Code Geass(Japanese)>04. His Name is Zero

ブリタニアの少年、ルルーシュは謎の少女から特殊な力を手に入れた。
ギアス、いかなる相手にでも命令を下せる絶対遵守のチカラ…
ルルーシュはこのギアスを武器に、ブリタニア帝国の破壊を決意する。
母の仇を討ち、妹ナナリーが幸せに過ごせる世界を作るために…
その先に待つのは、父、ブリタニア皇帝だと知りながら…
少なくとも、それが当時のルルーシュの願いであった…




ジェレミア:
この銃、何だかわかるな?枢木スザク。
クロヴィス殿下殺害に使われたものだ。
線条痕(せんじょうこん)も確認済み。
それと、調べさせてもらったよ。
君は日本最後の総理大臣、その嫡子(ちゃくし)だそうだな?
動機も十分。


スザク:
何かの間違いです。
自分はこんな銃見たこともありません。


ジェレミア:
君の指紋が検出されてるんだよ。
君には親衛隊の殺害容疑も掛かっている。
認めたまえ。
今ならイレブンではなく、名誉ブリタニア人として裁いてもらえるぞ?


スザク:
自分は…やっていない!!


ナナリー:
ねえ、スザクさんですよね?さっきのニュース。

ルルーシュ:
ああ、スザク、生きてたんだな。

ナナリー:
戦争の後、お別れしちゃったままでしたから…
私達だって…お兄様?


ルルーシュ:
なんだい?

ナナリー:
嘘ですよね…ニュース…

ルルーシュ:
嘘だよ。
あのスザクがそんなことするはずがない。
何かの間違いだよ。


ナナリー:
そう…ですよね…

ルルーシュ:
ああ。だから…おやすみ…ナナリー…




玉城:
だからさっさと声明(せいめい)を出せばよかったんだ!
俺達の手柄(てがら)になったのによ!


扇:
はあ、ナオト…
やっぱり俺には無理だよ…リーダーなんて…





老人:
ああ、全て注文どおりのはずだ。
こっちの世界では超一流(ちょういちりゅう)って奴がやってるし、スライドシステムも確認済み。
あとは、証拠を全て消して私も消えればいいんだな?





男:
まことに痛ましい事件でした
このエリア11の総督であり、敬愛すべきクロヴィス殿下はすでにおられません。
しかし、私達はこの悲しみに耐えねばならないのです。
それをチカラとせねばならないのです。




ロイド:
んもう、肝心なパーツが無くなっちゃって…

セシル:
何とかならないんですかぁ?

ロイド:
そうなんだよ。
他所のパイロットは所属がガチガチで動かせなし、頼めたとしても、彼並の数値は出せないだろうし…
言ったっけ?通常稼働率九十四%。
かわりのパーツと言ったって…


セシル:
だから、スザク君を釈放するために…

ロイド:
彼、名誉ブリタニア人だろ?
バトレー将軍の失脚以降、軍は純血派がおさえてるからねー。






シャーリー:
純血派って?

ルルーシュ:
ブリタニア軍は、ブリタニア人だけで構成するべきだって連中だよ。

ロイド:
彼らからすれば、ブリタニア軍人から咎人(とがびと)を出すわけにはいかない。
でも、犯人がイレブンなら、ジェレミア辺境伯(へんきょうはく)が言うように、エリア11の名誉ブリタニア人制度を廃止するきっかけになる。


セシル:
じゃあ、スザク君は…

ロイド:
無罪ってことは無いだろうね…




リヴァル:
ルッルーシュウ!
この後どうするう?
折角授業が無くなったんだし、前から頼まれたこれ!


シャーリー:
駄目よ!賭け事は!

リヴァル:
堅い事言うなってェ!

ルルーシュ:
そうだな。もうやめるよ。

リヴァル:
えっ!?

ルルーシュ:
もっと手ごわいのを見つけた。

シャーリー:
はい?
何よそれ?


リヴァル:
だったら、俺にもかませろって

ルルーシュ:
やめたほうがいいって。
そういうのじゃないし。

ブリタニア軍の圧倒的な勝利は、蒙昧(もうまい)な旧日本政府に対し、その序列を自覚させました。
以降、帝国とイレブンは手を取り合い、復興への道を歩み始めたのです。

カレン:
十六時にトーキョータワー…
よりによってこんなところに…


杉山 (?):
連絡してきたのは枢木スザクだろ?

扇 (?):
断定はするな。

吉田:
しかし、カレンに電話した後で捕まったのかも…

杉山:
だとしたら、ここは危険すぎる…

放送:
アッシュフォード学園からお越しのカレン・シュタットフェルト様、落し物が届いております。
展望フロア、サービスカウンターまでお越し下さい。
繰り返しお客様にお伝えします…。

係員:
こちらで間違いないでしょうか?

あのー、お客様のですよね?


カレン:
え…ええ、ありがとうございます…




扇:
本当だよなあ…
クロヴィス殿下のおかげでうまくいってた。
ブリタニアから援助してもらったから…


カレン:
ゼロ?

カレン:
はい、もしもし。

ルルーシュ:
環状(かんじょう)五号線、外回りに乗れ。
お友達も一緒だ。


カレン:
えっ?


ジェレミア:
殿下の追悼番組(ついとうばんぐみ)、よく出来ていたよ。
少し泣かせがすぎるようだが…


ディートハルト:
閣下(かっか)、大衆は涙を望んでおります。

ジェレミア:
テレビ屋らしい発想だな。
しかし手腕は認めよう。
あれだけの時間でよくも…まるで殿下の死を予め知っていたようじゃないか…


ディートハルト:
恐れながら、重要な人物の追悼番組は常に用意してあります。

ジェレミア:
私のもあるのか?

ディートハルト:
今回のことで閣下もリストに上がるかもしれません。

ジェレミア:
これまではランク外だったというわけか…
正直だな。


ディートハルト:
恐れ入ります。

ジェレミア:
軍に入る気はないか?
報道担当が手薄だ。


ディートハルト:
力足らずは承知(しょうち)しております。
私ごときでは…


ジェレミア:
民報(みんぽう)のほうが好みか?
まあいい、もう一仕事頼みたい。

明日の夜、枢木スザクを軍事法廷へ移送する。


ディートハルト:
沿道に愛国的ブリタニア人を誘導しましょう。

ジェレミア:
話が早くて助かるよ。
護送はよく顔が見えるようにな。


ヴィレッタ:
ジェレミア卿、イレブンの中には枢木一等兵(くるるぎいっとうへい)を英雄視する者もいます。
奪還(だっかん)を考えるグループもあるかと…


ジェレミア:
護衛には私自らサザーランドで出る。
ノコノコ出てくるようなら、その場で処刑してくれる。


車内放送:
お客様にお願い致します。
車内にて不審物(ふしんぶつ)があった場合、すぐに、お近くのインターフォンにてお知らせ下さい。

カレン:
もしもし

ゼロ:
進行方向に向かって右を見ろ。
何が見える?


カレン:
ブリタニア人の街だ。
あたしたちの犠牲の上になりたつ強盗の街


ゼロ:
では、左は?

カレン:
私たちの街だ。
ブリタニアに吸い上げられた絞りかすの街…


ゼロ:
いい答えだ。
では、先頭車両に来い!


車内放送:
次の停車駅はオオクボ、オオクボです。ライン中央(ちゅうおう)、総武(そうぶ)…

次の停車駅はオオクボです。ライン中央、総武をご利用のお客様は次の駅にてお乗換え下さい。


カレン:
お前…なのか…

(  ):
罠(わな)じゃ…無いよな…

カレン:
なあ!シンジュクのあれは!
停戦命令もお前なのか!


(  ):
おい、何とか言えよ!

ゼロ:
どうだ?租界ツアーの感想は?

(  ):
ツアー?

杉山:
おい、こんなフザけたやつだったのか?

ゼロ:
正しい認識をしてもらいたかった…租界とゲットー!

扇:
確かに我々とブリタニアとの間には差がある。
絶望的な差だ。
だから、レジスタンスとして…!


ゼロ:
違うな。
テロでは、ブリタニアは倒せないぞ。


扇:
倒す?

ゼロ:
テロなど、子供っぽい嫌がらせに過ぎない!

扇:
何だと?

(  ):
俺達がガキだってえのか?

ゼロ:
相手を間違えるな。
敵はブリタニア人ではない。
ブリタニアだ!
やるなら戦争だ!
民間人を巻き込むな!
覚悟を決めろ!
正義を行え!


カレン:
ふ…ふざけるな…
口だけなら何とでも言える!
顔も見せられないような奴の言う事が信じられるか!


(  ):
そうだ!
仮面(かめん)を取れ!

扇:
なあ、顔を見せてくれないか?

ゼロ:
わかった、見せよう。
ただし、見せるのは顔ではない…チカラだ!
不可能を可能にしてみせれば、少しは信じられるだろう?


ブリタニアの王子を仕留めた枢木スザクを英雄として扱わねば…

しかし名誉ブリタニア人だぞ
枢木総理の忘れ形見(わすれがたみ)ではないか

日本を捨てた男、民衆はその存在すら知らなかった

シンジュクの事件は紅月達のグループだったな

はい、今は扇という男が継いでおります

枢木の本家は何か言ってきているか

いいえ、軍籍に入ってからはきれている様です

どう思う?藤堂。

公開処刑に付き合ってやる義理は無いでしょう

弱気だなあ。奇跡の藤堂ともあろうものが。

奇跡と無謀を履き違える気は無い。





おめでとう!君に頼まれていた二人、遺体リストには無かったよ。

そうですか

でも、君の方は不利だなあ
裁判になっても君の味方はだあれもいない

しかし、法廷は真実を明らかにする場所です

明かされないことのほうが多いと思うけどね真実なんてものは

それが世界だというなら自分は、未練はありません
まもなくです。
まもなく時間となります。
ご覧下さい。沿道を埋め尽くしたこの人だかりを!
みな、待っているのです。
クロヴィス殿下殺害の容疑者、名誉ブリタニア人の枢木スザクが通るのを!
元イレブンを、今か今かと待ちかまえているのです!

五番のカメラ遅いぞ。チャールズ、団体の配置は終わったか?
ああ?スタジオ?待たせておけ。押してなんかいない。すべて予定通り。きたか

お、見えてきました枢木容疑者です。枢木スザクが間も無くこちらに。

ほうらな

ふん。こんな出来レース…
俺も堕ちたものだ




人でなし!

恩知らず!

イレブンめ!

畜生!
クロヴィス殿下を返せ!

スザク君は無実だって私たちは知っているのに

法廷が僕らの証言を取り上げないって決めたんだ。仕方ないよ。

でも…

ねえ、それって博愛主義?人道主義?

こんなときに言葉遊びですか?

他にやることあるう?君だって知ってるでしょ、こういうケース。
サミットであの人とも連絡とれないし。もう諦めるしかないよ。





怨嗟の声が…怒りの声があがっています。
殿下がどれほど愛されていたかという証の声です
テロリストを裁く正義の声なのです

スザクさん!

事件解決に尽力したジェレミア辺境伯自らが、代理執政官として指揮をとっています

出来るわけないだろ。たった三人で。

だが、彼は言ったんだ。不可能を可能にして見せると。

あの男、枢木スザクを救ってみせると!

そうだ、引き返すべき道は…いらない!

ブリタニア兵:
ジェレミア代理執政官。

ジェレミア:
どうした?

ブリタニア兵:
サードストリートから本線に向かう車両があります。
指示通りノーチェックとしましたが…

ジェレミア:
対象はテロリストのものだと思うか?

ブリタニア兵:
それが、クロヴィス殿下の御料車(ごりょうしゃ)でして…

ジェレミア:
殿下の?ふざけた奴だな。かまわん、そのままこっちに通せ。全軍停止。

杉山:
止まった?本当に。

玉城;
へっ。たまたまだって。

吉田:
でも、ジェレミアの行動は、自己顕示欲の強さを示してるって…

玉城;
たまたま!

レポーター:
ここで停止するというのは予定にありません。何かのアクシデントでしょうか?

ブリタニア兵:
こちら第5地点です。そちらに向かう車があります。

レポーター:
これは、クロヴィス殿下専用の御料車です。見えますか…

扇:
馬鹿な、真正面から。どうするつもりなんだあいつ。

カレン:
本当にこんな張りぼてで…


ゼロ:
そうか、お前達だけか。

扇:
すまない。もう少し時間をくれないか?ちゃんと話せば他のみんなも…

ゼロ:
いや。二人もいれば十分だ。

カレン:
馬鹿言うな。相手が何人いると思ってるんだ?

ゼロ:
お前達が協力してくれるなら、条件はクリアしたも同然だ。明日までにこれを作れ。外側だけそう見えればいい。

ジェレミア:
出て来い。殿下の御料車を汚す不届きものが!

ゼロ:
私は、ゼロ。

ヴィレッタ:
ゼロ?

レポーター:
な…何者でしょう、この人物は?
自らをゼロと名乗り、護送車の前に立ちはだかっています。

リヴァル:
何だよこれ?

玉城:
あいつ、どうするつもりだ?

レポーター:
ゼロと名乗る人物は何者なのでしょうか?

ディートハルト:
ゼロ…
無ということか?

レポーター:
テロリストなのでしょうか?しかし、だとすればあまりに愚かな行為です。

スザク:
イレブンなのか?

ゼロ:
スザク。借りは返すぞ。

ジェレミア:
もういいだろう、ゼロ。
君のショータイムはおしまいだ。

ジェレミア:
さあ、まずはその仮面をはずしてもらおうか。

ジェレミア:
何?

ヴィレッタ:
ジェレミア卿、あれは!

ゼロ:
そうだよ、シェレミア。
中身を見ていないお前にとっては、こいつは毒ガスのカプセル。

スザク:
違う。それは…うっ。

男:
何だあれ?

レポーター:
テレビの前の皆さん。見えますでしょうか?何らかの機械と思われますが、目的は不明です。
テロリストと思われる人物の声明を待ちますので、しばらくお待ちください。

ジェレミア:
こ…こいつめ。ここにいるブリタニア市民を丸ごと人質に取った。それも、人質に気づかせないまま。

ゼロ:
撃ってみるか?わかるはずだ、お前なら。

ディートハルト:
6班、音をひろえ。カメラももっと寄るんだ、直接。

TVスタッフ:
で…でもやばいですよ、何だか。

ディートハルト:
ちっ、アマチュアめ。

ジェレミア:
わかった。要求は?

ゼロ:
交換だ、こいつと枢木スザクを。

ジェレミア:
笑止。この男はクロヴィス殿下をあやめた大逆の徒(と)。
引き渡せるわけがない。

ゼロ:
違うな。間違っているぞ、ジェレミア。
犯人はそいつじゃあない。
クロヴィスを殺したのは、この私だ。

女:
嘘。

男:
あいつが?

男:
ほんとかよ?

ディートハルト:
ほぉ。

セシル:
まさか。

ロイド:
真犯人だね。

レポーター:
な…なんということでしょう。ゼロと名乗る仮面の男が…いや、性別はわかりませんが…
ともかく自ら、自ら真犯人を名乗って出ました。では、今捕まっている枢木一等兵はどうなるのでしょう?

扇:
やりすぎだ。逃げられない。

カレン:
無理だよ、もう。

ゼロ:
イレブン一匹で尊いブリタニア人の命が大勢救えるんだ。
悪くない取引だと思うがな。

ディートハルト:
こいつ、事件をショーにするつもりか?

ジェレミア:
こやつは狂っている。
殿下の御料車を偽装し愚弄した罪、あがなうがいい。

ゼロ:
いいのか?公表するぞ、オレンジを。

ブリタニア兵:
何だ、オレンジって?

ブリタニア兵:
さあ?

ゼロ:
私が死んだら公開されることになっている。そうされたくなければ…

ジェレミア:
何のことだ?何を言っている?

ゼロ:
私達を全力で見逃せ。そっちの男もだ!

ジェレミア:
ふんっ…
わかった。その男をくれてやれ。

ヴィレッタ:
ジェレミア卿。今何と…?

ジェレミア:
その男をくれてやれ!

ブリタニア兵:
いいのか?

ブリタニア兵:
しかし…

ジェレミア:
くれてやれ!誰も手を出すな。

キューエル:
どういうつもりだ。そんな計画は…

ジェレミア:
キューエル卿、これは命令だ。

レポーター:
ここからだと何があったのかわかりませんが、枢木スザクの拘束がとかれるようです。

女:
そいつは犯罪者よ。何をやっているの?

スザク:
君はいったい?

ゼロ:
やはり、声をあげることは出来ないようだな。

ヴィレッタ:
ここで逃がしたら私達は…

カレン:
ゼロ。時間だ。

ゼロ:
では、話は後で。

ヴィレッタ:
卑怯なイレブンめ…
ジェレミア卿、どうして?

ジェレミア:
言ったはずだ。手を出すなと。

キューエル:
飛び降りた?やはり仲間が…

扇:
やった。これで…

キューエル:
愚か者め。警備網のど真ん中で。

ジェレミア:
キューエル卿。私の命令に従えないのか?これ以上の行為は処罰の対象となる。
いいな。全部隊に徹底させろ。全力をあげて奴らを見逃すんだ。

テロリスト:
まさか本当に助け出すなんて。

テロリスト:
なんなんだ、あいつは?

玉城:
ばかばかしい。あんなはったりが何度も通用するかっての。

扇:
しかし認めざるを得ない。彼以外の誰にこんなことができる?
日本解放戦線だって無理だ。少なくとも僕にはできない。
みんなが無理だと思っていたブリタニアとの戦争だって、やるかもしれない、彼なら。


ゼロ:
そうとう手荒な扱いを受けたようだな。奴らのやり口はわかったろう、枢木一等兵。ブリタニアは腐っている。君が世界を変えたいなら、私の仲間になれ。

スザク:
君が…、本当に君がクロヴィス殿下を殺したのか?

ゼロ:
これは戦争だ。敵将(てきしょう)を討ち取るのに理由がいるか?

スザク:
毒ガスは?民間人を人質に取って…

ゼロ:
交渉ごとにブラフはつきもの。結果的には誰も死んでいない。

スザク:
結果?そうか、そういう考えで…

ゼロ:
私のところに来い。ブリタニアはお前が仕える価値の無い国だ。

スザク:
そうかもしれない。でも、だから僕は価値のある国に帰るんだ、ブリタニアの中から。

ゼロ:
変える?

スザク:
間違った方法で手に入れた結果に価値はないと思うから。

ゼロ:
待て。どこへ行く?

スザク:
あと1時間で軍事法廷が始まる。

ゼロ:
馬鹿か、お前は!
あの法廷はお前を犯人にするために仕組まれている。検察官も、判事も、弁護人も。

スザク:
それでも、それがルールだ。僕が行かないと、イレブンや名誉ブリタニア人に対して弾圧が始まる。

ゼロ:
だがお前は死ぬ。

スザク:
かまわない。

ゼロ:
馬鹿だ、お前は。

スザク:
昔、友達にもよく言われたよ、「この馬鹿」って。

スザク:
僕の欠点なんだろうな。君を捕まえたいが、ここでは返り討ちだろうからね。
どうせ殺されるなら、僕はみんなのために死にたい。でも、ありがとう、助けてくれて。

ゼロ:
この馬鹿が!

TV:
枢木容疑者から連絡が入ったようです。ゼロが解放したとみていいんでしょうね?
しかし、元々の殺害容疑も根拠が曖昧(あいまい)になってきましたし、枢木一等兵、これは無罪放免の可能性が…

ナナリー:
よかった…

TV:
法的解釈としてはどうなんでしょう?解説の…

ナナリー:
咲世子(さよこ)さん?