エミーリエ 巨乳留学生を征服H

 

 

 

 いつもの朝の登校風景。陽一と千尋は肩を並べる。

 

「上機嫌だな」

 

「まーな」

 

「ってことはー……」

 

「おーよ」

 

 千尋にピースサインを送ってやる。

 

「一体どんな手つかったんだよ」

 

「フッフッフ、秘密」

 

「うぉぉぉ、なんかカッケーなァッ!」

 

 長い尻尾をたなびかせる少女の姿を認める。竹刀袋をたずさえた少女の姿は制服の群れの中にありながら埋没しない。

 

「よぉっ、葵」

 

「……先輩、おはようございます。それでは失礼します」

 

 見事な棒読み。しかし、一度足を止め、挨拶を返しただけで御の字だろう。

 

「つれねーな」

 

 陽一は笑いを浮かべつつ、揺れるポニーテールを見送った。

 

 

 レンズごしに浴びせられる警戒と不満のない交ぜになった表情と視線。

 

 陽一はそんなことなどお構いなしにシャッターを切る。

 

 場所は剣道場。

 

 葵に部活動の様子を撮らせて欲しいと頼んだのだ。

 

 もちろん彼女には盗撮はすべて誤解だと話した。

 

『……今の話は本当ですか』

 

『ああ、本当だ! 俺のことが信じられないのか』

 

『先輩のことなんてなにも知りませんけど』

 

『おいおい、人の精液をあんだけガブガブ飲んどいてよく言うぜ』

 

『先輩が勝手に注いだんでしょう!』

 

『勝手に注がれておきながら喜んだのはどこの誰だったっけかなー。あ、そういや、プレゼントしたデータ、見た?』

 

『……見るわけないでしょ』

 

『まあいいや。それで、どうかな。なにも着替えシーンとか、シャワーシーン、稽古が終わったあとのオナニーシーンを撮らせてって言ってるわけじゃなくて──』

 

『わかりました。私から先生に頼んでみますから。これ以上余計なことを言わないでください!』

 

『サンキュー。お礼に、身体が疼いた時にはいつでもエッチに付き合うからな』

 

 葵は言葉を返さなかったが、頬が仄かに桜色に煙っていることは見逃さなかった。

 

 というわけで今に至る。

 

 顧問を見る限り、歓迎していないのは明らかだが、部活動のエースにして来年度における剣道部の要になる葵の頼みもあって渋々許した──そんなところだろう。

 

 もちろん写真は真面目に撮る。

 

 最高の一枚を撮ることと同時進行で、写真部の失墜した評判を回復するためにこんな地道な活動も必要なわけだ。

 

 やっぱりたくさんシャッターを切らせるのは竹刀を振るう葵だ。

 

 女性陣の中では一番の立っ端を持つ彼女は大上段からの素早い素振り、それを受け止められてもすぐに別の行動に打って出るだけの瞬発力を備えて、その横顔の美形具合ともあいまって絵になるのだ。

 

(これは妄想がはかどるな)

 

 そんな少女に「イグッ!」とあられもない貎をさらさせたことを思えば、当たり前のように股間がズキズキと疼きはじめてしまうわけで。

 

「お覚悟おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!

 

 その声が聞こえた時にはそちらへ注意を払う余裕すらなく、陽一は横殴りの衝撃をまともに受け、道場の床をすべった。

 

「なんなんだ、一体……」

 

「先輩!」

 

 葵の力を借りて、身体を起こす。

 

「アオイ、大丈夫!?

 

 激痛と混乱に苛まれながら顔を上げれば、そこには寝癖なのかアホ毛なのかわからないブロンドに、南洋の海の色を落としこんだような碧眼の美少女、エミーリエ・ホッヘンハイムがいた。

 

「どうして、エミー先輩が……」

 

「盗撮魔がここにいると聞いたので駆けつけたのです!」

 

「うぅぅ」

 

 陽一がたまらず呻けば、「先輩、大丈夫ですか」と葵が声をかけてくれる。しかしそれに反応したのはエミーリエだ。

 

「ワタシなら大丈夫!」

 

 エミーリエは往年のカンフー俳優のように親指で鼻を弾いた。

 

「ワチョーッ! うぅぅぅん、ガーーーーーーーーイル(格好いい)!」

 

 足下で拉げた芋虫のように伸びる陽一のことなどお構いなし。

 

 と、勝利の余韻に一人で酔い痴れている青い瞳が、陽一の肩に添えられた葵の手をとらえる。

 

「アオイ、危ないっ!」

 

 エミーリエの長い足からくりだされるハイキック。

 

「先輩、これは違──」

 

「なあ!?

 

 側頭部に衝撃。意識が飛んだ。

 

 

 目を開ける。白い天井。まだ頭がジンジンと痛んでいた。

 

 目だけを動かす。周りは白いカーテンに囲われている。

 

(…………………………死んだ?)

 

 まさかと自問自答で嗤う。

 

 しばらくじっとしているとゆっくりとだが頭が動きはじめる。

 

 身動ぐと、ベッドがギシッと軋む。

 

 カーテンの向こうで何かを擦る音がしたかと思えば、直後にカーテンが引かれた。

 

「千尋……」

 

「陽一ィッ!」

 

 抱きしめられる。

 

「い、痛ぇよっ」

 

「わ! ごめん!」

 

 胸を庇っている千尋を見る。

 

「でも、なんで千尋が……俺、道場にいたはずじゃ……」

 

「うちのとこにまで噂が届いてたぞ。盗撮魔がまたやらかして保健室に運ばれたって」

 

「なんだよ、その噂。俺は無実だ……うっぐ……」

 

 声を上げると頭の深いところで鋭い痛みが走る。

 

「千尋、お前、ずっとここにいてくれたのか」

 

「ん? まあ……な」

 

「サンキュ」

 

「なんだよ気持ち悪ぃな。……で、誰にやられたんだ」

 

「エミーリエ」

 

 思い出すだけでむかっ腹が立ってくる。

 

(あの葵への過保護ぶりはどうなってんだ。あいつ、こっちに来てまだ一、二ヶ月だろ? いくら葵が絵に描いたようにサムライぽいからって、日本人好きな外国人心をくすぐるからって暴走しすぎだろ)

 

「そういや。お前に届けもん」

 

「なにこれ」

 

 差し出された封筒をしげしげと見る。

 

「お前のじゃないのか。剣道部のやつがお前の落としもんじゃないかって持ってきたんだけど」

 

「うーん……」

 

「おい。頭打って記憶がとんでるんじゃないのか」

 

「うーん」

 

「まぁ、そのうち思い出すだろ。さっさと帰ろうぜ」

 

 鞄を渡された。

 

 

 陽一は帰宅すると、あらためて封筒を見る。

 

 頭痛は引いている。思考もクリアだ。しかし封筒にはやっぱり覚えがない。

 

 その封筒には封印がされていない。

 

 中身はうっすらと青みがかった便箋が一枚、三つ折りにされていた。

 

 

 Liebe AOI

 

 

 手紙はその書き出しからはじまる。

 

(アオイ……?)

 

 

 わたしわ、あおいを変しているのだ! 変しているのわ、Liebeです。とても変している! いちどあって。

 

 おんなわ恋してますか? わたしわ、どいつで、おとこがこいしていることもむかしはある。でも日本えやってきて、あおいに変した! あおいわ、わたしの、エンゲルだ! あおいわ、やまとなでしこで、クール! あおいと、いっしょだとわたしわ、うれしい! むねが、いたい! いたい! いたい!!

 

 おかえし、まってます。だいすき!

 

Emilie Hoffenheim

 

 

 

 まるで質の悪い翻訳ソフトに通したような文章で、ところどころ修正液で修正してあり、修正しすぎて、字が読み取れないところも多々あったが、言いたいことはだいたいわかる。

 

(ふうん。なるほどな)

 

 陽一の口元に微笑が浮かんだ。

 

 

 翌日、陽一は登校するなり隣のクラスに顔を出した。

 

「エミーリエはいるか?」

 

「変態、またですか! 懲りてないですね!」

 

 アチョーッ、と独特の呼吸で構える。

 

「待った! 実はエミーリエに見せたいものがあるんだ!」

 

「なんですか」

 

 警戒心満載のまま声を低くする。

 

「二人で話がしたい。エミーリエにはすごく大切なことのはずだから」

 

 怪訝そうだったが、結局、エミーリエは陽一に従った。

 

 やってきたのは、視聴覚室。このフロアは特別教室が集まっているから誰にも邪魔されない。パソコンが並び、カーペット敷きの室内は学校一、高級な部屋だ。

 

「なんなんですか! また盗撮ですか!」

 

「実はこれなんだ」

 

 陽一は便箋を見せた。エミーリエの顔がさっと変わった。

 

「これ、エミーリエのだろ」

 

 手を伸ばしてくるので、軽く避ける。

 

「中身見たぞ。葵への情熱的なラブレター。……返して欲しいか?」

 

「返しなさい!」

 

「ダメダメ」

 

「なら、昨日みたいにするまで!」

 

「待った。俺がケガをしたら仲間がこれのコピーをばらまくことになっているぞ。それでもいいのか。まだ未完成なんだろ」

 

「うぅぅ……」

 

 エミーリエの曇りのない澄んだ肌がたちまち真っ赤に染まる。

 

「俺の言うことを聞いてくれたら返してやってもいいぞ」

 

「……わ、わかりました。どんなことっ」

 

「とりあえず放課後にまたメールで指示するからさ。アドレス教えて」

 

 エミーリエが露骨に嫌な顔をする。

 

「て・が・み」

 

 エミーリエとアドレスを交換し、「じゃあ、また放課後」と部屋を出ていく。

 

 エミーリエの低いうなりと、ドイツ語らしい憎しみのこもった呟き──fack youのような吐き捨てるような言葉だろう──を勝利にひたる陽一は気持ちよく聞いた。

 

 

 エミーリエは携帯から届いたメール通り、体操着に赤いブルマという格好で、運動場の隅にある用具室に足を踏み入れた。

 

 そこは主に授業で使用される用具が置かれるため、部活中はこのあたりに人は来ない。

 

 外から部活に励む声が聞こえてくるほど静か。

 

 ただ、埃っぽい。手紙の件さえなければ、一分もいられるような場所ではない。

 

(……こ、こういうところに来るとエッチな人がたくさんいて囲まれて気持ちの悪いものを突きつけられちゃったりするの!?

 

 エミーリエの頭の中にあるのは少年・少女漫画の知識だけではない。

 

 ネットでこっそりと見た成人漫画の知識も多少ある。

 

 それが今はマイナスに作用していた。

 

「おい、変態、どこにいるのっ」

 

「よしよし。ちゃんと来たみたいだな」

 

 ボール入れの後ろからカメラを首から提げ、にやついた男が姿を現す。

 

 思わず後じさってしまう。

 

「お前、一人ですか」

 

「もちろん」

 

 胸をなで下ろし、危険人物を睨みつける。

 

「素直に来ましたから手紙を返しなさいっ!」

 

「……へえ、やっぱり外国人だけあって、胸が大きいな。走ったりなんかしたら、すっごく揺れちゃって、クラスメートは体育どころじゃないだろうな」

 

「やっぱりお前は変態ですねっ!」

 

「誤解だって。ちゃんと俺の頼みを聞いてくれたら手紙は返す。特典付きで。……写真のモデルになって欲しいんだよ」

 

「またですか!」

 

「エミーリエのとびっきりエッチな顔を撮りたい」

 

「えっち……?」

 

「セクシー……って、言えばわかるだろ」

 

「せ、セクハラですよ!」

 

「手紙を返して欲しくないの」

 

「あなたのような方がいるなんて。日本人として恥ずかしくないんですか。日本は大和撫子とサムライの国で……」

 

「てーがーみーっ」

 

 エミーリエの言葉は尻切れトンボに終わる。

 

 唇を噛みしめ、今の自分に選ぶ権利はないのだと知る。

 

 

(葵以上にそそられる肉づきだな)

 

 白い体操着の生地をはしたないくらい引き伸ばしている主張著しいバスト。

 

 釣り鐘──いや、V2ロケットの弾頭並みに突き出た乳輪郭が手に取るようにわかる。

 

 それでいてウェストはしっかりとくびれて、そんな柔な胴体で片方五キロはありそうな乳袋を支えきれるのか、途中で折れてしまいやしないかとハラハラする。

 

 視点を転じ、ブルマを見る。外国人はヒップの肉づきも豊潤。

 

(この学校が妙な伝統を堅持してくれるのはマジで感謝だな)

 

 今やほとんどの学校が短パン派に鞍替えする中、ブルマはもはや生きた化石だ。

 

 色は赤と特異なものの紺色よりも股尻のわだちをしっかりと確認できる。なにより赤は闘争本能をかきたててくれる。写真撮影という勝負にはふさわしい。

 

(やっぱりブルマはこの光沢がいい!)

 

 陽一の美意識を刺激し、てらてらした生地の質感に劣情がくすぐられる。

 

 そんな団塊世代のような感慨を抱きながら、口の端を持ち上げる。

 

 ブルマの足を差し入れる場所をはちきれんばかりに広げている太股のむっちりした具合。なにより土手の高さには驚嘆させられた。

 

 まるで男の張りきった逸物でも苦しげに押しこんだような膨らみだった。

 

「な、なにをしてるのですか!?

 

 まるで腹を空かした狼のように、自分の周りを回る陽一に、エミーリエの声がかすかに震える。しかし陽一は無視して鑑賞をつづけた。

 

 外国人は体臭がアジア人よりも強いらしいというのは本当のようだ。すでに体育倉庫内には馥郁たる女性の甘い体臭がたちこめはじめる。

 

「エミーって呼んでもいい?」

 

「ダメですっ!」

 

「けちだな。まあ、いいや。じゃあ、エミーリエ。早速だけど」

 

 品定めを済ませた陽一は、用意しておいたローションのボトルを見せる。

 

「な、なんですか、それ……」

 

「最高に気分を盛り上げてくれるもの。これを体操着の上から塗って欲しいんだ。別に害はないから大丈夫。……できないなら手伝うけど」

 

「自分でやりますっ!」

 

 目をキッとさせて、エミーリエはローションボトルを奪う。

 

 しばし空気の泡がいくつも浮いたまま漂っている中身を見ていたが、やがて意を決したようにボトルの蓋をそっと回す。

 

「ひやっ……」

 

 指先に垂らした瞬間、そのヌルつき具合に大げさに全身を震えさせた。

 

「こ、こんなもの……」

 

「怖いなら手伝おうか」

 

「怖くないですっ!」

 

 エミーリエは手の平にローションを出し、糸引く粘りに明らかな動揺を見せつつも思いきったように砲弾バストに塗りつける。

 

「ぬ、塗……りました」

 

「全身に塗らなきゃ意味ないだろ」

 

「うぅぅぅ……お前は、トィフェル(悪魔)です!」

 

「とぃ……? 変態って意味? まあ、いいけどさ」

 

 屈辱に歪む顔に胸がすくのを感じながら催促する。

 

 エミーリエは言われた通り、体操着ごしにローションを塗りつけていく。

 

「ん……ぅっ……うぅぅん……ん、んんっ……」

 

 秀でた額に皺が寄った。

 

 ローションをいっぱいに吸って、大人っぽく扇情的な黒のレースブラが透ける。ただでさえ規格外なグラマラスさに蠱惑的な艶が加わった。

 

 見物は赤いブルマが黒々と汚れていく様だ。まるでお漏らしでもしたかのよう。

 

「……こ、これでいいですか」

 

「もっとかな」

 

「もっと!?

 

「まあでも今のところはそれでいいかな」

 

「じゃあ、手紙……」

 

「これはまだまだ入り口だからな。こっち来て」

 

 倉庫の奥まったところにある高飛びのポールに渡した紐を見せる。

 

「これをまたいで、この紐に股間を擦りつけて欲しいんだ」

 

「え?」

 

 うまく伝わらなかったのか、エミーリエは呆けた顔をさらす。

 

 陽一は紐をまたいで股間を揺すってみせ、「こうしてくれればいいんだ」と言えば、エミーリエが薄闇の中でもはっきりと顔をリンゴのように赤らめる。

 

「ほら。早くやってみせてくれよ」

 

 場所を譲ると、エミーリエはおずおずとロープをまたぎ、少し腰を落とす。

 

「ぬ、濡れてます……」

 

「やりやすいようにローションを塗っておいたんだ」

 

「Oh mein Gott」

 

 エミーリエはドイツ語で何かを唱えると、土手高な肉丘をロープの上にゆっくりとのせ、細腰を前後へ揺らしはじめた。

 

 陽一は股間を正面に見つつ、カメラを構える。

 

 しかし腰振りへの抵抗か、その幅は焦れったいほど小さい。

 

「腰を止めたら手紙は返さないからな」

 

「う、ううっ……」

 

 エミーリエはますます頬を歪めながら腰を振る。体重をかけられたロープがしなる。

 

「こんなことして、なんになるのですか。変態盗撮魔!」

 

「もっとロープを食いこませなきゃ意味ないだろ」

 

 エミーリエは膝を曲げる。

 

 小便を漏らしたようにも見えるローションの染みを浮かせた股間部分にロープがぐいりと食いこむ。たわわな肉感がたわみ、ロープを食い締める。

 

「ハァッ……アアアッ……ゥゥッ……」

 

 切なげな吐息。かすかにひそめられる眉。内側から滲むようにじわっと浮き出てくる頬の赤み。

 

 陽一はそれらを余さずデータに落としこんでいく。

 

「ああ、ダメです! 撮らないでくださいっ!」

 

「ほらほら。腰を動かさないと写真と手紙をセットでばらまくぞっ」

 

 煽られるがまま腰をふりたくるエミーリエ。

 

 ローションと擦れ合うことでヌチャヌチャと淫らがましい音が響き渡った。

 

 

 体重をかけた途端、クロッチ部分にちょうどロープの瘤が当たる。

 

「アゥッ……」

 

(ロープと擦れて、ヒリヒリするうッ)

 

 ロープは太く、硬めでごつごつしているが、ローションをたっぷりと含まされているせいだろうか。スムーズに擦れることで股肉が熱を帯びてしまう。

 

 大きく腰を振るうたび、ローションによって体操着ごしに絞り出された巨峰がふるんふるうんと落ち着きなく揺れてしまう。

 

(おっぱいがすごく揺れちゃってますっ!)

 

 体育の時間、浴びせられる同級生たちの視線、そして「さすがは外国人だな」「たぷたぷ揺れてたまんねぇ」という心ない言葉が思い出されてしまう。

 

 ドイツでも、発育が周りにくらべて早かったものの、そこまで露骨ではなかった。

 

(こんなこと恥ずかしすぎますっ!)

 

 身体がカッカッと熱を持ちはじめる。

 

 脅された挙げ句、バカみたいなことをしていることに恥じ入った。

 

「うぅぅ、と、撮らないで……ひぃぃんッ……ヘンタイ、ヘンタイィ……ハァウッ!」

 

 ロープの瘤が割れ目に食いこみ、秘処から脳天めがけて鋭い閃きが走った。

 

 自分でも信じられないくらい卑猥な声を上げてしまう。

 

「もっと滑りをよくしてやるよ」

 

「ナイン(いらない)! ナイン!」

 

「遠慮するなよ」

 

 エミーリエは激しくかぶりを振ったが、陽一はローションを増量させた。

 

 さらにロープだけでなく、エミーリエの砲弾のように突き出した乳丘にまで垂らす。

 

 すでに吸水の許容量を超えたせいで、地肌に直接、ローションを感じた。

 

「んぅぅッ、カルト(冷たい)!!

 

 まるで別物かと思うほどだったが、それは違う。体温が上昇しているのだ。

 

 新しいローションがロープに垂らされれば、それを注がれるそばから股で磨りつぶし、引きずることで、ヌチュヌチャッと粘りつく音がさらに大きくなり、ローションがあぶくを生んだ。

 

 さらにロープの摩擦にさらされた股間部分で渦巻いていたのは熱さだけだったはずなのに、ジンジンと甘く疼き出す。

 

(これ以上は絶対、いけませんッ!)

 

 それは本能的な危機意識。

 

 エミーリエは太股を閉じ合わせるのだが、理性の期待を裏切った腰はまるで見えない糸にでも操られるように止められない。

 

「まったく。やめろとか言う割にエロい顔だな」

 

「ナ、ナイィン! ナイィィンッ!」

 

「じゃあ見てみろよ」

 

 陽一がこれまで撮影した彼女のだらしのない相貌を示した。

 

「アッハ!?

 

 驚嘆の声を上げる。静止画の自分の目尻は垂れ、眉はゆるくひそめられ、唇は半開き。その呆けた貌を見た瞬間、ゾクゾクと粟立ってしまう。

 

「嘘!」

 

「本当だって」

 

「うそぉ……キャウウウゥゥゥンっ!」

 

 いきなり陽一は片手で、肉土手を摘んできたのだ。

 

 節榑立った指の刺激に仰け反ってしまう。

 

「すごいなびちょびちょ。お漏らし……わかる? おしっこでも漏らしてるみたいだ」

 

「ナイン! ナイィィィンッ!」

 

 陽一の腕をつかむが、その動きを止めきれない。それどころか、陽一の手はさらに下のところにまで影響を及ぼそうとする。

 

「イィィィンッ!」

 

 陽一の指先がある一点を擦った瞬間、形のきれいな顎をクンッと跳ね上げる。

 

 ブロンドヘアが波打つ。

 

 身体の戦慄きが激しくなり、毛穴が広がって汗が噴き出してしまう。

 

「エミーリエ。今すっごく気持ちよかったんじゃないか。クリトリス」

 

「し、知らない! 汚い! 触るの、ダメッ!」

 

「そっか? 腰は甘えてるんだけど」

 

 にやついた声に促されるように陽一の指先を見ると、下半身はまるで凌辱魔に阿るように動き続けていた。

 

 それも手の動きを止めようと太股で挟む様さえも、まるでもっともっとと欲しがっているかのように見えてしまう。

 

 体操着に負けず劣らずローションをたっぷりと吸いこんだブルマはショーツも巻きこんで濡れている。ロープの食いこみも激しく、はっきりと秘裂に食いこんでいるのがわかってしまう。

 

(ロープがぐいぐい擦れちゃっています!)

 

 それも割れ目を刺激されているのに下腹のあたりがキュンッと甘く疼いてしまう。

 

「強情だな」

 

 指が曲げられれば、さっきの強烈な電圧が再び襲いかかる。

 

「ヒイイイイィィィンッ!」

 

「反応が大きいな。エミーリエもオナニーをする時にはクリトリスをいじるのか」

 

 陽一の口から母国語による卑猥な言葉に、目を剥く。

 

「お、オナニー、ナイン(やらない)! ナインッ(やらない)!」

 

 激しく首を振った。鼓動が高鳴る。

 

「ふうん、本当か知らないけど、せっかく日本に来たんだからオナニー覚えちゃえよ」

 

「ナイン! ナイィィン……ヒィィィッ!」

 

 再び肉芽近辺をまさぐられ、ローションがさらに追加されてしまう。

 

 まるでスライムがまとわりついているようにたちまちローションまみれ。

 

「いやらしいおっぱいだな」

 

 片手で三角地帯、もう片手で乳峰をぎゅっと握りしめられる。

 

「ムウウウウウウウンンンッ!」

 

 体操着ごしにダイナミックなロケットおっぱいが絞られた。

 

 優しさもなにもない、まるで子どもが玩具を扱うような粗雑さで握られてしまうのに、鼓動が高鳴り、息が上擦る。

 

(あそこ、ビリビリ! 止まらないぃぃぃっ!)

 

 そして無意識のうちにロープの瘤に小陰唇が面する部分を押しつけてしまう。

 

「エミーリエ!」

 

 息が詰まる。陽一が乱暴に唇を押しつけていた。

 

「ンッッッッッ!」

 

(私のはじめて……!)

 

 唇をふりほどこうとするが、胸を握っていた手が逃がさないとばかりに後頭部へ回され、なおさら深い接吻を求められてしまう。

 

 上唇、下唇を交互にしゃぶられ、震える歯を押しのけるように口内にヌルリと軟体動物のような気持ち悪いものをねじこまれた。

 

「ナイィィン……ヒイッ……クス(キス)ッ……ナイィィン……」

 

 悲嘆にくれる一方、口内を暴れ回る舌鋒によって掘り起こされる甘い余韻にぼんやりしてしまう。ヌチャヌチャと唾液がかき混ぜられ、頬の裏や上顎のざらざらした場所を擦られる。

 

「フェッ……ェッフゥ……ファッ……ッ」

 

 舌先が甘く噛まれ、唾液をヂュルヂュルと啜り飲まれてしまう。それに反発するより先に唾液を注ぎこまれ、一緒に舌鋒を潜りこまされて嚥下を強いられる。

 

 気持ち悪いと思った次の瞬間、頭の中がバチッと白熱した。

 

 小鼻が膨らみ、鼻息が漏れる。口元が弛緩し、飲みきれなかった唾液が口の端からこぼれて顎先を伝う。

 

「ンウッ……ハァッ……ウゥゥッ……ダメッ……こんなの、らめえっ……」

 

 譫言を呟き、身をくねくねとさせながら悶えた。股間に伸びた指が陰核を執拗に擦過するたび、唾液の量が増し、なにも考えられなくなる。

 

 クリトリスを陽一に、割れ目をロープ摩擦にさらしながら、上昇曲線を描く愉悦の海流に巻きこまれ耽溺していく。

 

「エロい貌しすぎだぜまったく!」

 

 接写される。耳元でカシャッカシャッという音が響く。撮られていると思うと、より身体が火照り、身体のうねりも大きくなってしまう。

 

「ハウゥッ……ちがっ……ちがうのにぃぃ、ナイン……ナイィン、ナイィィィンっ!」

 

 臍の裏のキュンキュンした収縮が逼迫する。なにかが急速にこみ上げる。それは尿意にも似ている。

 

「イきそうなんだな。ほら、イケ、イケッ、天国までぶっとべっ!」

 

「とびゃない、とびたくにゃぁぁぁぁいいぃぃぃぃぃぃ……」

 

 へこみそうなくらい肉蕾を思いっきり押しこまれてしまえば目の前が真っ赤に染まる。

 

「アウ、ハアウゥゥ、ホオォォォォゥウウウゥゥゥウッ!」

 

 調子外れな喘ぎをこぼせば、思考が繊細なガラス細工のようにバラバラに砕け、頭の中が真っ白なあぶくに呑みこまれる。

 

「へぁ、……えひぃっ……うぅぅん……っ」

 

 陽一にしなだれかかり、荒い息遣いを紡ぐ。

 

 エミーリエを受け止めた陽一が頭を撫でて、あやす。

 

「おぉ、おぉ。可愛いな」

 

「な、なぃん……ンンッ」

 

「けど、まだ終わりじゃないぜ。ウォーミングアップを終えただけだから」

 

 ロープの食いこみから解放されたエミーリエは埃っぽいマットの上に、仰向けで横になるように言われた。

 

 

 視線の先には、ローションと汗をたっぷりと体操着に吸いこませることで、身体のラインを生々しく浮かび上がらせた留学生のゾッとするほどの媚態。

 

 体操着は皺だらけ。

 

 身体にびったりと張りついて、ところどころで肌色や下着を透かす。

 

 ブルマにおいては元の生地の色を保っている部分を探すほうが難しい。

 

 さらに散々ロープを擦りつけたブルマ生地はショーツごと食いこんでいるのか、まるでお尻でも拝んでいるみたいな縦筋がくっきりと刻まれている。

 

 陽一はいても立ってもいられない気持ちでベルトを外し、スラックスを脱いだ。

 

 男根が早くも精液まじりのカウパーを滲ませ小刻みに戦慄く。

 

「へぁ……?」

 

 一度の激しい絶頂で、しばし陶酔に巻きこまれたままだったエミーリエの青い瞳がかすかながら息を吹き返した。

 

「っ!?

 

「よかった。意識がぼんやりしている相手とエッチするのはちょっと犯罪っぽくて気が引けてたんだ」

 

「な、なにですかッ!」

 

 エミーリエはへたった腰を引きずりながら仰向けのまま後ずさるが陽一は覆いかぶさり、手首をつかんで動きを止めた。

 

「ナ、ナイィン!」

 

「さっきはあんなに俺の指で感じてくれたし、キスにだって応えてくれたじゃんか。唾液をあんなにたくさんゴクゴクしてくれて嬉しかったんだぜ。はじめての割に」

 

「はじめてなんかじゃないぃ!」

 

 エミーリエは歯を食いしばり、必死にかぶりを振るう。

 

 陽一はところどころにローションを張りつかせ、汗を吸ってしんなりしているブロンドのストレートヘアに指を通す。

 

「ふぁっ……」

 

 間の抜けた吐息が漏れ、抵抗する力が弛んだ。

 

「怖がらなくたって平気だ。俺が手取り足取り、しっかり気持ちよくしてやるからさ。さっきみたいに」

 

 昂ぶりを、ブルマごしの深い肉溝へ擦りつける。

 

「んんぅッ!」

 

 エミーリエは唇を噛みしめ、目を閉じれば、長い睫毛に縁取られた目の端に涙の雫が溜まる。しかし悲愴さをかもす一方でひくひくと動く小鼻は隠しきれぬ期待を物語るよう。

 

「それじゃあ、いくぞ」

 

 陽一はブルマをショーツごと膝まで盛大に引き下ろし、右足の足首にわだかまらせる。愛液か、それとも染みこみすぎたローションか、幾筋もの糸を引き、敷き布団代わりのマットに染みを刻んだ。

 

「おぉ、こっちも綺麗な金色だな」

 

 まるで西日に照らされた草原のように小高い恥丘には草地が広がり、それは繊細な谷間を縁取るように裾野を広げる。

 

 かすかに開いた割れ目より覗いた粘膜帯は爛熟し、てらてらと絖っている。

 

 小刻みに震えるエミーリエの肩を撫で、首筋にキスをしながら男棍を牝の深淵へと続く場所に押しつける。

 

「ンゥゥッ!」

 

 そこは湯気が立ち上っていないことが信じられないほど滾っていた。

 

「いくぞっ」

 

 陽一は小穴めがけてゆっくりと砲塔を没入していく。

 

 エミーリエの指が肩に爪を立てた。

 

 ゆっくりとゆっくりと進んでいく。

 

 中は温かく、入り口から縁部にかけて隅々まで潤んでいた。

 

 無数のヒダが織りなす極悦空間に腰が震える。

 

「ナイィィンッ! ナイィィンッ……ヒィィィンッ!」

 

 入り口から中腹へ進めば、ますます指先に力がこもる。産道は狭い。陽一は開陳させられているエミーリエのすべやかな膝に手を置き、確実に肉路を進んだ。

 

 そして、エミーリエの頬が強ばり、血が出んばかりに爪が立てられた瞬間、唯一の難所に来たことを知るやいなや腰を引く。

 

 かすかにエミーリエの相が安堵に弛むがこれは助走。

 

 慎重さをかなぐり捨てて、毒針の如き一撃を加えた。

 

「アグウウウウウウウウッ!」

 

 倉庫に絹を裂く乙女の叫びが劈いた。

 

 破瓜血をその肉棒へ一身に浴びせ、エミーリエは女になった。

 

「アウッ……ウゥゥッ……アアッ……変態に……ヒンッ……ッグ……ンンッ……はじめて、うう……のにィッ!」

 

「でも、葵に処女は奪えないだろ」

 

「ハウゥッ!」

 

 かすかに最深部を小突けば、エミーリエは声を裏返させた。

 

 陽一は新しいボトルを取り出した。

 

 接合部はもちろん、体操着の上にまで余すところなくローションをぶちまける。

 

「やあぁっ……またですかァッ……!」

 

 卑猥な桃色に肌を濡らしたエミーリエが涙ぐんだ。

 

「エミーリエの中すげえ気持ちいい。俺のにまとわりついて可愛いぞっ」

 

 人種は違えど蜜壺の居心地、特に一番乗りで征服した際の締まりは万国共通にして得がたい。

 

 一秒でも長く愉しもうとゆっくりとインサートを刻みはじめた。

 

「あああ、動くのダメですうッ! オオオオオッッッッッ!」

 

 エミーリエは声を上げるが、それでも破瓜の衝撃がそれほどひどくはなかったということは何とはなしにわかる。

 

「せっかく留学したんだ。ここでエッチな喘ぎも勉強すればいい。AVで見るけどさ、外国人の喘ぎってなんか大げさすぎて萎えちゃうんだよ。……大丈夫。俺が講師として責任を持つよ」

 

「い、いらないぃ! そんなの、いらないぃっ……ひゃあうぅぅ! ああっ、だめ、お腹痛いんです……オッ、オッ……!」

 

 抜けそうなぎりぎりまで腰を引き、一気に最深部まで楔柱を穿つ。そうして子宮口の甘硬さを感じながら、こね上げれば「オゥ、オオウウゥッ!」と身悶える。

 

「もっと可愛い声がいいな。アンアンって。ほうら、言ってみろよ」

 

 エミーリエは頑なに拒絶するも、「言わないと、こうだ!」と膣壁を雁首で刮いでやれば、「オオオオオッ!」と吼えた。

 

「だから、アンアンだって」

 

 催促しながら膣穴をくつろげ、最奥部を叩けば、

 

「アッ、ああっ……ああん……アヒイッ!」

 

 エミーリエは小さく仰け反り、声を上げた。

 

「そうそう。うまいぞ。その調子だ!」

 

 律動を紡げば、それに合わせて体操着ごしに透けて見える見事な弾頭が挑発的に跳ねた。陽一は体操着をまくり、大人びた黒レースのブラに包まれた、規格外な爆乳に見入る。

 

「ああ、ヤメ……ですっ! だめなんですぅっ!」

 

「繋がったんだから今さら胸くらいどうってことないだろ」

 

 陽一は黒いブラジャーをも押し上げ、斑に赤らむ生爆乳をこぼさせる。

 

 突き出した双乳の頂きには完全勃起した、イチゴのように真っ赤な乳頭。

 

「アアアアアアアッ!」

 

 陽一がむんずと握りしめれば、硬筆で一撫でしたような柳眉が悩ましそうにハの字に折れ、肉の輪がゴム輪のようにギチギチと締めつけてきた。

 

 見事な形状に相応しい張りと、柔らかさ、キメの細かさに裏付けされ、手にモチモチと吸いつくみずみずしさに鳥肌立ってしまう。

 

 そこへローションをまぶし、ヌルヌルの触感を加味し、乳頭を手の平でつぶしながら乳房全体をこね上げた。

 

「ホオオオオオオオッ! おっぱい、ラメエですっ! ラメッ……ヒイ! 変態……変態ィィッ……オオッ、オオオオオッ!」

 

 ダメという言葉さえ空しくなるような喘ぎと、牝貌を曝す。

 

 誰もが振り返らずにはいられない美形留学生の悶絶姿に辛抱しようという気持ちはたちまち激情へと変わる。

 

 腰振りも大きく、傍若無人な抽送に変わる。

 

 乳頭をねじきらんばかりに引っ張ると同時に子宮を打擲すれば、

 

「ホオオウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

 今にも瞳が飛んでしまいそうなくらい白目を剥いた。

 

「ほうら、可愛く啼かないと乳首をもっと虐めるぞ!」

 

 陽一は摘んだままの乳頭をこより、ぐりぐりとねじる。

 

 とろけるような豊胸は熱狂的なダンスを踊るようにぶるぶると波打った。

 

「ち、ちぎれ……ちぎれりゅううぅぅぅ……あっ、ああっ、あああっ……あおぉ、おぉああっ……ほぉぉううっ!」

 

 押し寄せる甘美の波濤に揉まれながら、懸命に教えた通りのことを実行しようとする献身さは男心をくすぐる。

 

「ようし!」

 

 陽一はエミーリエのウェストをがっしりとつかんだ。

 

 

「ンォウゥッ!」

 

 正常位から騎乗位。急激な体位の変化により毒茸のごとき形状の逸物が生み出す致死量の悦美に意識を澱ませていたドイツ少女は我に返り──次の瞬間、ズシンッと押し寄せる屹立で串刺しにされる。

 

「オホォッ……オッ、オッ、ウゥゥゥ!」

 

 半身から脳天めがけてゾゾゾッと、愉悦の戦慄が走りぬけた。

 

 下りていた子宮を丸々と膨張した穂先で底上げされ、五臓六腑にジーンと波紋が広がれば嬌声を絞り出されてしまう。

 

 陽一は上半身をもたげると、健気に重力に逆らいツンと上向く右の肉弾頭を頬張った。もう片方の先端もこりこりと扱きたてる。

 

「ほぉぉううっ……うぅぅぅんっ、ひぉぉっ。おひっ、おひょぉっ、ナイィィン(らめええええ)! ニャヒィィィィィィィィィィンン(やめてえええええええ)!」

 

 さっきまでの乱暴な乳首への責めによってヒリつく乳頭に唾液を塗りたくられ、カジカジと歯まで立てられて、女はダイナミックなバストをこれでもかと揺動させながら悶絶した。

 

「そうじゃないだろ! 日本語の喘ぎをちゃんと覚えろッ!」

 

 乳頭をしゃぶり、扱くのをやめたかに見えた陽一だったが、次にされるのは乳がもぎとられてしまうのではないかと錯覚せんばかりの乳への強烈なビンタ。

 

 突き出た母性がぶるるんぶるうんと激しい横揺れに苛まれ、双つの蜜果がぶつかれば乾いた肉の音が弾けた。

 

「ほおおぉぉぉぉぉ! ナイィィン! ひいいいいッ!」

 

 神経を一秒たりとも休ませない、怒濤のごとき過剰なスキンシップ。

 

 女性の尊厳を嬉々として踏み躙るサディスティックさにもかかわらず、陰唇は長大な剛直を締めつけ、痛みのあとに肌をチリつかせる疼きに、四肢が歓呼するように戦慄いた。

 

「葵のためってならどうだ! エミーリエは葵ともエッチなことをしたいんだろ。それくらい大好きなんだろ」

 

「だ、だいすき、ですうっ!」

 

「葵の前で、そんなオットセイみたいな声を上げるのか!?

 

「あ、アオイィのぉ、ま、まぇ……!?

 

「大和撫子はな、そういう下品な声にゲンメツ……シツボウ……大っ嫌いなんだ!」

 

(Aoi,nicht hassen!(葵、嫌わないで))

 

「あああん、はあぁっ、ああっ、あああっ!」

 

 頭の中で現実と妄想がないまぜになる。まるで葵に犯され、葵に乳ビンタを受けてているような錯覚に襲われる。

 

「おぉぉ、締めつけが一段とよくなったなっ!」

 

 乳ビンタに力がこもる。汗を吹き、ローションまみれの美麗乳は赤々とした手痕にまみれながら落ち着きを失う。

 

「おっぱい、ひぎ、ちぎれっ……あああん、ちぎれひゃうぅぅ!」

 

 怒張が激しく体内を練る。

 

 

 

 

「ひぁああっ、イィィッ! あああん、あっ、ああっ、ああああっ!」

 

 ヌチャ、グチュ、ズチュァッ! 攪拌された愛液が飛沫となって爆ぜた。

 

「ア、アオイッ……ヒギッ……アオイイィィィィッ……!」

 

「そうだ。その調子だっ」

 

 腰振りに没頭する。愛おしい人のために。

 

 すでに破瓜の痛みは甘蕩のうちに溶けこみ、互いの生殖器を擦り合わせることで生まれる腰砕けの快美感に没頭していく。

 

「あんん、んんっ、ブヂュブヂュすごいぃぃ! ひぃぃん……あ、アオィィィィ気持ちいいよぉぉぉぉぉっ!」

 

 陰唇を巻きこみながら最深部を穿っていた牡塊が膨張する。

 

「ンォッ!?

 

 ただでさえ押し上げられていた子宮をさらに衝かれるショックに仰け反った。

 

「へおぉぉ、お、おぉぉっ、ぉおおおおっ!」

 

「出るぞ、赤ちゃんを産ませるザーメンを出すぞッ!」

 

 早口でまくしたてられる言葉の中で、ザーメンという単語が脳芯を揺さぶり、幻想は千々に乱れ、現実に引き戻される。

 

 犯しているのは葵ではない。陽一だ。忌まわしい男だ。なのに、エミーリエの身体は搾取の蠕動を織りなしてしまう。

 

「妊娠、赤ちゃん、いやいやいやああああ……ほぉぉお、おおおおおおおおおおお!」

 

「イくって言え! イクって言うんだ! 言えば、外に出してやる!」

 

「……イグウッ……」

 

「もっとぉッ!」

 

「い……イイイイイィィィグウゥゥゥゥゥゥゥ……イッッグウウウゥゥゥ!」

 

「そんなにいきたきゃ、もっとイかしてやるっ!」

 

 子宮口めがけて特濃ザーメンを飛散させた。

 

「おおおおおおお、熱い、あちゅういいぃれぇしゅうぅぅぅッ……オオオオオオ。イク、イグウウ、イグ、ザーメン、イグウウウウウゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥ……ッ!!

 

 日本人を圧倒するダイナマイトプロポーションを汗とローションでべたべたにさせながら、エミーリエは子宮に押し寄せる無数の子種に白目を剥き、忘我の境地に陥り、意識を飛ばしてしまう。

 

 

「いい写真が撮れた。手紙、ここに置いておくから」

 

 エミーリエは用具入れに隠れながら制服に袖を通す。

 

 タオルや制服は、エミーリエが気絶している間に陽一が持ってきてくれたらしい。

 

 陽一が倉庫を出ていってからマットの上に置かれた封筒を拾った。

 

 それはたしかに陽一をノックアウトした時に落としてしまったものだ。

 

 中にはちゃんと便箋が入っていた。

 

「えっ……」

 

 便箋を開くと、思わず声が漏れる。

 

 葵に宛てた直筆の拙いラブレターがあった。

 

 しかしその文章は赤い文字でところどころ(というかほぼ全文)訂正されていた。