The Squid Girl (Japanese) > 06c. 恋じゃなイカ?
渚「風が強くなってきた。そろそろ上がろう。ああっ!・・・」
悟郎「気がついたか」
渚「あれ? 私・・・」
悟郎「波に飲まれたんだ」
渚「じゃあ、助けていただいたんですか? ありがとうございます!」
悟郎「無事で何より。今日は波が高いから、気をつけて。それじゃ」
渚「あ、あの、あなたは?」
悟郎「俺はライフセイバーの嵐山悟郎。海を守るのが仕事なんだ。じゃ」
栄子「え? 溺れた?」
渚「サーフィンしてたら、大きな波が来て」
栄子「夢中になるのはいいけど、気をつけないと」
千鶴「はい、これお願いね」
渚「はい」
イカ娘「今度は溺れるだけではすまないでゲソ」
渚「まさか、あれはイカの人の仕業・・・!」
イカ娘(この怖がり方、たまらないでゲソ)「そうでゲソ。私は海の使者でゲソ。波をあやつるくらい簡単なのでゲソ」
渚「そ、そんな能力まで!」
イカ娘(ほんとに渚は素直でいい子でゲソ)
渚「いったい私をどうするつもりですか」
イカ娘「知りたいでゲソか?」
渚「ああああっ!!」
栄子「こらっ! 渚ちゃんを無駄に怖がらせるのはやめなイカ」
イカ娘「それ、私の決め台詞じゃなイカ!」
栄子「少しくらいいいじゃなイカ」
イカ娘「駄目でゲソ。さっさと返してもらおうじゃなイカ」
渚(イカの人の口調を・・・。やっぱり、ここの人はみんなイカの人に洗脳されている。私だけでもしっかりしなくちゃ)
千鶴「あら、悟郎君、いらっしゃい」
悟郎(ち、千鶴さん・・・)「ここここ、こんにちは! あ、あああの、エビ炒飯、お願いします」
千鶴「はい!」
渚「昨日は本当にありがとうございました」
悟郎「ああ、昨日の」
渚「斉藤渚です」
悟郎「渚ちゃんか。よろしく」
栄子「おいおい、何だ? 隅に置けないな。どういう関係だよ?」
悟郎「そんなんじゃねえ。やめろよ!」
渚「昨日、溺れたところを助けてもらったんですよ」
栄子「へえ、そうだったんだ。よくやった!」
イカ娘(渚を助けた? 悟郎め、私の渚に何をする気でゲソ。はっ、まさか)
栄子「ほれ、ほれ、ほれ!」
イカ娘(侵略者のわりにフレンドリーで、今ではすっかりみんなの人気者になっていると、ばらすつもりでゲソか? 渚にはまだまだ私のことを怖がってもらわないとでゲソ)「おい、悟郎!」
悟郎「は? あ、何だ、イカか」
イカ娘「渚は私の獲物でゲソ!」
渚「えっ!」(今、獲物って言った・・・)
イカ娘「余計な手出しはするなでゲソ!」
悟郎「溺れてるのを助けただけだよ」
栄子「っていうか、いつから渚ちゃんはお前の獲物になったんだよ」
渚(そうよ! それに獲物ってどういうこと? もしかして次は私が洗脳される番!?)
栄子「わかった。お前、悟郎に焼きもち焼いてんだろ」
イカ娘「や、焼きもちなんか焼いてないでゲソ!」
栄子「赤くなった。やっぱりそうなんだ」
イカ娘「違うでゲソ! 何で私が悟郎なんかに焼きもち焼かなきゃならないでゲソ!」
悟郎「なんかって何だよ。口の利き方に気をつけろ、イカのくせに」
イカ娘「そっちこそ気をつけなイカ! たかが人間の分際で!」
悟郎「何だと?」
渚(普通に接している。でも海を守る人が侵略者と安易に仲良くなるはずがない。きっと何かわけがあるはず)
(イカ娘「人間のくせに、もっと私を敬うでゲソ」
悟郎「うるせえっ! なんだとこの(xxx)生意気だぞ!」
イカ娘「うるさい」
悟郎「結局、お前なんかぷーっと墨吐いてごまかすだけだろ!」)
渚「嵐山さん! 嵐山さんはイカの人のこと、どう思ってるんですか?」
悟郎「どうって言われても・・・」
栄子(渚ちゃん、まさか悟郎を?)
イカ娘(ここでこいつに妙なことを言われたら、侵略者としての威厳が形無しでゲソ)
悟郎「俺は・・・」
イカ娘「こいつは私のことを、人類をおびやかす恐ろしいやつだ、と思っているでゲソ!」
悟郎「お前が答えるなよ!」
イカ娘「心の声を代弁してやったんでゲソ」
悟郎「全然代弁してねえよ」
渚「私、真剣なんです!」
栄子(やっぱり。へえ、渚ちゃんが悟郎をね)
悟郎「わ、わかった。こいつは見てのとおり、俺のことを敵視してる」
イカ娘(それでいいでゲソ)
悟郎「でも、子供に好かれてるし、面倒見いいし、子供が溺れたときも一緒に助けてくれたし」
イカ娘「あ?」
悟郎「基本、いいやつだよ」
イカ娘「あ、あ、あ・・・」
渚「いい人・・・」
悟郎「な? イカ」
渚(わ、笑ってる・・・)
イカ娘「誰かと間違えてるでゲソ! 私は侵略者だから、断じてそんなことしないでゲソ!」
栄子「照れるな、照れるな」
渚(嵐山さんもイカの人に恐怖を感じていない。ということは、嵐山さんも洗脳されてるんだ!)「いやああーーーっ!!」
イカ娘「見ろ。お前のせいで理解者が一人減ったじゃなイカ」
悟郎「俺、何かまずいこと言ったかな?」
栄子「胸に手を当てて考えろ!」
悟郎「あ? はあ?」
栄子(鈍い男め。ま、こいつは姉貴一筋だからな)
悟郎「まだかな、千鶴さんのチャーハン」
渚(嵐山さんはこの海を守る最後の砦。彼を正気に戻さないと、この世は本当に終わってしまう。命の恩人に私ができること・・・)
千鶴「はい、お待ちどお様」
悟郎(千鶴さんのチャーハン・・・!)「あ? ああっ!」
イカ娘「美味いエビでゲソ」
悟郎「おのれ、イカ! 千鶴さんのチャーハンを返せ!」
イカ娘「あんなことを言ったバチが当たったのでゲソ!」
悟郎「この! さあ、出せ! 早くすぐ出せ! すぐ出せ! さあ!」
渚「私、嵐山さんのこと、あきらめませんから!」
イカ娘・悟郎「え?」
栄子「おおっ、言った!」
千鶴「もてる人は大変ね」
悟郎「ち、違います!」
渚「違いません!」
悟郎「え?」
渚「決めたんです。嵐山さんは私が守ります! あ、あなたなんか、こ、怖くないんだから!」
イカ娘(よかった。私のことをちゃんと怖がってるでゲソ)「強がらなくてもいいでゲソよ!」
渚「あああっ!!」
イカ娘「幸せでゲソ・・・」
栄子「これは面白いことになってきたな」
早苗「イカちゃん、いる?」
栄子「これ以上ややこしくするなーっ!!」
早苗「ああ?」
---予告---
悟郎「やあ、ライフセイバー、嵐山悟郎だ。次回は、『狙われなイカ?』『研究しなイカ?』『働かなイカ?』の3本だ。海の平和は俺が守る!」
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悟郎「気がついたか」
渚「あれ? 私・・・」
悟郎「波に飲まれたんだ」
渚「じゃあ、助けていただいたんですか? ありがとうございます!」
悟郎「無事で何より。今日は波が高いから、気をつけて。それじゃ」
渚「あ、あの、あなたは?」
悟郎「俺はライフセイバーの嵐山悟郎。海を守るのが仕事なんだ。じゃ」
栄子「え? 溺れた?」
渚「サーフィンしてたら、大きな波が来て」
栄子「夢中になるのはいいけど、気をつけないと」
千鶴「はい、これお願いね」
渚「はい」
イカ娘「今度は溺れるだけではすまないでゲソ」
渚「まさか、あれはイカの人の仕業・・・!」
イカ娘(この怖がり方、たまらないでゲソ)「そうでゲソ。私は海の使者でゲソ。波をあやつるくらい簡単なのでゲソ」
渚「そ、そんな能力まで!」
イカ娘(ほんとに渚は素直でいい子でゲソ)
渚「いったい私をどうするつもりですか」
イカ娘「知りたいでゲソか?」
渚「ああああっ!!」
栄子「こらっ! 渚ちゃんを無駄に怖がらせるのはやめなイカ」
イカ娘「それ、私の決め台詞じゃなイカ!」
栄子「少しくらいいいじゃなイカ」
イカ娘「駄目でゲソ。さっさと返してもらおうじゃなイカ」
渚(イカの人の口調を・・・。やっぱり、ここの人はみんなイカの人に洗脳されている。私だけでもしっかりしなくちゃ)
千鶴「あら、悟郎君、いらっしゃい」
悟郎(ち、千鶴さん・・・)「ここここ、こんにちは! あ、あああの、エビ炒飯、お願いします」
千鶴「はい!」
渚「昨日は本当にありがとうございました」
悟郎「ああ、昨日の」
渚「斉藤渚です」
悟郎「渚ちゃんか。よろしく」
栄子「おいおい、何だ? 隅に置けないな。どういう関係だよ?」
悟郎「そんなんじゃねえ。やめろよ!」
渚「昨日、溺れたところを助けてもらったんですよ」
栄子「へえ、そうだったんだ。よくやった!」
イカ娘(渚を助けた? 悟郎め、私の渚に何をする気でゲソ。はっ、まさか)
栄子「ほれ、ほれ、ほれ!」
イカ娘(侵略者のわりにフレンドリーで、今ではすっかりみんなの人気者になっていると、ばらすつもりでゲソか? 渚にはまだまだ私のことを怖がってもらわないとでゲソ)「おい、悟郎!」
悟郎「は? あ、何だ、イカか」
イカ娘「渚は私の獲物でゲソ!」
渚「えっ!」(今、獲物って言った・・・)
イカ娘「余計な手出しはするなでゲソ!」
悟郎「溺れてるのを助けただけだよ」
栄子「っていうか、いつから渚ちゃんはお前の獲物になったんだよ」
渚(そうよ! それに獲物ってどういうこと? もしかして次は私が洗脳される番!?)
栄子「わかった。お前、悟郎に焼きもち焼いてんだろ」
イカ娘「や、焼きもちなんか焼いてないでゲソ!」
栄子「赤くなった。やっぱりそうなんだ」
イカ娘「違うでゲソ! 何で私が悟郎なんかに焼きもち焼かなきゃならないでゲソ!」
悟郎「なんかって何だよ。口の利き方に気をつけろ、イカのくせに」
イカ娘「そっちこそ気をつけなイカ! たかが人間の分際で!」
悟郎「何だと?」
渚(普通に接している。でも海を守る人が侵略者と安易に仲良くなるはずがない。きっと何かわけがあるはず)
(イカ娘「人間のくせに、もっと私を敬うでゲソ」
悟郎「うるせえっ! なんだとこの(xxx)生意気だぞ!」
イカ娘「うるさい」
悟郎「結局、お前なんかぷーっと墨吐いてごまかすだけだろ!」)
渚「嵐山さん! 嵐山さんはイカの人のこと、どう思ってるんですか?」
悟郎「どうって言われても・・・」
栄子(渚ちゃん、まさか悟郎を?)
イカ娘(ここでこいつに妙なことを言われたら、侵略者としての威厳が形無しでゲソ)
悟郎「俺は・・・」
イカ娘「こいつは私のことを、人類をおびやかす恐ろしいやつだ、と思っているでゲソ!」
悟郎「お前が答えるなよ!」
イカ娘「心の声を代弁してやったんでゲソ」
悟郎「全然代弁してねえよ」
渚「私、真剣なんです!」
栄子(やっぱり。へえ、渚ちゃんが悟郎をね)
悟郎「わ、わかった。こいつは見てのとおり、俺のことを敵視してる」
イカ娘(それでいいでゲソ)
悟郎「でも、子供に好かれてるし、面倒見いいし、子供が溺れたときも一緒に助けてくれたし」
イカ娘「あ?」
悟郎「基本、いいやつだよ」
イカ娘「あ、あ、あ・・・」
渚「いい人・・・」
悟郎「な? イカ」
渚(わ、笑ってる・・・)
イカ娘「誰かと間違えてるでゲソ! 私は侵略者だから、断じてそんなことしないでゲソ!」
栄子「照れるな、照れるな」
渚(嵐山さんもイカの人に恐怖を感じていない。ということは、嵐山さんも洗脳されてるんだ!)「いやああーーーっ!!」
イカ娘「見ろ。お前のせいで理解者が一人減ったじゃなイカ」
悟郎「俺、何かまずいこと言ったかな?」
栄子「胸に手を当てて考えろ!」
悟郎「あ? はあ?」
栄子(鈍い男め。ま、こいつは姉貴一筋だからな)
悟郎「まだかな、千鶴さんのチャーハン」
渚(嵐山さんはこの海を守る最後の砦。彼を正気に戻さないと、この世は本当に終わってしまう。命の恩人に私ができること・・・)
千鶴「はい、お待ちどお様」
悟郎(千鶴さんのチャーハン・・・!)「あ? ああっ!」
イカ娘「美味いエビでゲソ」
悟郎「おのれ、イカ! 千鶴さんのチャーハンを返せ!」
イカ娘「あんなことを言ったバチが当たったのでゲソ!」
悟郎「この! さあ、出せ! 早くすぐ出せ! すぐ出せ! さあ!」
渚「私、嵐山さんのこと、あきらめませんから!」
イカ娘・悟郎「え?」
栄子「おおっ、言った!」
千鶴「もてる人は大変ね」
悟郎「ち、違います!」
渚「違いません!」
悟郎「え?」
渚「決めたんです。嵐山さんは私が守ります! あ、あなたなんか、こ、怖くないんだから!」
イカ娘(よかった。私のことをちゃんと怖がってるでゲソ)「強がらなくてもいいでゲソよ!」
渚「あああっ!!」
イカ娘「幸せでゲソ・・・」
栄子「これは面白いことになってきたな」
早苗「イカちゃん、いる?」
栄子「これ以上ややこしくするなーっ!!」
早苗「ああ?」
---予告---
悟郎「やあ、ライフセイバー、嵐山悟郎だ。次回は、『狙われなイカ?』『研究しなイカ?』『働かなイカ?』の3本だ。海の平和は俺が守る!」