The Squid Girl (Japanese) > 11c. 登山しなイカ?
たける「ここだよ、イカ姉ちゃん」
イカ娘「これが海から見えてた山でゲソか。海から見たときは感じなかったけど、目の前で見るとすごく大きいでゲソ」
栄子「よし、じゃあ早速登るか」
イカ娘「登る? 何をでゲソか?」
栄子「山に決まってるじゃん」
千鶴「イカ娘ちゃんは初めての登山ね」
イカ娘「登山?」
栄子「山のてっぺんまで登るんだよ」
イカ娘「帰るでゲソ。何でわざわざそんな辛いことをしなきゃならないのか意味がわからないでゲソ。うっ・・・」
千鶴「ものは試しよ」
栄子「登ってるうちに楽しくなってくるって」
イカ娘「この先ずっと上り坂でゲソか?」
栄子「山登ってんだから、そりゃあな」
千鶴「海では味わえない自然を満喫すればいいのよ」
イカ娘「自然って?」
たける「見たことない鳥がいっぱいいる!」
栄子「小学生のたけるですらあの余裕っぷりだ。だいいち、この程度の高低差で弱音吐いてたら、地上侵略なんて夢のまた夢だな」
イカ娘「私だって本気を出せばこのくらい余裕でゲソ。そんなに言うならてっぺんまで競争しようじゃなイカ!」
栄子「ああ、待てよ」
イカ娘「・・・もう駄目でゲソ。何で誰も、ついて、来ないのでゲソ」
栄子「そうなるからだよ」
千鶴「もうすぐよ、イカ娘ちゃん」
栄子「ほら」
イカ娘「ああ・・・?」
栄子「あともうひと踏ん張り!」
イカ娘「もう歩くの疲れたでゲソ・・・。お?」
千鶴「イカ娘ちゃん」
イカ娘「うん?」
千鶴「ズルはしちゃ駄目よ」
イカ娘「うーん、わかったでゲソ。いっ・・・、ん? 痛いでゲソ! リスの分際で許せんでゲソ!」
栄子「リスなんて放っといて、早く行くぞ」
イカ娘「ああ!」
たける「サルだ!」
栄子「ああ!」
イカ娘「これは食べ物じゃないでゲソ!」
栄子「観光地によくいるサルみたいだな」
イカ娘「今度はクマでゲソ!」
千鶴「クマじゃなくってヒグマね」
栄子「ってツッコんでる場合かよ! みんな、死んだ振りーっ!」
イカ娘「あっちへ行くでゲソ。うっ! だから触手は食べ物じゃないって言ってるじゃなイカ!」
千鶴「これはキングコブラね」
栄子「お前の触手をマングースと間違えてるみたいだな」
イカ娘「どうしたら間違えるでゲソ」
たける「イカ姉ちゃん、ファイト!」
イカ娘「しょうがないでゲソね。どこからでもかかってくるでゲソ! ・・・山でも被食側でゲソか」
千鶴「コブラの勝ちね」
たける「大丈夫? イカ姉ちゃん」
栄子「ほら、着いたぞ」
イカ娘「やっと、頂上でゲソか」
栄子「お? うわーっ!」
たける「イカ姉ちゃん、早く早く!」
イカ娘「おーっ! すごいでゲソ! こんな風に海を上から見るのは初めてでゲソ。こんなに広かったのでゲソね。何もかもが小さくて・・・全部踏み潰したくなるでゲソ」
栄子「侵略者魂は死んでいなかったか」
千鶴「やっほー!」
イカ娘「向こうに誰かいるのでゲソか?」
(こだま)「やっほー!」
イカ娘「ち、千鶴があっちにもいるでゲソ」
たける「違うよ。山びこだよ、イカ姉ちゃん」
イカ娘「山びこ?」
千鶴「叫んでみればわかるわよ」
たける「やっほーって言うんだよ」
イカ娘「やっほーなんてごめんでゲソ。三バカを思い出すじゃないか」
クラーク「アッチュー!」
ハリス「誰かがわれわれの噂をしてますね」
三バカ「イヤッホーッ!」
たける「じゃあ、好きに叫んでいいよ」
イカ娘「そうさせてもらうでゲソ。私はイカ娘でゲソーっ!」
(こだま)「私はイカ娘でゲソーっ! 私はイカ娘でゲソーっ!・・・」
千鶴「ね、面白いでしょ?」
イカ娘「どこがでゲソ。私がイカ娘でゲソーっ!!」
(こだま)「私がイカ娘でゲソーっ!!」
イカ娘「お前はイカ娘じゃないでゲソーっ!」
(こだま)「お前はイカ娘じゃないでゲソーっ! お前はイカ娘じゃないでゲソーっ!・・・」
たける「イカ姉ちゃん、山びこがわかってないみたい」
栄子「まったく。山びこと喧嘩してどうする」
イカ娘「だから、何度言ったらわかるでゲソ。イカ娘はお前じゃなくて私でゲソーっ!」
栄子「やっぱ山頂で食べるおにぎりは最高だな」
イカ娘「がんばって登った甲斐があるってもんでゲソ」
早苗「イカちゃん!」
イカ娘「げっ、早苗でゲソ」
早苗「どうして私も誘ってくれないの? 山に行ったって聞いて、あわてて追いかけて来たんだから」
栄子「わざわざご苦労なこったな」
イカ娘「ん? それにしては全然疲れてないじゃなイカ。汗もかいてないでゲソ」
早苗「少しでも早くイカちゃんに追いつきたくて、ケーブルカー使ったのよ」
イカ娘「ケーブル・・・カー?」
早苗「これよ!」
イカ娘「こ、ここまで歩いて登った苦労はどうなるでゲソ」
栄子「歩いて登るのを楽しんだんだから何の問題もないだろ?」
たける「珍しい生き物がいっぱい見れたし」
イカ娘「そういう問題じゃないでゲソ!」
男性客「着いたね」
女性客「山頂からの景色、楽しみ! あっ」
イカ娘「ズルはいかんでゲソよ、ズルは。この景色は歩いて登ったものにしか見ることを許されてないのでゲソ」
栄子「おい」
イカ娘「景色を見たかったら、歩いて登ってくるでゲソ!」
栄子「そんなルールはねえ!」
---予告---
イカ娘「イカ娘でゲソ。最終回、『戦わなイカ?』『ピンチじゃなイカ?』『もっとピンチじゃなイカ?』。もはや地上征服も時間の問題でゲソ!」
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イカ娘「これが海から見えてた山でゲソか。海から見たときは感じなかったけど、目の前で見るとすごく大きいでゲソ」
栄子「よし、じゃあ早速登るか」
イカ娘「登る? 何をでゲソか?」
栄子「山に決まってるじゃん」
千鶴「イカ娘ちゃんは初めての登山ね」
イカ娘「登山?」
栄子「山のてっぺんまで登るんだよ」
イカ娘「帰るでゲソ。何でわざわざそんな辛いことをしなきゃならないのか意味がわからないでゲソ。うっ・・・」
千鶴「ものは試しよ」
栄子「登ってるうちに楽しくなってくるって」
イカ娘「この先ずっと上り坂でゲソか?」
栄子「山登ってんだから、そりゃあな」
千鶴「海では味わえない自然を満喫すればいいのよ」
イカ娘「自然って?」
たける「見たことない鳥がいっぱいいる!」
栄子「小学生のたけるですらあの余裕っぷりだ。だいいち、この程度の高低差で弱音吐いてたら、地上侵略なんて夢のまた夢だな」
イカ娘「私だって本気を出せばこのくらい余裕でゲソ。そんなに言うならてっぺんまで競争しようじゃなイカ!」
栄子「ああ、待てよ」
イカ娘「・・・もう駄目でゲソ。何で誰も、ついて、来ないのでゲソ」
栄子「そうなるからだよ」
千鶴「もうすぐよ、イカ娘ちゃん」
栄子「ほら」
イカ娘「ああ・・・?」
栄子「あともうひと踏ん張り!」
イカ娘「もう歩くの疲れたでゲソ・・・。お?」
千鶴「イカ娘ちゃん」
イカ娘「うん?」
千鶴「ズルはしちゃ駄目よ」
イカ娘「うーん、わかったでゲソ。いっ・・・、ん? 痛いでゲソ! リスの分際で許せんでゲソ!」
栄子「リスなんて放っといて、早く行くぞ」
イカ娘「ああ!」
たける「サルだ!」
栄子「ああ!」
イカ娘「これは食べ物じゃないでゲソ!」
栄子「観光地によくいるサルみたいだな」
イカ娘「今度はクマでゲソ!」
千鶴「クマじゃなくってヒグマね」
栄子「ってツッコんでる場合かよ! みんな、死んだ振りーっ!」
イカ娘「あっちへ行くでゲソ。うっ! だから触手は食べ物じゃないって言ってるじゃなイカ!」
千鶴「これはキングコブラね」
栄子「お前の触手をマングースと間違えてるみたいだな」
イカ娘「どうしたら間違えるでゲソ」
たける「イカ姉ちゃん、ファイト!」
イカ娘「しょうがないでゲソね。どこからでもかかってくるでゲソ! ・・・山でも被食側でゲソか」
千鶴「コブラの勝ちね」
たける「大丈夫? イカ姉ちゃん」
栄子「ほら、着いたぞ」
イカ娘「やっと、頂上でゲソか」
栄子「お? うわーっ!」
たける「イカ姉ちゃん、早く早く!」
イカ娘「おーっ! すごいでゲソ! こんな風に海を上から見るのは初めてでゲソ。こんなに広かったのでゲソね。何もかもが小さくて・・・全部踏み潰したくなるでゲソ」
栄子「侵略者魂は死んでいなかったか」
千鶴「やっほー!」
イカ娘「向こうに誰かいるのでゲソか?」
(こだま)「やっほー!」
イカ娘「ち、千鶴があっちにもいるでゲソ」
たける「違うよ。山びこだよ、イカ姉ちゃん」
イカ娘「山びこ?」
千鶴「叫んでみればわかるわよ」
たける「やっほーって言うんだよ」
イカ娘「やっほーなんてごめんでゲソ。三バカを思い出すじゃないか」
クラーク「アッチュー!」
ハリス「誰かがわれわれの噂をしてますね」
三バカ「イヤッホーッ!」
たける「じゃあ、好きに叫んでいいよ」
イカ娘「そうさせてもらうでゲソ。私はイカ娘でゲソーっ!」
(こだま)「私はイカ娘でゲソーっ! 私はイカ娘でゲソーっ!・・・」
千鶴「ね、面白いでしょ?」
イカ娘「どこがでゲソ。私がイカ娘でゲソーっ!!」
(こだま)「私がイカ娘でゲソーっ!!」
イカ娘「お前はイカ娘じゃないでゲソーっ!」
(こだま)「お前はイカ娘じゃないでゲソーっ! お前はイカ娘じゃないでゲソーっ!・・・」
たける「イカ姉ちゃん、山びこがわかってないみたい」
栄子「まったく。山びこと喧嘩してどうする」
イカ娘「だから、何度言ったらわかるでゲソ。イカ娘はお前じゃなくて私でゲソーっ!」
栄子「やっぱ山頂で食べるおにぎりは最高だな」
イカ娘「がんばって登った甲斐があるってもんでゲソ」
早苗「イカちゃん!」
イカ娘「げっ、早苗でゲソ」
早苗「どうして私も誘ってくれないの? 山に行ったって聞いて、あわてて追いかけて来たんだから」
栄子「わざわざご苦労なこったな」
イカ娘「ん? それにしては全然疲れてないじゃなイカ。汗もかいてないでゲソ」
早苗「少しでも早くイカちゃんに追いつきたくて、ケーブルカー使ったのよ」
イカ娘「ケーブル・・・カー?」
早苗「これよ!」
イカ娘「こ、ここまで歩いて登った苦労はどうなるでゲソ」
栄子「歩いて登るのを楽しんだんだから何の問題もないだろ?」
たける「珍しい生き物がいっぱい見れたし」
イカ娘「そういう問題じゃないでゲソ!」
男性客「着いたね」
女性客「山頂からの景色、楽しみ! あっ」
イカ娘「ズルはいかんでゲソよ、ズルは。この景色は歩いて登ったものにしか見ることを許されてないのでゲソ」
栄子「おい」
イカ娘「景色を見たかったら、歩いて登ってくるでゲソ!」
栄子「そんなルールはねえ!」
---予告---
イカ娘「イカ娘でゲソ。最終回、『戦わなイカ?』『ピンチじゃなイカ?』『もっとピンチじゃなイカ?』。もはや地上征服も時間の問題でゲソ!」