FLCL (Japanese) 2.>ファイスタ (Fire Starter)
■ マミ美 :この前、神様を見た。
□ まみみ :このまえ、かみさまをみた。
■雨の日の河原、捨てられた子猫を助けていた。私だけに見える神様。
□あめのひのかわら、すてられたこねこをたすけていた。わたしだけにみえるかみさま。
■私だけのために舞い降りた黒い翼の天使。
□わたしだけのためにまいおりたくろいつばさのてんし。
■ ナオ太 :何やってんだよ?
□ なおた :なにやってんだよ?
■ マミ美 :タッくぅ~ん!
□ まみみ :たっくぅ〜ん!
■ ナオ太 :学校まで来るなよ…
□ なおた :がっこうまでくるなよ…
■ マミ美 :何かちょっとね
□ まみみ :なんかちょっとね
■ ナオ太 :見っとも無くないのか?高校生にもなって…
□ なおた :みっともなくないのか?こうこうせいにもなって…
■ ニナモリ :あれ…だれ?
□ になもり :あれ…だれ?
■ ガク :嫁でしょ?
□ がく :よめでしょ?
■ マサシ :ナオ太の姉さん女房。
□ まさし :なおたのあねさんにょうぼう。
(姉さん女房or姐さん女房[あねさんにょうぼう]: a wife older than her husband)
■ ニナモリ :つきあってんの?
□ になもり :つきあってんの?
■ ナオ太 :な…何だよ?
□ なおた :な…なんだよ?
■ ニナモリ :馬鹿っぽい女…
□ になもり :ばかっぽいおんな…
■ マミ美 :何か格好いいッスね!その頭のやつ!ん?ん?
□ まみみ :なんかかっこいいっすね!そのあたまのやつ!ん?ん?
■ ナオ太 :み、見るなよぉ!見るなって…
□ なおた :み、みるなよぉ!みるなって…
■ ニナモリ :かっこ悪いよね。
□ になもり :かっこわるいよね。
(ナオ太の家)
■ ハル子 :ハイ、じっとしててー。ほらこれ。脳ミソ写ってない。
□ はるこ :はい、じっとしててー。ほらこれ。のうみそうつってない。
■空っぽ。どっかに落してきちゃった?
□からっぽ。どっかにおとしてきちゃった?
■ ナオ太 :あなたのせいでしょ
□ なおた :あなたのせいでしょ
■ ハル子 :落し物はアタシのせいじゃないもーん。非常識なヤツだなー。
□ はるこ :おとしものはあたしのせいじゃないもーん。ひじょうしきなやつだなー。
■ ナオ太 :どっちが非常識なんだ…
□ なおた :どっちがひじょうしきなんだ…
■ ハル子 :頭からロボット生やすってのがか・な・り非常識。その上、また何か出してるし。
□ はるこ :あたまからろぼっとはやすってのがか・な・りひじょうしき。そのうえ、またなんかだしてるし。
■ ナオ太 :何だ…異常だよ。角が生えるなんて…その角はそんな訳わかんないデクロボで。
□ なおた :なんだ…いじょうだよ。つのがはえるなんて…そのつのはそんなわけわかんないでくろぼで。
■そいつは俺ん家に居ついてる。それもこれもあのバイクに轢かれたせいだ。
□そいつはおれんちにいついてる。それもこれもあのばいくにひかれたせいだ。
■ ハル子 :アタシのベスパはそんなにヒジョーシキじゃないもん。
□ はるこ :あたしのべすばはそんなにひじょうしきじゃないもん。
■ ナオ太 :まだその服返してないの?いい加減本当に看護婦だと思ってる人がいるみたいだけど?
□ なおた :まだそのふくかえしてないの?いいかげんほんとうにかんごふだとおもってるひとがいるみたいだけど?
■ ハル子 :オッ!ども!ハルハラ ハル子です!
□ はるこ :おっ!ども!はるはら はるこです!
■タっくん家で家政婦やってる19歳のおんにゃのこぉ!
□たっくんちでかせいふやってるじゅうきゅうさいのおんにゃのこぉ!
■ ナオ太 :サバ読むな!
□ なおた :さばよむな!
■ ハル子 :しかしてその正体は…フラタニティの宇宙捜査官!
□ はるこ :しかしてそのしょうたいは…ふらたにてぃのうちゅうそうさかん!
■ ナオ太 :ダサい名前のバンド…
□ なおた :ださいなまえのばんど…
■ ハル子 :違う!(???)
□ はるこ :ちがう!
■ ナオ太 :痛いなぁ!昨日もミュウミュウに叱られてたクセに。
□ なおた :いたいなぁ!きのうもみゅうみゅうにしかられてたくせに。
■ ハル子 :んもー、困るんだよなぁ…困る!
□ はるこ :んもー、こまるんだよなぁ…こまる!
タっくんのせいで大目玉だよ全く…大体ねぇ!
たっくんのせいでおおめだまだよまったく…だいたいねぇ!
■ ナオ太 :大体何なの、コイツ?何でレントゲン写真なんか撮れるのさぁ?
□ なおた :だいたいなんなの、こいつ?なんでれんとげんしゃしんなんかとれるのさぁ?
■ ハル子 :メディカルメカニカのロボットだからでしょ?
めでぃかるめかにかのろぼっとだからでしょ?
■知らなかったの?あそこで作ってるんだよ?
□しらなかったの?あそこでつくってるんだよ?
■ ナオ太 :何でそんなのが俺に?
□ なおた :なんでそんなのがおれに?
■ ハル子 :アタシが聞きたいよぉ。何でココに繋がってんのよ?エイッ!
□ はるこ :あたしがききたいよぉ。なんでここにつながってんのよ?えいっ!
■ ナオ太 :もうやめろよ!痛いよぉ…やめろって!本当に怒るぞ!
□ なおた :もうやめろよ!いたいよぉ…やめろって!ほんとうにおこるぞ!
■一体、どこからがホントでどこからがウソなのか。サメジマ マミ美とハルハラ ハル子。
□いったい、どこからがほんとでどこからがうそなのか。さめじままみみとはるはらはるこ。
■僕の周りには色んな嘘が溢れている。新たに生えてきた二本の角。ウソのようなホントの話。
□ぼくのまわりにはいろんなうそがあふれている。あらたにはえてきたにほんのつの。うそのようなほんとのはなし。
■
カモン
: 運べ!運べぃ!未来の便利道具とか持っちゃいないんだから、
□
かもん
: はこべ!はこべぃ!みらいのべんりどうぐとかもっちゃいないんだから、
■こんぐらいは役に立ってもらわないとなぁ…
□こんぐらいはやくにたってもらわないとなぁ…
■
ナオ太
:ああ!また外で使ってる!
□
なおた
:ああ!またそとでつかってる!
■
カモン
:もーもー違う!そっちが先だろうがぁ!
□
かもん
:もーもーちがう!そっちがさきだろうがぁ!
■
ナオ太
:近所の目があるんだからさぁ!
□
なおた
:きんじょのめがあるんだからさぁ!
■
カモン
:自分が拾ってきたからって独り占めかぁ?お前のもんなのかぁ?
□
かもん
:じぶんがひろってきたからってひとりじめかぁ?おまえのもんなのかぁ?
■
ナオ太
:非常識でしょ!ロボットがいる家なんて!
□
なおた
:ひじょうしきでしょ!ろぼっとがいるうちなんて!
■
カモン
:いーじゃないかぁ!家にロボットがいたって!いや、一般家庭においてこそ
□
かもん
:いーじゃないかぁ!うちにろぼっとがいたって!いや、いっぱんかていにおいてこそ
■人型の機械に非常識な科学技術が混在していることの
□ひとがたのきかいにひじょうしきなかがくぎじゅつがこんざいしていることの
■恣意的な意味が生じるんじゃないのかなぁ?
□しいてきないみがしょうじるんじゃないのかなぁ?
■何より、ロボットがいるという舞台装置としての任意の家族集合N
□なにより、ろぼっとがいるというぶたいそうちとしてのにんいのかぞくしゅうごうN
■それらを可能とする社会環境M。そして、誰でも買ってるイニシャルD
□それらをかのうとするしゃかいかんきょうM。そして、だれでもかってるいにしゃるD
■ロボット刑事K、中森明菜のA(???)、五月みどりのB(???)そんな(???)ロボットなのだ。
□ろぼっとけいじK、なかもりあきなのA、さつきみどりのB、そんなろぼっとなのだ。
■
ハル子
:何の話?
□
はるこ
:なんのはなし?
■
ナオ太
:昔エヴァの謎本出してたらしいよ。昨日も勝手に出歩いてたぞ、そのデクロボ!
□
なおた
:むかしエヴァのなぞぼんだしてたらしいよ。きのうもかってにであるいてたぞ、そのでくろぼ!
■
ハル子
:最近、火事多いらしいね、この辺。
□
はるこ
:さいきん、かじおおいらしいね、このへん。
■
ナオ太
:昨日もあったよ…えっ?
□
なおた
:きのうもあったよ…えっ?
■
カモン
:彼だってたまには息抜きしたいさ。なぁ?テレビ君?
□
かもん
:かれだってたまにはいきぬきしたいさ。なぁ?てれびくん?
(河原 / かわら / kawara)
■
ナオ太
:高校生にもなって何やってんだよ…
□
なおた
:こうこうせいにいもなってなにやってんだよ…
■
マミ美
:タっくんと遊んでたら靴流されちゃったんっス
□
まみみ
:たっくんとあそんでたらくつをながされちゃったんす
■
ナオ太
:誰?
□
なおた
:だれ?
■
マミ美
:タっくん
□
まみみ
:たっくん
■
ナオ太
:コイツもなの?
□
なおた
:こいつもなの?
■
マミ美
:そ。このタっくんはハラペコみたい。何かないっスか?
□
まみみ
:そ。このたっくんははらぺこみたい。なんかないっすか?
■
ナオ太
:何か?
□
なおた
:なんか?
■
マミ美
:ガムは食べないよね。
□
まみみ
:がむはたべないよね。
■
ナオ太
:捨て猫?助けたの?
□
なおた
:すてねこ?たすけたの?
■
マミ美
:へへっ、神様みたいでしょ?マミ美。
□
まみみ
:へへっ、かみさまみたいでしょ?まみみ。
■弱きものの味方、黒き炎の神カンティード様っスよ。
□よわきもののみかた、くろきほのおのかみかんてぃーどさまっすよ。
■
ナオ太
:そ、それゲームのやつだろ…町燃やしちゃう危ないやつ。
□
なおた
:そ、それげーむのやつだろ…まちもやしちゃうあぶないやつ。
■
マミ美
:ハマってるんっス!
□
まみみ
:はまってるんっす!
■
ナオ太
:ゲーム好きだねぇ。
□
なおた
:げーむすきだねぇ。
■
マミ美
:ん?遊ばないの?
□
まみみ
:ん?あそばないの?
■
ナオ太
:忙しいんだよ。
□
なおた
:いそがしいんだよ。
■
マミ美
:いつも忙しそう。
□
まみみ
:いつもいそがしそう。
■
ナオ太
:いろんな奴の面倒見なくちゃなんなくってさ。
□
なおた
:いろんなやつのめんどうみなくちゃなんなくってさ。
(事故後 / じこご / jikogo)
■
警察官1
:おねーさん、おねーさーん?これ何年式?見たことないパーツばっかだけど!?
□
けいさつかん1
:おねーさん、おねーさーん?これなんねんしき?みたことないぱーつばっかだけど!?
■
警察官2
:ホント、脳ミソ付いてんのかね。全く…常識疑うよ。
□
けいさつかん2
:ほんと、のうみそついてんのかね。まったく…じょうしきうたがうよ。
■勝手に施設の中で暴走して、勝手に爆発?それでなくても最近物騒なんだから…
□かってにしせつのなかでぼうそうして、かってにばくはつ?それでなくてもさいきんぶっそうなんだから…
■夕べの火事も放火だって言うし、その前も付属病院の看護婦が身ぐるみ剥がされたっていうし…
□ゆうべのかじもほうかだっていうし、そのまえもふぞくびょういんのかんごふもみぐるみはがされたっていうし…
■
警察官1
:非常識な奴が多いからぁ・・・イテっ!?
□
警察官1
:ひじょうしきなやつがおおいからぁ…いてっ!?
■
ナオ太
:大人のくせに何やってんだよ?
□
なおた
:おとなのくせになにやってんだよ?
■
警察官1
:何だ、こいつ!?弟?
□
けいさつかん1
:なんだ、こいつ!?おとうと?
■
ナオ太
:赤の他人です。僕は地球人ですから。
□
なおた
:あかのたにんです。ぼくはちきゅうじんですから。
■
警察官1
:ガキの来るところじゃねぇぞ!働いてるんだから!
□
けいさつかん1
:がきのくるところじゃねぇぞ!はたらいてるんだから!
■
ハル子
:人が働くところじゃないよ。入口、どこにもないんだから。
□
はるこ
:ひとがはたらくところじゃないよ。いりぐち、どこにもないんだから。
■フツー、小学生を身元引受人にするぅ?とか思ってるんでしょ。
□ふつー、しょうがくせいをみもとひきうけにんにするぅ?とかおもってるんでしょ。
■
警察官2
:オイオイ、引受人ってこの子供が?
□
けいさつかん2
:おいおい、ひきうけにんってこのこどもが?
■
ナオ太
:そうですよねぇ、非常識だよ。
□
なおた
:そうですよねぇ、ひじょうしきだよ。
■
ハル子
:けど、来てくれたんだ。雨止んだね。お礼したげる。人工呼吸なんかよりすごいぜっ!
□
はるこ
:けど、きてくれたんだ。あめやんだね。おれいしたげる。じんこうこきゅうなんかよりすごいぜっ!
■
マミ美
:来ないねぇ、神様。
□
まみみ
:こないねぇ、かみさま。
■ん?神様だ。神様…やっぱり神様なんだ。
□ん?かみさまだ。かみさま…やっぱりかみさまなんだ。
■あの時も・・・私のことを…
□あのときも…わたしのことを…
■
ハル子
:普段、海なんて来ないんでしょ?
□
はるこ
:ふだん、うみなんてこないんでしょ?
■
ナオ太
:季節外れだろ?寒いじゃん。うわっ!危ないよぉ…運転下手なくせに!
□
なおた
:きせつはずれだろ?さむいじゃん。うわっ!あぶないよぉ…うんてんへたなくせに!
■
ハル子
:そんなことないにゃ~?
□
はるこ
:そんなことないにゃ~?
■
ナオ太
:怖いのは嫌いなんだよ・・・ノーヘルなんだから。
□
なおた
:こわいのはきらいなんだよ…のーへるなんだから。
■
ハル子
:フフン。脳ミソないくせに何怖がってんだぁ?
□
はるこ
:ふふん。のうみそないくせになにこわがってんだぁ?
■
ナオ太
:バイクに乗ると、海は思っていたより近い。秋の潮風が鼻の中に抜けていく。
□
なおた
:ばいくにのると、うみはおもっていたよりちかい。あきのしおかぜがはなのなかにぬけていく。
■それはハルコの言うとおり、頭の中が空っぽなせいなのかもしれない。
□それははるこのいうとおり、あたまのなかがからっぽなせいなのかもしれない。
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□ まみみ :このまえ、かみさまをみた。
■雨の日の河原、捨てられた子猫を助けていた。私だけに見える神様。
□あめのひのかわら、すてられたこねこをたすけていた。わたしだけにみえるかみさま。
■私だけのために舞い降りた黒い翼の天使。
□わたしだけのためにまいおりたくろいつばさのてんし。
■ ナオ太 :何やってんだよ?
□ なおた :なにやってんだよ?
■ マミ美 :タッくぅ~ん!
□ まみみ :たっくぅ〜ん!
■ ナオ太 :学校まで来るなよ…
□ なおた :がっこうまでくるなよ…
■ マミ美 :何かちょっとね
□ まみみ :なんかちょっとね
■ ナオ太 :見っとも無くないのか?高校生にもなって…
□ なおた :みっともなくないのか?こうこうせいにもなって…
■ ニナモリ :あれ…だれ?
□ になもり :あれ…だれ?
■ ガク :嫁でしょ?
□ がく :よめでしょ?
■ マサシ :ナオ太の姉さん女房。
□ まさし :なおたのあねさんにょうぼう。
(姉さん女房or姐さん女房[あねさんにょうぼう]: a wife older than her husband)
■ ニナモリ :つきあってんの?
□ になもり :つきあってんの?
■ ナオ太 :な…何だよ?
□ なおた :な…なんだよ?
■ ニナモリ :馬鹿っぽい女…
□ になもり :ばかっぽいおんな…
■ マミ美 :何か格好いいッスね!その頭のやつ!ん?ん?
□ まみみ :なんかかっこいいっすね!そのあたまのやつ!ん?ん?
■ ナオ太 :み、見るなよぉ!見るなって…
□ なおた :み、みるなよぉ!みるなって…
■ ニナモリ :かっこ悪いよね。
□ になもり :かっこわるいよね。
(ナオ太の家)
■ ハル子 :ハイ、じっとしててー。ほらこれ。脳ミソ写ってない。
□ はるこ :はい、じっとしててー。ほらこれ。のうみそうつってない。
■空っぽ。どっかに落してきちゃった?
□からっぽ。どっかにおとしてきちゃった?
■ ナオ太 :あなたのせいでしょ
□ なおた :あなたのせいでしょ
■ ハル子 :落し物はアタシのせいじゃないもーん。非常識なヤツだなー。
□ はるこ :おとしものはあたしのせいじゃないもーん。ひじょうしきなやつだなー。
■ ナオ太 :どっちが非常識なんだ…
□ なおた :どっちがひじょうしきなんだ…
■ ハル子 :頭からロボット生やすってのがか・な・り非常識。その上、また何か出してるし。
□ はるこ :あたまからろぼっとはやすってのがか・な・りひじょうしき。そのうえ、またなんかだしてるし。
■ ナオ太 :何だ…異常だよ。角が生えるなんて…その角はそんな訳わかんないデクロボで。
□ なおた :なんだ…いじょうだよ。つのがはえるなんて…そのつのはそんなわけわかんないでくろぼで。
■そいつは俺ん家に居ついてる。それもこれもあのバイクに轢かれたせいだ。
□そいつはおれんちにいついてる。それもこれもあのばいくにひかれたせいだ。
■ ハル子 :アタシのベスパはそんなにヒジョーシキじゃないもん。
□ はるこ :あたしのべすばはそんなにひじょうしきじゃないもん。
■ ナオ太 :まだその服返してないの?いい加減本当に看護婦だと思ってる人がいるみたいだけど?
□ なおた :まだそのふくかえしてないの?いいかげんほんとうにかんごふだとおもってるひとがいるみたいだけど?
■ ハル子 :オッ!ども!ハルハラ ハル子です!
□ はるこ :おっ!ども!はるはら はるこです!
■タっくん家で家政婦やってる19歳のおんにゃのこぉ!
□たっくんちでかせいふやってるじゅうきゅうさいのおんにゃのこぉ!
■ ナオ太 :サバ読むな!
□ なおた :さばよむな!
■ ハル子 :しかしてその正体は…フラタニティの宇宙捜査官!
□ はるこ :しかしてそのしょうたいは…ふらたにてぃのうちゅうそうさかん!
■ ナオ太 :ダサい名前のバンド…
□ なおた :ださいなまえのばんど…
■ ハル子 :違う!(???)
□ はるこ :ちがう!
■ ナオ太 :痛いなぁ!昨日もミュウミュウに叱られてたクセに。
□ なおた :いたいなぁ!きのうもみゅうみゅうにしかられてたくせに。
■ ハル子 :んもー、困るんだよなぁ…困る!
□ はるこ :んもー、こまるんだよなぁ…こまる!
タっくんのせいで大目玉だよ全く…大体ねぇ!
たっくんのせいでおおめだまだよまったく…だいたいねぇ!
■ ナオ太 :大体何なの、コイツ?何でレントゲン写真なんか撮れるのさぁ?
□ なおた :だいたいなんなの、こいつ?なんでれんとげんしゃしんなんかとれるのさぁ?
■ ハル子 :メディカルメカニカのロボットだからでしょ?
めでぃかるめかにかのろぼっとだからでしょ?
■知らなかったの?あそこで作ってるんだよ?
□しらなかったの?あそこでつくってるんだよ?
■ ナオ太 :何でそんなのが俺に?
□ なおた :なんでそんなのがおれに?
■ ハル子 :アタシが聞きたいよぉ。何でココに繋がってんのよ?エイッ!
□ はるこ :あたしがききたいよぉ。なんでここにつながってんのよ?えいっ!
■ ナオ太 :もうやめろよ!痛いよぉ…やめろって!本当に怒るぞ!
□ なおた :もうやめろよ!いたいよぉ…やめろって!ほんとうにおこるぞ!
■一体、どこからがホントでどこからがウソなのか。サメジマ マミ美とハルハラ ハル子。
□いったい、どこからがほんとでどこからがうそなのか。さめじままみみとはるはらはるこ。
■僕の周りには色んな嘘が溢れている。新たに生えてきた二本の角。ウソのようなホントの話。
□ぼくのまわりにはいろんなうそがあふれている。あらたにはえてきたにほんのつの。うそのようなほんとのはなし。
■カモン: 運べ!運べぃ!未来の便利道具とか持っちゃいないんだから、
□かもん: はこべ!はこべぃ!みらいのべんりどうぐとかもっちゃいないんだから、
■こんぐらいは役に立ってもらわないとなぁ…
□こんぐらいはやくにたってもらわないとなぁ…
■ナオ太:ああ!また外で使ってる!
□なおた:ああ!またそとでつかってる!
■カモン:もーもー違う!そっちが先だろうがぁ!
□かもん:もーもーちがう!そっちがさきだろうがぁ!
■ナオ太:近所の目があるんだからさぁ!
□なおた:きんじょのめがあるんだからさぁ!
■カモン:自分が拾ってきたからって独り占めかぁ?お前のもんなのかぁ?
□かもん:じぶんがひろってきたからってひとりじめかぁ?おまえのもんなのかぁ?
■ナオ太:非常識でしょ!ロボットがいる家なんて!
□なおた:ひじょうしきでしょ!ろぼっとがいるうちなんて!
■カモン:いーじゃないかぁ!家にロボットがいたって!いや、一般家庭においてこそ
□かもん:いーじゃないかぁ!うちにろぼっとがいたって!いや、いっぱんかていにおいてこそ
■人型の機械に非常識な科学技術が混在していることの
□ひとがたのきかいにひじょうしきなかがくぎじゅつがこんざいしていることの
■恣意的な意味が生じるんじゃないのかなぁ?
□しいてきないみがしょうじるんじゃないのかなぁ?
■何より、ロボットがいるという舞台装置としての任意の家族集合N
□なにより、ろぼっとがいるというぶたいそうちとしてのにんいのかぞくしゅうごうN
■それらを可能とする社会環境M。そして、誰でも買ってるイニシャルD
□それらをかのうとするしゃかいかんきょうM。そして、だれでもかってるいにしゃるD
■ロボット刑事K、中森明菜のA(???)、五月みどりのB(???)そんな(???)ロボットなのだ。
□ろぼっとけいじK、なかもりあきなのA、さつきみどりのB、そんなろぼっとなのだ。
■ハル子:何の話?
□はるこ:なんのはなし?
■ナオ太:昔エヴァの謎本出してたらしいよ。昨日も勝手に出歩いてたぞ、そのデクロボ!
□なおた:むかしエヴァのなぞぼんだしてたらしいよ。きのうもかってにであるいてたぞ、そのでくろぼ!
■ハル子:最近、火事多いらしいね、この辺。
□はるこ:さいきん、かじおおいらしいね、このへん。
■ナオ太:昨日もあったよ…えっ?
□なおた:きのうもあったよ…えっ?
■カモン:彼だってたまには息抜きしたいさ。なぁ?テレビ君?
□かもん:かれだってたまにはいきぬきしたいさ。なぁ?てれびくん?
(河原 / かわら / kawara)
■ナオ太:高校生にもなって何やってんだよ…
□なおた:こうこうせいにいもなってなにやってんだよ…
■マミ美:タっくんと遊んでたら靴流されちゃったんっス
□まみみ:たっくんとあそんでたらくつをながされちゃったんす
■ナオ太:誰?
□なおた:だれ?
■マミ美:タっくん
□まみみ:たっくん
■ナオ太:コイツもなの?
□なおた:こいつもなの?
■マミ美:そ。このタっくんはハラペコみたい。何かないっスか?
□まみみ:そ。このたっくんははらぺこみたい。なんかないっすか?
■ナオ太:何か?
□なおた:なんか?
■マミ美:ガムは食べないよね。
□まみみ:がむはたべないよね。
■ナオ太:捨て猫?助けたの?
□なおた:すてねこ?たすけたの?
■マミ美:へへっ、神様みたいでしょ?マミ美。
□まみみ:へへっ、かみさまみたいでしょ?まみみ。
■弱きものの味方、黒き炎の神カンティード様っスよ。
□よわきもののみかた、くろきほのおのかみかんてぃーどさまっすよ。
■ナオ太:そ、それゲームのやつだろ…町燃やしちゃう危ないやつ。
□なおた:そ、それげーむのやつだろ…まちもやしちゃうあぶないやつ。
■マミ美:ハマってるんっス!
□まみみ:はまってるんっす!
■ナオ太:ゲーム好きだねぇ。
□なおた:げーむすきだねぇ。
■マミ美:ん?遊ばないの?
□まみみ:ん?あそばないの?
■ナオ太:忙しいんだよ。
□なおた:いそがしいんだよ。
■マミ美:いつも忙しそう。
□まみみ:いつもいそがしそう。
■ナオ太:いろんな奴の面倒見なくちゃなんなくってさ。
□なおた:いろんなやつのめんどうみなくちゃなんなくってさ。
(事故後 / じこご / jikogo)
■警察官1:おねーさん、おねーさーん?これ何年式?見たことないパーツばっかだけど!?
□けいさつかん1:おねーさん、おねーさーん?これなんねんしき?みたことないぱーつばっかだけど!?
■警察官2:ホント、脳ミソ付いてんのかね。全く…常識疑うよ。
□けいさつかん2:ほんと、のうみそついてんのかね。まったく…じょうしきうたがうよ。
■勝手に施設の中で暴走して、勝手に爆発?それでなくても最近物騒なんだから…
□かってにしせつのなかでぼうそうして、かってにばくはつ?それでなくてもさいきんぶっそうなんだから…
■夕べの火事も放火だって言うし、その前も付属病院の看護婦が身ぐるみ剥がされたっていうし…
□ゆうべのかじもほうかだっていうし、そのまえもふぞくびょういんのかんごふもみぐるみはがされたっていうし…
■警察官1:非常識な奴が多いからぁ・・・イテっ!?
□警察官1:ひじょうしきなやつがおおいからぁ…いてっ!?
■ナオ太:大人のくせに何やってんだよ?
□なおた:おとなのくせになにやってんだよ?
■警察官1:何だ、こいつ!?弟?
□けいさつかん1:なんだ、こいつ!?おとうと?
■ナオ太:赤の他人です。僕は地球人ですから。
□なおた:あかのたにんです。ぼくはちきゅうじんですから。
■警察官1:ガキの来るところじゃねぇぞ!働いてるんだから!
□けいさつかん1:がきのくるところじゃねぇぞ!はたらいてるんだから!
■ハル子:人が働くところじゃないよ。入口、どこにもないんだから。
□はるこ:ひとがはたらくところじゃないよ。いりぐち、どこにもないんだから。
■フツー、小学生を身元引受人にするぅ?とか思ってるんでしょ。
□ふつー、しょうがくせいをみもとひきうけにんにするぅ?とかおもってるんでしょ。
■警察官2:オイオイ、引受人ってこの子供が?
□けいさつかん2:おいおい、ひきうけにんってこのこどもが?
■ナオ太:そうですよねぇ、非常識だよ。
□なおた:そうですよねぇ、ひじょうしきだよ。
■ハル子:けど、来てくれたんだ。雨止んだね。お礼したげる。人工呼吸なんかよりすごいぜっ!
□はるこ:けど、きてくれたんだ。あめやんだね。おれいしたげる。じんこうこきゅうなんかよりすごいぜっ!
■マミ美:来ないねぇ、神様。
□まみみ:こないねぇ、かみさま。
■ん?神様だ。神様…やっぱり神様なんだ。
□ん?かみさまだ。かみさま…やっぱりかみさまなんだ。
■あの時も・・・私のことを…
□あのときも…わたしのことを…
■ハル子:普段、海なんて来ないんでしょ?
□はるこ:ふだん、うみなんてこないんでしょ?
■ナオ太:季節外れだろ?寒いじゃん。うわっ!危ないよぉ…運転下手なくせに!
□なおた:きせつはずれだろ?さむいじゃん。うわっ!あぶないよぉ…うんてんへたなくせに!
■ハル子:そんなことないにゃ~?
□はるこ:そんなことないにゃ~?
■ナオ太:怖いのは嫌いなんだよ・・・ノーヘルなんだから。
□なおた:こわいのはきらいなんだよ…のーへるなんだから。
■ハル子:フフン。脳ミソないくせに何怖がってんだぁ?
□はるこ:ふふん。のうみそないくせになにこわがってんだぁ?
■ナオ太:バイクに乗ると、海は思っていたより近い。秋の潮風が鼻の中に抜けていく。
□なおた:ばいくにのると、うみはおもっていたよりちかい。あきのしおかぜがはなのなかにぬけていく。
■それはハルコの言うとおり、頭の中が空っぽなせいなのかもしれない。
□それははるこのいうとおり、あたまのなかがからっぽなせいなのかもしれない。