるというより粘膜帯をカリに引きずられ、もがれるような強烈な快美感が奔流のように炸裂した。

 

「ひぎ……ひぎいいいっ……ま、また、きちゃうっ……きちゃう……くるうう!」

 

「くるじゃない、イくだっ! イきつづけろっ!」

 

「イクッ……ひい、イってるううううううう!」

 

 呼吸ができなくなる。気道が狭まり、ショック状態になって視界が霞む。

 

 子宮はきゅんきゅんと戦慄きつづけていた。

 

 一度の往復で何度も小さなオルガスムスを経験してしまう。

 

(な、何回おかしくなれば許してもらえるんだよううぅぅぅぅぅぅ!)

 

「ひぇっ……あひぃっ、ひぎぎっ……うひいぃっ……ああっ……あああっ……陽一、許してぇっ……許してようっ……もう女だって認めるからぁ、も、もうラメェッ……死ぬ、死ぬのうッ……」

 

 感情の抑制が利かず、滂沱の涙が堰を切ってあふれる。

 

 それでも陽一は牡の本能を剥き出しにして素早い振幅を繰り出す。

 

 ヂュブ! グチュッ! ヌチャッ! ヌップ! ゴップッ! ズチュッ!

 

「ひぎっ、ひぎっ、あひぃっ……ひぁっ……ひいっぃぃぃぃぃぃんっ!」

 

「千尋っ」

 

「よ、よういちィッ……!」

 

 顎をつかまれ、ふりむかされて唇を奪われた。

 

 誘われるがままに舌を這わせ、唾液を交換する。

 

 何度も達しすぎて、自分がどんなことをしているかも判然としない。

 

 今もまた粘膜を擦り合わせることで迎える絶頂感に懊悩し、口回りを互いの唾液でベチョベチョにする。

 

 

 

 

 上の口も下の口もどちらも陽一に媚びる。

 

 蜜唇はかきむしられて淫汁はあぶくをつむぎ、熱烈な掘削運動に全身を躍らせた。

 

「千尋、俺のち×ぽ、最高かっ!」

 

 無垢な膣腔が力強い男根にフィットするよう鋳直される。

 

 牡の力強さに感応し、この肉棒のために急速に変化していく。

 

「イィッ! いいぃのうっ! 気持ちいい……よ、陽一のち×ぽぉ、気持ちいいのう、俺のえっちなあそこぉ──」

 

「おま×こだっ!」

 

「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 

 外気圏から宇宙区間へ。千尋の理性はロケットのように吹き飛ぶ。

 

「俺の、おま×こぉ、ぢゅぶぢゅぶいうのぉぉ! 陽一のでかち×ぽで、かきまぜられへぇっ、ひぎいい、ぎもぢいいのぉ、くるっひゃうぅぅのおぉぉっ!」

 

 体液に空気が練りこまれ、ヂュッポ、ズッポッポッと放屁のごとき音をこぼした。

 

「きしゅうぅ、よ、陽一、きしゅちょうらぁいぃぃ! きしゅ! きしゅぅぅっ!」

 

 陽一は嬉々として唇を吸い、舌をべろべろと絡ませた。

 

「えろぉっ、らぁっ……ぢゅ、ぢゅっ、ぢゅるううぅぅっ! ぢゅっばっ! えっろ、エロエロォッ……ぢゅるっ……ぶぁっ、べらぁっ、べろぉおっ!」

 

 悩ましい顔のままベロを絡み合わせる。

 

(蕩ける! 脳味噌、蕩ける! 陽一のキス、最高だよぉっ! キスいい! キス、幸せェッ!)

 

 陽一の顔がしかめられ、舌の動きが鈍くなる。それと同時に、腰の振幅が切羽詰まる。抜き差しではない。壁に寄り添い、捏ね、ねじこむような動きに変わる。

 

「陽一、ど、どうしたんら!?

 

「っく……千尋、俺……出そうだッ!」

 

「だ、だひてぇっ! だひてええ! 精液だひてぇっ! 陽一のち×ぽからおつゆ、ほしいかりゃぁぁぁぁぁぁ!!

 

 気分は最高潮。脳内麻薬が大量に分泌された千尋は身も世もなく喘ぎ狂う。

 

「きれぇ! きれぇぇぇ!」

 

 迫るクライマックス。

 

 潮が出たまま止まってくれない。

 

 胸を揺さぶり、腰をくねらせ、陽一の舌鋒に食いつく。

 

「出すぞ! オラッ! オラッ! オラァッ! 親友に中出しだあああああ!」

 

「きへっ、きへええええぇっ!」

 

 ビュックンッと最深部までダイブしている肉隆起が激しい痙攣と共に噴火した。

 

「ハッ、ファッ、アアアアアヒィィィ……ひぇ、ひぇぇぇ、いぎいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……熱い、熱い、親友中出し、うけとりゅう、おッ、おうッ、おうッ、おぉうッ!」

 

 牡種の濁流が子宮口に打ちつけられ、基底部を満たす。

 

 発射されたザーメンはそれにとどまらず膣穴よりゴッボッ……と溢れる。

 

「お、多い……多すぎ、ひぎ、ほィィッ……おぼれっ……溺れるゥッ、子宮が溺れながら、イッギュウウウゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

 ついに黒目がとんでしまう。しかし白目を剥いていることにも気づかぬほどの、極彩色の明滅に支配された千尋はだらしなく舌をこぼし、しゃくり上げながら意識を虚空へ手放した。

 

(す、すごい……たくさん、ドロドロ、いっぱいぃぃっ……)

 

 おびただしい子種でぽっこりと下腹を膨らませつつ、逆流した子種汁で陰部をぐちょぐちょにさせる。

 

 

 ホームルーム前で騒がしい教室の中、陽一はまだ来ぬ親友の席を見る。

 

 昨日はあのあと、千尋が目を覚ますのを待ってから後始末をし、データと金を返し、別れた。

 

(メール、送ってみるかな)

 

 携帯を取り出したその時だ。

 

「ちょっといいか」

 

 肩を叩かれ、振りかえると千尋がいた。いつもの男装姿だ。

 

 ホッとするような、ちょっと残念のような気分になりながら、千尋に誘われるがまま廊下に出る。千尋は人気のない場所に向かう。

 

「おい、どこ行くんだよ。もうじきホームルーム──」

 

 階段の踊り場に来たところで、千尋は「んっ」と包みを突き出す。

 

「なんだよこれ」

 

「べ、弁当」

 

「弁当? 俺に?」

 

 千尋はうなずいた。

 

「ありがと。けど、わざわざ作ってくれたのか」

 

「わざわざじゃねえ。ふ、二人分作るのも三人分作るのもおんなじだし……それに、毎日、パンよりはマシだろうっ」

 

 なぜか千尋の声は尖っていた。

 

「もしかしてこれのせいで遅れたのか」

 

「ちげえし。……こ、腰が立たなくて」かあっと頬を赤らめる。「言わせんなよ」

 

「そ、そっか」

 

 まさかの態度に陽一まで動揺してしまう。

 

 傍から見れば、男二人が額を突き合わせて顔を赤くしてなにをやってんだと訝しむことだろう。

 

 そうこうしているうちにホームルームの開始を告げるチャイムが鳴った。

 

「陽一、いくぞ」

 

「お、おおっ」

 

「早くしろっ」

 

 千尋に手首をつかまれる。その颯爽とした横顔に陽一は思わず見惚れてしまった。