The Squid Girl (Japanese) > 02c. 遊ばなイカ?
栄子「かわいいーー!」
早苗「うふふ」
―――
千鶴「名前は何ていったかしら」
早苗「アレックスです」
栄子「ありがとう、早苗。こんなかわいい子を連れてきてくれて」
早苗「栄子ったら、本当に犬、好きだね」
栄子「ああ、かわいいなあ。ああ、よしよし」
イカ娘「この生き物は何でゲソ?」
栄子「犬も知らないのか? お前の知識はほんといい加減だな」
イカ娘「こ、これでも海では物知りなほうでゲソ! うわああああ!! 放すでゲソ! 何をするでゲソ!」
栄子「早苗、やばいぞ」
早苗「アレックス、駄目でしょ。話なさい。アレックス。ごめんね、大丈夫?」
栄子「ほんと、大丈夫か?」
イカ娘「何とか・・・」
栄子「お前じゃねえ! 犬にイカ食わせたら腰抜かすだろうが」
イカ娘「理不尽でゲソ!」
早苗「ごめんね。アレックスは珍しいものを見ると、とりあえず噛み付く癖があって」
栄子「駄目だぞー、アレックス。おなか壊しちゃうだろ」
イカ娘「悪いことはそっちなのに、この扱いの違いは何でゲソ!」
栄子「当然だろ。こっちのがかわいい!」
イカ娘「それだけ!? ・・・あ」
栄子「いまちょっと、『あ、かわいい』って思っただろ」
イカ娘「そ、そんなことないでゲソ! とにかく、私のほうがもっと愛されるべきなのでゲソ!」
栄子「ああ? 人類征服にやってきたやつが何をいうんだか。イカ娘が百人そろっても、アレックスの愛らしさにはかなわねえよ」
イカ娘「私は、この生き物と対等の扱いを要求するでゲソ!」
千鶴「あらあら、対等でいいの?」
イカ娘「え? ・・・これは何でゲソ?」
千鶴「首輪よ。アレックスと対等でしょ?」
早苗(イカちゃん、かわいい・・・)
千鶴「お座り。お手。伏せ。よーしよし、偉いわねえ」
イカ娘(対等のはずなのに、いつもより扱いがひどくなってる気がするでゲソ)
「や、やっぱり対等はやめるでゲソ!」
千鶴「そんな。つまらないわ」
栄子「やっぱり遊んでたのか、姉貴」
早苗「はあ、羨ましい・・・」
栄子「え?」
早苗「な、何でもないから」
栄子「ん?」
早苗「いらっしゃーい!」
栄子「お邪魔しまーす! ほんとにこいつ連れてきてよかったのか?」
イカ娘「その言い方は失礼でゲソ!」
早苗「そうよ。イカちゃん、侵略に来たんでしょ? なら、人間の家を見るのも重要だと思ったの」
栄子「おう、アレックス! 出迎えてくれるなんてういやつめ」
早苗「ほんとかわいいわよね、イカちゃーん」
栄子「はいー? そんなやつのどこがいいんだよ」
早苗「どこって・・・、すべて? これは、恋?」
栄子「『変』の間違いじゃないのか?」
早苗「あっ、いけない。アレックスの散歩の時間だわ。でも私、留守番を頼まれてるし・・・」
栄子「じゃあ、私が行こう」
早苗「本当? ありがとう!」
早苗「どうぞ。くつろいでね」
イカ娘「何でここはこんなに涼しいでゲソ?」
早苗「クーラーっていって、あそこから冷たい風が出ているのよ」
イカ娘「おー、素晴らしいでゲソ!」
(この故郷を思い出させる涼しさ、そして居心地のよさ。多少閉鎖的ではあるものの、「れもん」より快適でゲソ。この家から侵略してしまうのもありかもしれんでゲソね)「そのためにも、もう少し下見を・・・、ん? 私の名前? あ、ああ・・・」
早苗「私のコレクションに協力してくれる?」
イカ娘(侵略されそうなのは、私のほう?)
早苗「かわいいわ、イカちゃん! こんなかわいい子をただのバイト扱いだなんてもったいないわ!」
イカ娘(何となくバイトのほうがましでゲソ)
早苗「まだいろいろ用意してあるわよ」
イカ娘「ヒィッ!」
栄子(早苗一人だし、そろそろ戻らないとな。あ、イカ娘がいたか。・・・あっ)
栄子(早苗が危ない!)「早苗、無事か!?」
早苗「あ、栄子。お帰り」
栄子(何だ、この状況)
早苗「また遊びに来てね」
栄子「あ、ああ」
早苗「イカちゃんも是非! もっといろいろ用意しておくから」
イカ娘(「遊ばれに来てね」の間違いじゃなイカ?)
早苗「えっへっへっへっへ」
イカ娘「何か、お主のまわりはおかしなやつばかりでゲソね」
栄子「お前が言うな!」
イカ娘「いてっ!」
---予告---
栄子「あー、相沢栄子、17歳、高校2年。次回、『怖くなイカ?』『天敵じゃなイカ?』『新入りじゃなイカ?』だ。というわけで、海の家『れもん』、絶賛営業中!」
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早苗「うふふ」
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千鶴「名前は何ていったかしら」
早苗「アレックスです」
栄子「ありがとう、早苗。こんなかわいい子を連れてきてくれて」
早苗「栄子ったら、本当に犬、好きだね」
栄子「ああ、かわいいなあ。ああ、よしよし」
イカ娘「この生き物は何でゲソ?」
栄子「犬も知らないのか? お前の知識はほんといい加減だな」
イカ娘「こ、これでも海では物知りなほうでゲソ! うわああああ!! 放すでゲソ! 何をするでゲソ!」
栄子「早苗、やばいぞ」
早苗「アレックス、駄目でしょ。話なさい。アレックス。ごめんね、大丈夫?」
栄子「ほんと、大丈夫か?」
イカ娘「何とか・・・」
栄子「お前じゃねえ! 犬にイカ食わせたら腰抜かすだろうが」
イカ娘「理不尽でゲソ!」
早苗「ごめんね。アレックスは珍しいものを見ると、とりあえず噛み付く癖があって」
栄子「駄目だぞー、アレックス。おなか壊しちゃうだろ」
イカ娘「悪いことはそっちなのに、この扱いの違いは何でゲソ!」
栄子「当然だろ。こっちのがかわいい!」
イカ娘「それだけ!? ・・・あ」
栄子「いまちょっと、『あ、かわいい』って思っただろ」
イカ娘「そ、そんなことないでゲソ! とにかく、私のほうがもっと愛されるべきなのでゲソ!」
栄子「ああ? 人類征服にやってきたやつが何をいうんだか。イカ娘が百人そろっても、アレックスの愛らしさにはかなわねえよ」
イカ娘「私は、この生き物と対等の扱いを要求するでゲソ!」
千鶴「あらあら、対等でいいの?」
イカ娘「え? ・・・これは何でゲソ?」
千鶴「首輪よ。アレックスと対等でしょ?」
早苗(イカちゃん、かわいい・・・)
千鶴「お座り。お手。伏せ。よーしよし、偉いわねえ」
イカ娘(対等のはずなのに、いつもより扱いがひどくなってる気がするでゲソ)
「や、やっぱり対等はやめるでゲソ!」
千鶴「そんな。つまらないわ」
栄子「やっぱり遊んでたのか、姉貴」
早苗「はあ、羨ましい・・・」
栄子「え?」
早苗「な、何でもないから」
栄子「ん?」
早苗「いらっしゃーい!」
栄子「お邪魔しまーす! ほんとにこいつ連れてきてよかったのか?」
イカ娘「その言い方は失礼でゲソ!」
早苗「そうよ。イカちゃん、侵略に来たんでしょ? なら、人間の家を見るのも重要だと思ったの」
栄子「おう、アレックス! 出迎えてくれるなんてういやつめ」
早苗「ほんとかわいいわよね、イカちゃーん」
栄子「はいー? そんなやつのどこがいいんだよ」
早苗「どこって・・・、すべて? これは、恋?」
栄子「『変』の間違いじゃないのか?」
早苗「あっ、いけない。アレックスの散歩の時間だわ。でも私、留守番を頼まれてるし・・・」
栄子「じゃあ、私が行こう」
早苗「本当? ありがとう!」
早苗「どうぞ。くつろいでね」
イカ娘「何でここはこんなに涼しいでゲソ?」
早苗「クーラーっていって、あそこから冷たい風が出ているのよ」
イカ娘「おー、素晴らしいでゲソ!」
(この故郷を思い出させる涼しさ、そして居心地のよさ。多少閉鎖的ではあるものの、「れもん」より快適でゲソ。この家から侵略してしまうのもありかもしれんでゲソね)「そのためにも、もう少し下見を・・・、ん? 私の名前? あ、ああ・・・」
早苗「私のコレクションに協力してくれる?」
イカ娘(侵略されそうなのは、私のほう?)
早苗「かわいいわ、イカちゃん! こんなかわいい子をただのバイト扱いだなんてもったいないわ!」
イカ娘(何となくバイトのほうがましでゲソ)
早苗「まだいろいろ用意してあるわよ」
イカ娘「ヒィッ!」
栄子(早苗一人だし、そろそろ戻らないとな。あ、イカ娘がいたか。・・・あっ)
栄子(早苗が危ない!)「早苗、無事か!?」
早苗「あ、栄子。お帰り」
栄子(何だ、この状況)
早苗「また遊びに来てね」
栄子「あ、ああ」
早苗「イカちゃんも是非! もっといろいろ用意しておくから」
イカ娘(「遊ばれに来てね」の間違いじゃなイカ?)
早苗「えっへっへっへっへ」
イカ娘「何か、お主のまわりはおかしなやつばかりでゲソね」
栄子「お前が言うな!」
イカ娘「いてっ!」
---予告---
栄子「あー、相沢栄子、17歳、高校2年。次回、『怖くなイカ?』『天敵じゃなイカ?』『新入りじゃなイカ?』だ。というわけで、海の家『れもん』、絶賛営業中!」