The Squid Girl (Japanese) > 01a. 侵略しなイカ?
イカ娘「許さないでゲソ...許すまじ、人類...私がお前たちの腐った地上を...侵略してやるでゲソ!」
――
栄子「姉貴、やきそばまだ?」
千鶴「上がったわよ、栄子ちゃん」
栄子「生ビールお待ちどうさま」
お客さん「こっちもビール」
栄子「はーい」
イカ娘「人類よ、よく聞け!今からこの家を人類侵略の拠点にさせていただくでゲソ!
フッ。恐怖で言葉が出ないようでゲソね。心配しなくても、お主達を殺したりはしないでゲソ!雑用係として、こき使ってやるでゲソ!」
栄子「はい、はい、そこまで」
イカ娘「なんなんでゲソ?私をどこへ連れて行くつもりでゲソ?」
栄子「ひとつ聞くが、そのコスプレは何だ?」
イカ娘「おお、そういえば自己紹介がまだだったでゲソ。わたしは海からの使者:イカ娘でゲソ!」
栄子「へっ」
イカ娘「あれ?反応薄いでゲソ」
栄子「なんでうちの店に?」
イカ娘「海から一番近いからでゲソ!ここを拠点に人類侵略を進めるでゲソ!」
栄子「なんで人類侵略なんてするんだ?」
イカ娘「決まってるでゲソ!人間どもは、今まで海の恩恵を忘れて、私利私欲のために平気で海を汚してきた。あたしたち海の生き物にとって、人類など、百害あって一利無し。だから、あたしが人類を懲らしめる!海を守るために!...あれ?」
栄子「分かった...けど今日は忙しい。こっちも仕事があるんでな。またにしてくれ。気をつけて帰れよ。じゃあな」
イカ娘「あっ、ああ。ありがとうでゲソ。ちょっ...ちょっと待たなイカ!?嘘やはったりだと思ったら大間違いでゲソ!話を聞かなイカ!?」
千鶴「はい、やきそば。3番テーブルにお願いね。醤油ラーメンは5番」
イカ娘「は?あ...や、やきそば3番、ラーメン5番」
女性お客さんA「箸がないんだけど」
男性お客さんA「お冷やくださーい」
男性お客さんB「同じやつ、おかわり」
女性お客さんB「あぶらそばと餃子」
イカ娘「ち、ちょっと待つでゲソ」
男性お客さんC「カキ氷二つ、苺と練乳ね」
男性お客さんD「ハイボール」
女性お客さんC「ペペロンチーノ」
女性お客さんD「単品で、からあげとシュウマイ」
男性お客さんE「生しらす丼」
イカ娘「分かったでゲソ」
男性お客さんF「これ片付けてくれる?」
イカ娘「今やるでゲソ」
男性お客さんG「やきそば二つ、持ち帰りで」
女性お客さんE「浮き輪、返しに来ました」
男性お客さんH「アイスクリーム」
女性お客さんF「餃子3枚追加」
女性お客さんG「荷物お願いしまーす」
男性お客さんI「シャワー借りたいんですけど」
イカ娘「×○□△×△□ゲソ...
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいでゲソ!」
栄子「触るな!怪我したらどうするんだ?ったく危ないだろう」
イカ娘(そそうした私を叱ることなく、心配をしてくれるなんて...顔は怖いけど、意外と良い人じゃなイカ)
栄子「ほら、ここはいいから料理運べ」
イカ娘「分かったでゲソ!
なんか違わなイカ!?私は人類を侵略しに来たんでゲソ!バイトに来たんじゃないでゲソ!」
栄子「はい、はい、分かった、分かった。働くつもりがないなら邪魔をしないで帰ってくれ」
イカ娘「遊びじゃないでゲソ!私は本当に侵略を―」
栄子「『侵略』『侵略』って簡単に言うけどな。今日のうちの客、何人だと思う?」
イカ娘「あ?たくさん...いっぱい...大勢か?」
栄子「30人だ、30人!たったそんだけの客も捌けないで、人類を侵略できると思ってんのか?」
イカ娘「は?」
栄子「侵略ってのはつまり、64億人の人間をお前一人で支配するってことだ」
イカ娘「億...」
栄子「何人だと思ってたんだよ」
イカ娘「せ、1000人ぐらいだと思ってだけでゲソ」
栄子「1000人なら何とかなると思ってたのかよ。後な、人類を敵に回すってことは、世界中の軍隊を敵に回すってことだぞ。お前独りで相手できんのか?」
イカ娘「『軍隊』って何でゲソ?」
栄子「そっからっかよ!じゃ、じゅう〔銃〕は?」
イカ娘「じゅう〔10〕」
栄子「ミサイルは?」
イカ娘「みそ汁...今日始めて地上に来たのに、そんなこと分かる訳ないじゃなイカ!?」
栄子「蚊一匹も始末できないで、人類を侵略って...!」
イカ娘「ならば、私の本気を見せてやるでゲソ!
そこでゲソ!」
栄子「にゃぁぁ!!」
イカ娘「フッ!どうでゲソ?私もやればできるのでゲソ!ほぉ、恐怖と感動で声も出ないようではなイカ?」
栄子「よくも...うちの店の壁、ぶち壊してくれたなぁぁぁ!!!」
イカ娘「どのみち私の物になるんだからいいじゃなイカ?」
栄子「ならねぇよ!お前のこれは自分の意志で動かしてるのか?」
イカ娘「そうでゲソよ!スピード!パワー!リーチ!デリカシー!10本の触手は狙った獲物を確実に捕らえ、絶対に逃がさないでゲソ!まっ、イカの常識ってところでゲソね」
栄子「越えてるっつーのイカの常識―お、お前、この家を拠点にしたいって言ってたな」
イカ娘「そうでゲソ!」
栄子「いいぜ」
イカ娘「は?ほ、本当でゲソか?」
栄子「ああ!」
イカ娘「ハ!うーー...なんで私が働かされなきゃいかんのでゲソ!?」
栄子「修理代。触手で払ってもらうからなぁ」
千鶴「あら、あら。新しいバイトさんね!」
イカ娘「ゲーソゲーソーーー!!」
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栄子「姉貴、やきそばまだ?」
千鶴「上がったわよ、栄子ちゃん」
栄子「生ビールお待ちどうさま」
お客さん「こっちもビール」
栄子「はーい」
イカ娘「人類よ、よく聞け!今からこの家を人類侵略の拠点にさせていただくでゲソ!
フッ。恐怖で言葉が出ないようでゲソね。心配しなくても、お主達を殺したりはしないでゲソ!雑用係として、こき使ってやるでゲソ!」
栄子「はい、はい、そこまで」
イカ娘「なんなんでゲソ?私をどこへ連れて行くつもりでゲソ?」
栄子「ひとつ聞くが、そのコスプレは何だ?」
イカ娘「おお、そういえば自己紹介がまだだったでゲソ。わたしは海からの使者:イカ娘でゲソ!」
栄子「へっ」
イカ娘「あれ?反応薄いでゲソ」
栄子「なんでうちの店に?」
イカ娘「海から一番近いからでゲソ!ここを拠点に人類侵略を進めるでゲソ!」
栄子「なんで人類侵略なんてするんだ?」
イカ娘「決まってるでゲソ!人間どもは、今まで海の恩恵を忘れて、私利私欲のために平気で海を汚してきた。あたしたち海の生き物にとって、人類など、百害あって一利無し。だから、あたしが人類を懲らしめる!海を守るために!...あれ?」
栄子「分かった...けど今日は忙しい。こっちも仕事があるんでな。またにしてくれ。気をつけて帰れよ。じゃあな」
イカ娘「あっ、ああ。ありがとうでゲソ。ちょっ...ちょっと待たなイカ!?嘘やはったりだと思ったら大間違いでゲソ!話を聞かなイカ!?」
千鶴「はい、やきそば。3番テーブルにお願いね。醤油ラーメンは5番」
イカ娘「は?あ...や、やきそば3番、ラーメン5番」
女性お客さんA「箸がないんだけど」
男性お客さんA「お冷やくださーい」
男性お客さんB「同じやつ、おかわり」
女性お客さんB「あぶらそばと餃子」
イカ娘「ち、ちょっと待つでゲソ」
男性お客さんC「カキ氷二つ、苺と練乳ね」
男性お客さんD「ハイボール」
女性お客さんC「ペペロンチーノ」
女性お客さんD「単品で、からあげとシュウマイ」
男性お客さんE「生しらす丼」
イカ娘「分かったでゲソ」
男性お客さんF「これ片付けてくれる?」
イカ娘「今やるでゲソ」
男性お客さんG「やきそば二つ、持ち帰りで」
女性お客さんE「浮き輪、返しに来ました」
男性お客さんH「アイスクリーム」
女性お客さんF「餃子3枚追加」
女性お客さんG「荷物お願いしまーす」
男性お客さんI「シャワー借りたいんですけど」
イカ娘「×○□△×△□ゲソ...
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいでゲソ!」
栄子「触るな!怪我したらどうするんだ?ったく危ないだろう」
イカ娘(そそうした私を叱ることなく、心配をしてくれるなんて...顔は怖いけど、意外と良い人じゃなイカ)
栄子「ほら、ここはいいから料理運べ」
イカ娘「分かったでゲソ!
なんか違わなイカ!?私は人類を侵略しに来たんでゲソ!バイトに来たんじゃないでゲソ!」
栄子「はい、はい、分かった、分かった。働くつもりがないなら邪魔をしないで帰ってくれ」
イカ娘「遊びじゃないでゲソ!私は本当に侵略を―」
栄子「『侵略』『侵略』って簡単に言うけどな。今日のうちの客、何人だと思う?」
イカ娘「あ?たくさん...いっぱい...大勢か?」
栄子「30人だ、30人!たったそんだけの客も捌けないで、人類を侵略できると思ってんのか?」
イカ娘「は?」
栄子「侵略ってのはつまり、64億人の人間をお前一人で支配するってことだ」
イカ娘「億...」
栄子「何人だと思ってたんだよ」
イカ娘「せ、1000人ぐらいだと思ってだけでゲソ」
栄子「1000人なら何とかなると思ってたのかよ。後な、人類を敵に回すってことは、世界中の軍隊を敵に回すってことだぞ。お前独りで相手できんのか?」
イカ娘「『軍隊』って何でゲソ?」
栄子「そっからっかよ!じゃ、じゅう〔銃〕は?」
イカ娘「じゅう〔10〕」
栄子「ミサイルは?」
イカ娘「みそ汁...今日始めて地上に来たのに、そんなこと分かる訳ないじゃなイカ!?」
栄子「蚊一匹も始末できないで、人類を侵略って...!」
イカ娘「ならば、私の本気を見せてやるでゲソ!
そこでゲソ!」
栄子「にゃぁぁ!!」
イカ娘「フッ!どうでゲソ?私もやればできるのでゲソ!ほぉ、恐怖と感動で声も出ないようではなイカ?」
栄子「よくも...うちの店の壁、ぶち壊してくれたなぁぁぁ!!!」
イカ娘「どのみち私の物になるんだからいいじゃなイカ?」
栄子「ならねぇよ!お前のこれは自分の意志で動かしてるのか?」
イカ娘「そうでゲソよ!スピード!パワー!リーチ!デリカシー!10本の触手は狙った獲物を確実に捕らえ、絶対に逃がさないでゲソ!まっ、イカの常識ってところでゲソね」
栄子「越えてるっつーのイカの常識―お、お前、この家を拠点にしたいって言ってたな」
イカ娘「そうでゲソ!」
栄子「いいぜ」
イカ娘「は?ほ、本当でゲソか?」
栄子「ああ!」
イカ娘「ハ!うーー...なんで私が働かされなきゃいかんのでゲソ!?」
栄子「修理代。触手で払ってもらうからなぁ」
千鶴「あら、あら。新しいバイトさんね!」
イカ娘「ゲーソゲーソーーー!!」