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美樹さやか
「はー、ふぅ」
上条 恭介
「やあ」
美樹さやか
「はい、これ」
上条 恭介
「わあ。
いつも本当にありがとう。
さやかはレアなCDを見つける天才だね」
美樹さやか
「あっはは。
そんな運が良いだけだよ、きっと」
上条 恭介
「この人の演奏は本当に凄いんだ。
さやかも聞いてみる?」
美樹さやか
「うっ。
い、いいのかな」
上条 恭介
「本当はスピーカーで聞かせたいんだけど。
病院だしね」
美樹さやか
「えぇっ」
――OP――
交わした約束忘れないよ
目を閉じ確かめる
押し寄せた闇 振り払って進むよ
いつになったら無くした未来を
私ここでまた見ることできるの?
溢れ出した不安の影を
何度でも裂いてこの世界歩んでこう
止めどなく刻まれた 時は今始まり告げ
変わらない思いをのせ
閉ざされた扉開けよう
目覚めた心は走り出した
未来を描くため
難しい道で立ち止まっても
空はきれいな青さでいつも待っててくれる
だから怖くない
もう何があっても挫けない
――OP――
巴マミ
「ティロ フィナーレ!」
美樹さやか
「いや~、やっぱマミさんってカッコイイね!」
巴マミ
「もう、見世物じゃないのよ?
危ないことしているって意識は、忘れないでおいて欲しいわ」
美樹さやか
「イエース!」
鹿目まどか
「あっ。
グリーフシード、落とさなかったね」
キュゥべえ
「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。
グリーフシードは持ってないよ」
鹿目まどか
「魔女じゃなかったんだ」
美樹さやか
「なんかここんとこずっと外れだよね」
巴マミ
「使い魔だって放っておけないのよ。
成長すれば分裂元と同じ魔女になるから。
さ、行きましょ。
二人とも、何か願い事は見つかった?」
美樹さやか
「うぅーん。まどかは?」
鹿目まどか
「うーん」
巴マミ
「まあ、そういうものよね。
いざ考えろって言われたら」
鹿目まどか
「マミさんはどんな願い事をしたんですか?」
巴マミ
「あ‥」
鹿目まどか
「いやあの、どうしても聞きたいってわけじゃなくって」
巴マミ
「私の場合は...
考えている余裕さえ無かったってだけ。
後悔しているわけじゃないのよ。
今の生き方も、あそこで死んじゃうよりはよほど良かったと思ってる。
でもね、ちゃんと選択の余地がある子には、きちんと考えた上で決めて欲しいの。
私にできなかったことだからこそ、ね」
美樹さやか
「ね、マミさん。
願い事って、自分の為の事柄でなきゃ、ダメなのかな」
巴マミ
「え?」
美樹さやか
「例えば、例えばの話なんだけどさ。
私なんかよりよほど困っている人が居て、その人のために願い事をするのは」
鹿目まどか
「それって上条くんのこと?」
美樹さやか
「た、例え話だって言ってるじゃんか!」
キュゥべえ
「別に契約者自身が願い事の対象になる必然性は無いんだけどね。
前例も無いわけじゃないし」
巴マミ
「でもあまり感心できた話じゃないわ。
他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをハッキリさせておかないと。
みきさん、あなたは彼に夢を叶えて欲しいの?
それとも彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」
鹿目まどか
「マミさん...」
巴マミ
「同じようでも全然違うことよ、これ」
美樹さやか
「その言い方は、ちょっとひどいと思う」
巴マミ
「ごめんね。
でも今のうちに言っておかないと、そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから」
美樹さやか
「…そうだね。
私の考えが甘かった。
ごめん」
巴マミ
「やっぱり...難しい事柄よね。
焦って決めるべきではないわ」
キュゥべえ
「僕としては早ければ早いほど良いんだけど」
巴マミ
「だめよ!
女の子を急かす男子は嫌われるぞ」
鹿目まどか
「やっぱり簡単なことじゃないんだよねえ...」
キュゥべえ
「僕の立場で急かすわけにはいかないしね。
助言するのもルール違反だし」
鹿目まどか
「ただ成りたいってだけじゃ、駄目なのかな」
キュゥべえ
「まどかは、力そのものに憧れているのかい?」
鹿目まどか
「いや、そんなんじゃなくって...
うーん、そうなのかな。
私って鈍くさいし、何の取り柄もないし。
だからマミさんみたいに格好良くて素敵なひとになれたら、それだけで十分に幸せなんだけど」
キュゥべえ
「まどかが魔法少女になれば、マミよりずっと強くなれるよ」
鹿目まどか
「え?」
キュゥべえ
「もちろん、どんな願い事で契約するかにもよるけれど。
まどかが生み出すかもしれないソウルジェムの大きさは。僕にも測定しきれない。
これだけの資質を持つ子と出会ったのは初めてだ」
鹿目まどか
「はは。
何言ってるのよ、もう。 嘘でしょ」
キュゥべえ
「いや」
鹿目知久
「まどか、起きてるか?」
鹿目まどか
「うん。
どうしたの?」
鹿目詢子
「うぅ、ぐ、疲れ~」
鹿目まどか
「あぁ、またか。
全くもう」
鹿目詢子
「み、水…」
鹿目詢子
「あのすだれハゲ~!
飲みたきゃ手酌でやってろっつーの!!
めくるぞチキショー...!」
鹿目知久
「ありがとう。
ココアでもいれようか」
鹿目まどか
「うん、お願い。
何でママはあんなに仕事が好きなのかな。
昔からあの会社で働くのが夢だった、なんて無いよね?」
鹿目知久
「うーん。
ママは仕事が好きなんじゃなくて、頑張るのが好きなのさ」
鹿目まどか
「え?」
鹿目知久
「嫌なことも辛いことも一杯あるだろうけど、それを乗り越えたときの満足感が、ママにとっては最高の宝物なのさ」
鹿目まどか
「…」
鹿目知久
「そりゃあ、会社勤めが夢だったわけじゃないだろうけどさ、それでもママは自分の理想の生き方を通してる。
そんな風にして叶える夢も有るんだよ」
鹿目まどか
「生き方そのものを夢にするの?」
鹿目知久
「どう思うかは人それぞれだろうけど、僕はね、ママのそういうところが大好きだ。
尊敬できるし自慢できる。
素晴らしい人だってね」
鹿目まどか
「うん!」
暁美ほむら
「わかってるの?
あなたは無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」
巴マミ
「彼女たちはキュウべえに選ばれたのよ?
もう無関係じゃないわ」
暁美ほむら
「あなたは二人を魔法少女に誘導している」
巴マミ
「それが面白く無いわけ?」
暁美ほむら
「ええ、迷惑よ。
特に鹿目まどか」
巴マミ
「ふーん。
そう。
あなたも気付いてたのね、あの子の素質に」
暁美ほむら
「彼女だけは契約させるわけにはいかない」
巴マミ
「自分より強い相手が邪魔者ってわけ?
いじめられっ子の発想ね」
暁美ほむら
「あなたとは戦いたくないのだけれど」
巴マミ
「なら二度と会うことの無いよう努力して。
話し合いだけでことが済むのは、きっと今夜で最後だろうから」
美樹さやか
「はぁ… よ、お待たせ!」
鹿目まどか
「あれ?
上条くん、会えなかったの?」
美樹さやか
「なんか今日は都合悪いみたいでさ。
わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね~」
鹿目まどか:
「んっ」
美樹さやか
「ん、どうしたの?」
鹿目まどか
「あそこ、何か...」
キュゥべえ
「グリーフシードだ!
孵化しかかってる!」
鹿目まどか
「嘘!
何でこんな所に!?」
キュゥべえ
「まずいよ、早く逃げないと!
もうすぐ結界ができあがる!」
美樹さやか
「またあの迷路が...。
っあ!
まどか、マミさんの携帯聞いてる?」
鹿目まどか
「え、んーん」
美樹さやか
「まずったなあ。
まどか、先行ってマミさんを呼んできて!
あたしはこいつを見張ってる」
鹿目まどか
「そんな!」
キュゥべえ
「無茶だよ!
中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら君は外に出られなくなる。
マミの助けが間に合うかどうか」
美樹さやか
「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所もわからなくなっちゃうんでしょ?
放っておけないよ、こんな場所で」
キュゥべえ
「まどか、先に行ってくれ。
さやかには僕が付いてる」
美樹さやか
「えぇ」
キュゥべえ
「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置がわかる。
ここでさやかと一緒にグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるようマミを誘導できるから」
美樹さやか
「有り難う、キュウべえ」
鹿目まどか
「あたし、すぐにマミさんを連れて来るから」
キュゥべえ
「恐いかい、さやか?」
美樹さやか
「そりゃあまあ当然でしょ」
キュゥべえ
「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることもできるんだけど」
美樹さやか
「いざとなったら頼むかも。
でも今は止めとく。
私にとっても大事なことだから。
できることなら、いい加減な気持ちで決めたくない」
巴マミ
「ここね」
巴マミ
「キュウべえ、状況は?」
キュゥべえ
「まだ大丈夫。
すぐに孵化する様子はないよ」
鹿目まどか
「さやかちゃん、大丈夫?」
美樹さやか
「へーき、平気! 退屈で居眠りしちゃいそう」
キュゥべえ
「むしろ、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がまずい。
急がなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい」
巴マミ
「わかったわ」
鹿目まどか
「間に合って良かった」
巴マミ
「無茶しすぎって怒りたいところだけど、今回に限っては冴えた手だったわ。
これなら魔女を取り逃がす心配も...!!」
鹿目まどか
「え? あ!」
巴マミ
「言ったはずよね、二度と会いたくないって」
暁美ほむら
「今回の獲物は私が狩る。
あなた達は手を引いて」
巴マミ
「そうもいかないわ。
美樹さんとキュウべえを迎えに行かないと」
暁美ほむら
「その二人の安全は保証するわ」
巴マミ
「信用すると思って?」
暁美ほむら
「ば...馬鹿!
こんなことやってる場合じゃ...!!」
巴マミ
「もちろん怪我させるつもりは無いけど、あんまり暴れたら保証しかねるわ」
暁美ほむら
「今度の魔女はこれまでの奴らとはわけが違う」
巴マミ
「大人しくしていれば、帰りにちゃんと解放してあげる。
行きましょう?鹿目さん」
鹿目まどか
「あ、はい...」
暁美ほむら
「まっ...!!」
鹿目まどか
「ふぇぇ!
あの!マミさん?」
巴マミ
「なあに?」
鹿目まどか
「願い事、私なりに色々と考えてみたんですけど」
巴マミ
「決まりそうなの?」
鹿目まどか
「はい、でもあの。
もしかしたらマミさんには考え方が甘いって怒られそうで」
巴マミ
「どんな夢を叶えるつもり?」
鹿目まどか
「私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて。
きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくのかなって。
それが嫌でしょうがなかったんです」
巴マミ
「…」
鹿目まどか
「でもマミさんと会って、誰かを助けるために戦ってるの、見せてもらって。
同じ事が私にもできるかもしれないって言われて。 何よりも嬉しかったのはそのことで。
だから私、魔法少女になれたら、それで願い事は叶っちゃうんです。
こんな自分でも誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから」
巴マミ
「大変だよ。
怪我もするし、恋したり遊んだりしてる暇も無くなっちゃうよ?」
鹿目まどか
「でも、それでも頑張ってるマミさんに、私憧れてるんです。
ぁ」
巴マミ 「憧れるほどのものじゃないわよ、私。
無理して格好つけてるだけで、恐くても辛くても誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。
良いモノじゃないわよ、魔法少女なんて。」
鹿目まどか
「マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」
巴マミ
「そうね、そうなんだよね。
本当にこれから私と一緒に戦ってくれるの?
側にいてくれるの?」
鹿目まどか
「はい。
私なんかで良かったら」
巴マミ
「参ったな、まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのにな。
やっぱり私、駄目な子だ。」
鹿目まどか
「マミさん...」
巴マミ
「でもさ、せっかくなんだし、願い事は何か考えておきなさい?」
鹿目まどか
「せっかくですかね、やっぱり」
巴マミ
「契約は契約なんだから、ものはついでと思っておこうよ。
億万長者とか、素敵な彼氏とか、なんだっていいじゃない」
鹿目まどか
「いやぁ、その」
巴マミ
「じゃあこうしましょ?
この魔女をやっつけるまでに願い事が決まらなかったら、その時はキュウべえにご馳走とケーキを頼みましょう!」
鹿目まどか
「ケ、ケーキ!?」
巴マミ
「そう!
最高に大きくて贅沢なお祝いのケーキ!
それで皆でパーティするの。
私と鹿目さんの魔法少女コンビ結成記念よ!」
鹿目まどか
「私、ケーキで魔法少女に!?」
巴マミ
「嫌ならちゃんと自分で考える!」
鹿目まどか
「はい...」
キュゥべえ
「マミ!
グリーフシードが動き始めた!
孵化が始まる!急いで!」
巴マミ
「オッケー、わかったわ!
今日という今日は速攻で片付けるわよ!」
鹿目まどか
「ええ、そんな!」
巴マミ
「体が軽い!
こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。
もう何も恐くない。
私、一人ぼっちじゃないもの!」
巴マミ
「お待たせ!」
美樹さやか
「あ~間に合った~!」
キュゥべえ
「気を付けて!
出て来るよ!」
巴マミ
「折角のとこ悪いけど、一気に決めさせて!!
貰うわよ!!」
美樹さやか
「いやったー!」
巴マミ
「ティロフィナーレ!」
暁美ほむら
「まさか…!」
キュゥべえ
「二人とも!
今すぐ僕と契約を!
まどか!さやか!」
キュゥべえ
「願い事を決めるんだ!
早く!」
暁美ほむら
「その必要はないわ!
こいつを仕留めるのは、私!」
暁美ほむら
「命拾いしたわね、あなた達。
目に焼き付けておきなさい。
魔法少女になるって、そういうことよ」
美樹さやか
「返してよ...。
返せよ!
それは、それは…!
マミさんのものだ!
返せって言ってるだろ!
マミさんに!」
暁美ほむら
「そうよ。
これは魔法少女の為のもの。
あなた達には、触る資格なんて無い」
――ED――
いつか君が瞳に灯す愛の光が
時を超えて
滅び急ぐ世界の夢を
確かに一つ壊すだろう
躊躇いを飲み干して
君が望むモノは何?
こんな欲深い憧れの行方に
儚い明日はあるの?
子供の頃夢に見てた
古の魔法のように
闇さえ砕く力で
微笑む君に合いたい
怯えるこの手の中には
手折られた花の勇気
想いだけが頼る全て
光を呼び覚ます
願い
――ED――
――次回予告――
マミさん、本当に優しい人だったんだ。
戦うためにどういう覚悟がいるのか、あたし達に思い知らせるために、あの人は。
奇跡も、魔法も、あるんだよ
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「やあ」
美樹さやか
「はい、これ」
上条 恭介
「わあ。
いつも本当にありがとう。
さやかはレアなCDを見つける天才だね」
美樹さやか
「あっはは。
そんな運が良いだけだよ、きっと」
上条 恭介
「この人の演奏は本当に凄いんだ。
さやかも聞いてみる?」
美樹さやか
「うっ。
い、いいのかな」
上条 恭介
「本当はスピーカーで聞かせたいんだけど。
病院だしね」
美樹さやか
「えぇっ」
――OP――
交わした約束忘れないよ
目を閉じ確かめる
押し寄せた闇 振り払って進むよ
いつになったら無くした未来を
私ここでまた見ることできるの?
溢れ出した不安の影を
何度でも裂いてこの世界歩んでこう
止めどなく刻まれた 時は今始まり告げ
変わらない思いをのせ
閉ざされた扉開けよう
目覚めた心は走り出した
未来を描くため
難しい道で立ち止まっても
空はきれいな青さでいつも待っててくれる
だから怖くない
もう何があっても挫けない
――OP――
巴マミ
「ティロ フィナーレ!」
美樹さやか
「いや~、やっぱマミさんってカッコイイね!」
巴マミ
「もう、見世物じゃないのよ?
危ないことしているって意識は、忘れないでおいて欲しいわ」
美樹さやか
「イエース!」
鹿目まどか
「あっ。
グリーフシード、落とさなかったね」
キュゥべえ
「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。
グリーフシードは持ってないよ」
鹿目まどか
「魔女じゃなかったんだ」
美樹さやか
「なんかここんとこずっと外れだよね」
巴マミ
「使い魔だって放っておけないのよ。
成長すれば分裂元と同じ魔女になるから。
さ、行きましょ。
二人とも、何か願い事は見つかった?」
美樹さやか
「うぅーん。まどかは?」
鹿目まどか
「うーん」
巴マミ
「まあ、そういうものよね。
いざ考えろって言われたら」
鹿目まどか
「マミさんはどんな願い事をしたんですか?」
巴マミ
「あ‥」
鹿目まどか
「いやあの、どうしても聞きたいってわけじゃなくって」
巴マミ
「私の場合は...
考えている余裕さえ無かったってだけ。
後悔しているわけじゃないのよ。
今の生き方も、あそこで死んじゃうよりはよほど良かったと思ってる。
でもね、ちゃんと選択の余地がある子には、きちんと考えた上で決めて欲しいの。
私にできなかったことだからこそ、ね」
美樹さやか
「ね、マミさん。
願い事って、自分の為の事柄でなきゃ、ダメなのかな」
巴マミ
「え?」
美樹さやか
「例えば、例えばの話なんだけどさ。
私なんかよりよほど困っている人が居て、その人のために願い事をするのは」
鹿目まどか
「それって上条くんのこと?」
美樹さやか
「た、例え話だって言ってるじゃんか!」
キュゥべえ
「別に契約者自身が願い事の対象になる必然性は無いんだけどね。
前例も無いわけじゃないし」
巴マミ
「でもあまり感心できた話じゃないわ。
他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをハッキリさせておかないと。
みきさん、あなたは彼に夢を叶えて欲しいの?
それとも彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」
鹿目まどか
「マミさん...」
巴マミ
「同じようでも全然違うことよ、これ」
美樹さやか
「その言い方は、ちょっとひどいと思う」
巴マミ
「ごめんね。
でも今のうちに言っておかないと、そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから」
美樹さやか
「…そうだね。
私の考えが甘かった。
ごめん」
巴マミ
「やっぱり...難しい事柄よね。
焦って決めるべきではないわ」
キュゥべえ
「僕としては早ければ早いほど良いんだけど」
巴マミ
「だめよ!
女の子を急かす男子は嫌われるぞ」
鹿目まどか
「やっぱり簡単なことじゃないんだよねえ...」
キュゥべえ
「僕の立場で急かすわけにはいかないしね。
助言するのもルール違反だし」
鹿目まどか
「ただ成りたいってだけじゃ、駄目なのかな」
キュゥべえ
「まどかは、力そのものに憧れているのかい?」
鹿目まどか
「いや、そんなんじゃなくって...
うーん、そうなのかな。
私って鈍くさいし、何の取り柄もないし。
だからマミさんみたいに格好良くて素敵なひとになれたら、それだけで十分に幸せなんだけど」
キュゥべえ
「まどかが魔法少女になれば、マミよりずっと強くなれるよ」
鹿目まどか
「え?」
キュゥべえ
「もちろん、どんな願い事で契約するかにもよるけれど。
まどかが生み出すかもしれないソウルジェムの大きさは。僕にも測定しきれない。
これだけの資質を持つ子と出会ったのは初めてだ」
鹿目まどか
「はは。
何言ってるのよ、もう。 嘘でしょ」
キュゥべえ
「いや」
鹿目知久
「まどか、起きてるか?」
鹿目まどか
「うん。
どうしたの?」
鹿目詢子
「うぅ、ぐ、疲れ~」
鹿目まどか
「あぁ、またか。
全くもう」
鹿目詢子
「み、水…」
鹿目詢子
「あのすだれハゲ~!
飲みたきゃ手酌でやってろっつーの!!
めくるぞチキショー...!」
鹿目知久
「ありがとう。
ココアでもいれようか」
鹿目まどか
「うん、お願い。
何でママはあんなに仕事が好きなのかな。
昔からあの会社で働くのが夢だった、なんて無いよね?」
鹿目知久
「うーん。
ママは仕事が好きなんじゃなくて、頑張るのが好きなのさ」
鹿目まどか
「え?」
鹿目知久
「嫌なことも辛いことも一杯あるだろうけど、それを乗り越えたときの満足感が、ママにとっては最高の宝物なのさ」
鹿目まどか
「…」
鹿目知久
「そりゃあ、会社勤めが夢だったわけじゃないだろうけどさ、それでもママは自分の理想の生き方を通してる。
そんな風にして叶える夢も有るんだよ」
鹿目まどか
「生き方そのものを夢にするの?」
鹿目知久
「どう思うかは人それぞれだろうけど、僕はね、ママのそういうところが大好きだ。
尊敬できるし自慢できる。
素晴らしい人だってね」
鹿目まどか
「うん!」
暁美ほむら
「わかってるの?
あなたは無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」
巴マミ
「彼女たちはキュウべえに選ばれたのよ?
もう無関係じゃないわ」
暁美ほむら
「あなたは二人を魔法少女に誘導している」
巴マミ
「それが面白く無いわけ?」
暁美ほむら
「ええ、迷惑よ。
特に鹿目まどか」
巴マミ
「ふーん。
そう。
あなたも気付いてたのね、あの子の素質に」
暁美ほむら
「彼女だけは契約させるわけにはいかない」
巴マミ
「自分より強い相手が邪魔者ってわけ?
いじめられっ子の発想ね」
暁美ほむら
「あなたとは戦いたくないのだけれど」
巴マミ
「なら二度と会うことの無いよう努力して。
話し合いだけでことが済むのは、きっと今夜で最後だろうから」
美樹さやか
「はぁ… よ、お待たせ!」
鹿目まどか
「あれ?
上条くん、会えなかったの?」
美樹さやか
「なんか今日は都合悪いみたいでさ。
わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね~」
鹿目まどか:
「んっ」
美樹さやか
「ん、どうしたの?」
鹿目まどか
「あそこ、何か...」
キュゥべえ
「グリーフシードだ!
孵化しかかってる!」
鹿目まどか
「嘘!
何でこんな所に!?」
キュゥべえ
「まずいよ、早く逃げないと!
もうすぐ結界ができあがる!」
美樹さやか
「またあの迷路が...。
っあ!
まどか、マミさんの携帯聞いてる?」
鹿目まどか
「え、んーん」
美樹さやか
「まずったなあ。
まどか、先行ってマミさんを呼んできて!
あたしはこいつを見張ってる」
鹿目まどか
「そんな!」
キュゥべえ
「無茶だよ!
中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら君は外に出られなくなる。
マミの助けが間に合うかどうか」
美樹さやか
「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所もわからなくなっちゃうんでしょ?
放っておけないよ、こんな場所で」
キュゥべえ
「まどか、先に行ってくれ。
さやかには僕が付いてる」
美樹さやか
「えぇ」
キュゥべえ
「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置がわかる。
ここでさやかと一緒にグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるようマミを誘導できるから」
美樹さやか
「有り難う、キュウべえ」
鹿目まどか
「あたし、すぐにマミさんを連れて来るから」
キュゥべえ
「恐いかい、さやか?」
美樹さやか
「そりゃあまあ当然でしょ」
キュゥべえ
「願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることもできるんだけど」
美樹さやか
「いざとなったら頼むかも。
でも今は止めとく。
私にとっても大事なことだから。
できることなら、いい加減な気持ちで決めたくない」
巴マミ
「ここね」
巴マミ
「キュウべえ、状況は?」
キュゥべえ
「まだ大丈夫。
すぐに孵化する様子はないよ」
鹿目まどか
「さやかちゃん、大丈夫?」
美樹さやか
「へーき、平気! 退屈で居眠りしちゃいそう」
キュゥべえ
「むしろ、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がまずい。
急がなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい」
巴マミ
「わかったわ」
鹿目まどか
「間に合って良かった」
巴マミ
「無茶しすぎって怒りたいところだけど、今回に限っては冴えた手だったわ。
これなら魔女を取り逃がす心配も...!!」
鹿目まどか
「え? あ!」
巴マミ
「言ったはずよね、二度と会いたくないって」
暁美ほむら
「今回の獲物は私が狩る。
あなた達は手を引いて」
巴マミ
「そうもいかないわ。
美樹さんとキュウべえを迎えに行かないと」
暁美ほむら
「その二人の安全は保証するわ」
巴マミ
「信用すると思って?」
暁美ほむら
「ば...馬鹿!
こんなことやってる場合じゃ...!!」
巴マミ
「もちろん怪我させるつもりは無いけど、あんまり暴れたら保証しかねるわ」
暁美ほむら
「今度の魔女はこれまでの奴らとはわけが違う」
巴マミ
「大人しくしていれば、帰りにちゃんと解放してあげる。
行きましょう?鹿目さん」
鹿目まどか
「あ、はい...」
暁美ほむら
「まっ...!!」
鹿目まどか
「ふぇぇ!
あの!マミさん?」
巴マミ
「なあに?」
鹿目まどか
「願い事、私なりに色々と考えてみたんですけど」
巴マミ
「決まりそうなの?」
鹿目まどか
「はい、でもあの。
もしかしたらマミさんには考え方が甘いって怒られそうで」
巴マミ
「どんな夢を叶えるつもり?」
鹿目まどか
「私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて。
きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくのかなって。
それが嫌でしょうがなかったんです」
巴マミ
「…」
鹿目まどか
「でもマミさんと会って、誰かを助けるために戦ってるの、見せてもらって。
同じ事が私にもできるかもしれないって言われて。 何よりも嬉しかったのはそのことで。
だから私、魔法少女になれたら、それで願い事は叶っちゃうんです。
こんな自分でも誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから」
巴マミ
「大変だよ。
怪我もするし、恋したり遊んだりしてる暇も無くなっちゃうよ?」
鹿目まどか
「でも、それでも頑張ってるマミさんに、私憧れてるんです。
ぁ」
巴マミ 「憧れるほどのものじゃないわよ、私。
無理して格好つけてるだけで、恐くても辛くても誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。
良いモノじゃないわよ、魔法少女なんて。」
鹿目まどか
「マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」
巴マミ
「そうね、そうなんだよね。
本当にこれから私と一緒に戦ってくれるの?
側にいてくれるの?」
鹿目まどか
「はい。
私なんかで良かったら」
巴マミ
「参ったな、まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのにな。
やっぱり私、駄目な子だ。」
鹿目まどか
「マミさん...」
巴マミ
「でもさ、せっかくなんだし、願い事は何か考えておきなさい?」
鹿目まどか
「せっかくですかね、やっぱり」
巴マミ
「契約は契約なんだから、ものはついでと思っておこうよ。
億万長者とか、素敵な彼氏とか、なんだっていいじゃない」
鹿目まどか
「いやぁ、その」
巴マミ
「じゃあこうしましょ?
この魔女をやっつけるまでに願い事が決まらなかったら、その時はキュウべえにご馳走とケーキを頼みましょう!」
鹿目まどか
「ケ、ケーキ!?」
巴マミ
「そう!
最高に大きくて贅沢なお祝いのケーキ!
それで皆でパーティするの。
私と鹿目さんの魔法少女コンビ結成記念よ!」
鹿目まどか
「私、ケーキで魔法少女に!?」
巴マミ
「嫌ならちゃんと自分で考える!」
鹿目まどか
「はい...」
キュゥべえ
「マミ!
グリーフシードが動き始めた!
孵化が始まる!急いで!」
巴マミ
「オッケー、わかったわ!
今日という今日は速攻で片付けるわよ!」
鹿目まどか
「ええ、そんな!」
巴マミ
「体が軽い!
こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。
もう何も恐くない。
私、一人ぼっちじゃないもの!」
巴マミ
「お待たせ!」
美樹さやか
「あ~間に合った~!」
キュゥべえ
「気を付けて!
出て来るよ!」
巴マミ
「折角のとこ悪いけど、一気に決めさせて!!
貰うわよ!!」
美樹さやか
「いやったー!」
巴マミ
「ティロフィナーレ!」
暁美ほむら
「まさか…!」
キュゥべえ
「二人とも!
今すぐ僕と契約を!
まどか!さやか!」
キュゥべえ
「願い事を決めるんだ!
早く!」
暁美ほむら
「その必要はないわ!
こいつを仕留めるのは、私!」
暁美ほむら
「命拾いしたわね、あなた達。
目に焼き付けておきなさい。
魔法少女になるって、そういうことよ」
美樹さやか
「返してよ...。
返せよ!
それは、それは…!
マミさんのものだ!
返せって言ってるだろ!
マミさんに!」
暁美ほむら
「そうよ。
これは魔法少女の為のもの。
あなた達には、触る資格なんて無い」
――ED――
いつか君が瞳に灯す愛の光が
時を超えて
滅び急ぐ世界の夢を
確かに一つ壊すだろう
躊躇いを飲み干して
君が望むモノは何?
こんな欲深い憧れの行方に
儚い明日はあるの?
子供の頃夢に見てた
古の魔法のように
闇さえ砕く力で
微笑む君に合いたい
怯えるこの手の中には
手折られた花の勇気
想いだけが頼る全て
光を呼び覚ます
願い
――ED――
――次回予告――
マミさん、本当に優しい人だったんだ。
戦うためにどういう覚悟がいるのか、あたし達に思い知らせるために、あの人は。
奇跡も、魔法も、あるんだよ