Code Geass(Japanese)>24. The Collapsing Stage

C.C.
皇暦2010年(にせんじゅうねん)8月10日(はちがつとおか)
日本は神聖ブリタニア帝国の前に破れ去った
植民地「エリア11(じゅういち)」となった日本は自由と伝統、権利と誇り、そして名前を奪われた
「イレブン」――その数字が新しい日本人を示す名前だった
それから7年後(ななねんご)
ブリタニアの捨てられた王子・ルルーシュはエリア11で謎の少女・C.C.と出逢い、特殊な力を手に入れる
「ギアス」――いかなる相手にでも命令を下せる絶対遵守の力
ルルーシュはギアスを頼りに母国である神聖ブリタニア帝国の破壊を決意する
全ては幼き日に何者かによって殺された母の仇を討つために
そして妹・ナナリーが幸せに過ごせる世界を創るために
その先に待つのが実の父・ブリタニア皇帝であることを知りつつも、ルルーシュは破壊と創造の名を身にまとう
その名は「ゼロ」
帝国臣民の敵となったゼロは「黒の騎士団」を結成し、人々を――世界を相手に抗い続ける
身近な人々が巻き込まれようとも、多くの破壊を伴おうとも
立ち止まる事は許されない
たとえ実の兄弟を、そして友情を犠牲にしても、孤独の道が待っていようとも
この行動こそがルルーシュとしての存在の証なのだから




ジェレミア:
コードR(アール)……なるほど
活動電位とニューロフィラメントが異常数字でした
理解は幸せ!
私を実験体にして再現しようとしましたですね? この病を


バトレー:
コードRは病人ではない
ともかく大人しくしてくれんか?
貴公の脳細胞はウイルスの動脈輪から――


ジェレミア:
言い訳無駄!
あなたを本国送りにした怨み、こんな形で頂きました!


バトレー:
分かった
後でいくらでも話は聞くから、本国に戻ろう
こんな状態では会話すらまともに出来ん


ルルーシュ:
聞くがよい、ブリタニアよ
我が名はゼロ


ジェレミア:
ゼロ?

ルルーシュ:
力ある者に対する反逆者である
零時まで待とう
降伏し、我が軍門に降れ


バトレー:
租界全域で?

研究員:
はい、通信チャンネルが

バトレー:
では外部への連絡手段は?

コーネリア:
今のうちに敵軍の配置を確認せよ

ブリタニア兵:
イエス・ユア・ハイネス

コーネリア:
ユーフェミアの仇…
ここで討たせてもらうぞ、ゼロ
正々堂々と正面からな!


ルルーシュ:
これは最終通告だ
零時まで待つ
我が軍門に降れ


男A:
軍門に降れ…
零時に租界を…


男B:
おい、何やってるんだ
やめろ、こんなことをしたら

男A:
邪魔をしないでくれないか

男B:
ふざけてる場合か!
今すぐやめないと――


コーネリア:
爆撃の準備は?

ブリタニア兵:
時間合わせでいけます

コーネリア:
よしっ
撃ち方用意!


ルルーシュ:
コーネリア
正面からの戦いに囚われたお前の負けだ


コーネリア:
何!?

シャーリー:
じ、地震?!

ルルーシュ:
地震対策のための階層構造
しかし、フロアパーツを一斉にパージすればこれほど脆いものはない
黒の騎士団を向かい撃つため、外縁に布陣したのがあだになったな


コーネリア:
私はまだ――!

玉城:
ゼロ、やっぱお前すげえよ

神楽耶:
うわあぁ、租界を全部壊したんですか

ディートハルト:
外縁部のみと聞いております
後々(のちのち)必要とされる施設もありますから
しかし、ゼロは地下協力員をどうやって
やはり、ヴィレッタやジェレミアの推測は正しかったということか
ふん、ならば素晴らしい
そう、世界の前には人は駒でしかない