……おぉ……おぉぉぉ……ん……
その部屋には、いつもその音が満ちていた。
銀色の
アルバート=ヴァン=スターゲイザー。
表の顔は、巨大
そしてもう片方の顔は、銀河規模の
「──最後に、4─3─B区域での
地位としては、この『ナイトメア』ではナンバー2だが、やっていることは実質上、スターゲイザーの秘書である。
しかし、彼に不満はなかった。
彼がこの世界に足を
彼にはかつて、才能と自信、そして野心とがあった。
いつかは上に登りつめ、アルバートにかわって、この『ナイトメア』を支配する、という野心が。
──アルバート様は……あのかたは
そう
たとえ相手がどんな怪物だろうと、この手でひきずり下ろしてみせる。それだけの自信もあった。
しかし──
彼の働きが認められ、はじめてスターゲイザーと会った時──
彼の考えは変わった。
アルバート=ヴァン=スターゲイザーは、怪物などではなかった。
そんなありきたりな
地位や肩書きにではなく、アルバートの存在そのものに彼は──彼の
理由はいまだにわからない。
その魂の
うっすらと汗をにじませながら、彼は今日の報告を続ける。
「──過日もご報告しました、ウィナラーン星域──我々『ナイトメア』の領域に
ダーク・スーツはしばしことばを切った。
しかし、アルバートからの
「……生き残ったものの報告によりますと、一隻だけ、
「──ほう」
つぶやいて、スターゲイザーは目を開いた。
「……映像記録もありますが……」
「写真でいい。見せてもらおう」
「……はっ……」
ダーク・スーツはゆっくりと歩み寄り、一枚の写真をスターゲイザーに手渡した。
「──ほう……」
その写真に目を落とし、アルバートはもう一度、
ダーク・スーツは、もといた位置にまで
「──それとこの一件に、トラブル・コントラクターのケイン=ブルーリバーが
「──あいつがか!?」
声に混じった敵意の色に、ダーク・スーツは思わず、びくんっ! とちいさく体をふるわせた。
彼は、以前にスターゲイザーが、その名を気にかけていたのを思い出し、報告しただけなのだが、それが、ここまでの反応を引き出せるとは思わなかった。
どういった事情があるのか
「──本日の報告は、以上です」
「わかった。
「はっ」
一礼を残して、ダーク・スーツはその
あとに残ったのは、スターゲイザーと──そして
「……聞いたか?」
見慣れぬ宇宙船の写った写真を片手に、アルバートは『闇』に問いかける。
『……むろんだ』
闇は問いかけに答えた。
部屋そのものがふるえているかのような声で。
「──
『
「お前は特別──か」
『……そうだ。そんなものに、私を滅ぼすだけの力はない。しかし、私を
……
そして、それ以上に目障りなのが……』
「ヴォルフィード──お前を滅ぼす力を持った
答えが帰ってくるまで、しばしの間があった。
『滅ぼす』
闇は、