The Squid Girl (Japanese) > 01c. 最強じゃなイカ?
千鶴「雨だと、お店も静かねー」
栄子「どうした?」
イカ娘「あそこにいる髪の毛の長い女は、誰でゲソ?」
栄子「ああ?ずっといただろうが」
イカ娘「それは知ってるでゲソ!お主や、お主の弟と何か関係があるのでゲソか?」
栄子「は?気付いてなかったのか?姉貴だ、姉貴。千鶴って名前の」
イカ娘「あねき...はぁぁ?ええ!?全然違うでゲソ!お主はバイオレンスだし、弟の方はうるさいし、追っかけてくるし。でも、あれはなんだかバイオレンスもないし、ものすごくまともに見えるでゲソ!」
栄子「バイオレンスで悪かったなぁぁ!」
千鶴「あら、あら、だめよ、栄子ちゃん!イカ娘ちゃんをいじめちゃ!」
栄子「優しいでゲソ!」
千鶴「イカ娘ちゃん、悪いけど、これ運んでくれる?」
イカ娘「了解でゲソ!
は...は...ぶわぁー、ぶわぁー、ぶわぁー
は...今日は肌寒いでゲソ」
栄子「お前なんてもん吐いてんだよ!?」
イカ娘「何を焦っているのでゲソ?イカ墨を吐いただけじゃなイカ」
栄子「吐血かと思ったじゃねぇか、早く拭け!」
千鶴「あら、本当、イカ墨だわ!」
栄子「リアクション薄...しかも舐めた」
千鶴「イカ娘ちゃんって、本当にイカ気味なのね!」
栄子「『イカ気味』ってなんだよ?ってかシャワーを浴びて来たら?イカ墨臭いよ」
千鶴「あ、そうするわ。お店、よろしくね」
イカ娘「お主なら私を許すまい」
栄子「当たり前だ!はあ...お前のお陰で、イカ墨スパゲティーは当分食えないな...」
イカ娘「イカ墨...スパゲティー?人間どもはこれを食べるのでゲソか?」
栄子「だから目の前で吐くなっての!?ああ、そうだよ!スパゲティーと絡めてイカの身と一緒に!」
イカ娘「えええ!?まさか、私も...」
栄子「誰が食うか!?」
イカ娘「お主が食わずとも、別の客が...!
人間がいないでゲソね」
栄子「雨が降ってるからな」
イカ娘「雨が降ると、人間がいなくなるのでゲソか?」
栄子「こんな天気の日に遊ぶ物好きはいないだろう」
イカ娘「今、このあたりにいるのは、千鶴とかいうおとなしい黒髪の女と、うざったい子供たける、それに少し強いが、そこにいるこいつだけ...
ということは...食われる前に食え。この家を支配するチャンスでゲソ。今日こそ、今日こそ、ギャフンと言わせてやるでゲソ!」
栄子「さてと、私は掃除でもすっかなぁ。イカ娘、お前も手伝えよ」
イカ娘「嫌でゲソ」
栄子「お前、自分の立場が分かってんのか?」
イカ娘「それは、こっちの台詞でゲソ。人間の分際で、偉そうに。私が何のために地上に来たと思っているのでゲソ?」
栄子「アルバイトじゃないのか?」
イカ娘「人類征服でゲソ!その拠点として、まずこの家が必要。そのためには、お主が邪魔なのでゲソ!」
栄子「どいういうつもりだ?離せ!」
イカ娘「口の聞き方に気を付けたほうがいいんじゃなイカ?この一捻りでお主の体など...」
たける「ああ!何やってるのさ?」
栄子「たける、危ない!」
たける「ずるいや、ねえちゃん、一人だけ楽しそうにして!僕もイカねえちゃんと遊びたい!」
栄子「お前はパニック映画もそんな風に見るのか?」
イカ娘「言わずとも、同じ目に合わせてやるでゲソ!」
たける「わーい!えへへ...」
イカ娘「さて、後は一人」
栄子「あねきに手を出す気か?」
イカ娘「止めても無駄でゲソ。今日の私は、本気なのでゲソ!」
栄子「いや、私達を解放した方が身のためだと思うぞ」
イカ娘「ふっ、この状況でまだそんなこと言っていられるでゲソか?」
栄子「だから私達じゃなくて、お前のためだって!」
千鶴「あら、何事?」
イカ娘「来たでゲソね!お主もおとなしく捕まって、3人仲良く朽ち果てるでゲソ!ていっ!あっ!?ああ!」
千鶴「
店ノ中デ、フザケチャダメデショ?
」
イカ娘「は...はい...」
千鶴「分かればいいのよ!
はい、ちゃんと二人に謝って」
イカ娘「...ご...ごめんなしゃいでゲショ」
栄子「い、いいよ」
たける「楽しかったよっ!」
栄子「だから言ったろ、お前のためだって」
千鶴「ところで、イカ娘ちゃん」
イカ娘「はー!?」
たける「なんか用意してる」
千鶴「イカ墨お願い!」
栄子「イカ墨ってこいつの?」
千鶴「ええ」
栄子「冗談だろう?」
千鶴「なんで?だってイカ墨じゃない」
栄子「いぃぃ...」
千鶴「さっき私にかかったとき」
イカ娘「うわっ!ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいでゲソ!」
千鶴「うううん!違うの!舐めてみたけど、味は確かだったわ!かけてもらっていいかしら、イカ娘ちゃん!」
栄子「ぶえぇー...」
イカ娘「イカ墨なら、いくらでも掛けるでゲソ」
千鶴「はーい!できあがり!」
たける「僕も食べる!僕も!」
千鶴「はい、栄子ちゃんも!」
栄子「吐くとこ見せられて食えるか―」
千鶴「いいから食べてみなさい」
栄子「...美味い!」
男性お客さんA「美味い!」
男性お客さんB「泳いだ後に、塩気のあるイカスミがたまらん!」
女性お客さんA「イカスミスパゲティー!」
男性お客さんC「イカスミスパください!」
男性お客さんA「イカスミお代わり!」
女性お客さんB「イカスミスパゲティー!」
男性お客さんD「イカスミスパゲティー、二つ!」
男性お客さんE「イカスミスパゲティー!」
女性お客さんC「イカスミ!」
女性お客さんD「イカスミ、持ち帰りで!」
男性お客さんF「イカスパ!」
千鶴「大好評ね!」
たける「うん!」
栄子「何も知らない客にはな
おーい、あと四人前な」
イカ娘「も、もう出ないでゲソ。もう、こんな搾取ばかりのところにはいられないでゲソ!あっ!」
千鶴「イカ娘ちゃん、お願いね。
オ客様ガ待ッテルノ...
」
イカ娘「はい、いいでゲソ!」
栄子「はあ、誰が一番怖いか、ようやく悟ったようだな」
---予告---
イカ娘「海からの使者、イカ娘でゲソ! 次回は『仲間じゃなイカ?』『祝わなイカ?』『遊ばなイカ?』。見ないとお前を征服するでゲソ!」
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栄子「どうした?」
イカ娘「あそこにいる髪の毛の長い女は、誰でゲソ?」
栄子「ああ?ずっといただろうが」
イカ娘「それは知ってるでゲソ!お主や、お主の弟と何か関係があるのでゲソか?」
栄子「は?気付いてなかったのか?姉貴だ、姉貴。千鶴って名前の」
イカ娘「あねき...はぁぁ?ええ!?全然違うでゲソ!お主はバイオレンスだし、弟の方はうるさいし、追っかけてくるし。でも、あれはなんだかバイオレンスもないし、ものすごくまともに見えるでゲソ!」
栄子「バイオレンスで悪かったなぁぁ!」
千鶴「あら、あら、だめよ、栄子ちゃん!イカ娘ちゃんをいじめちゃ!」
栄子「優しいでゲソ!」
千鶴「イカ娘ちゃん、悪いけど、これ運んでくれる?」
イカ娘「了解でゲソ!
は...は...ぶわぁー、ぶわぁー、ぶわぁー
は...今日は肌寒いでゲソ」
栄子「お前なんてもん吐いてんだよ!?」
イカ娘「何を焦っているのでゲソ?イカ墨を吐いただけじゃなイカ」
栄子「吐血かと思ったじゃねぇか、早く拭け!」
千鶴「あら、本当、イカ墨だわ!」
栄子「リアクション薄...しかも舐めた」
千鶴「イカ娘ちゃんって、本当にイカ気味なのね!」
栄子「『イカ気味』ってなんだよ?ってかシャワーを浴びて来たら?イカ墨臭いよ」
千鶴「あ、そうするわ。お店、よろしくね」
イカ娘「お主なら私を許すまい」
栄子「当たり前だ!はあ...お前のお陰で、イカ墨スパゲティーは当分食えないな...」
イカ娘「イカ墨...スパゲティー?人間どもはこれを食べるのでゲソか?」
栄子「だから目の前で吐くなっての!?ああ、そうだよ!スパゲティーと絡めてイカの身と一緒に!」
イカ娘「えええ!?まさか、私も...」
栄子「誰が食うか!?」
イカ娘「お主が食わずとも、別の客が...!
人間がいないでゲソね」
栄子「雨が降ってるからな」
イカ娘「雨が降ると、人間がいなくなるのでゲソか?」
栄子「こんな天気の日に遊ぶ物好きはいないだろう」
イカ娘「今、このあたりにいるのは、千鶴とかいうおとなしい黒髪の女と、うざったい子供たける、それに少し強いが、そこにいるこいつだけ...
ということは...食われる前に食え。この家を支配するチャンスでゲソ。今日こそ、今日こそ、ギャフンと言わせてやるでゲソ!」
栄子「さてと、私は掃除でもすっかなぁ。イカ娘、お前も手伝えよ」
イカ娘「嫌でゲソ」
栄子「お前、自分の立場が分かってんのか?」
イカ娘「それは、こっちの台詞でゲソ。人間の分際で、偉そうに。私が何のために地上に来たと思っているのでゲソ?」
栄子「アルバイトじゃないのか?」
イカ娘「人類征服でゲソ!その拠点として、まずこの家が必要。そのためには、お主が邪魔なのでゲソ!」
栄子「どいういうつもりだ?離せ!」
イカ娘「口の聞き方に気を付けたほうがいいんじゃなイカ?この一捻りでお主の体など...」
たける「ああ!何やってるのさ?」
栄子「たける、危ない!」
たける「ずるいや、ねえちゃん、一人だけ楽しそうにして!僕もイカねえちゃんと遊びたい!」
栄子「お前はパニック映画もそんな風に見るのか?」
イカ娘「言わずとも、同じ目に合わせてやるでゲソ!」
たける「わーい!えへへ...」
イカ娘「さて、後は一人」
栄子「あねきに手を出す気か?」
イカ娘「止めても無駄でゲソ。今日の私は、本気なのでゲソ!」
栄子「いや、私達を解放した方が身のためだと思うぞ」
イカ娘「ふっ、この状況でまだそんなこと言っていられるでゲソか?」
栄子「だから私達じゃなくて、お前のためだって!」
千鶴「あら、何事?」
イカ娘「来たでゲソね!お主もおとなしく捕まって、3人仲良く朽ち果てるでゲソ!ていっ!あっ!?ああ!」
千鶴「店ノ中デ、フザケチャダメデショ?」
イカ娘「は...はい...」
千鶴「分かればいいのよ!
はい、ちゃんと二人に謝って」
イカ娘「...ご...ごめんなしゃいでゲショ」
栄子「い、いいよ」
たける「楽しかったよっ!」
栄子「だから言ったろ、お前のためだって」
千鶴「ところで、イカ娘ちゃん」
イカ娘「はー!?」
たける「なんか用意してる」
千鶴「イカ墨お願い!」
栄子「イカ墨ってこいつの?」
千鶴「ええ」
栄子「冗談だろう?」
千鶴「なんで?だってイカ墨じゃない」
栄子「いぃぃ...」
千鶴「さっき私にかかったとき」
イカ娘「うわっ!ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいでゲソ!」
千鶴「うううん!違うの!舐めてみたけど、味は確かだったわ!かけてもらっていいかしら、イカ娘ちゃん!」
栄子「ぶえぇー...」
イカ娘「イカ墨なら、いくらでも掛けるでゲソ」
千鶴「はーい!できあがり!」
たける「僕も食べる!僕も!」
千鶴「はい、栄子ちゃんも!」
栄子「吐くとこ見せられて食えるか―」
千鶴「いいから食べてみなさい」
栄子「...美味い!」
男性お客さんA「美味い!」
男性お客さんB「泳いだ後に、塩気のあるイカスミがたまらん!」
女性お客さんA「イカスミスパゲティー!」
男性お客さんC「イカスミスパください!」
男性お客さんA「イカスミお代わり!」
女性お客さんB「イカスミスパゲティー!」
男性お客さんD「イカスミスパゲティー、二つ!」
男性お客さんE「イカスミスパゲティー!」
女性お客さんC「イカスミ!」
女性お客さんD「イカスミ、持ち帰りで!」
男性お客さんF「イカスパ!」
千鶴「大好評ね!」
たける「うん!」
栄子「何も知らない客にはな
おーい、あと四人前な」
イカ娘「も、もう出ないでゲソ。もう、こんな搾取ばかりのところにはいられないでゲソ!あっ!」
千鶴「イカ娘ちゃん、お願いね。オ客様ガ待ッテルノ...」
イカ娘「はい、いいでゲソ!」
栄子「はあ、誰が一番怖いか、ようやく悟ったようだな」
---予告---
イカ娘「海からの使者、イカ娘でゲソ! 次回は『仲間じゃなイカ?』『祝わなイカ?』『遊ばなイカ?』。見ないとお前を征服するでゲソ!」