夏の定番

こなた:
夏だっ 海だーっ
というわけで、
先生も姉さんも今日は引率兼運転手よろしく――

二人:
おーっす

こなた:
それにしても
二人とも結構ヒマなんだネ

みゆき:
今日はお休みのところすいません――

ゆい:
いやいや おかまいなく~っ

かがみ:
成実さんは交通安全課の警官なんですよね?

ゆい
そうよ~

交通ルールはまかせたまへーっ

あ 追い越し

かがみ:
え?

ゆい
このヤロウ

かがみ:
ちょっ お――い 交通安全課――!?

こなた:
姉さんハンドル握ると暴走するんですよ

かかみとつかさには人柱になって貰おう

ななこ:
へぇー そうなんか

警官やのにな

ん? あれ おかしいな むこうとはぐれてもた

こなた:
え゙

あー先生、ちがう道入ってます

先生、そこ一通です!!

うかつだった 両方ハズレだったとは――!!

通行人:
凄いぜ、あの車、何者だぁ!?

下りのブレーキングドリフト完璧だよ!!

FDが突っ込みで負けてる!!

立ち上がりも上手ぇ!!

ガードレールぎりぎり、すげぇなぁ!!

ゆい
仕掛けるポイントは

この先の5連続ヘアピンカーブ!!

通行人:
オーバースピードだ!?

ブレーキいかれたかぁ!?

抜いたぁ!!

かがみ:
なぁにこのチョメチョメD的な走りは!?

こなた:
ななこさんってさァ

上手だよね 車の運転

ななこ:
え そうか?

こなた:
こなたね 本当は車に乗ると酔っちゃうの

だからね 酔い止めの薬持ってきたんだけど

ななこさんの運転だとちっとも気持ち悪くならなかったヨ

ななこ:


って、この状況でつっこんどる余裕ないわ!

ななこ:
さて

旅館でも探そか?

つかさ:
わあ よく晴れてて絶好の海水浴びよりだよ――

かがみ:
まったく きのうはどうなることかと思ったわよ

こなた:
私、最初から水着着てっちゃおう

かがみ:
あんたはまたそんな子供みたいな!?

こなたサン、それはマジっスか!?

ってか、その年でスクール水着って聞いたことないぞ

こなた:
そういうニーズもあるんだよ かがみん

かがみ:
いぃぃぃいったいいつの水着だ~~!!?

かがみ:
大体あんた、

運動神経いい癖になんで浮輪なんて持ってんのよ

こなた:
別に泳げるからって海の中をざんざんクロールしないじゃん?

気分はレジャーなのだよ レジャー

それにこのニーズに合わせると、

ビジュアル上スク水と浮き輪は外せないんだよ

かがみ:
そういうニーズの人は海なんてこないんじゃないの?

こなた:
漫画やアニメとかだとスイカ割りって定番だけど、

実際あんまないよね?

かがみ:
私はみたことあるけど

やっぱりもったいないからかしら?

こなた:
確かにね

スイカを銃なんかで破壊しちゃった日には

全身スイカまみれだからね

かがみ:
アニメの見過ぎだ

こなた:
みゆきさんはやったことある? お金持ちだし

みゆき:
私はありませんねェ

こなた:
よく考えると、

お金持ちはよけいにやらなそうなイメージだよね

かがみ:
言われるとそうね

こなた:
わかっていたけど やっぱ漫画みたくはならないね

みゆき:
ご期待に添えず すみません

ななこ:
しかしまァ あれやなァ

ええ歳して女だけで海きておもりせんとあかんとは

お互い独り者は寂しいなァ?

ゆい
ちがいます

ななこ:
でもまァ

あんなんみたいに妥協したん連れてるくらいやったら

別に女同士でかまへんやん?

ゆい
いやぁだから

ななこ:
最近晩婚化も進んでんねんやから

あせらんでもゆっくり選んだらええねんな

ゆい
ちがうんです

ダンナが単身赴任で時間とれるだけで

私、既婚者なんですっ

こなた:
海はナンパのメッカなのに

私たちって縁がないよね

かがみ:
まァ うっとうしくなくていいけどね

それに大体、こんなのがいるから

家族連れの姉妹と思われてるんじゃないのー?

つかさ:
よっこいしょういちっと

こなた:
どったの?

つかさ:
何かね、濡れたまま座るのってちょっと気持ち悪くて

みゆき:
ええ、わかります

こなた:
じゃ、つかさは空気イスで我慢とか

かがみ:
極端だな あんたは

何よ

こなた:
クビ疲れた

かがみ:
あっそ

こなた:
おー期待通りだ

かがみ:
何がそんなに嬉しいのよ

こなた:
だって、海の家を絵に描いたようなのが出てきたんだよ

見よこの具のないカレー

流石海の家

つかさ:
確かに 普段食べたらどうかなーっていうのでも

こういうトコロで食べると美味しく感じちゃうよね

ななこ:
ぷっはー やっぱ海のビールは最高やな

たまにぬっるいやつとかあんねんけどな

ゆい
大体フランクフルトが

一本300円するってのもおかしいんですけどね

こなた:
そうそう 生焼けだったりしてね

でも気にせず食べちゃう

つかさ:
私、このチキンの油っぽいのとか、

スパイスかかりすぎてるのとか実は好きだったりして

みゆき:
こういったプレーンな焼きそばもなかなかいいですね

こなた:
こなた感激

かがみ:
ね、そんなに盛り上がるほど美味しい?

こなた:
別に、フンドシ一丁で海を走るほどじゃないよ

かがみ:
また何かのアニメネタか

ななこ:
う゛ぅ 飲み過ぎた

しゃあない もう一泊してこうか

こなた
ゆい姉さん、仕事は?

ゆい:
有給は明日もとってあるし 大丈夫大丈夫

ななこ:
み、水冷たい

こなた:
先生大袈裟ですね

もう えいっしょ

つかさ:
なんで海に入った後って、

こんなに髪がギシギシするんだろう

かがみ:
さあ シオとかそういうのが関係してるんじゃない?

ね? みゆき

みゆき:
そうですね 大体の原因は塩分と紫外線だそうですよ

こなた:
じゃなんでそれがダメなわけ?

髪なんていつも紫外線に当たってるでしょ?

みゆき:
えっと、

それを詳しくご説明するとすこーし長くなるのですが

みんな:
うんうん

みゆき:
では

ゴホン

海で髪が傷む原因は

海水や潮風に含まれる塩分が付着して、

水分を失った髪が

強烈な紫外線を浴びて傷むからだそうです

また、野外で強い紫外線を浴びると

メラニン色素が変色し、髪が茶色くなる原因になります

髪に塩分や塩素などの不純物が残ってしまっても、

パサついたり、髪が茶色くなる原因になるそうですよ

特に夏に髪が傷む理由は紫外線と不純物のようですね

これらは、キューティクルが傷つけられることによって

生じてしまうんです

強い紫外線を浴びると

髪の強さを保つ

シスチン結合といわれるものが切断されて――

こなた:
見て見て

ティモテーティモテーティモテ~

かがみ:
何それ

ななこ:
うちら、よそから見たらどんな風に映ってんねんやろ

ゆい:
さあ

ふたり:
会話続かないなァ

会話続かへんなァ

ゆい:
やっぱり家族とか親戚とかが無難じゃないですか

ななこ:
せやな

ゆい:
タッチなしですか

こなた:
姉さん 姉さん

ティモテーティモテーティモテ~

ゆい:
おー懐かしい やったやった

こなた:
これだ! 私の欲しかった反応はこれだった!!

ななこ:
お前いくつやねん

こなた:
うーん マンダム

MANDAM

かがみ:
オヤジネタはもういいから

つかさ:
どうしたの? こなちゃん

こなた:
これ今フラグ立ってるね

かがみ:
何の話だ?

こなた:
ここでイベント発動だよ

とりあえず選択前は両方見れるようにセーブはこまめにね

石投げてるかーい?

画像コンプリート

完璧だ さあ来い!

かがみ:
もうついて行けん

大体さ あんたがそんなんだから今日だって――

こなた:
今日って

かがみ:
だからナンパよナンパ

も、もともとあんたが言い出したことなんだからね

私は別にそんなことぜんっぜん考えてないけど

こなた:
かがみんはナンパされたかったんだ

かがみ:
ち、違うわよ

みゆき:
ぎゃあああ―――――

こなた:
あ!

しまった!! 見逃したぁぁ

つかさ:
なあに?

かがみ:
あ ううん

つかさって毛の処理どうしてるのかなって思ってさ

つかさ:
私結構つるつるだからなんにもしてないよ

かがみ:
――

つかさ:
お姉ちゃんは?

かがみ:
わ、わたし?

私はまあ普通かな

つかさ:
――

かがみ:
実は今日結構危険だったんだよね

つかさ:
ん?何が?

かがみ:
あいや、だからあれが

つかさ:
あっ

かがみ:
ちょうど来そうで

つかさ:
あうんあれね

そっか よかったね

かがみ:
つかさは平気だったの?

つかさ:
うん 私は全然

一週間前に終わって、

タイミングはぱっちりだなって思ってた

かがみ:
こういう時なると困るわよね

つかさ:
そうだよね

一人で海に入れないのは哀しいし

かといってあれを使うのもね

かがみ:
そうそう 躊躇うっていうか

つかさ:
私、使ったことないよ

こなた:
生な会話だね オ二人サン

かがみ:
そういうあんたはどうなのよ

あっ

ひょっとして

こなた:
何その顔

かがみ:
別に

こなた:
これは実際にあった話らしいんだけど

ある映像ソフト卸会社の人が仕事終えて帰ろうとして

いつものように夜遅くバスに乗ったのね

その人の家は路線の終わりの方にあったんだって

で、途中他のお客さんがだんだん降りていって

ついに乗客はその人一人だけになったんだけど

運転手さんは

もう誰も乗ってないって勘違いしたらしくて、なんと

大声で

DANZEN!ふたりは○○キュア」を歌い出したんだよ~~~

ていう噂があったんだよ

つかさ:
よかった 凄く怖かったんです

ゆい:
あははは 私も実は――

こなた:
スケキヨです

ゆい:
どっから持ってきたんだそのお面!

それじゃお休み
つかさ:
はーい お休みなさい

こなた:
犬神家!

おどかし甲斐があるなァ

かがみ:
いい加減寝たら?

ななこ:
おーい 行くで

つかさ:
あ、はーい

私、そんな面白いこと言えないとです

つかさです

{\fad(0,150)}つかさです

お姉ちゃん―――

かがみ:
なに

つかさ:
怖かったよ

こなた:
少女がひとつ大人の階段をノボった瞬間だよ かがみん

かがみ:
は?

こなた:
コンプ祭り評判いいみたい

かがみ:
日本人は限定ってコトバに弱いからね

こなた:
そんな一言で売り上げが変わるんだったら

毎月そうすればいいのにね

かがみ:
そうだとありがたみが薄れるでしょうが

テレビ:
実際聞いてみた

はい

ただお:
二人とも休みの間に部屋の掃除とかすませなよ?

かがみ:
えっと

おー懐かしい これ中学の教科書だ

つかさ:
お姉ちゃーん このアルバム見て見て――

このお父さんヤバくない?

かがみ:
ねえ 私この時からお父さんのアレが気になっててさァ

ただお:
楽しそうだけど 片付けは進んでるのかな?

かがみ:
えっと

まつり:
ね、あんたこの服いらない?

かがみ:
ん? いらないなら貰う

まつり:
じゃ、置いとくわよ

かがみ:
うん、ありがとう

まつり:
ね、これはいる?

かがみ:
ん? じゃ、貰っとこうかな

まつり:
じゃ、こっちは?

これは?

って、まさか私をゴミ箱に使ってるんじゃ――

かがみ:
ついアルバムとかに見入って 遅れるのよねー

こなた:
あー わかるわかる

古い雑誌とかあると、つい読んじゃうよね

かがみ:
そうなのよね――

こなた:
そういえばつかさは?

かがみ:
あの子、あんま物捨てないから時間かかるのよね

今日もやってるわ

こなた:
あー つかさって何でもとっておきそうだもんね

逆にかがみは何でもズバズバすてそう

かがみ:
何であんたの中の私のイメージって、そんなに攻撃的かなァ

こなた:
へぇー 中学の教科書なんて取ってあったんだ?

かがみ:
あんたはそういうのないの?

こなた:
そういう品々は思い出と共に母校においてきたよ

かがみ:
いや 持って帰れよ

学校側に迷惑だから

つかさ:
やっと片付け終わったよー

もう使わないかなって思っても

つい使ってた時のこと思い出しちゃって捨てられないんだよね

こなた:
ホント何でもとっときたがる人っているよねー

つかさはそれ典型っぽいよね

かがみ:
あんたはむしろ必要なモノまで捨てそうよね

教科書とか置いてくるくらいだし

ゆかり:
みゆき 学校が始まる前に歯の治療に行っちゃいなさいね

みゆき:
わかってはいるんですけど

どうも苦手で――

ゆかり:
う~~ん そこまで嫌なら無理に行かせるのは可哀想ねぇ

行くのが駄目なら来て貰いましょう 訪問歯科に

みゆき:
ちょ、ちょっと待って下さい

こがみあきら:
らっきーちゃんねる

おはらっき~

早いもので

すでに6回目に突入しました「らっきーちゃんねる」!

そろそろこのコーナーも

おなじみになってきたと言わせたい症候群、

小神あきらで~す

きゃる~ん

白石:
さぶっ!

こがみあきら:
あ?なんかいったか?

白石:
ひっ……

こがみあきら:
あ~ん、助手の

白石みのるくんはまだまだ慣れなくて緊張のご様子!

白石:
コワイ、コワイよぉ

ボクが何をしたっていうんだ

あきら様が言うから山に行ったよ。

そうだ、海にも行ったんだ

俺だって、俺だって一生懸命この番組を面白くしようと頑張ってるのに

そうだ、ガムはキツかったなぁ

ガム54個だよ。54個も口の中に入れたんだよ

そんで俺も頑張ってる

どうしたらいい?俺は

こがみあきら:
皆さんの視線にどぎまぎしちゃうってカンジ?

早く仕事に慣れて欲しいですね!

特に、先輩に対する口の聞き方には

気をつけろってのが何回言ったらわかんのかしら?

正直イラッとします

さて、今日は「らきすた」でもキーとなるキャラ、

泉こなたさんの紹介をしたいと思いまぁ――――

てめぇうるさいんだよ

白石:
まいっちんぐ~~

こがみあきら:
ええと、泉こなたさん17歳。趣味はゲーム、アニメ、読書

白石:
えっと、資料によると、

どうやら新番組や新刊は欠かさずチェック、

週末は朝までネトゲの嵐だそうです……

こがみあきら:
ようするにオタッてこと?

白石:
えと、そのようですね……

こがみあきら:
―――――

白石:
何か考えろ!オレ

オ、オタクってアレですよね、

ハウスな人ですよね!

フランダースの犬見て泣いちゃったりするんですよね!

こがみあきら:
はぁ? あんたの中のオタク像っていつの時なの?

ちゃんと勉強してんの?

いい加減なこといってんじゃないわよ

白石:
いえ、その……

こがみあきら:
ま、確かにフランダースの犬にも

かわいい萌えキャラにも共通して癒しってのがあるわよ?

でも、犬より私みたいな女の子がいいの!

とびっきりかわいくって

キュートな乙女を求めているの!分かる?

私が右を向けば右を向く! 左を向けば左を向く!

コンサート前に徹夜で並べば風呂も入れない!

スメル的にも大変なことになる!

それでも私に会いたい!

その一心でくそ暑い最中、

灼熱の太陽に焼かれて私の登場を待ってるの!

たとえ頭に巻いたバンダナが絞れるくらいに濡れようとも!

はぁ……

まぁさ、やっぱりお客さんだしね……

握手会でなかなか話を切り上げさせてくれなくても、

MCで空気読まないツッコミ入れてきても、

こう、情が湧くじゃない?

ああ、この人達のおかげで今の私がいる。

この人達のために私はがんばんなくっちゃっ、てね……

白石:
そういうもんなんですかねぇ……

こがみあきら:
あんたもじきに分かるわよ。

アイドルってモンの大変さが。

酸いも甘いも噛み分けてこそ本物の味が出てくるのよ。

たとえ気に入らないファンやクライアントがいたと……

あ、丁度いい時間!

みなさん、大体こなたさんのキャラが分かりましたか?

ではまた、次回の「らっきーちゃんねる」でお会いしましょう!

バイニ~!

白石:
っていうか、今日はこなたの紹介っていうか

ヲタクの紹介になってましたね

こがみあきら:
はぁ

白石:
あ、あきら様、大丈夫ですか?

こがみあきら:
やっといて

白石:
!?

あぁぁ分かりました

その時、特派員が見たものは!

こがみあきら:
面白くな――

こがみ:
いやー やっぱいいね 影はァ

かがみ:
わかったわかった

で、つかさ入れた?

つかさ:
うん 入れた

みゆき:
つかささんの歌声って新鮮ですね

つかさ:
えへへ 上手く歌えるかな

かがみ:
あ、みゆきは何歌うの?

みゆき:
本当に歌はよく知らないもので

お恥ずかしながら

こなた:
おー そう来たか

みゆき:
つかささん頑張って

つかさ:
(歌 バレンタイン・キッス)

こなた:
L・O・V・E ラブリー つ・か・さ

L・O・V・E ラブリー さ・ゆ・り

かがみ:
おいおい

誰だそれ

こなた:
国生さゆりじゃないんだよね

かがみ:
だから誰だってそれ

こなた:
会員番号何番だったっけな

かがみ:
うるさいったら!


ナレーター:
さて、次回のらきすたは

かがみ:
かがみです

指の逆剥けしている部分をとろうと思って

ピッ!と引っ張ったら

思った以上にふかーく剥けちゃって、

痛ーい思いする時ってあるのよね

あとそれから、瘡蓋を剥がすタイミング

痒くなってきて、

そろそろ取りたいなぁって思って

端の方からジワジワと取っていて

あ、大丈夫だ~と思って

中央をペリっ!ってやったら、

やっぱり血が出ちゃって

アレもダメージ大きいのよねェ

次回 「イメージ」

ナレーター:
お楽しみに