Part 01: 美雪(私服): ……と、いうわけで!『ひぐらしのなく頃に命』恒例の総まとめ企画、お疲れ様会の開催だよー! 一同: 「「おおおぉぉぉぉおおっっ!!」」 美雪(私服): はーいみんな、静粛に!今回の進行役は北条沙都子なので、マイク渡しまーす! 美雪(私服): では、沙都子!早速出番だから、よろしく……ね……? 沙都子(私服): ……ぐぅぅぅえぇぇ……。 美雪(私服): お……おぅ。なんか沙都子、やたらテンション低いっていうかすごい顔色と気配だね……どしたの? 梨花(私服): みー。実はさっき、うっかり詩ぃお手製の新作カボチャパイとカボチャプリンを平らげてひっくり返ってしまったのですよ。 美雪(私服): あー、さっきテーブルの上で綺麗に並んでたデザートの中にあったやつだね。 美雪(私服): んー? でも沙都子って、確かカボチャが大の苦手だったはずでしょ。……なんで食べたの? 修行? 罰ゲーム? 沙都子(私服): そのどちらでもありませんのよ!完全にだまし討ち、ペテンにかけられましたわッ! 菜央(私服): ペテンって言われても……ちゃんと区別するように隅っこへ置いてたじゃない。言いがかりは止めて頂戴ね。 沙都子(私服): 隅っこどころか、真ん中にありましたわよ!いったい誰が、あちらに置いたんですの?! 詩音(私服): はい、私です♪ 千雨: 1タップで終わったな、犯人捜し……。 沙都子(私服): やはり、詩音さんでしたのねっ?どうしてあんなモノを私に食べさせたんですの?! 詩音(私服): あんなモノって……ずいぶんな言われようですね。カボチャ嫌いの沙都子でも食べられるように工夫した、香りを全く感じさせない畢生の出来映えだったのに。 沙都子(私服): だったらせめて、カボチャが入っていたことは永遠の秘密にしておいてくださいましっ! 沙都子(私服): 終わってからわざわざ、私に耳打ちして材料の種明かしをするなんて、まさに天国から地獄へのジェットコースター気分……うぷっ? 一穂(私服): ちょっ……大丈夫、沙都子ちゃん?! 沙都子(私服): うぅっ……口の中だけでなくお腹の奥から、カボチャのおぞましく恐ろしい香りと味わいが遅れて立ちこめてくるようですわ……! 詩音(私服): あら……でも沙都子ってば、食べている最中はおいしいって言ってくれていたじゃないですか。プリンなんてお代わりしたくらいだし。 沙都子(私服): そ、それは……!とにかく、あのような悪質なイタズラはもう二度としないでくださいまし! 千雨: ……悪質なイタズラ(悪戯)って、「悪」の文字がかぶってないか? 美雪(私服): かぶってるね。まぁ、悪質じゃない可愛いイタズラだったら許容範囲ってことでいいんじゃない? 沙都子(私服): イタズラの意図を最初から含んでいる時点で、可愛くも何ともありませんのよッ! 魅音(私服): はいはい、落ち着いて。……とにかく、今回は少し時間が空いちゃったけど第三部のおさらいと第四部の途中経過だね。 魅音(私服): まぁ、途中でややこしいことが色々あったけど……鷹野さんと菜央ちゃんの暴走を止められたのは、美雪が戻ってきてくれたおかげだよ。 美雪(私服): 千雨の存在も忘れないでよねー。まぁ口数も少ないし無愛想な子だから、あんまり目立たないかもだけどさ。 菜央(私服): ……あんた、幼なじみに対して酷い言いざまね。あたしはともかく、#p雛見沢#sひなみざわ#rのみんなは馴染みが薄いんだから、ちゃんとケアしなさいよ。 美雪(私服): いや、してるじゃん。この上ないほど的確に、あの子のイメージを伝えてると思うけどなー。 一穂(私服): なんて言ってるけど……大丈夫、千雨ちゃん?怒ってこの会場で暴れたり、ものを壊したりしないでね。 千雨: ふん。あの程度のことでいちいち怒ってたら、美雪との腐れ縁を続けてられるわけないだろ。っていうか……。 千雨: 怒って暴れて、ものを壊すってのはずいぶんな言われようだな……?お前の中で私のイメージは、そういうやつだったのか? 一穂(私服): ひいっ? わ、私はイベントシナリオの時しか千雨ちゃんのことを知らないから、暴力キャラ……じゃなくて肉体派は、そうじゃないかって……? 千雨: ……なぁ、美雪。一穂ってのは意外に頑丈そうに見えるが、どれくらいなら耐えられそうだ? 美雪(私服): 耐久度を聞いてくる時点で、物理的なお仕置きを食らわす気満々じゃんか……。 美雪(私服): まぁそれはさておき、沙都子の気分はどう?今回の進行役、もう任せてもいいかな? 沙都子(私服): え、えぇ……ご心配をおかけしましたわ。ではここから、私が第三部を振り返って話を進めますわね。 沙都子(私服): 私は第二部に引き続き、梨花や一穂さんたちの苦闘を横目に見る立場でしたので、何のお役にも立つことができませんでしたけど……。 沙都子(私服): ぎりぎりのタイミングとはいえ、梨花との記憶を思い出すことができたのは、本当に僥倖でしたわ。 梨花(私服): みー。あの時、やっとボクの知る沙都子と再会できて嬉しかったのですよ。 梨花(私服): 悟史や家族と暮らす沙都子が幸せそうに見えたので、それを壊すようなことをしたくなかったのですが……。 梨花(私服): ボクと過ごした日々がなかったことのようにされてしまうのは、すごく寂しかったのです……。 沙都子(私服): ごめんなさいですわ、梨花。たとえ以前の記憶が失われていたからとはいえ、あなたに辛い思いをさせてしまいましたわね。 梨花(私服): 思い出してくれたからいいのですよ。ありがとうなのです、にぱー♪ Part 02: 美雪(私服): んー、それにしたって奇妙というか……不思議だよね。部活メンバー内で、記憶の継承に差異があるなんてさ。 美雪(私服): 本編内でも話題に上がってたけど、いったいどういう理屈であぁなっちゃったんだろ? 詩音(私服): その辺りは現時点で考察しても、答えらしきものは見つからないと思いますよ。なにしろ、情報がまだ十分とは言えないので。 詩音(私服): ただはっきりしているのは、記憶を継承したからといって必ずしもプラスに働くとは限らない。……レナさんがいい例です。 沙都子(私服): ですわね……。家庭が崩壊せずに暮らしてきた「礼奈」さんの記憶が、不幸な過去を背負わされた「レナ」さんの身体に移動してくるなんて……。 沙都子(私服): しかも、自分の環境を守るため最悪の決断を下してしまった状況で、覚醒するなんて……仕組んだやつは本当に極悪の極みでしてよ。 レナ(私服): そうだね。……だけど、そんな中でも心が壊れないでいられたのは魅ぃちゃんや圭一くん、そして菜央ちゃんがいてくれたからだと思う。 レナ(私服): 私の決心が遅れたせいで、とんでもない事態になりかけたけど……菜央ちゃんを止めることができて、本当に良かったよ……はぅ。 菜央(私服): レナちゃん……ううん、お姉ちゃん。本当に、ごめんなさい……っ……! レナ(私服): ……私こそ、ごめんなさい。今はまだ、あなたの姉としての記憶がないけど……いつか必ず、取り戻してみせる。 レナ(私服): だから、あと少しだけ待っていてね。ちゃんとあなたとの思い出を掘り返して、名前を呼んであげられるように頑張るから……! 菜央(私服): えぇ、もちろんよ。いつまでも、ずっと楽しみにしてるわ……! 沙都子(私服): ところで、皆さん。第三部の「平成」と「昭和」の展開を見比べてみて、怪しいと思ったのはどなたですの? 魅音(私服): そりゃもちろん、真っ先に思いつくのは鷹野さんだよ。過去の#p雛見沢#sひなみざわ#rにおいて、彼女は暗殺されてしまった……。 魅音(私服): それなのに、10年後の「平成」だと彼女は生存して……『眠り病』の治療薬を取り扱う製薬会社を立ち上げていた。これって、大いなる矛盾だよね? 魅音(私服): もしこの2つに整合性をつけるんだとしたら、高野製薬は幽霊がオーナーになっているってこと……? 美雪(私服): 別に、無理矢理オカルトに繋げなくてもいいんじゃない? たとえば『5年目の#p祟#sたた#rり』のように偽装殺人の可能性だってあるわけだしさ。 詩音(私服): いえ……それは苦しいと思いますよ。だって『5年目の祟り』と大きく違って、彼女の遺体は梨花ちゃまたちが目撃しているんですから。 詩音(私服): あれが偽装だって言われたら、もう目撃情報は証拠にならないってことになっちゃいますからね。 千雨: ふむ……だとしたら、2つの「世界」が繋がってるかどうかも謎の解明には必要になってくるかもしれんな。 美雪(私服): ? それってどういうこと、千雨? 千雨: 美雪と私、そして菜央ちゃんがいた「世界」が訪れた10年前の「世界」の未来だとしたら……鷹野三四の存在は、矛盾してる。 千雨: だが、もしその2つの「世界」がそもそも別物だったとしたら……どうだ? 美雪(私服): うん……確かにね。10年前ということで、私たちは未来に影響を与えないように動くべきだと思ってたけど……。 美雪(私服): そもそも私たちが訪れた「世界」と、元の「世界」が同じ時間軸であるとは必ずしも決まってない。だって私たちが訪れた時点で、違う「世界」なんだからさ。 一穂(私服): えっと……ごめんなさい。もう少しわかりやすく、教えてもらってもいいかな? 菜央(私服): 初期のタイムトラベルものは、未来の人間が過去を訪れるという矛盾……『タイムパラドックス』がネックになってたのよ。 菜央(私服): たとえば、有名な洋画だと……自分が生まれる前の若い頃のお母さんに出会って、その人と恋に落ちるとかね。 梨花(私服): みー。つまり、そこで母親が父親と結ばれないと未来の自分は生まれないことになってしまうのです。そして、その結果……。 美雪(私服): 過去を訪れた自分はどんどん存在が薄くなって……最終的には、消えてしまうことになる。もちろんその洋画では、寸前で回避できたけどね。 千雨: だが……その後の研究では「自分が消える」というのが本当にそうなのか、と疑問を抱かれることになった。 千雨: なぜなら未来人は、過去の「世界」に存在する。だから、そことは違う未来の「世界」からの干渉で消えるわけがない……理屈としては、そんな感じだ。 一穂(私服): う、うーん……??(やっぱり、よくわからない……) 千雨: それを受けて、「世界」は可能性によって無限に分岐した多重構造ではないのか、という仮説が立ち上がった。 千雨: 簡単に言ってしまえば左右に分かれた道があって、左に行った「世界」と右を選んだ「世界」の2つが同時に存在していて……。 千雨: 未来から過去を訪れて万が一改変が起きたとしても、別の可能性によって分岐した「世界」がつながって矛盾を解消してくれるってわけだ。 一穂(私服): な……なるほ、ど……? 菜央(私服): 大丈夫よ、一穂。これって量子力学とかの難しい理論や計算式があって理解ができるものだから、深く突っ込む必要はないわ。 一穂(私服): そ、そう……? なら、よかった……。(小学生の菜央ちゃんが、どうして量子力学を知ってるの……?) 千雨: つまり、例を挙げて言うと……鷹野さんが命を落とした過去の「世界」と、彼女が生きてる「世界」は繋がってない。 千雨: 少なくとも、その可能性が高い。……そう考えるべきじゃないかな。 詩音(私服): まぁ、そういう仮説で進められるのであればひとまず矛盾を解消できそうですね。 一穂(私服): ……うん。 沙都子(私服): あら一穂さん、どうしましたの?まだ納得ができない感じでして……? 一穂(私服): そ、そういうことじゃないんだけど……ただ……。 一穂(私服): だったら美雪ちゃんと菜央ちゃん、それに千雨ちゃんが元いた「世界」に戻ることができたのは、どうしてかなって。 一穂(私服): だって3人がいた過去は、未来に繋がる過去とは違ったものになるってことでしょ? 一穂(私服): そうなると、帰る道がなくなっちゃうんじゃないかなって……だから……。 魅音(私服): ……。なるほど、確かに一穂の指摘は正しいね。いくら超常の力で移動したとはいえ、その点は私も気になるよ。 羽入(私服): あぅあぅ、それも#p田村媛#sたむらひめ#r命の力によって一時的に道が築かれて、矛盾が解消されたのかもしれませんが……。 梨花(私服): 本人に確かめてみないと、わからないのですよ。……今日は来ていないのですか? 美雪(私服): うん。なんかスタッフとの大事な打ち合わせがあるって言って、欠席するみたいだよ。 千雨: ったく、あのヘッポコ神が……。こういうときに役に立たなくて、なんのための神様だってんだ。 一穂(私服): あ、あははは……。 Part 03: 沙都子(私服): あと……詩音さん。あなたの動向につきましても、少しというかかなりの疑問を抱く点がありましてよ。 詩音(私服): おや、今度は私に矛先ですか?まぁ原作の時から色々とやらかしてきたので、怪しまれることには慣れていますけどね。 詩音(私服): ただ、全部明かしてしまうとネタバレをして興ざめになってしまうので、内緒ですが……申し上げられるのは、ただひとつです。 詩音(私服): 私も鷹野さんも、ある存在によって踊らされているただの駒に過ぎない。元凶はもっと別の、大いなる意思と恨みにあります。 沙都子(私服): 大いなる意思と……恨み?それっていったいなんですの? 詩音(私服): くすくす、何を言っているんですか?少なくともあんたは……いや、「あなた様」はその存在を認識しているはずです。 詩音(私服): だって、※は、あなた様や※※※になりたくて※※を※※※して、※※※を――。 沙都子(私服): って……詩音さん?いったい何を仰っているのか、さっぱりでしてよ。 沙都子(私服): 他の方々も、何か言ってくださ……あ、あらっ?皆さん、どちらに行ったんですの? 沙都子(私服): 梨花、梨花ぁ……?どうして私だけが、この場所に残されて――、なっ? 魔女沙都子: ――――、……。 沙都子(私服): あ、あなたは……どうして、ここに……?! 魔女沙都子: くすくす……どうして、って? 魔女沙都子: そんなこと、決まっていましてよ。これからの決戦に向けて、あなたにひとつ助言を持ってきましたわ。 沙都子(私服): 助言……?いったい、どんなことを私に……ひっ?! #p魔女沙都子#sまじょさとこ#r: ――――。 #p魔女沙都子#sまじょさとこ#r: 魔女は、存在する。そして神も……。 #p魔女沙都子#sまじょさとこ#r: されど、戦う相手は……魔女ではない。 #p魔女沙都子#sまじょさとこ#r: そのことを、どうか覚えておいてくださいまし――。 沙都子(私服): えっ……ちょ、ちょっと待ってくださいまし!今の言葉に、いったいどんな意味が――! 梨花:私服: ……こ、っ……沙都子……。 沙都子(私服): ……っ……? 沙都子(カーニバル): あ……あら、梨花。どうしたんですの? 梨花(私服): みー、それはボクの台詞なのです。何度声をかけても、ここに立ったままぼんやりとしていたのですよ。 沙都子(カーニバル): え、私が……? 梨花(私服): かなりお疲れなのですか、沙都子?もうすぐ後半の部になりますですが、辛いなら休んでおいたほうがいいのです。 沙都子(カーニバル): いえ、大丈夫ですわ。ひょっとしたら大勢の観客の熱気に当てられて、頭が火照ってしまったのかもしれませんわね。 沙都子(カーニバル): (それにしても、さっきの会合とやりとり……いったい何だったのかしら?) 沙都子(カーニバル): (お話をしたのは見知った部活メンバーでしたけど、どことなく何かが違っていたような……?) レナ(カーニバル): はぅ……大丈夫、沙都子ちゃん?前半のパレードでかなり汗をかいていたようだけど、疲れていないかな、かな……? 沙都子(カーニバル): をーっほっほっほっ、もちろんですわ!水分補給もきちんと行いましたし、後半の部も張り切って踊ってみせましてよ~♪ レナ(カーニバル): あははは、だったらよかった♪……それはそうと沙都子ちゃん、詩ぃちゃんをどこかで見かけなかった? 沙都子(カーニバル): 詩音さんを……?いえ、パレードでも私は後ろの方だったので特に見かけてはいませんのよ。 レナ(カーニバル): はぅ、そうなんだ。どこに行っちゃったのかな……かな? 沙都子(カーニバル): 観客も多くて結構な人混みですし、どこかに紛れ込んでしまったのかもですわ。 沙都子(カーニバル): 終わったら更衣室とかで合流できると思いますし、今探しに行くと二重遭難になってしまいましてよ。 レナ(カーニバル): そうだね。じゃあ後半の部もよろしくね、沙都子ちゃんっ。 沙都子(カーニバル): えぇ、レナさんも! 沙都子(カーニバル): をーっほっほっほっ!皆さん、どうぞ楽しんでくださいまし~! 入江: おぉぉっ、おおおおぉぉぉぉおおおっっ!沙都子ちゃん、待ち焦がれていましたよ!!さぁ、その神々しい姿をどうぞ私たちに見せてください!! 沙都子(カーニバル): ……あの、監督?私「たち」と仰るんでしたら、ちゃんとマナーを守って周りにご迷惑をかけないようにご注意ですのよ。 入江: もちろんです、任せてください!私はこう見えても、診療所の責任ある医師!節度を持って、メイドを愛でさせていただきましょう! 沙都子(カーニバル): ……だから、メイドではありませんのに。話をお聞きにならない方ですわねぇ……。