Part 01: 詩音(冬服): いやいや……それにしても皆さん、今回はとんでもない目に遭ってしまいましたねー。 詩音(冬服): まさかチョコに襲われることになるなんて、さすがに予想外すぎってやつですよ。 魅音(冬服): まったくだよ……!こんなトンデモ事態を引き起こした圭ちゃんには、激しく反省してもらいたいところだねっ! 圭一(冬服): す、すまねぇ……操られていたとはいえ、みんなに迷惑をかけちまった。弁解の言葉も思いつかねぇぜ……。 沙都子(冬服): ……まぁ、そういうわけですので圭一さん。今回の反省ということで、今年のバレンタインデーはお見送りということでよろしいですわね? 梨花(冬服): みー。こんなにも女の子たちに囲まれていながらチョコなしの圭一、かわいそかわいそなのですよ。にぱー☆ 美雪(冬服): そう言うわりに梨花ちゃん、すっごくいい笑顔だねー。他人の不幸は蜜の味ってやつ……? 圭一(冬服): ぐっ……ぐおおおぉぉぉおぉっっ!!せめてお慈悲を、と土下座して願いたいところだが、さすがにやってしまったことを考えたら……ッ!! 圭一(冬服): わ、わかった……受け入れよう、その報いを……がくっ……。 羽入(冬服): ……あぅあぅ、圭一が真っ白な灰になって今にも崩れそうなのですよー。 レナ(冬服): は、はぅ……さすがに圭一くんがかわいそうじゃないかな、かな? レナ(冬服): あの……圭一くん?レナは今回のこと、特に気にしていないからとりあえず虫歯を治して、改めて……えっ? 菜央(冬服): レナちゃん……気持はよくわかるけど、ここはこらえて……ね? レナ(冬服): そ、そうだったね……はぅ……。 詩音(冬服): というわけですから圭ちゃん、バレンタインハーレムは「次まで」お預けってことでご理解をお願いします。 詩音(冬服): その代わり今回に限って、罰ゲームだの償いだのは一切求めたりしません。明日になれば水に流します。……それでいいですか? 圭一(冬服): あ、あぁ……もちろんだ。確かに、お前らからシカトされたりすることを思えば温情判決ってやつだもんな……。 圭一(冬服): とにかく、今回は本当にすまなかった。今度こそバカな真似はしないように気をつけるから、水に流してくれるとありがたいぜ。……じゃあな。 …………。 梨花(冬服): ……みー。圭一は、店を完全に出ましたですか? 沙都子(冬服): えぇ。自転車に乗って、ご自宅の方に向かわれましたわ。 レナ(冬服): ……ちょっとやりすぎだったんじゃないかな、かな?帰り際の圭一くん、すごく肩を落としていたよ……。 魅音(冬服): いやいや、あれでちょうどいいくらいだって。もちろん圭ちゃんに、少しお灸をすえるって意味もあることはあるんだけど……。 魅音(冬服): ほら、圭ちゃんって結構正義感の強いところがあるでしょ? だから多少のペナルティがないと、かえってこの後も引きずっちゃうと思うんだ。 詩音(冬服): くっくっくっ……さすがはお姉、圭ちゃんの性格を把握した上での企みってわけですね。 魅音(冬服): 企みって、人聞きの悪いことを言わないでよ。そもそも、これはあくまでもアメとムチ……題して「上げて下げる作戦」なんだからさ。 美雪(冬服): ……魅音、上と下が逆になってるよ。それだとむしろ、期待させてから絶望に叩き落とすって意味になっちゃうじゃん。 魅音(冬服): おっといけない、ついうっかり。じゃあ訂正して「下げて上げる作戦」……みんな、準備はいいかい? 一穂(冬服): う、うん……!要するに私たちは、前原くんにサプライズでチョコを送ればいいんだよね? 魅音(冬服): そういうこと! もちろん今回も部活ルール適用で、一番圭ちゃんを驚かせた子が優勝だからねー! 詩音(冬服): やれやれ……部活ルールはまだ継続ってわけですか。そんな面倒な縛りなんて入れなくても、普通に渡して喜んでもらうだけでいいと思いますが。 魅音(冬服): うっ……? た、確かにその通りかもしれないけど……やっぱり勝ち負けがあったほうが盛り上がるでしょ? 詩音(冬服): ……はぁ、お姉の意地っ張りぶりには呆れますね。とりあえず、他の方はそれでも構いませんか? 沙都子(冬服): えぇ、私たちに異存はありませんわ。魅音さんの言う通り、勝ち負けの要素があればやる気もさらに湧いてきますしね。 梨花(冬服): みー。存分に腕をふるって、圭一がショック死するくらいに驚かせてみせるのですよ~。 羽入(冬服): あ、あぅあぅ……それはもはやサプライズ(驚き)じゃなくて、サドンデス(突然死)と呼ぶべきものなのです……! レナ(冬服): ところで、今回詩ぃちゃんはどうするの?レナたちと一緒に、圭一くんに渡すチョコを作ってあげるのかな、かな……? 詩音(冬服): そうですね……圭ちゃんにはなんだかんだ言ってこれまでも色々とお世話になっていますから、チョコを渡すことはやぶさかじゃありませんが……。 詩音(冬服): ちょっとの間、保留とさせてください。参加するに足りるものが思いつくかどうか、考えてみることにしますよ。 一穂(冬服): 詩音さん……。 詩音(冬服): くす……一穂さん、そんな顔をしないでくださいよ。別に私はノリが嫌いとか、ついていけないとか言って参加しないわけじゃないんですから。 詩音(冬服): あ、それとは別の話になりますが……材料のチョコがほしい方がいたら、言ってくださいね。お店で確保している分を、格安でお譲りしますので。 魅音(冬服): おぉ、それは大助かり……ってあんた、お金を取るつもりなの? 詩音(冬服): 当然でしょう? 結構苦労して手に入れたんですから、それなりの対価は支払ってもらわないと。 詩音(冬服): 特に今回の騒ぎのおかげで、近くのスーパーでもチョコが品不足になっていまして……すでに何件か、うちのクラスメイトたちからも依頼が来ている状況です。 沙都子(冬服): その方たちにも、有料で商売をされているんですの?……相変わらず詩音さんは抜け目がないと言うか、商売上手なお方ですわね。 詩音(冬服): くっくっくっ……褒め言葉と思って、ありがたく受け取っておきますよ。 Part 02: 詩音(冬服): それでは、お疲れ様でーす。……ふぅ、結構遅くなっちゃった。 詩音(冬服): 途中で買い物もあったから自転車で来たけど、少し疲れたし葛西に家まで送ってもらうのもありかなぁ……おや? 圭一(冬服): ……おっ、詩音じゃないか。こんな時間にどうしたんだ? 詩音(冬服): 私は例によって、バイト先からの帰りですよ。圭ちゃんこそ結構遅い時間だと思いますが、どこかでご用でもあったんですか? 圭一(冬服): いや、俺は……確かめておきたい資料があると思って、ちょいと図書館で本探しをしていたんだよ。 詩音(冬服): 確かめておきたい資料……?それってもしかして、#p雛見沢#sひなみざわ#rの各所で起きている例の「異変」についてですか? 圭一(冬服): あぁ。……お前の方の進捗はどうだ?何か変わった情報とか、気になることでも新しく見つかったりしたか? 詩音(冬服): もしあったら、とっくに知らせています。といっても、これ以上調べられる範囲を広げるのは色々な問題があって難しそうですしね。 圭一(冬服): そっか……まぁ、そうだよな。学生の身分で刑事や探偵の真似事ができるのは、小説や漫画の読みすぎってやつか……。 詩音(冬服): ……それはそうと、圭ちゃん。思っていたよりも元気そうですね。ちょっと、意外な感じです。 詩音(冬服): てっきり例のチョコ見送りでずーんと落ち込みまくって、当分は幽霊みたいな顔で町中を徘徊するものだと私は楽しみにしていたんですけどねー……くすくす。 圭一(冬服): うっ……嫌なことを思い出させるなよ。まぁ確かに、お前らには迷惑をかけちまったし何も感じてないってのは嘘になるけど……。 圭一(冬服): なんだかんだいってみんな、以前のように仲間外れにしようとまでは言い出さなかったからな。それだけでも救われた気分だし……ほっとしているんだ。 詩音(冬服): なるほどね。確かに以前の扱いは、客観的な立場から見ても異常というか酷いものでしたからねー。 詩音(冬服): 実際私も、何度となくお姉に言ったことがあるんですよ。「圭ちゃんが梨花ちゃまを虐めたなんて、どう考えても何かの間違いじゃないですか?」って。 詩音(冬服): そしたらお姉……なんて言ったと思います?「本人が言ったんだから間違いない。だったらあんたは梨花ちゃんを疑うのか?」と。 詩音(冬服): まぁ……けんもほろろってな具合に、全く聞きもしない。今だから言えることですけど私、あの時のお姉は狐にでも憑かれているのかと本気で疑ったくらいです。 圭一(冬服): ははっ、確かに。俺も最初はみんなで騙してドッキリでも仕掛けるつもりなのかと思ったくらいに、とんでもない豹変っぷりだったからなー。 圭一(冬服): けど……しばらくして、あいつらは元に戻った。何を許してもらえたのか、何がきっかけだったのかはいまだに謎のままだけどよ。 圭一(冬服): きっとあいつらなら、俺を信じて……何か誤解があったとしても、きっとわかってくれる。そう思って、待つことにしたんだよ。 詩音(冬服): 圭ちゃん……。 詩音(冬服): ……まったく、大したお人好しですよ。少なくとも私だったら、そんなふうに皆さんの心変わりを待ってなんかいられなかったでしょうね。 圭一(冬服): そんなことはねぇよ。詩音は結構、我慢強いほうだと思うぜ。俺みたいに、いつかのその日をまち続けるのとは違って……。 圭一(冬服): むしろ、悪人になることだって辞さない……たとえ周り全部が敵になって、お前のことを憎んだとしてもそれを甘んじて受け入れることだってできる。 圭一(冬服): 信念が強くて、誰よりも情が深い……それが、園崎詩音ってやつだと俺は信じているんだ。 詩音(冬服): …………。 詩音(冬服): くっくっくっ……どうしたんですか、圭ちゃん。今日はなんだか、いつもよりも変な感じですよ。 詩音(冬服): ひょっとしてここでご機嫌を取って、あわよくば私からお義理でチョコをもらおうとでも考えているんですか?もしそうだったら、お生憎様ですが――。 圭一(冬服): ……違う。 詩音(冬服): えっ……? 圭一(冬服): たとえ、どんな展開や結末になったとしても、俺はお前のことを、信じている……。 圭一(冬服): こんな機会だから、せめてそれだけでも伝えておこうと思ったんだよ。 詩音(冬服): ……っ……。 詩音(冬服): さすがは圭ちゃん、女性を口説くのが上手いですね。これから圭ちゃんのこと、ジゴロのジロちゃんとかなんとか呼んじゃいましょうか? 詩音(冬服): あれ、ジロちゃんってジロウさんと響きが似ていますね?でも富竹さんはジゴロとは縁遠い存在ですけど……くす。 圭一(冬服): ははっ。確かに、富竹さんはジゴロっぽくはないよな。 詩音(冬服): まぁ、人は見た目だけで判断はできませんけどね。……ちなみに私、こう見えても結構重い女なので本命以外にチョコはあげない主義なんです。 詩音(冬服): 貰えると思ったチョコが減って残念でしたね、圭ちゃん。 圭一(冬服): そりゃ残念だな。詩音がどんなチョコを作るか楽しみだったんだがな。 詩音(冬服): くすくす……私が作るチョコは、ちょっと凄いですよ? Part 03: 圭一(冬服): はぁ……やっと治療が終わったぜ。でもまさか、虫歯じゃなくて歯ぐきに傷が入っていただけだったなんてな。 圭一(冬服): まぁ、おかげで想定よりも早く痛みもなくなったことだし、せっかくだからなにかうまいもんでも食いに行くとするかなー……ん? 菜央(冬服): ……お疲れ様、前原さん。歯の治療、終わったそうね。 圭一(冬服): あぁ……って、なんで菜央ちゃんたちがそのことを知っているんだ?俺もさっき、先生から聞いたばかりなんだが。 美雪(冬服): んー、まぁ壁に耳あり障子に目あり、ってね。ところで前原くんって、このあと予定ある? 圭一(冬服): いや、ないぜ。腹が減ったから、どこかで食べて家に戻るくらいかな。 一穂(冬服): あっ……だったら、ナイスタイミングだね!よかったら前原くん、この後ちょっとだけ私たちに付き合ってもらってもいい? 圭一(冬服): えっ? いや、別に構わねぇが……どこに行くんだ? 美雪(冬服): いいからいいから、黙ってついてきてよ。悪いようにはしないからさ~♪ 圭一(冬服): お、おいおい……。 圭一(冬服): って……どこかと思ったら、エンジェルモートじゃないか。ひょっとして、飯でもおごってくれるのか? 美雪(冬服): まぁ、そんなところだねー。さぁさぁ、他のみんなも待ってるから中に入ってよ。 圭一(冬服): お、押すなって……!いったいなんなんだよ、まったく……ん? 一同: 「「ハッピーバレンタイン、圭一くん(圭ちゃん・圭一さん・圭一)!!」」 圭一(冬服): のわっ……な、なんだこれはっ?確か今日って、もうバレンタインフェアは終わっていたよな?! レナ(冬服): うんっ。だから今日はお店を借り切って、圭一くんだけのバレンタインパーティーだよ~! 魅音(冬服): あと、ついでに圭ちゃんの虫歯の完治祝いもっ!……って、実際には歯ぐきの怪我だったんだって?まぁあれも結構しみるから、大変だったねー。 圭一(冬服): ま、まぁな……って、なんで魅音がそれを? 梨花(冬服): みー、圭一。歯医者さんの診察券を、よく見てくださいなのですよ。 圭一(冬服): へっ……? 診察券に、特におかしなものは書かれてなかったはずだけど……ん?院長の名字は、園崎……ってことは……?! 沙都子(冬服): をーっほっほっほっ、やっと気づかれましたのね!つまり圭一さんの歯医者さんでの治療内容は、全て筒抜けでしたのよ~! 羽入(冬服): あぅあぅ、魅音がお医者さんから完治がいつくらいになるかをこっそり聞いていたのですよ~。 美雪(冬服): 本来なら、守秘義務違反だので違法なんだけどねー。……まぁ今回だけは、特別扱いってことで。 魅音(冬服): てなわけで、私たちから圭ちゃんにバレンタインチョコの贈り物だー!たくさんあるけど、全部ちゃんと食べてよね~♪ 圭一(冬服): っ……お、お前らっ……! 一穂(冬服): ど、どうしたの前原くん……?ひょっとしてまだ、歯が痛かったりした? 圭一(冬服): い……いやっ、もう痛くもなんともないぜ!たとえ痛かったとしても、全然気にならねぇっ! 圭一(冬服): ありがとよ、みんな……!お前らの気持ち、全力で味わわせてもらうぜ!! レナ(冬服): はぅ~、よかったぁ。それじゃ最初は、レナからだねっ!レナ手作りの、デコレーションケーキだよ~♪ 圭一(冬服): おおっ……す、すげぇ……!見栄えがとにかく綺麗なのはもちろんだが、食べる前から美味さが伝わってくる……?! 圭一(冬服): さすがレナ、正統派なチョコを出してきたな?!これはストレートに嬉しいな。食べるのが楽しみだ……! レナ(冬服): あははは。他のみんなが変わり種みたいだから、レナは正統派を選ぶことにしたんだ~。 菜央(冬服): 全員が個性的すぎると、前原さんも食べるのが大変になるしね。……ちなみにあたしも、シンプルにトリュフチョコにさせてもらったわ。 圭一(冬服): トリュフチョコ?……おぉっ、なんかすげぇおしゃれな感じのチョコだな!なんだか食うのがもったいないくらいだぜ……! 美雪(冬服): 私と一穂は、食感重視のクランキーチョコだよ。コーンフレークとお米のパフで、お茶と一緒にどうぞ♪ 一穂(冬服): わ、私は美雪ちゃんのお手伝い程度にチョコを丸めたりしただけだけど……が、頑張ったのでよかったら食べてください! 圭一(冬服): おぉ……このちょっと見た目がデコボコして作り慣れてない感をかもしつつ、頑張って手作りしました感溢れるバレンタインチョコ! 沙都子(冬服): 私と梨花、羽入さんからは名付けてロシアンルーレットチョコですわ~! 梨花(冬服): みー。一見普通に見えるチョコのどれかに、トウガラシ地雷が仕込まれているのですよー。その破壊力は、羽入で実験済みなのです。 羽入(冬服): あ、あぅあぅ……僕で辛さの度合いを確かめないでほしかったのですよ……。 圭一(冬服): これは、食べたいが食べるのが怖いような……口に入れるのがちょっと緊張するチョコだな。 魅音(冬服): ――そして、私が圭ちゃんに贈るチョコは……これだぁぁ!! 圭一(冬服): んなっ?……ってこの手のひらサイズの人形って、まさか? 魅音(冬服): くっくっくっ……ご明答!圭ちゃん似の人形チョコ!探すの苦労したんだよ~。 圭一(冬服): くっ、食いづらい……!お前、この前の事件のこと根に持ってるのか……?! 詩音(冬服): では、最後は私の番ですねー。 詩音(冬服): じゃーんっ! 魅音(冬服): し……ししし、詩音っ?あんた、なんて格好をしているのさー?! 詩音(冬服): なんて格好って、ちょっと本気を出してみただけですよ。……ちなみにこのドレスのチョコ、本物ですので。よかったら食べてもらっても構いませんよ……圭ちゃん♪ 圭一(冬服): おいおいおい、おいいいぃぃぃいっ?!本命以外にチョコはあげない主義だって……こ、この前の話はどうなったんだよ?! 魅音(冬服): この前の……話? レナ(冬服): はぅ……詩ぃちゃんと圭一くん、何かあったのかな? ……かな? 圭一(冬服): い、いやいや違う違う!俺と詩音は別に、そんな……! 詩音(冬服): そんな圭ちゃん、あの日のこと、忘れちゃったんですか……? ぐすん。 圭一(冬服): どの日のことだよ?! 一穂(冬服): どの日かすら覚えてないくらい、いろんな日があるの……? 圭一(冬服): か、一穂ちゃん?そんな、そうやってとぼけるのはよくないと思うよ?みたいな、悲しそうな目で俺を見ないでくれ~っ! 詩音(冬服): はい、びっくりしました? 圭一(冬服): えっ? 詩音(冬服): くすくす……実はですね圭ちゃん。このバレンタインは、圭ちゃんをどれだけ驚かせるかで勝負が決まる、って部活だったんですよ。 詩音(冬服): そして見る限り私のチョコが一番ドキドキしてくれましたよね。というわけで、今回は私が勝利です! 魅音(冬服): ちょ、ちょっとちょっと! まだ結論出すのは早いっつーの!圭ちゃん、そこの所どうなの?! 圭一(冬服): ……正直、詩音のチョコがいろんな意味でびっくりした。 詩音(冬服): ちなみにこの衣装が食べられるというのは嘘です。というわけで圭ちゃんには普通のチョコです。はい、どーぞ。 詩音(冬服): ちなみに自分からは本命以外にチョコはあげない主義ですが、今回は部活なので特別です。喜んでくださいね。 詩音(冬服): ハッピーバレンタイン!圭ちゃん、これからもよろしくお願いしますね! 圭一(冬服): お、おう……? 沙都子(冬服): つまり今回の部活は詩音さんが優勝ってことでいいんですの? 魅音(冬服): 納得いかなーい! 無効無効! やりなおーし! 詩音(冬服): あはは、お姉! やり直しはナシですよ! 詩音(冬服): いつだって、バレンタインは本気じゃないとっ!