あとがき



 こんにちは、天乃聖樹です。

 突然ですが、人間の幸せのため最も必要なものは、なんだと思いますか? 溢れんばかりのお金? 才能? 名声? それとも、幸福薬マナタブレットでしょうか。

 私は、「誰かを望むこと」「誰かに望まれること」「肯定されること」「肯定すること」が、一番大事なのではないかと思います。

 リノは盟人を望み、盟人に望まれました。それは兄妹愛なのか、異性の愛なのか、家族愛なのか。どんな形であれ、人と人との触れ合いでしか、人間は幸福を感じられません。

 だからこそ、人は人に溺れます。少しでも肯定されようとして、名声を求めます。金を使って自分を肯定できるようになろうとします。

 人間って、とても哀しくて、素敵な生き物ですね。


 この本を出版するにあたっても、たくさんの方にお世話になりました。

 担当編集者の中溝様。いつも巧みなディレクションで作者の意欲を引き出しつつ、作品の内容を深化させてくださり、本当にありがとうございます。

 イラストを担当してくださった、奈津ナツナ先生。毎回、欲しかったストライクゾーンど真ん中のイラストを一発で頂き、もしや先生はエスパーなのではないかと畏怖しております。

 GA編集部の皆様、出版社の皆様、配送や販売に関わってくださっている皆様。私がここに存在していられるのは、支えてくださる方々のお陰です。

 そして、今この文章を読んでくださっている、読み手の皆様。

 何百キロも離れ、お互いの顔も知らない書き手と読み手ですが、本を通して繫がれたことを心から嬉しく思います。

 今後も天乃は物書きとしてたゆまず邁進していきます。

 世に送り出させて頂くのは、ライトノベルだったり、小説だったり、シナリオだったり、実用書だったりするかもしれません。最近では、『小説家になろう』様での連載を始めていたりもします。

 もしなにかの作品を見かけた際は、また私の文章に触れてやってください。文章を綴り、読んで頂くことは、物書きにとって最高の幸せです。


 真夏の気配を感じながら

二〇一六年七月一日  天乃聖樹