Part 01: 飛鳥: あー、美味しかったぁ♪ レナ(私服): 気に入ってもらえましたか? 斑鳩: ええ、本当に美味しかったです。ごちそうさまでした。 雪泉: みなさん、料理がお上手なんですね。 沙都子(私服): をーほっほっほ!こう見えて私、料理は毎日やっているんですのよ。 飛鳥: え、毎日? そうなの? 梨花(私服): ボクと梨花と羽入は、3人一緒に暮らしているのです。家事は分担制なのですよ。 斑鳩: それは大変ですね……。大人がいないと、何かと不便ではありませんか? 羽入(私服): いいえ、毎日楽しいのですよ。 飛鳥: 3人とも、すごいねー。でも、合宿みたいで楽しそうかも。 雪泉: ふふ……確かに。その年齢で自立しているなんて立派です。 魅音(私服): まぁ、沙都子たち以外でも家事のできる子は多いんだけどね。圭ちゃん以外はまぁ、なんとかなるんじゃない? 圭一(私服): 俺だって多少はできるんだぜ?まあ、家が火事になりそうだからあんまりしないけどな! 沙都子(私服): 圭一さん……そういうのは「できる」とは言いませんのよ。 梨花(私服): 圭一の家はご両親が留守のこともあるから、少しはできるようにならないと困るのです。 圭一(私服): いいんだよ、そういう時は外食するからさ。 一穂(私服): 外食って……エンジェルモート? 圭一(私服): あぁ。この辺じゃ、俺たちが気楽に入れるのはあそこくらいだしな。 詩音(私服): とか言って、圭ちゃんの目的は食事だけじゃないんじゃないんですか? 圭一(私服): たははっ、バレたか。まぁ、ご馳走ってのは目でも楽しむものだぜ! 雪泉: えっと……どういうことですか?食事だけが目的じゃないとは……? 飛鳥: 目でも楽しむって……ねぇ? 斑鳩: その「えんじぇるもーと」というのは、つまりお食事処なのですよね? 魅音(私服): あはは、お食事処って言い方は渋いですね~。まぁ言ってしまえば、エンジェルモートはファミレスみたいなものです。 詩音(私服): デザートなんかはわりと評判いいんですよ。ちなみに私、そこでバイトしています。 飛鳥: へー、詩音ちゃんってそんなオシャレなところでバイトしてるんだ。いいなぁ~。 雪泉: えっと……目でも楽しめるというのは、メニューがおしゃれということでしょうか? 魅音(私服): それだけじゃないんですよ。実は、ウェイトレスの衣装がちょっとアレでして。 斑鳩: アレ……とは? 沙都子(私服): 殿方たちが好きそうな露出の多い衣装なのですわ。 梨花(私服): それを目当てに圭一のような下心を持った男たちで賑わっているお店なのですよ、にぱ~☆ 飛鳥: あ……そ、そういうことなんだね。 雪泉: 露出が激しいって……そんなお店でアルバイトをして、詩音さんは大丈夫なんですか? 詩音(私服): あははは、そんな大げさなものじゃないですよ~。可愛さをアピールしているので。 詩音(私服): まぁ露出は「多少」ありますが、あくまで可愛い系です。これは断言できます。 一穂(私服): (そ、そうかなぁ……?) 雪泉: かわいい……ですか?ちょっと興味がありますね。 梨花(私服): みー。雪泉は可愛いものが好きなのですか? 雪泉: 好きというか……かわいいは、正義ですから! 一穂(私服): ? えっと雪泉さん、それはどういう意味なんでしょう……? 飛鳥: え、えっと……補足すると「忍」には善忍と悪忍があって、私たちは善忍なんです。 飛鳥: だから、特に雪泉ちゃんは善……正義に対して強い思い入れがあるというか……。 一穂(私服): それで、かわいいは正義……? レナ(私服): うんうん、かぁいいは正義だよ~。おっもちかえり~♪ 雪泉: わかってもらえますか、レナさん!? レナ(私服): あははは、すっごくわかるよぉ~。今度レナのケンタくん人形も見せてあげるね~。 雪泉: それはかわいいものなのですか?でしたら、ぜひ! 圭一(私服): い、いや……あれをかわいいと思えるのはレナくらいじゃねぇか? 菜央(私服): そうかしら? 人それぞれにかわいいの基準があるんだから、決めつけるのはよくないと思うわ。 菜央(私服): ちなみにあたしは、レナちゃんがかぁいいものって思ったものは絶対可愛いで確定♪ 美雪(私服): ……最後の一言がなきゃ、いい台詞だったんだけどねー。 一穂(私服): あ、あははは……。 詩音(私服): そんなにかわいいものが好きなら、エンジェルモートの制服もきっと気に入ってくれると思いますよ。 詩音(私服): なんだったら、一度店へ遊びに来るっていうのはいかがですか? 雪泉: よろしいんですか?ぜひ! ぜひお伺いしたいです! 詩音(私服): じゃあ、今日の午後なんてどうです?私、ちょうどシフト入っているので。 雪泉: はいっ! ぜひお伺いします! 美雪(私服): だったら、ついでに私たちもいいかな? 詩音(私服): もちろんですよ。みんなで来てください。 レナ(私服): あははは、雪泉さんたちと一緒だとなんだか楽しくなりそうだねっ。 沙都子(私服): とはいえ……「あの」詩音さんがただお客さんとしてだけで、あの方々をお誘いしたようには思えないんですけど。 一穂(私服): そ、そんなことは……うん。確かに怪しいよね……。 雪泉: エンジェルモートですか……どんなにかわいいお店なんでしょうか。とても楽しみです♪ Part 02: 雪泉: こ、ここがエンジェルモート……なんて可愛らしい世界観の店内なんでしょう!それに制服も……! 飛鳥: ほんと、すっごくかわいい制服だね! 斑鳩: ですが、露出が激しすぎなのではないですか?あれはさすがに恥ずかしいかと……。 魅音(私服): じゃあ、実際に制服を着ている人を呼んで、恥ずかしいかどうか訊いてみましょう。 魅音(私服): すみませーーん! 詩音(エンジェルモート): はーい、お待たせしました♪ 雪泉: わぁ……し、詩音さん、ですよね? 詩音(エンジェルモート): はい、詩音です。いらっしゃいませ、エンジェルモートへようこそ♪ 雪泉: か、かわいい……なんて、かわいいんでしょう……。 詩音(エンジェルモート): あはは、ちょっと大げさすぎません?そんなにかわいいかわいい言われると照れちゃいますよ。 レナ(私服): 大げさなんかじゃないよ~。詩ぃちゃん、いつもここの制服がとっても似合っていてかぁいいよぉ~。 詩音(エンジェルモート): あはは、どうもです。それでどうですか雪泉さん、エンジェルモートは。 雪泉: はい、素晴らしいです!ここには正義しかありません!善だけの世界がこんなところにあったなんて……! 菜央(私服): 善だけの世界って……大げさじゃないかしら。 美雪(私服): 雪泉さんって、意外とユニークな人だね。 一穂(私服): う、うん……冗談とか言わないタイプかと思ってたんだけど……。 斑鳩: 実は雪泉さんは、正義とは何かと悩みすぎてちょっとおかしな世界に行ってしまったことがありまして……。 羽入(私服): あぅあぅ、おかしな世界……ですか? 雪泉: べ、別におかしくはないですよ……私はただ、かわいいものが好きなだけです。かわいいは、正義ですから。 レナ(私服): うんうん、かぁいいは正義だよぉ~。レナもかわいいもの大好きだからわかるよ。 雪泉: わかってもらえてうれしいですっ。レナさんとは美味い酒が飲めそうです!……あ、お酒は飲みませんが。 沙都子(私服): をーっほっほっほっ!雪泉さんはかわいいことになると、性格がずいぶん変わりますのね。 羽入(私服): そうなのですよ。もっとクールな性格だと思っていたのですよ。 魅音(私服): それで詩音、その格好は恥ずかしくないわけ? 詩音(エンジェルモート): んー、まぁ別に。もうすっかり慣れましたよ。 詩音(エンジェルモート): もっともバイトを始めた頃は、結構ためらいとか葛藤とかがありましたけどねー。 圭一(私服): そうそう、新人のそういう恥じらいもこの店の素晴らしいスパイスの1つなんだよ! 圭一(私服): だから、新人バイトが入ると一時的に客が倍増するんだぜ! 詩音(エンジェルモート): あー、ありますねぇ。ただ、新人さんばかり呼ばれると困るんですよ。うち、そういう店じゃありませんので。 羽入(私服): ……新人さんが恥じらうのを見に行くのですか?あぅあぅ、それは悪趣味なのですよ。 圭一(私服): いいんだよ、かわいいは正義なんだからな!ですよね、雪泉さん? 雪泉: あ、いえ……かわいいは正義ですが、かわいいものを困らせるような行為は感心できません。 圭一(私服): あ、あれ? 菜央(私服): あははっ。怒られちゃったわね、前原さん。 レナ(私服): そうだよ、圭一くん。かわいい新人さんを困らせたら、レナだって黙っていないんだから……はぅっ。 圭一(私服): そ、それは怖いな。これからはほどほどにするようにしよう。 魅音(私服): 完全には止めないなんて、圭ちゃんも懲りないねぇ……。 雪泉: それはともかく……この店は素敵ですね。心が癒される気分です。 飛鳥: かわいいお店に来られてよかったね、雪泉ちゃん。 雪泉: はい、とってもラッキーでした。この村に私たちを誘ってくれたあの『影』にも感謝したいくらいの気持ちです。 斑鳩: そ、そんなにですか……? 詩音(エンジェルモート): せっかくですから、楽しんで行って下さいね。じゃあ、ご注文は何にします? 雪泉: そうですね、なにがいいのでしょう? 魅音(私服): スイーツは何でもおいしいですよ。 圭一(私服): あと定番は、やっぱオムライスかな! 雪泉: オムライス……ですか? 飛鳥: あ、ふわとろとか、そういうの? 圭一(私服): いや、オーソドックスなやつなんですが、ケチャップで色々書いてくれたりするサービスが人気なんですよ。 斑鳩: ケチャップで……食べ物で遊ぶのはあまり感心しませんね。 詩音(エンジェルモート): あはは、ちょっとしたお遊びですよ。 雪泉: 本当に素晴らしいお店ですね。私、この村に移住したいくらいです。 飛鳥: えええっ!?雪泉ちゃん、引っ越しちゃうの? 斑鳩: そんな、学校はどうするんです?忍術の修行は? 雪泉: そ、そうですよね……引っ越しはやっぱり難しいですね。 雪泉: でしたら、老後に移住を考えるのも悪くないかもしれません。 菜央(私服): 今から老後って、さすがに気の長い話だと思うけど……。 雪泉: そんなことはないです。忍術を極められた暁には、この場所でその知識と技術を広めたい気持ちです。 詩音(エンジェルモート): くすくす……そこまで気に入ってもらえると、私も嬉しいです。……で、そんな雪泉さんにひとつ提案なんですが。 雪泉: はい、なんでしょう? 詩音(エンジェルモート): ちょっとここで、バイトしていきません? 雪泉: ……えっ!? Part 03: 雪泉: バイト……ですか? 私がここで? 詩音(エンジェルモート): はい。実を言うと、今日の夕方からの人手がちょーっと足りなくて……。 魅音(私服): やっぱり……あんた、体よく雪泉さんに手伝いをさせようと企んでいたでしょ? 詩音(エンジェルモート): あはは、バレました?まぁ、それもあるんですが……。 詩音(エンジェルモート): せっかくエンジェルモートに興味を持ってもらえたので、体験も兼ねてみるのもいいかと思いましてね。 詩音(エンジェルモート): どうですか? そんなに難しいことをやってもらうつもりはないんで。 雪泉: このかわいい制服を、私が着てもいいんですか? 詩音(エンジェルモート): はい、もちろんですよ。というか、着てもらわないと困ります。 雪泉: やりますっ! ぜひっ! 圭一(私服): おお、即答! 一穂(私服): 雪泉さん、本当にやるんですか? 雪泉: ええ、もちろんです。こんなかわいい制服を着るチャンスをみすみす逃すわけにはまいりません。 美雪(私服): 雪泉さんの、この制服姿って……。 菜央(私服): うん、破壊力ハンパなさそうよね。 圭一(私服): ああ、これは期待できそうだぜ! 梨花(私服): みー。ここにいる圭一だけは秘かにお片付けした方がいいかもなのですよ。 圭一(私服): お、お片付けってなんだよ?梨花ちゃん、なんか怖いって! 一穂(私服): あと雪泉さん……ここの制服、入るかな?主に、胸の辺りとか……。 詩音(エンジェルモート): たぶん、サイズ合うのがあると思いますよ。では、ちょっとあっちで試着してみません? 雪泉: はい、ぜひ! 雪泉(エンジェルモート): ど、どうでしょうか? レナ(私服): わあっ! すっごくかぁいいよぉ~!おっもち帰りぃ~~♪ 魅音(私服): こらこら、レナ。雪泉さんを持って帰っちゃダメだって。 圭一(私服): そうだぜ。ケンタくん人形じゃないんだからな。 レナ(私服): はぅぅぅ、残念だよぉ……とってもかぁいいのに~。 詩音(エンジェルモート): 雪泉さん、着てみた感じはどうですか?どこかきついところとかはありませんか? 雪泉(エンジェルモート): いえ、意外と大丈夫みたいです。 詩音(エンジェルモート): それにしても……いきなりこの制服を着こなせるって、さすがの精神力ですね。 飛鳥: あはは……私たちってもっと恥ずかしい目に遭ったり、すごいことをされたりしてるから。 一穂(私服): えっ……?忍者さんって、そんなに恥ずかしいことをされたりするんですか……? 飛鳥: そうなんだよ。だから、毎日大変なんだよ~。 一穂(私服): しかも毎日……! 斑鳩: 魅音さんや詩音さんなども、きっと標的になると思いますよ。 菜央(私服): ほ、ほわっ……標的って、何をされるんだろ? だろ? 沙都子(私服): どなたか存じませんが、私のところに来たら返り討ちにしてさしあげますわ。ですわよね、梨花? 梨花(私服): みー、ボクたちが遊んであげるのですよ。にぱ~☆ 飛鳥: ……。沙都子ちゃんと梨花ちゃんはきっと遊んでもらえないかなぁ。 沙都子(私服): な、なんですって?! 梨花(私服): みー、なぜかショックなのですよ……。 雪泉(エンジェルモート): とにかく、私はこの制服で働けることを光栄に思います。 詩音(エンジェルモート): じゃあ、早速お店の方頼みますね! 雪泉(エンジェルモート): おまかせください。 雪泉(エンジェルモート): おまたせしました~。キュンキュンオムライスでございます~♪ 一穂(私服): わ、かわいい~。 レナ(私服): ほんとぉ、雪泉ちゃんのキュンキュンオムライス、かぁいいよぉ~♪ 圭一(私服): レナ、ウェイトレスに触れたら出禁だからな! 見るだけだぞ? 圭一(私服): けど……ううっ、見るだけでもすごい……! 詩音(エンジェルモート): 圭ちゃん、どこを見ているんですか?あんまりいやらしい目をしているようなら、出禁にしますよ。 圭一(私服): み、見てない! 見てないって!だから出禁だけは!! 美雪(私服): とはいえ、雪泉さんがその制服を着ると破壊力がすごいね。 菜央(私服): 大丈夫?変に動くとこぼれちゃうんじゃ……? 一穂(私服): こぼれるって……オムライスが? 菜央(私服): 違うわよ……って、一穂に言ってもしょうがないかも……かも。 一穂(私服): ??? 雪泉(エンジェルモート): 大丈夫ですよ。これくらいでこぼれ出すような鍛え方はしていませんから。 魅音(私服): なるほど、鍛え方次第ってわけですか。私もそのコツ、あとで教えてもらおうかな。 沙都子(私服): まぁ、梨花には必要ないと思いますが。 梨花(私服): みー、ボクだって成長期なのですよ。 レナ(私服): 梨花ちゃんは成長なんてしないで、ずっとかぁいいままでいてほしいな~。 圭一(私服): レナ……さすがにそれは、ちょっと……。 雪泉(エンジェルモート): では、おいしくなるおまじないをかけさせてもらいますね。 一穂(私服): あ、はい、よろしくお願いします。 雪泉(エンジェルモート): では……。 雪泉(エンジェルモート): 美味しくなーれ……萌え萌えキュンキュン~~♪ 一穂(私服): はぅあっ……?!なんか、すごい……胸がキュンキュンって……。 圭一(私服): 一穂ちゃん、それがキュンキュンオムライスだぜ! レナ(私服): はぅ……レナにもっ、レナにもおまじないをかけてくれるかな? かな? 雪泉(エンジェルモート): はい、もちろんです。では……。 雪泉(エンジェルモート): おいしくなーれ、萌え萌えキュンキュン~~♪ レナ(私服): はぁぁぁぁ……かぁいいぃぃよぉ~~♪やっぱりお持ち帰りぃ~~っっ!! 詩音(エンジェルモート): ああ、レナさん!だからお触り禁止ですって! 雪泉(エンジェルモート): そうですよ、レナさん。お触り禁止はこの場所のルールですから。 雪泉(エンジェルモート): ルールを破るのは許せませんよ。かわいいは私の正義ですから♪