Sub #ff00ff
男:これ、落としましたよ。
Das ist Ihnen runtergefallen.
runter:下
fallen:落ちる?

マリ:なんでよ!この流れは、げひひひ、キャー!!でしょ、普通!
Was soll das denn?!
Normalerweise läuft das doch うひひひ!ぎゃー! so ab!
läuft→http://www.doitsugo-laeuft.com/2014/05/lauft/

ミズキ:いや、それ、普通にしたらあかんやろ。
Ne, "nomal" kann man das nicht nennen.
nennen: 名づける

モエ:どうやら、私たちの出番はナッシングなようですね。
Jedenfalls scheinen wir überflüssig zu sein.
scheinen:光る、~ように見える
überflüssig:余計

マリ:あー、せっかく70分も張り込んでいたのに!あんたのせいよ!
Und dabei haben wir hier 70 Minuten lang wache geschoben.
dabei:にもかかわらず→ http://www.doitsugo-laeuft.com/2014/08/dabei/
geschoben:pushed

Das ist deine Schuld!
Schuld:有罪

正義:どうしてだよ!
Wieso denn?!
wieso:wie + so どうして、なぜ
「denn」は特に意味はないのですが、疑問文に伴って語調を和らげる働きがあり、ドイツ人は好んで使います。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1216596942

マリ:あんたが毎日毎日見境なく捕まえるから、すっかり悪人が減っちゃったじゃない!
Da du dir immer alle schnappst, ist die Zahl der Bösen zurückgegangen, oder nicht?!
immer: いつも
Zahl:数
Bösen:悪人
zurückgegangen:減少した

正義:君たちなんか、3人がかりじゃないか!
Dafür seid doch ihr drei verantwortlich!
dafür:そのかわり
doch:(強い否定)
verantwortlich:責任のある
https://twitter.com/ti_estin/status/144402740267859969

ミズキ:今日はもう帰ろうか。明日も朝から仕事やで。
Wollen wir für heute nicht nach Hause?
wollen:望む
heute:今日
nach:~へ

Morgen früh müssen wir wieder arbeiten.
früh:早く
müssen:なければならない、べき
wieder:再び、また

モエ:全面的に賛成しますです。
Dafür bin ich auch.
Schön, ich bin auch dafür.→いいね、私もそれに賛成です。

マリ:しかたがない。成果はゼロだけど、今日は解散。
Nichts zu machen.
翻訳:やるべきことは何もない。
machen:する(do)
=Nothing to do.

Wir haben zwar nichts erreicht, aber hören wir für heute auf.
=Although we have not achieved anything , but we stop for today.
zwar A, aber B:確かにAであるが、しかしB
erreicht:成し遂げた(achieved)
aufhören:=stop
für:=for

モエ:マリさん、もう遅いので、マリさんのベッドに泊めてください。
Mari-san, es ist schon so spät.
schon:すでに
spät:遅い

Lass mich bitte bei dir übernachten.
lass:=let
übernachten=一泊、泊まる

正義:町から、悪が消えつつある。最終回が近いのだろうか?
Das Böse verschwindet nach und nach aus dieser Stadt.
verschwindet:消える
nach und nach:少しずつ
aus:=from
dieser:この
Stadt:町

Das letzte Mal steht kurz bevor, was?
Mal:回
steht:立つ?
kurz:短い、要するに
bevor=befor

警官:このところ暇だよなあ。
In letzter Zeit ist es echt ruhig geworden, was?
echt: 真の、本当の
ruhig: 静か
geworden: werden(なる)の過去分詞形

後藤:まあ、前よりは。
Na ja, im vergleich zu früher...
vergleich: 比較
früher: 以前

警官:苦情もガクッと減ったし。最近は、お礼を言いたいから連絡先を教えて、なんて相談の方が多いぐらいだ。
Die Beschwerden sind auch stark zurückgegangen.
Beschwerden:苦情
zurü:prev
gegangen:gone

Stattdessen fragen die Leute immer öfter nach seiner Adresse, um sich zu bedanken.
(Instead, people are asking more and more after his address to thank you.)
stattdessen: かわりに
fragen: 尋ねる
Leute: 人々
immer: いつも
öfter: 往々にして
nach: 後へ
nach 3 fragen:1) (人に)~(のこと)を尋ねる、2) 人に会いに来る
bedanken: 感謝する

後藤:町のヒーローとして定着したってことでしょ?

警官:だからって、こんなに極端に減ることはないだろう。商売あがったりだ。

後藤:いいことじゃないですか。事件なんて起きないに越したことはないんですから。

警官:そうだけどよ、悪いやつがいないと、やることがないんだよ。俺たちも、ヒーローも。


カメラマン:笑ってくださーい!いいねえ!OK!

石原:どうしたの、正義君!最近絶好調じゃない!

正義:そうでしょうか?睡眠時間が増えたせいかな?

石原:やっとプロ意識が出てきたのね!うれしいわ!

正義:まあ、そんなとこで。

石原:『アンサンブルー』の反響も大きいし、最終話までにもう一度出てほしいっていう話も来てるの。監督があなたを気に入ったんですって!

正義:えー!?

石原:バラエティの出演依頼も。こっちは準レギュラーよ。これからは攻めるわよ、正義君!


後藤:じゃあ、そっちはそっちでうまくいっているんだな。

正義:はい、特に問題ありません。

後藤:こっちはなんか動きがあるかもな。お前らが活動しなきゃ出番がないし。相談も減ってる。そろそろ解散の潮時か。あ?買わねえの?

正義:明日も撮影なんで。


要:そうか。私が全米ツアーをしているうちにそんなことに。

正義:芸能活動の方は順調です。でも、町から悪が減って、ヒーローとしては開店休業状態です。ぼくはこれから、どうしたらいいんでしょう?

要:真のヒーローなら自分が考えるべきだ。心の正義を失わなければ、自ずと答えは見えてくる。

後藤:あんた役に立った試しねえな。

原塚:私としては、ヒーローとしての活動を続けていただきたい。まだまだデータを取りたい武器……いやいや、文房具もありますので。

後藤:すみません、さっきからあれなんですけど、どちらさまですか?

原塚:申し遅れました。わたくし、原塚と申します。

後藤:はあ、どうも。文房具?

原塚:原塚と申します。

要:私は……。

原塚:レッドアックスの要丈治さんですよね。

要:ああ、そうだが。

原塚:ずっとファンでした!

要:ありがとう。テキーラは好きかね?


今野:最近、おとなしくなりましたね、サムライフラメンコ。

石原:だからどうして私の所に電話をかけてくるんですか。

今野:一言お別れをと思いまして。

石原:へ?

今野:沼崎町でのチェイス動画は大評判になりましたし、目撃情報コーナーには、今も多くの声が寄せられてきます。だけど、何か違うんです。

石原:何か?

今野:端的に言えば、面白くない。飽きたんです。町は平和になり、フラメンコはみんなから愛され、警察から信頼されるヒーローになった。

石原:結構なことじゃないですか。

今野:まことに結構。しかしちっともわくわくしないんです。サムライフラメンコは、なんだかわからないうさんくさいキャラクターだった方が、ずっと楽しかった。

石原:それは今野さんが身勝手だからじゃないでしょうか?

今野:あれ?怒りました?

石原:わたしどもには関係ありませんから。

今野:そうでしたね。ご迷惑をおかけしました。もう石原さんに電話することもないでしょう。さようなら。

石原:なんなんだ、お前は!?


祖父:サムライのように強くあれ。誇り高くあれ。そして胸にはフラメンコダンサーの情熱を忘れるな。その両方があれば、君は決して悪に染まらず、力に溺れることはない。

正義:そういえば、ばあちゃんって確か、若いころフラメンコダンサーだったよな。


平井:だいすけくんの葬式以来だねえ。あのときは。

正義:17歳でした。平井さんには、いろいろお世話になりました。

平井:最近はよく、テレビや本で見かけるよ。孫も君のファンだって。スマホの待ち受け画面にしてる。あの箱、中身はもう見たのかい?

正義:はい。でもまだ全部は。とにかく、スゴイ量で。

平井:そうか。

正義:でもこれからは、少し余裕ができると思うので、頑張って読んでみます。

平井:それがいいね。だいすけくんは君が二十歳になったら、自分で物事を考えられるようになったら渡してくれと言っていたよ。あれは多分、彼から君への、最後のメッセージだったんじゃないかな。


マリ:滅ぶ、滅ばない、滅ぶ……。

男:なんかマリちゃん、テンションおかしくない?

ミズキ:まあ、ちょい、ストレスがたまってまして。

モエ:お気の毒です。地球はマリさんを中心に回るべきなのに。

ミズキ:ねえ、ちゃんとしいや。みんな変に思っとるで。

マリ:ん?

ミズキ:やめときおまえ、こわいて!

モエ:わあ、デカダンス!アウチ!

マリ:ねえ、ミズキ。

ミズキ:なんや?

マリ:もうこの辺、悪い人いなくなっちゃったんだよね?

ミズキ:せやな。

マリ:ツアーに出たら、まだ地方にはいるのかな?

ミズキ:おるやろうけど……おまえ、あほなこと考えんなや?


祖父:サムライフラメンコ、最後の戦いの前に、君に告げなければならないことがある。

正義:なんですか、博士!

祖父:今まで、君の両親は病気で死んだと教えていたが、それは嘘だ。君の両親は、何者かもわからない強盗に殺されたのだ。

正義:新聞……。あ!なぜ、今まで……。

祖父:まだ幼かった君に本当のことを話せなかった。あまりに残酷に思えたからだ。私は君を育てながら、犯人を追った。しかし、とうとう見つけることはできなかった。事件が海外で起こったこともあり、警察の捜査は打ち切られた。しかし、どれだけ時が過ぎても、犯人に対する私の怒りは消えない。なぜなら、殺された君の両親は、わしの息子たちだからだ!そう!私は君の祖父なのだ!!サムライフラメンコ!サムライフラメンコは決してあきらめない。決して逃げ出さない。決して負けない。決して悪を見逃さない。この世から悪を消してくれ。頼む、正義!

正義:……どうして?

--
男:羽佐間君?羽佐間君!

正義:あ、すみません。

男:よーし、一回休憩入れよう!


警官:犯罪撲滅キャンペーンは、思ったよりずっと好評でしてね。サムライフラメンコさん?やはり、ああいうキャラクターがいると、市民の関心も高まる。で、総仕上げとして、その彼に一日署長をお願いしたいんですよ。

後藤:一日署長?は?マジっすか!?

警官:広報と同じで、非合法薬物の売買摘発にちょっと同行してもらえれば。

後藤:そいつはどうでしょうか?彼は民間人ですよ。

警官:実際の摘発は暴対課が担当しますし、警護も付けます。最初と最後に取材用のコメントを頂ければ、もうそれだけで。

後藤:しかし……。

警官:とにかく、今度接触したときに、聞いてくれませんか。

後藤:という話が来てるんだよ。

正義:ちょうどよかった。

後藤:ん?どうした?元気ねえぞ。

正義:今夜、あの電話ボックスまで来てくれますか?ぼくも話したいことがあるんです。


後藤:よ。なんだよ、こんなところで。

正義:後藤さんは、どうして警官になろうと思ったんですか?

後藤:いろいろだよ。

正義:悪い人を捕まえたり、間違ったことが許せなかったからですか?

後藤:だから、いろいろだって。

正義:素直に警官になっていたら、犯人を捕まえられたかも。だけどぼくは何も知らなかった。何も知らないまま大きくなってしまった。

後藤:調べてみるか。俺の方でも。

正義:現地の警察に問い合わせました。でもとっくに忘れられていました。新聞記事も小さいのがあっただけです。当たり前ですよね。そんなに大きな事件じゃないんだし。

後藤:そういうことを言うな。親御さんのことだぞ。

正義:後藤さん。その親の記憶が、ぼくにはないんです。

後藤:2才だったら、しょうがねえよ。

正義:本当にそうでしょうか?ぼくは悪に両親を殺されたんですよ。ヒーローとしてこれ以上のドラマがありますか?怒りに燃えて犯人を捜し出し、捕まえて叩きのめすのが当然じゃないですか。ぼくも他人事ならそう思うし、ヒーローものでこういう展開は何百回も見てきました。だけど。怒りも復讐心もぜんぜんわいてこないんです。正直、面倒くさいとすら思ってます。

後藤:面倒ってお前。

正義:だって、ぼくはふたりのことを何も知らない。小さいころから、ずっといないことが当たり前で、それも病死だと思っていたから、今更真実を知っても、どうしたらいいのかわからないんですよ。ぼくはヒーローどころか、冷徹な人間なんでしょうか?

後藤:俺はさ、お前がヒーローだと思ったことないんだよ。最初に会った時、変態だとは思ったけどな。町で暴れて、人を助けたりしても、まあ、そこは変わらねえ。ああ、変態頑張ってんな、そのくらいだ。それで殴られて、蹴られて、眠る時間まで削って、普通は止めるよな、そんなこと。何の得にもなりゃしねえし、そのせいで彼女にも会えないし。ま、ぶっちゃけ迷惑だ。だけどな、お前が原因で、町が少しずつ変わって、俺もちょっとだけ変わって、こう思うようになった。こいつは、いい変態だってな。人の役に立っている変態だってな。つまり、何が言いたいかっていうとだな、お前はヒーローじゃなくて、変態。つまり人間なんだから、悩んでもいいんじゃねえの?正直、今のお前の気持ちはわからないけど、少なくとも俺は、ヒーローより変態の方が信じられる。同じ人間としてな。結局は、お前がどう納得するか、だけどさ。

正義:後藤さん。ここ、禁煙です。

後藤:うるせえ、変態。


男:なんだこのくそじじい!商売の邪魔だ!どっかいけ、屑が!

正義:やめろ!

男:なんだ、てめえは。

正義:なんだと問われたら、もう自分でもよくわからない!だがこれだけは言える!迷いあればあるままに!苦しみあればあるままに!悪だけは決して見逃さない!人呼んで、サムライフラメンコ!
Das weiß ich selbst noch nicht recht,doch eines kann ich dir sagen:

Es ist in Ordnung, Zweifel zu hegen.

Es ist in Ordnung, Kummer zu haben.

Nur das Böse, das kann ich nicht dulden!

Man nennt mich Samurai Flamenco!


男:てめぇのせいで、商売あがったりだ!覚悟しろ!

正義:サムライテープ!サムライテープの粘着度は、通常の一万倍だ!そこでじたばたと反省したまえ。お怪我はありませんか?

老人:ありがとう。

正義:いえ。


警官:もうすぐ突入ですので、しばらくお待ちください。

警官:動くな!降参しろ!

警官:あらかた片付いたようですな。

警官:おとなしくしろ!

警官:あ、君!乱暴はいかんよ。

警官:待て!待て!

警官:動くな!確保!


警官:動くな!

警官:こ、こちら4階!応援頼みます!ゴリラと交戦中!

警官:ゴリラ?何を言っている?おい、応答しろ!

後藤:なんだてめえは!

ゴリラ:俺の名はギロチンゴリラ。待ったぞ、この時を!!この瞬間を!!

正義:後藤さん!!

ゴリラ:なんて細い首だ。死ね。

正義:サムライサポーター!パンチアップ!パンチパンチパンチパンチ!効かない!

ゴリラ:なんだ貴様は。

正義:サムライの誇り!フラメンコの情熱!人呼んで、サム……

ゴリラ:お前のパンチなど、チンパンジーにも及ばない!めーがー!

後藤:フラメンコ!

正義:はい!

ゴリラ:ビバトーチャー!

キングトーチャー:サムライフラメンコ。ついにわれらに、挑んでくるか?我こそは悪の中の悪、キングトーチャー。

正義:キングトーチャー?