Part 1: 魅音(冬服): ふぅっ……梨花ちゃん、本殿の方はこんな感じでどう? 梨花(冬服): とっても綺麗になったのです。これで無事にお正月が迎えられるのですよ、にぱー。 羽入(冬服): あぅあぅ、こんなにピカピカなら人がたーっくさん来ても恥ずかしくないのです~! 梨花(冬服): みー。参拝の人が多くても少なくても、お出迎えする心意気は大事なのですよ。 魅音(冬服): そうそう、心は錦ってやつだね!……ん? レナ(冬服): 魅ぃちゃん、ただいま~。 一穂(冬服): わぁ、本殿すごく綺麗になったね。 魅音(冬服): おっ、おかえりレナ、一穂。そっちの方の雪かきはどんな感じ? 一穂(冬服): うん。参道から本殿までのルートはある程度できあがったから……今は落ち葉とゴミ掃除の途中、かな? 魅音(冬服): あははは、予定よりも早いじゃん。やっぱり人数が多いと、作業が早いねー! レナ(冬服): 圭一くんと美雪ちゃんは? 魅音(冬服): 本殿の屋根の、雪下ろし中。……2人ともーっ! 屋根の上はどんな感じー?! 圭一(冬服): いい眺めだぜー! 美雪(冬服): 結構楽しいよ~! レナ(冬服): 雪下ろしは落ちると大変だから、2人とも気をつけてねーっ! 圭一(冬服): おぅっ、任せておけ! こういう力仕事は結構好きだし、普段と違う景色が見られて気持ちがいいぜ! 美雪(冬服): あははは、確かにー!下を見ながら雪を落としていってるけど、一穂たちも頭上には気をつけてねー! 一穂(冬服): うん、わかったー! 菜央(冬服): あ、レナちゃんと一穂、戻ってきたのね。 梨花(冬服): 菜央、本殿の軒下に近づくと危ないのですよ。 菜央(冬服): もうちょっと離れた方がいい?……このくらいでどうかしら。 梨花(冬服): みー。そこなら大丈夫だと思うのですよ。 菜央(冬服): ありがとう。……それにしても、#p雛見沢#sひなみざわ#rは豪雪地帯だって聞いてたけど、ここまで雪が積もるものなのね。 魅音(冬服): ここ数日は、特にどばっと降り続いたからねー。村の人たちもあっちこっちの除雪作業でてんてこ舞いって感じだよ。 レナ(冬服): はぅ……こういう仕事を、魅ぃちゃんたちはずっとやってきたんだね。レナたちはこんな調子で毎年ちゃんと過ごしていけるのかな、かな……? 魅音(冬服): あっはっはっはっ、全部ひとりでやらなきゃいけないわけじゃないんだから、そこまで肩肘を張る必要なんてないって。 魅音(冬服): 人手が必要だったら、気軽に声を掛け合って一斉に片づける。その方がずっと効率的だしさ。 詩音(冬服): ですねー。こういうのは持ちつ持たれつ、助け合いってやつですよ。 魅音(冬服): ……んなこと言っておいて、詩音は予想通り遅刻してきやがったけどねー。 魅音(冬服): 町会からバイト代が出ているんだから、しっかり働いてくれなきゃ減額するよ? ったく。 詩音(冬服): 気分次第でバイト代を上げ下げするなんて横暴にもほどがあります! 卑怯です!訴えてやるーっ! 一穂(冬服): あ、あははは……。 梨花(冬服): みー。そろそろみんな、少しの間だけでも休憩してくださいなのですよ。 沙都子(冬服): あちらに、温かいお茶とおはぎを用意しておりますわ。どうぞ召し上がってくださいまし。 魅音(冬服): おっ、悪いねー。それじゃお言葉に甘えて、小休止としますか。圭ちゃんと美雪も、下りておいでよー! 圭一(冬服): おー、わかったぜ!美雪ちゃん、そっちの梯子から先に下りてくれよ。 美雪(冬服): りょーかい。よっ、はっ……とぉっ! 一穂(冬服): わっ……? 美雪ちゃんが空から降ってきた?! 菜央(冬服): ちょっと、危ないじゃない。下に何があるかわかんないんだから、最後まで油断しちゃダメでしょ。 美雪(冬服): んー、でも徒然草と違って下は雪だしさー。あ、前原くん。もう下りてきて大丈夫だよ~! 圭一(冬服): おしきたっ。んじゃ、スコップを落ちないところに置き直してから、そっちに行くぜー。 美雪(冬服): いやー、雪かきってなかなかの重労働だねぇ。動いてる時はあんまり意識しなかったけど、結構汗かいちゃったよ。 美雪(冬服): このままだと身体が冷えるかもだし、ちょっと汗を拭いてきてもいい?念のために下の着替えも持ってきたからさ。 梨花(冬服): みー、それなら集会所でどうぞなのです。羽入、この鍵で玄関を開けてきてくださいなのですよ。 羽入(冬服): あぅあぅ。それじゃ美雪、僕が中まで案内するのですよー。 美雪(冬服): 助かるよ、ありがとう。 圭一(冬服): ……よっと。 レナ(冬服): はぅ……お疲れ様、圭一くん。 圭一(冬服): おぅ! レナたちも、お疲れ! 圭一(冬服): ……しかし、こうして本殿を見上げると結構高いところで作業していたんだな、俺たちって。 魅音(冬服): だから気をつけて、って声をかけていたんだよ。落ちて怪我をする人が、毎年結構いるからさ。 一穂(冬服): でも……すごいね、前原くん。私だったら雪かきに夢中になって、うっかり足を滑らせて落ちちゃいそうだよ。 圭一(冬服): いやいや、俺よりすげぇのは美雪ちゃんだよ。まるで軽業師か何かみたいに、ひょいひょいって屋根の上を動き回っていたからさ。 圭一(冬服): 体幹が強ぇっていうか、バランス感覚か?……俺も鍛え方が足りねぇなって、思い知らされたぜ。 菜央(冬服): 前原さんと違って、あの子の場合はなんとかと煙は高いところが好き、の典型よ。 菜央(冬服): それに、あんまり褒めると調子に乗ったりして怪我のもとだから、おだてないようにしてあげて。 圭一(冬服): はは、菜央ちゃんは美雪ちゃんに厳しいな!……おっ、おはぎか。実は小腹が空いていたからこういう甘いものはありがたいぜ。あむっ……。 圭一(冬服): おっ……このおはぎ、なかなかうめぇけどいつもとちょっと味が違うな。もしかして梨花ちゃんたちが作ったのか? 梨花(冬服): はいなのです。昨日お魎に教わりながら沙都子と羽入、3人で一緒に作ったのですよ。 沙都子(冬服): をーっほっほっほっ、いかがかしら?ちなみに今、圭一さんが食べたのは梨花のもので、こちら側に並べたのが私のお手製でしてよ。 圭一(冬服): ……なるほど。だとしたら、そっちは避けるか。味もそうだが、安全が保証できなそうだしな。 沙都子(冬服): な、なんですってぇぇっ?私が精魂込めて作って差し上げたおはぎに対して、なんたる侮辱をっ?! 一穂(冬服): そ、そうだよ前原くん……!せっかく作ってくれた沙都子ちゃんに、それは失礼だと思うけど……。 一穂(冬服): じゃあ私は、沙都子ちゃんのおはぎからもらうね。これなんかおいしそう……♪ 沙都子(冬服): あっ一穂さん、それはっ……?! 一穂(冬服): あむっ……んっ? んぅぅううぅぅっっ?! 一穂(冬服): かっ、かかかかか、辛いいぃぃいぃっっ?! 沙都子(冬服): あぁ……それを食べてしまいましたのね。せっかく圭一さんに、うまく会話を誘導して食べさせるつもりでしたのに……ふわあぁっ? 圭一(冬服): 沙都子……てめぇぇぇ……っ!絶対何か仕込んでいると睨んでいたが、やっぱりかぁぁ……?! 沙都子(冬服): け、けけけ、圭一さんっ?トラップを無事に外れたのですから、な、何もそんなにお怒りにならなくてもっ?! 圭一(冬服): 未遂の時点で、有罪だっ!俺の渾身のデコピンを食らわしてやるから、覚悟しやがれぇぇぇえぇっっ!! 沙都子(冬服): た……助けて、梨花ぁぁあぁっ!! 一穂(冬服): そ、その前に、私を助けてぇぇぇっっ! 菜央(冬服): ……はいはい。水持ってきてあげるから、ちょっとそこで待ってなさい。ったく、にぎやかね。 レナ(冬服): にぎやか……でいいのかな、かな? 梨花(冬服): みー。「騒がしい」の間違いなのですよ。 Part 2: 一穂(冬服): ……はぁ、なんとか生き返ったぁ……。 沙都子(冬服): も、申し訳ありませんでしたわね……。まさか、一穂さんがお引きになるとは思っておりませんでしたので……うぅっ……! 一穂(冬服): あ、あははは……いいよ、沙都子ちゃん。注意を聞かずに食べちゃった、私が悪いんだから。それに……。 一穂(冬服): (額を真っ赤に腫らして涙目になってる沙都子ちゃんに追い打ちなんてかけられない……) 詩音(冬服): 沙都子、これに懲りたら食べ物はもう少し慎重に、大切に扱ってくださいね。 詩音(冬服): でないと、沙都子が食べていたケーキの中からカボチャの煮物が出てくる可能性が……。 沙都子(冬服): な、なんですのその恐ろしすぎる悪夢はぁぁっ?私、そこまでの仕打ちを受けるほどの罪業はさすがに背負って……背負って……。 一穂(冬服): だ……だから気にしないで、沙都子ちゃん。水を飲んだらもう、かなり良くなったから……。 詩音(冬服): ……優しいというか甘いですね、一穂さん。こういう時はしっかり追い込んで叩き込んで、優劣をつけるのがヒエラルキー構築の鉄則ですよ。 圭一(冬服): 猿の社会みたいに野蛮な格付けだな……ん? 羽入(冬服): あぅあぅ、ただいまなのですよ~。 美雪(冬服): みんな、お待たせ―。汗を拭いて肌着を着替えたら、さっぱりしたよ……ん? 美雪(冬服): どしたの、一穂?さっきよりずっと疲れた顔をしてるみたいだけど、何かあったの? 一穂(冬服): あ、あははは……た、大したことじゃないよ……。 美雪(冬服): んー、そう? ならいいけどさ……。 美雪(冬服): それはともかく、さっき集会所に入って広間を見てきたら、隅の方に晴れ着が飾ってあったんだけど……あれって、誰かが着るものなの? 梨花(冬服): はいなのです。あれは喜一郎が、ボクのために用意してくれたものなのですよ。 圭一(冬服): 喜一郎って……村長さんだよな?一穂ちゃんの、お爺さんの。 一穂(冬服): う、うん……。 美雪(冬服): けど、なんで村長が着物を持ってきたの?あれって女性が着るものだよね。 梨花(冬服): みー。たまたま押し入れで見つけたので、せっかくだからお正月に着てはどうかとわざわざ手入れして、持ってきてくれたのです。 圭一(冬服): おっ……いいな!梨花ちゃんだったら、きっと晴れ着姿も似合うと思うぜ。 梨花(冬服): ……でも、ボクは晴れ着を着るわけにはいかないのです。 一穂(冬服): えっ……ど、どうして? 梨花(冬服): お正月はお仕事があるのです。ですから、それが終わるまではずっと巫女装束なのですよ。 魅音(冬服): そっか……梨花ちゃんは古手神社の巫女を毎年務めることになっているからね。 詩音(冬服): あ……じゃあ、アルバイトを雇うってのはどうですか? レナ(冬服): はぅ……アルバイト? 美雪(冬服): あー、そういえばうちの社宅にもいたっけ。お正月、神社へアルバイトに行ってたお姉さんが。 詩音(冬服): そういうことです。ちょっとの間負担を肩代わりしてくれる人が見つかれば、着物を着てゆっくりする時間もできるんじゃないですか? 羽入(冬服): あぅあぅ、ですがアルバイト代が……。 圭一(冬服): ……じゃあ梨花ちゃん、おはぎで雇ってくれないか? 羽入(冬服): あぅあぅ、おはぎで雇うって、おはぎがバイト代ってことなのですか? 圭一(冬服): あぁ! 正月明けのゆっくりしたタイミングでいいぜ。 梨花(冬服): みー……おはぎだけでいいのですか? 沙都子(冬服): お気持ちはありがたいですが……せっかくのお正月ですし、圭一さんもゆっくりと過ごしたいのではありませんの? 圭一(冬服): どうせ正月は、特に予定もないしな。そっちの方がよっぽど有意義な正月になるって。 美雪(冬服): んー、じゃあ私たちもお手伝いしようか? 菜央(冬服): あんたはそう言うと思ったわ……まぁいいけど。人の整理くらいなら、なんとかなるでしょうし。 一穂(冬服): そうだね。お掃除だけで大変なんだから、本番のお正月はもっと大変だろうし。 魅音(冬服): あー……ごめん、私も手伝いたいけどお正月はちょっと……。 詩音(冬服): わかっていますよ。お姉がお正月のあれこれをさぼって神社にいるところが見つかったら、色々厄介でしょうからね。 レナ(冬服): はぅ、レナもお正月は……。 詩音(冬服): 言い出しっぺですみませんが……私もお正月は臨時バイトがあるので、一日まるまるはちょっと無理です。 美雪(冬服): まぁ、その点私たちは自由だから、こういう時は任せてよ、ねっ? 菜央(冬服): 時間ができたら、差し入れでも持ってきてくれたら嬉しいかも……かも。 レナ(冬服): あははは、もちろんっ。お正月らしいものを持って行くね。 菜央(冬服): ほ、本当?! 梨花(冬服): ……なんだか話が次々決まっていくのですよ。 一穂(冬服): ご、ごめんね、主役を置き去りにして。迷惑かな……? 梨花(冬服): そんなことはないのです。とってもありがたいのですよ。 梨花(冬服): ただ……展開が早すぎてちょっと戸惑っているだけなのですよ。 沙都子(冬服): 水の流れには乗るものと言いましてよ。せっかくですし、その合間に着物を着てみてはいかがですの? 梨花(冬服): でも、……ボクだけ着ても意味がないのです。 沙都子(冬服): ……梨花。私、策がございますのよ。 梨花(冬服): みー、策……ですか? 沙都子(冬服): えぇ、長期的な計画ですけど……お正月には相応しい。一年の計は元旦にあり、ですわ! Part 3: 圭一(冬服): おっ、結構人がいるな。まぁそろそろ朝日が昇る頃だし、当然か。 梨花(晴れ着): みー、いよいよなのですよ。……だけど一穂、神社の仕事を美雪たちに任せて本当に大丈夫なのでしょうか……? 一穂(冬服): 大丈夫だと思うよ。美雪ちゃんは若干余裕がない感じだったけど、菜央ちゃんと羽入ちゃんもいるから。 梨花(晴れ着): ……みー。羽入が一緒だから、不安になりますのですよ。 一穂(冬服): だ、大丈夫だよ……たぶん。にしても梨花ちゃん、晴れ着姿で外に出た途端にたくさんの人に囲まれて……すごかったね。 圭一(冬服): あぁ。着物姿の梨花ちゃんを見つけた人が知り合いの人を呼びまくって、みんな神社よりも先に梨花ちゃんを拝んでいたよな。 圭一(冬服): そんなわけで、急きょ一穂ちゃんにも追加のエスコート役を引き受けてもらったんだよ。俺と沙都子だけじゃ、人の整理ができないと思ってさ。 一穂(冬服): そうだったんだね。でも梨花ちゃん、着物姿が本当によく似合ってるし……みんなが一目見たがるのも、わかる気がするよ。 梨花(晴れ着): みー、ありがとうなのです。喜一郎も大喜びだったのですよ。 一穂(冬服): そ……そうなんだね。私はお仕事してたから見れなかったけど……。 一穂(冬服): (というより、私はお爺ちゃんと顔を合わせられないから……) 沙都子(冬服): をーっほっほっほっ!プレゼントした着物をさっそく着てくれたら、相手は当然嬉しいに決まっておりますわ。 沙都子(冬服): おまけに、まだ朝日も出ていない時刻なのに色んな方々からお年玉を頂戴できましたし……! 一穂(冬服): そ、そうだね……。私たちにまで渡してくれる人が結構いて、びっくりしたよ。 沙都子(冬服): 梨花のおこぼれをもらって、私たちは元旦からホクホク、ウマウマー!懐があったかくて、幸せ気分ですわぁ~♪ 圭一(冬服): 沙都子、お前ってやつぁ……正月早々にデカいトラップを仕込んだな。 沙都子(冬服): ですから、申し上げましたのよ。一年の計は、元旦にあり……と! 一穂(冬服): あ、あははは……沙都子ちゃん、さすがだね。 沙都子(冬服): 当然でしてよ! をーっほっほっほ! 沙都子(冬服): ……まぁもっとも、梨花がこのまま初日の出を見たいと言い出すとまでは思いませんでしたわ。 沙都子(冬服): あなたって、そんなに縁起を担ぐほうでしたっけ? 梨花(晴れ着): みー。お正月の番組を観た時に、いつかやってみたいと思っていたのですよ。 圭一(冬服): あー、あるある!ドラマでうまそうに食っているものとか、ついついつられて食いたくなるよな! 一穂(冬服): あ、あはは……でも、初日の出にぴったりな場所を確保できて本当によかったね。 圭一(冬服): 一穂ちゃんのおかげだぜ。あのままだと梨花ちゃんが完全に足止めを食らって、ここまで来るのに時間がかかっただろうからな。 沙都子(冬服): 一穂さん、いつもは控えめですけど……ぐいぐい道を作ってくださいましたわね。まるでラッセル車か、ブルドーザーのようでしたわ。 一穂(冬服): だ、だってそうしないと通れないくらいに人が多かったし……あっ、朝日が昇ってきたよ! 圭一(冬服): お、本当だな! 梨花(晴れ着): …………。 梨花(晴れ着): ……沙都子。 沙都子(冬服): ? なんですの、梨花? 梨花(晴れ着): 来年は……。 梨花(晴れ着): 来年は、沙都子の着物も用意してもらうのです。どうにかして、喜一郎たちに頼んでみるのですよ。 梨花(晴れ着): だから来年は、一緒に着物を着て……初日の出を見てほしいのです。 沙都子(冬服): 梨花……。 梨花(晴れ着): 沙都子、ありがとうなのですよ。ボクの気持ちに、気づいてくれて。 沙都子(冬服): ……その程度のこと、私にはお見通しですわ。 梨花(晴れ着): みー、沙都子には敵わないのですよ。 沙都子(冬服): をーっほっほっほっ、それはこちらの台詞でしてよ。来年の楽しみを用意してくれて、ありがとうですわ。 梨花(晴れ着): みー。では、改めて……あけましておめでとうなのですよ、沙都子。 沙都子(冬服): あけましておめでとうございますわ、梨花。 一穂(冬服): ……今年も、いい1年になるといいね。 圭一(冬服): いや、なるだろ!これだけ頼りになる仲間がいるんだからな! 梨花(晴れ着): はいなのです。圭一の言う通り……きっと今年は、いい年になるのです。そんな確信があるのですよ。 梨花(晴れ着): にぱーっ☆