The Squid Girl (Japanese) > 04c. ニセモノじゃなイカ?
栄子「いやあ、こっちの海岸はうちんとこと違って人多いな」
イカ娘「偵察に来なければわからなかったでゲソ」
栄子「とりあえず、この辺の名物メニューでもチェックしとくか」
子供ら「あーっ!」
子供「イカ娘だ!」
子供「おお、すっげーっ!」
子供「おーっ、触手だ!」
子供「おもしれーっ!」
イカ娘「あ、ちょっ、やめなイカ!」
栄子「へえ、イカ娘がこっちに来たのは初めてなのに、わりと知られてるのか。あ・・・?」
子供ら「イカ娘!」
栄子「何だ、ありゃあ!?
(イカ娘のつもりなのか? 頭だけってどういうことだよ。せめて服はがんばれよ。つーか、何より頭でけえっ! こりゃあ、さすがにこいつも怒るんじゃ・・・)
イカ娘「わ、私がもう一人いるでゲソ」
栄子(そうきたか)
「ほら、近づいてよく見てみろ。あからさまに違うだろ、いろいろと」
偽イカ娘「こんにちは!」
栄子「どうせ作り物だし、触手も動かないんだろうしなあ」
イカ娘「動いてるでゲソ」
栄子「手が込んでるな」
偽イカ娘「鼻を押してごらん」
栄子「え、こうか? うわあ、何か出た!」
南風店長「まあいろいろ詰め込んだおかげで、頭がでかくなってしまったんだがな」
栄子「誰だ、あんた?」
南風店長「私は海の家『南風』の店長だ。君のところのイカ娘が子供たちに人気なのを見て、作ってみたのさ」
イカ娘「え?」
南風店長「うーん、やはり本物はいい! どうだい、ここで会ったのも何かの縁だ。そのイカ娘とこのイカ娘を交換するというのはどうだろう」
栄子「いらんわ!」
南風店長「もちろん、ただでとは言わない。勝負して決めよう。二人で互いの帽子を取り合ってもらう」
栄子「うちが勝ったら?」
南風店長「ふっ、1万円やろう」
栄子「乗った!」
南風店長「始め!」
栄子「イカ娘! 本家触手パワーを見せてやれ!」
イカ娘(帽子取ったら・・・死ぬ!)
「やっぱり無理でゲソ!」
南風店長「お? チャンス!」
偽イカ娘「ほっ、ほっ、ほっ、ははっ? ははっ?」
イカ娘「うええーーー!」
栄子「何か恐ろしい状態に!」
偽イカ娘「ま、待って。前が見えない。あっ!」
イカ娘「私の頭がもげたでゲソ。私の頭がもげたでゲソ!」
栄子「落ち着け。あれはお前の頭じゃないだろ」
子供ら「うわあ・・・」
栄子「トラウマものだな」
南風店長「うーん、不測の事態により再試合だな」
栄子「まだやるのかよ」
南風店長「第2試合は君のホームでやろう」
栄子「ええー、ほんとにやるのか? そっちのイカ娘は?」
南風店長「すぐに来る」
栄子「喧嘩売ってんのか!!」
南風店長「リアル・バージョンだ!」
栄子「リアルにしたことのメリットって何だよ。こっちで今以上にイカ娘の評判を落とすような真似はやめてくれよ」
イカ娘「うん、うん・・・。今以上って何でゲソ!」
南風店長「安心しろ。さっきのはプロトタイプ。こっちが改良型だ」
栄子「改良型? じゃ、何でこんな残念なことになってんだよ。てか、普通にカツラとイカ帽子じゃだめなのか?」
南風店長「むむ!? それじゃあただのコスプレじゃねえか!」
栄子「あんた、いったい何を目指してるんだ?」
南風店長「まあ聞け! さっきのイカ娘は子供に人気のあるタイプ。これは仕事のできるタイプだ」
栄子「心底どうでもいい・・・」
南風店長「そこでだ! イカ帽子の取り合いはやめて、一度うちのイカ娘を使ってみてくれないか。そしてうちのが優秀だと思ったら、そっちのイカ娘を貸してもらう」
栄子「ええー。どうする姉貴?」
イカ娘「って、私の意見はどうでもいいでゲソか!?」
千鶴「別にいいわよ。面白そうだし」
栄子「んじゃあ、こっちのイカ娘は遊んでていいや」
イカ娘(ここは素直に喜ぶべきなのでゲソか?)
千鶴「渚ちゃん、今日はイカ娘ちゃんの代わりにこの子が働くから」
偽イカ娘「よろしくお願いしますでゲソ」
渚「は、はあ。よろしくお願いします・・・」
偽イカ娘「お待ちどお様でゲソ」
客「ああ!?」
渚「あのー、言いにくいんですけど、少し営業に支障が・・・」
千鶴「真面目は真面目なんだけどねえ」
栄子「触手を自在に使えるイカ娘のほうが作業効率は上だしな」
南風店長「ふっふっふっふっふ、うちのイカ娘が本気を出すのはここではないよ。厨房だ!」
栄子「は、早い!」
偽イカ娘「できました」
栄子「何で調味料までいちいち顔から出すんだよ!」
イカ娘「ふん! ふん! ふん!」
栄子「お前も何やってんだ!」
南風店長「うちはここと違って、メニューが多いのが売りなんでね、どんな料理にも対応できるようにしてあるんだよ。例えばバーベキューをやりたければ」
イカ娘「私は私が恐ろしい・・・」
栄子「だから、お前じゃねえっつってんだろ」
偽イカ娘「あ、あれ? 火が止まらない。あ!」
栄子「ああっ、水、水!」
偽イカ娘「もう、だめ・・・」
男ら「おおっ」「かわいい・・・」
偽イカ娘「すみません、こんな体たらくで」
男ら「おおおっ」
栄子「うちの店、燃やす気か!」
南風店長「はっはっはっはっは、すまんすまん。まあ、失敗は誰にでもある」
栄子「あんたに言ってんだよ!」
南風店長「また来るぜ」
栄子「来んでいい!」
男「いまのかわいい子、誰だ!?」
男「ここのバイトか?」
栄子「中の人だけでも引き止めておくべきだったか」
---予告---
渚「ど、どうも、はじめまして。斉藤渚です。次は、『宇宙人じゃなイカ?』『学校に行かなイカ?』『飼わなイカ?』・・・すみません、よろしくお願いします」
Portions not contributed by visitors are Copyright 2018 Tangient LLC
TES: The largest network of teachers in the world
Turn off "Getting Started"
Home
...
Loading...
イカ娘「偵察に来なければわからなかったでゲソ」
栄子「とりあえず、この辺の名物メニューでもチェックしとくか」
子供ら「あーっ!」
子供「イカ娘だ!」
子供「おお、すっげーっ!」
子供「おーっ、触手だ!」
子供「おもしれーっ!」
イカ娘「あ、ちょっ、やめなイカ!」
栄子「へえ、イカ娘がこっちに来たのは初めてなのに、わりと知られてるのか。あ・・・?」
子供ら「イカ娘!」
栄子「何だ、ありゃあ!?
(イカ娘のつもりなのか? 頭だけってどういうことだよ。せめて服はがんばれよ。つーか、何より頭でけえっ! こりゃあ、さすがにこいつも怒るんじゃ・・・)
イカ娘「わ、私がもう一人いるでゲソ」
栄子(そうきたか)
「ほら、近づいてよく見てみろ。あからさまに違うだろ、いろいろと」
偽イカ娘「こんにちは!」
栄子「どうせ作り物だし、触手も動かないんだろうしなあ」
イカ娘「動いてるでゲソ」
栄子「手が込んでるな」
偽イカ娘「鼻を押してごらん」
栄子「え、こうか? うわあ、何か出た!」
南風店長「まあいろいろ詰め込んだおかげで、頭がでかくなってしまったんだがな」
栄子「誰だ、あんた?」
南風店長「私は海の家『南風』の店長だ。君のところのイカ娘が子供たちに人気なのを見て、作ってみたのさ」
イカ娘「え?」
南風店長「うーん、やはり本物はいい! どうだい、ここで会ったのも何かの縁だ。そのイカ娘とこのイカ娘を交換するというのはどうだろう」
栄子「いらんわ!」
南風店長「もちろん、ただでとは言わない。勝負して決めよう。二人で互いの帽子を取り合ってもらう」
栄子「うちが勝ったら?」
南風店長「ふっ、1万円やろう」
栄子「乗った!」
南風店長「始め!」
栄子「イカ娘! 本家触手パワーを見せてやれ!」
イカ娘(帽子取ったら・・・死ぬ!)
「やっぱり無理でゲソ!」
南風店長「お? チャンス!」
偽イカ娘「ほっ、ほっ、ほっ、ははっ? ははっ?」
イカ娘「うええーーー!」
栄子「何か恐ろしい状態に!」
偽イカ娘「ま、待って。前が見えない。あっ!」
イカ娘「私の頭がもげたでゲソ。私の頭がもげたでゲソ!」
栄子「落ち着け。あれはお前の頭じゃないだろ」
子供ら「うわあ・・・」
栄子「トラウマものだな」
南風店長「うーん、不測の事態により再試合だな」
栄子「まだやるのかよ」
南風店長「第2試合は君のホームでやろう」
栄子「ええー、ほんとにやるのか? そっちのイカ娘は?」
南風店長「すぐに来る」
栄子「喧嘩売ってんのか!!」
南風店長「リアル・バージョンだ!」
栄子「リアルにしたことのメリットって何だよ。こっちで今以上にイカ娘の評判を落とすような真似はやめてくれよ」
イカ娘「うん、うん・・・。今以上って何でゲソ!」
南風店長「安心しろ。さっきのはプロトタイプ。こっちが改良型だ」
栄子「改良型? じゃ、何でこんな残念なことになってんだよ。てか、普通にカツラとイカ帽子じゃだめなのか?」
南風店長「むむ!? それじゃあただのコスプレじゃねえか!」
栄子「あんた、いったい何を目指してるんだ?」
南風店長「まあ聞け! さっきのイカ娘は子供に人気のあるタイプ。これは仕事のできるタイプだ」
栄子「心底どうでもいい・・・」
南風店長「そこでだ! イカ帽子の取り合いはやめて、一度うちのイカ娘を使ってみてくれないか。そしてうちのが優秀だと思ったら、そっちのイカ娘を貸してもらう」
栄子「ええー。どうする姉貴?」
イカ娘「って、私の意見はどうでもいいでゲソか!?」
千鶴「別にいいわよ。面白そうだし」
栄子「んじゃあ、こっちのイカ娘は遊んでていいや」
イカ娘(ここは素直に喜ぶべきなのでゲソか?)
千鶴「渚ちゃん、今日はイカ娘ちゃんの代わりにこの子が働くから」
偽イカ娘「よろしくお願いしますでゲソ」
渚「は、はあ。よろしくお願いします・・・」
偽イカ娘「お待ちどお様でゲソ」
客「ああ!?」
渚「あのー、言いにくいんですけど、少し営業に支障が・・・」
千鶴「真面目は真面目なんだけどねえ」
栄子「触手を自在に使えるイカ娘のほうが作業効率は上だしな」
南風店長「ふっふっふっふっふ、うちのイカ娘が本気を出すのはここではないよ。厨房だ!」
栄子「は、早い!」
偽イカ娘「できました」
栄子「何で調味料までいちいち顔から出すんだよ!」
イカ娘「ふん! ふん! ふん!」
栄子「お前も何やってんだ!」
南風店長「うちはここと違って、メニューが多いのが売りなんでね、どんな料理にも対応できるようにしてあるんだよ。例えばバーベキューをやりたければ」
イカ娘「私は私が恐ろしい・・・」
栄子「だから、お前じゃねえっつってんだろ」
偽イカ娘「あ、あれ? 火が止まらない。あ!」
栄子「ああっ、水、水!」
偽イカ娘「もう、だめ・・・」
男ら「おおっ」「かわいい・・・」
偽イカ娘「すみません、こんな体たらくで」
男ら「おおおっ」
栄子「うちの店、燃やす気か!」
南風店長「はっはっはっはっは、すまんすまん。まあ、失敗は誰にでもある」
栄子「あんたに言ってんだよ!」
南風店長「また来るぜ」
栄子「来んでいい!」
男「いまのかわいい子、誰だ!?」
男「ここのバイトか?」
栄子「中の人だけでも引き止めておくべきだったか」
---予告---
渚「ど、どうも、はじめまして。斉藤渚です。次は、『宇宙人じゃなイカ?』『学校に行かなイカ?』『飼わなイカ?』・・・すみません、よろしくお願いします」