The Squid Girl (Japanese) > 07c. 働かなイカ?
千鶴「最近、売り上げが落ちてるのよね」
栄子「どうにかしないとなあ」
イカ娘「んー?」
磯崎「ねえねえ、何してんの?」
イカ娘「悟郎のライフセイバー仲間じゃなイカ」
磯崎「うわあ、君、かわいいね。もしかして今、暇?」
栄子「あ、ほんとだ」
磯崎「一緒に食事でもどう?」
栄子「とりゃあっ!」
磯崎「何すんだよ!」
栄子「困ってんだろうが! 見境なく声かけてんじゃねえ!」
磯崎「んぐっ・・・」
栄子「悪かったな」
千鶴「あら? この顔、どこかで」
栄子・千鶴「『南風』の」
イカ娘「誰だったでゲソ?」
千鶴「ほんと、かわいいわよね。あっ・・・」
栄子「ちょっとお茶しない?」
磯崎「結局お前もナンパじゃねえか!」
イカ娘「うーーーーんん・・・」
栄子「一度、素の状態で話してみたかったんだ。『南風』で働いてるんだよな。あのおっさんは君のお父さん? いつもあんな変なのかぶらされて大変だよな。嫌んなるだろ。引き抜きってつもりじゃないんだけど、試しにうちで働いてみる気ない? 拒否してもいいんだよ」
栄子「うん! いい感じ」
千鶴「水着なんか着なくても十分かわいいわ」
栄子「それじゃあ、よろしくね」
男A「何か、新しいバイトの子入ったぞ」
男B「ああ」
男A「イカの子も新鮮でかわいいんだが、こっちには・・・」
男B「ロマンがある」
男C「ここ、すごくかわいい子が入ったらしいぞ」
男D「え、マジで?」
男E「ビール2つ!」
男F「あ、こっちも!」
男G「俺、ラーメン!」
イカ娘「何で今日はこんなに混んでいるでゲソ。はい、焼きそば2つでゲソ」
男H「あの子に運んできて欲しかったのに」
イカ娘「何でゲソ、この熱視線は」
栄子「作戦成功だな」
千鶴「この戦力、欲しいわね」
南風店長「こっちにもビール1つ!」
栄子「あ、はーい! って、南風のおっさん」
南風店長「よう! ずいぶん繁盛してるじゃないか」
栄子「ふん、当然だな。こんなにかわいいんだ。偽イカ娘の被り物なんかしなくても、素顔で十分客を呼べるんだよ。あんたも娘にあんなかわいそうなことをするのはやめてやれよ」
南風店長「じゃあ聞くが、あいつはお前と一度でも眼を合わせたか?」
栄子「あ・・・」
南風店長「好きでかぶってんだよ。被り物してたほうが人と接しやすいってな」
栄子「そうなの?」
南風店長「お互いにメリットがあるからこそ成立しているんだよ、あの被り物は」
栄子「デメリットのほうが多いだろ、どう考えても」
南風店長「だがまあ、親としては人に慣れて欲しいという気もある」
栄子「じゃあ、ここで働いてもいいんだな?」
南風店長「ただし、条件がある。代わりにイカ娘を借りていくぞ」
イカ娘「ああ? 何を勝手なことを言っているでゲソ!」
栄子「売り上げ的には」
千鶴「現時点でイカ娘ちゃんより圧倒的に上ね」
イカ娘「え・・・」
栄子「・・・ってことで、そっちもがんばれよー」
イカ娘「栄子の人でなし!!」
イカ娘「何でこうなるでゲソ」
南風店長「どいつもこいつもちんたらやってるんじゃねえ! 気合を入れんか、気合を! おらあっ!」
イカ娘「ずいぶん厳しそうでゲソ。いったいどんな仕事を押し付けるつもりでゲソ」
南風店長「おい! 仕事だ、イカ娘!」
イカ娘「な、何をすればいいのでゲソ?」
南風店長「そこで立ってろ」
イカ娘「え?」
イカ娘「ただ立ってろと言われても・・・」
南風店長「どうだ? 少しは慣れたか?」
イカ娘「かれこれ30分くらいこうしてるでゲソが、何もしなくていいのでゲソか?」
南風店長「看板娘は看板娘らしく、店の前に立ってりゃいいんだ!」
イカ娘「まあ、何もしなくていいなら楽でゲソが」
南風店長「誰が座っていいと言った! 立ってろと言っただろう、立ってろと!」
イカ娘「ええっ!?」(もう、わけがわからないでゲソ。立っているだけなんて、そんなの仕事じゃないでゲソ)
アイス売り「アイスいりませんか? いかがですか?」
イカ娘「あ、これでゲソ。みんなー! 海の家『南風』に来なイカ!」
南風店長「勝手に呼び込むんじゃない!」
イカ娘「えええーっ!?」(客引きして怒られるとは、わけがわからないでゲソ)
南風店長「いま満席なんだよ。お客様をお待たせしたら悪いだろ」
イカ娘「最初に言ってくれなイカ」
南風店長「君には看板娘の仕事は難しいようだな。中の仕事を任せるか」
イカ娘「そのほうがいいでゲソ」
イカ娘「すごいじゃなイカ。店の中にステージがあるでゲソ」
南風店長「あとは好きにしてくれ」
イカ娘「えええーっ!? 無茶振りにもほどがあるでゲソ! ああ・・・」
男の子「あっ、本物だ!」
女の子「本当に本物だ!」
イカ娘「普通にイカ娘と呼んでくれなイカ?」
女A「ねえ、誰?」
男I「だれだれ?」
女B「なあに?」
男J「何か始まるの?」
イカ娘(みんなが私を見ているでゲソ。これは期待を裏切るわけにはいかないじゃなイカ。何かやらないと・・・。あっ、これだ!)「イ、イカ墨を吐くでゲソ!」
客「おおーっ!」
イカ娘(受けると気持ちいいでゲソ)「じゃあ次は、触手で歩くでゲソ」「光ります!」
偽イカ娘「ありがとうございました」
栄子「今日一日で、ずいぶん声が出るようになったじゃん」
偽イカ娘「はい。ありがとうございます」
栄子「もう店閉めるから、あがっていいよ。お疲れ」
千鶴「イカ娘ちゃんも上手くやってるかしら」
偽イカ娘「うちは夜までやってるから」
栄子「んじゃあ、送って行くついでに、イカ娘の様子見てくるか」
偽イカ娘「あ、うちの前に人が・・・」
栄子「ほんとだ。何だ、あの人だかり」
男K「神ドラマーだ!」
栄子「何だ、この異常な盛り上がりは?」
南風店長「どうだ。俺のほうがイカ娘を上手く扱えるんだよ」
イカ娘「侵略以外の才能が憎いでゲソーッ!」
---予告---
シンディー「ハーイ、シンディー・キャンベルよ。ハウアユードゥーイング? 次回は、『病気じゃなイカ?』『新能力じゃなイカ?』『ささなイカ?』よ。いい? 宇宙人はすぐ隣に居るのよ!」
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栄子「どうにかしないとなあ」
イカ娘「んー?」
磯崎「ねえねえ、何してんの?」
イカ娘「悟郎のライフセイバー仲間じゃなイカ」
磯崎「うわあ、君、かわいいね。もしかして今、暇?」
栄子「あ、ほんとだ」
磯崎「一緒に食事でもどう?」
栄子「とりゃあっ!」
磯崎「何すんだよ!」
栄子「困ってんだろうが! 見境なく声かけてんじゃねえ!」
磯崎「んぐっ・・・」
栄子「悪かったな」
千鶴「あら? この顔、どこかで」
栄子・千鶴「『南風』の」
イカ娘「誰だったでゲソ?」
千鶴「ほんと、かわいいわよね。あっ・・・」
栄子「ちょっとお茶しない?」
磯崎「結局お前もナンパじゃねえか!」
イカ娘「うーーーーんん・・・」
栄子「一度、素の状態で話してみたかったんだ。『南風』で働いてるんだよな。あのおっさんは君のお父さん? いつもあんな変なのかぶらされて大変だよな。嫌んなるだろ。引き抜きってつもりじゃないんだけど、試しにうちで働いてみる気ない? 拒否してもいいんだよ」
栄子「うん! いい感じ」
千鶴「水着なんか着なくても十分かわいいわ」
栄子「それじゃあ、よろしくね」
男A「何か、新しいバイトの子入ったぞ」
男B「ああ」
男A「イカの子も新鮮でかわいいんだが、こっちには・・・」
男B「ロマンがある」
男C「ここ、すごくかわいい子が入ったらしいぞ」
男D「え、マジで?」
男E「ビール2つ!」
男F「あ、こっちも!」
男G「俺、ラーメン!」
イカ娘「何で今日はこんなに混んでいるでゲソ。はい、焼きそば2つでゲソ」
男H「あの子に運んできて欲しかったのに」
イカ娘「何でゲソ、この熱視線は」
栄子「作戦成功だな」
千鶴「この戦力、欲しいわね」
南風店長「こっちにもビール1つ!」
栄子「あ、はーい! って、南風のおっさん」
南風店長「よう! ずいぶん繁盛してるじゃないか」
栄子「ふん、当然だな。こんなにかわいいんだ。偽イカ娘の被り物なんかしなくても、素顔で十分客を呼べるんだよ。あんたも娘にあんなかわいそうなことをするのはやめてやれよ」
南風店長「じゃあ聞くが、あいつはお前と一度でも眼を合わせたか?」
栄子「あ・・・」
南風店長「好きでかぶってんだよ。被り物してたほうが人と接しやすいってな」
栄子「そうなの?」
南風店長「お互いにメリットがあるからこそ成立しているんだよ、あの被り物は」
栄子「デメリットのほうが多いだろ、どう考えても」
南風店長「だがまあ、親としては人に慣れて欲しいという気もある」
栄子「じゃあ、ここで働いてもいいんだな?」
南風店長「ただし、条件がある。代わりにイカ娘を借りていくぞ」
イカ娘「ああ? 何を勝手なことを言っているでゲソ!」
栄子「売り上げ的には」
千鶴「現時点でイカ娘ちゃんより圧倒的に上ね」
イカ娘「え・・・」
栄子「・・・ってことで、そっちもがんばれよー」
イカ娘「栄子の人でなし!!」
イカ娘「何でこうなるでゲソ」
南風店長「どいつもこいつもちんたらやってるんじゃねえ! 気合を入れんか、気合を! おらあっ!」
イカ娘「ずいぶん厳しそうでゲソ。いったいどんな仕事を押し付けるつもりでゲソ」
南風店長「おい! 仕事だ、イカ娘!」
イカ娘「な、何をすればいいのでゲソ?」
南風店長「そこで立ってろ」
イカ娘「え?」
イカ娘「ただ立ってろと言われても・・・」
南風店長「どうだ? 少しは慣れたか?」
イカ娘「かれこれ30分くらいこうしてるでゲソが、何もしなくていいのでゲソか?」
南風店長「看板娘は看板娘らしく、店の前に立ってりゃいいんだ!」
イカ娘「まあ、何もしなくていいなら楽でゲソが」
南風店長「誰が座っていいと言った! 立ってろと言っただろう、立ってろと!」
イカ娘「ええっ!?」(もう、わけがわからないでゲソ。立っているだけなんて、そんなの仕事じゃないでゲソ)
アイス売り「アイスいりませんか? いかがですか?」
イカ娘「あ、これでゲソ。みんなー! 海の家『南風』に来なイカ!」
南風店長「勝手に呼び込むんじゃない!」
イカ娘「えええーっ!?」(客引きして怒られるとは、わけがわからないでゲソ)
南風店長「いま満席なんだよ。お客様をお待たせしたら悪いだろ」
イカ娘「最初に言ってくれなイカ」
南風店長「君には看板娘の仕事は難しいようだな。中の仕事を任せるか」
イカ娘「そのほうがいいでゲソ」
イカ娘「すごいじゃなイカ。店の中にステージがあるでゲソ」
南風店長「あとは好きにしてくれ」
イカ娘「えええーっ!? 無茶振りにもほどがあるでゲソ! ああ・・・」
男の子「あっ、本物だ!」
女の子「本当に本物だ!」
イカ娘「普通にイカ娘と呼んでくれなイカ?」
女A「ねえ、誰?」
男I「だれだれ?」
女B「なあに?」
男J「何か始まるの?」
イカ娘(みんなが私を見ているでゲソ。これは期待を裏切るわけにはいかないじゃなイカ。何かやらないと・・・。あっ、これだ!)「イ、イカ墨を吐くでゲソ!」
客「おおーっ!」
イカ娘(受けると気持ちいいでゲソ)「じゃあ次は、触手で歩くでゲソ」「光ります!」
偽イカ娘「ありがとうございました」
栄子「今日一日で、ずいぶん声が出るようになったじゃん」
偽イカ娘「はい。ありがとうございます」
栄子「もう店閉めるから、あがっていいよ。お疲れ」
千鶴「イカ娘ちゃんも上手くやってるかしら」
偽イカ娘「うちは夜までやってるから」
栄子「んじゃあ、送って行くついでに、イカ娘の様子見てくるか」
偽イカ娘「あ、うちの前に人が・・・」
栄子「ほんとだ。何だ、あの人だかり」
男K「神ドラマーだ!」
栄子「何だ、この異常な盛り上がりは?」
南風店長「どうだ。俺のほうがイカ娘を上手く扱えるんだよ」
イカ娘「侵略以外の才能が憎いでゲソーッ!」
---予告---
シンディー「ハーイ、シンディー・キャンベルよ。ハウアユードゥーイング? 次回は、『病気じゃなイカ?』『新能力じゃなイカ?』『ささなイカ?』よ。いい? 宇宙人はすぐ隣に居るのよ!」