何もかもを吸い
樹雷の
宇宙船に
数々の
時は、宇宙暦507410……年。
ギャラクシーポリスは、その怪人を全宇宙に指名手配し、全力をあげて
ギャラクシーポリスは、時の樹雷
「皇、危険です。これまでに分かっているところでは、アイツのエネルギーはマイナス因子なのです。皇の持つプラス因子が、アイツの前でどうなるかお分かりでしょう?」
皇は静かに言った。
「アイツの前では、私の力はことごとく吸い取られてしまうだろう。だが、アイツの力もまた、私のエネルギーによって弱まってゆくはずだ」
「皇! とんでもございません。そのようなお考えはお捨てください。幸い、プラスの因子がひしめいている樹雷には、さすがのアイツも手が出せません。樹雷の
樹雷皇は、悩んだ。
悩んで、悩んで、悩み抜いた。
この
しかし、仮にも全宇宙の中でも最も強大な樹雷星の皇が、宇宙の一大事をこのまま手をこまねいて見ているだけでいいのだろうか、と。
もちろん、そんなきれいごとばかりではない。
自分には愛する妻もいれば、かわいい
もし私が戦いに
しかし、皇は決意した。
そうして皇は旅立った。
自分の宇宙船とともに、あの、怪人の元へと……。
旅立って1週間の後、怪人は待ち
聞きしに
「よく来たな、樹雷の皇よ。お前があの星を離れてくれて
バシッ! バシッ! バシッ……!
怪人の、広げた両の手から、激しいプラズマが
瞬間、宇宙船はバランスを失った。
光の奥から声が聞こえる。
「出てこい、樹雷皇。そして、私と戦え!」
バシッ、バシッ、バシッ!
またしても激しいプラズマが宇宙船を直撃する。
このままでは宇宙船が持たない。
樹雷皇は、戦闘服を身につけ、剣を手に、宇宙空間へと
それは、これまでにない打撃だった。
痛みでも、苦しみでもなく、自分の中から何かが消え
だが、樹雷皇は体勢を整え、強く光る剣をもって怪人に
まさに、生死を
自分の力を、運命を信じるしかない。
「ヤアッ」
「グォーー」
確かな手ごたえを感じた。
怪人が叫ぶ。
地を引き
とどめとばかりに
バシッ、バシッ、バシッ!
「ウグッ」
簡単に決着は着かなかった。
これまでのどんな戦いよりも、長く、苦しい時間が過ぎた。
何よりも、時間が
しかし、「自分がこれだけエネルギーを失っているのだから、相手も同じに違いない」
そう言い聞かせた。
が、
その時だった。激しい警報が樹雷皇の耳を
ウ~ウ~ウ~
「全宇宙指名手配、
「グワ~」
樹雷皇との長い戦いで
樹雷皇に向かって、こう叫びながら……。
「覚えていろ。樹雷皇。これから先、お前への
気がつくと、私は宇宙船の記憶の前で泣いていた。
カインの地の底を
「
父上の優しい手が肩に置かれ、私はますます泣きじゃくった。
「お前が泣くことはない。ずっと昔の話なのだから……」
「この後、どうなったの?」
「樹雷皇は
「カインは?」
「カインは、ギャラクシーポリスの亜空間ルームに
「今も?」
「そう、今も」
父上のその言葉に、身の毛もよだつ思いがした……。
「カイン……か」
夜空を見上げながら、そう一人つぶやくと勝仁は
空は相変わらず美しく、星は