The Squid Girl (Japanese) > 08b. 新能力じゃなイカ?
ユウタ「よし、できた!」
たける「完成だね」
ユウタ「なかなかいい感じじゃない?」
たける「うんうん」
イカ娘「ふっ、所詮お子様にはその程度が限界のようでゲソね」
ユウタ「な、何だよ」
イカ娘「それでは、私の城の足元にも及ばないでゲソ。見よ、私の作ったこの城を!」
たける・ユウタ(何か妙なの作ってる!)
イカ娘(いつも子供になめられてるでゲソからね。たまには私から仕掛けてやるでゲソ)
ユウタ「何だよ、その気持ち悪いの! 城っていうか、ウンコじゃん!」
イカ娘「う・・・!」
ユウタ「なあ?」
たける「えっ? えーと、少なくともお城には見えないかな、イカ姉ちゃん」
ユウタ「ウンコだよ、ウンコ!」
イカ娘(お、落ち着くでゲソ。こんなの子供の戯れ言じゃなイカ。一生懸命作ったお城がバカにされたぐらいで・・・)
ユウタ「あと、その帽子もダサい」
イカ娘「私の容姿は関係ないじゃなイカ! もう、怒ったでゲソ!」
ユウタ・たける「うわあ!」
ユウタ「動いた!」
たける「そういえば、前から気になってたんだけど、イカ姉ちゃんの帽子の横にあるそれ、何?」
栄子「うーん、本来イカって、ヒレとか漏斗とか使って泳ぐもんなんだよな。ということは、お前の頭に付いてるそれって、やっぱりただの飾りか?」
イカ娘「飾りじゃないでゲソ!」
栄子「ううわっ、動いた!」
イカ娘「さっきから何でゲソ?」
3人「動いてる、ヒレ!」
イカ娘「ん? うわあっ、ほんとに動いてるじゃなイカ!」
栄子「いま知ったのかよ」
栄子「というわけで、触手、イカ墨、発光機能に続く新たな能力が発覚したわけだが、どうよ、これ」
早苗「何なの、そのかわいすぎる能力」
渚「え? あの、わけわからないんですが」
悟郎「というか、こんなことのために俺たちは呼ばれたのか?」
栄子「じゃ、帰れよ」
悟郎「はっ・・・、いやあ、僕なんかを呼んでいただけるなんて大変光栄です!」
早苗「イカちゃん、これはきっとほっぺをぺちぺちするための能力なのよ。私が実験台になるわ!」
イカ娘「や、やめるでゲソ!」
早苗「痛幸せ・・・」
イカ娘「わ、悪気はないでゲソ」
栄子(意外と強力、と。しかし、これだけのパワーがあれば・・・)「そのヒレで思いきりあおげるか?」
イカ娘「え? こ、こうでゲソか?」
栄子「ああ、そこそこ涼しい」
ユウタ「涼しい」
イカ娘「私はちっとも涼しくないでゲソ! いたたたたた、ヒレが攣ったでゲソ!」
渚「あの、でも今までまったく使ってなかったってことは、生きていくうえで必要な能力じゃないんですよね」
栄子「本来イカなら泳ぐために必要になるが、イカ娘のこれはまた別物として考えたほうが良さそうだな」
渚「やはりさっきみたいに、外敵を攻撃するためにあるんじゃ」
栄子「地味すぎるだろ。それに触手があるし」
たける「わかった! 水中だと会話できないから、このピコピコで合図を送るとか」
栄子「手とか触手で事足りるだろ」
イカ娘「ちょっと待つでゲソ! さっきから聞いていればどうでもいいことばかり羅列して! 私のこれは、もっと有意義なものでゲソ!」
栄子「それじゃお前は何だと思ってるんだ?」
イカ娘「うっ・・・、こ、これはきっと空を飛ぶための翼なのでゲソ」
栄子「どんな原理だよ」
たける「体に比べて翼、小さすぎだよ」
イカ娘「うむぅ、せ、成長とともに大きくなるのでゲソ!」
悟郎「もはやイカでも何でもねえ! 本当に何なんだろうなあ、そのピコピコ」
渚「気になりますね、ピコピコ」
早苗「何でこんなにかわいいのかしら、このピコピコ」
栄子「なあ、ピコ娘」
イカ娘「イカ娘でゲソ!」
たける「あっ、イカ姉ちゃんの頭に蚊がとまったよ」
イカ娘「え? ・・・ううううう」
千鶴「まあ」
悟郎「見事、蚊を倒した!」
栄子「よかったな、イカ娘。もう触手なしで蚊を倒せるじゃないか」
ユウタ「ていうか、普通に殺虫剤使ったほうが早いと思うけど」
イカ娘「さっきからお主は生意気でゲソ! ピコピコもないくせに!」
ユウタ「ウンコの城作るよりましだよ!」
イカ娘「ウ・・・」
栄子「ウンコ?」
栄子「これは・・・」
悟郎「ウンコだな」
早苗「ウンコだわ」
渚「です・・・」
ユウタ「どうだ!」
イカ娘「このお城の兵士は何人いるのでゲソ?」
ユウタ「え? ええと・・・」
たける「100?」
ユウタ「いや、1000人くらいかな」
イカ娘「私の城は1億万人でゲソ。戦力はこっちのほうが上でゲソ」
たける「知らないよ、そんな設定」
ユウタ「ちゃんと見た目で勝負しろ!」
イカ娘「見た目でも勝負してるじゃなイカ! お城は大きさよりも建築美でゲソ!」
悟郎「おい、止めなくていいのか?」
早苗「小学生にむきになるイカちゃんかわいい」
イカ娘「この完璧な曲線美を見るでゲソ!」
ユウタ「気持ち悪いだけじゃん!」
ユウタの父「ならば私と勝負だ」
ユウタ「父ちゃん」
イカ娘「父ちゃん? うっ・・・」
ユウタの父「悪いね、お嬢ちゃん。たまには息子にいいところを見せたいんでね」
イカ娘(気迫が違うでゲソ)
ユウタの父「ふう・・・。こんなところかな」
たける「おお、すごーい」
悟郎「こ、この八角堂に乗った望楼の姿は、天下の名城と謳われた安土城!」
ユウタ「どうだ、まいったか。父ちゃんはプロの造形師なんだ」
栄子「これは勝負あったか?」
イカ娘「ふっふっふー、確かに見た目はいいでゲソが、ただそれだけのこと。私のお城はピコピコで操縦することができるのでゲソ」
ユウタの父「ピ、ピコピコ・・・」
イカ娘「見るがいいでゲソ。この動く城にはかなわないでゲソが!」
ユウタの父「な、何だと!?」
栄子(気色わる!)
早苗「かわいい!」
ユウタの父「こ、こんなことが・・・!」
イカ娘「行くでゲソ!」
ユウタの父「ああ、あああ・・・! ああ、私の負けだ」
ユウタ「父ちゃん!」
ユウタの父「城を動かすことは今の私にはできない! 父さん、修行し直してくるよ」
ユウタ「ちょっと待ってよ。動かす必要なんてないじゃん。くそっ、おぼえてろよ!」
イカ娘「勝ったでゲソ。やはり私はさまざまな能力に加え、芸術的才能も人間より上なのでゲソね」
栄子「おい、置いてくぞ」
イカ娘「あ、ちょっと待つでゲソ。あ・・・。しまった! ここから動いたら私の傑作が壊れてしまうじゃなイカ!」
イカ娘「ううう、どうしたらいいんでゲソ?」
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たける「完成だね」
ユウタ「なかなかいい感じじゃない?」
たける「うんうん」
イカ娘「ふっ、所詮お子様にはその程度が限界のようでゲソね」
ユウタ「な、何だよ」
イカ娘「それでは、私の城の足元にも及ばないでゲソ。見よ、私の作ったこの城を!」
たける・ユウタ(何か妙なの作ってる!)
イカ娘(いつも子供になめられてるでゲソからね。たまには私から仕掛けてやるでゲソ)
ユウタ「何だよ、その気持ち悪いの! 城っていうか、ウンコじゃん!」
イカ娘「う・・・!」
ユウタ「なあ?」
たける「えっ? えーと、少なくともお城には見えないかな、イカ姉ちゃん」
ユウタ「ウンコだよ、ウンコ!」
イカ娘(お、落ち着くでゲソ。こんなの子供の戯れ言じゃなイカ。一生懸命作ったお城がバカにされたぐらいで・・・)
ユウタ「あと、その帽子もダサい」
イカ娘「私の容姿は関係ないじゃなイカ! もう、怒ったでゲソ!」
ユウタ・たける「うわあ!」
ユウタ「動いた!」
たける「そういえば、前から気になってたんだけど、イカ姉ちゃんの帽子の横にあるそれ、何?」
栄子「うーん、本来イカって、ヒレとか漏斗とか使って泳ぐもんなんだよな。ということは、お前の頭に付いてるそれって、やっぱりただの飾りか?」
イカ娘「飾りじゃないでゲソ!」
栄子「ううわっ、動いた!」
イカ娘「さっきから何でゲソ?」
3人「動いてる、ヒレ!」
イカ娘「ん? うわあっ、ほんとに動いてるじゃなイカ!」
栄子「いま知ったのかよ」
栄子「というわけで、触手、イカ墨、発光機能に続く新たな能力が発覚したわけだが、どうよ、これ」
早苗「何なの、そのかわいすぎる能力」
渚「え? あの、わけわからないんですが」
悟郎「というか、こんなことのために俺たちは呼ばれたのか?」
栄子「じゃ、帰れよ」
悟郎「はっ・・・、いやあ、僕なんかを呼んでいただけるなんて大変光栄です!」
早苗「イカちゃん、これはきっとほっぺをぺちぺちするための能力なのよ。私が実験台になるわ!」
イカ娘「や、やめるでゲソ!」
早苗「痛幸せ・・・」
イカ娘「わ、悪気はないでゲソ」
栄子(意外と強力、と。しかし、これだけのパワーがあれば・・・)「そのヒレで思いきりあおげるか?」
イカ娘「え? こ、こうでゲソか?」
栄子「ああ、そこそこ涼しい」
ユウタ「涼しい」
イカ娘「私はちっとも涼しくないでゲソ! いたたたたた、ヒレが攣ったでゲソ!」
渚「あの、でも今までまったく使ってなかったってことは、生きていくうえで必要な能力じゃないんですよね」
栄子「本来イカなら泳ぐために必要になるが、イカ娘のこれはまた別物として考えたほうが良さそうだな」
渚「やはりさっきみたいに、外敵を攻撃するためにあるんじゃ」
栄子「地味すぎるだろ。それに触手があるし」
たける「わかった! 水中だと会話できないから、このピコピコで合図を送るとか」
栄子「手とか触手で事足りるだろ」
イカ娘「ちょっと待つでゲソ! さっきから聞いていればどうでもいいことばかり羅列して! 私のこれは、もっと有意義なものでゲソ!」
栄子「それじゃお前は何だと思ってるんだ?」
イカ娘「うっ・・・、こ、これはきっと空を飛ぶための翼なのでゲソ」
栄子「どんな原理だよ」
たける「体に比べて翼、小さすぎだよ」
イカ娘「うむぅ、せ、成長とともに大きくなるのでゲソ!」
悟郎「もはやイカでも何でもねえ! 本当に何なんだろうなあ、そのピコピコ」
渚「気になりますね、ピコピコ」
早苗「何でこんなにかわいいのかしら、このピコピコ」
栄子「なあ、ピコ娘」
イカ娘「イカ娘でゲソ!」
たける「あっ、イカ姉ちゃんの頭に蚊がとまったよ」
イカ娘「え? ・・・ううううう」
千鶴「まあ」
悟郎「見事、蚊を倒した!」
栄子「よかったな、イカ娘。もう触手なしで蚊を倒せるじゃないか」
ユウタ「ていうか、普通に殺虫剤使ったほうが早いと思うけど」
イカ娘「さっきからお主は生意気でゲソ! ピコピコもないくせに!」
ユウタ「ウンコの城作るよりましだよ!」
イカ娘「ウ・・・」
栄子「ウンコ?」
栄子「これは・・・」
悟郎「ウンコだな」
早苗「ウンコだわ」
渚「です・・・」
ユウタ「どうだ!」
イカ娘「このお城の兵士は何人いるのでゲソ?」
ユウタ「え? ええと・・・」
たける「100?」
ユウタ「いや、1000人くらいかな」
イカ娘「私の城は1億万人でゲソ。戦力はこっちのほうが上でゲソ」
たける「知らないよ、そんな設定」
ユウタ「ちゃんと見た目で勝負しろ!」
イカ娘「見た目でも勝負してるじゃなイカ! お城は大きさよりも建築美でゲソ!」
悟郎「おい、止めなくていいのか?」
早苗「小学生にむきになるイカちゃんかわいい」
イカ娘「この完璧な曲線美を見るでゲソ!」
ユウタ「気持ち悪いだけじゃん!」
ユウタの父「ならば私と勝負だ」
ユウタ「父ちゃん」
イカ娘「父ちゃん? うっ・・・」
ユウタの父「悪いね、お嬢ちゃん。たまには息子にいいところを見せたいんでね」
イカ娘(気迫が違うでゲソ)
ユウタの父「ふう・・・。こんなところかな」
たける「おお、すごーい」
悟郎「こ、この八角堂に乗った望楼の姿は、天下の名城と謳われた安土城!」
ユウタ「どうだ、まいったか。父ちゃんはプロの造形師なんだ」
栄子「これは勝負あったか?」
イカ娘「ふっふっふー、確かに見た目はいいでゲソが、ただそれだけのこと。私のお城はピコピコで操縦することができるのでゲソ」
ユウタの父「ピ、ピコピコ・・・」
イカ娘「見るがいいでゲソ。この動く城にはかなわないでゲソが!」
ユウタの父「な、何だと!?」
栄子(気色わる!)
早苗「かわいい!」
ユウタの父「こ、こんなことが・・・!」
イカ娘「行くでゲソ!」
ユウタの父「ああ、あああ・・・! ああ、私の負けだ」
ユウタ「父ちゃん!」
ユウタの父「城を動かすことは今の私にはできない! 父さん、修行し直してくるよ」
ユウタ「ちょっと待ってよ。動かす必要なんてないじゃん。くそっ、おぼえてろよ!」
イカ娘「勝ったでゲソ。やはり私はさまざまな能力に加え、芸術的才能も人間より上なのでゲソね」
栄子「おい、置いてくぞ」
イカ娘「あ、ちょっと待つでゲソ。あ・・・。しまった! ここから動いたら私の傑作が壊れてしまうじゃなイカ!」
イカ娘「ううう、どうしたらいいんでゲソ?」