Part 01: 菜央(私服): ……細かい内容は端折ったけど、ハロウィンについての説明はこれくらいね。他に補足しておくところはあるかしら? 魅音(私服): いや、今のでだいたい理解できたよ。……なるほど。つまり日本の行事に例えると、お彼岸みたいなものだと考えたらいいわけか。 美雪(私服): あー、近いけどちょっと違うかな? 美雪(私服): 日本式はご先祖さまの慰霊がメインだけど、西洋では死者全てを対象にしてるんだって。 一穂(私服): えっと……それはどう違うの? 美雪(私服): うーん。私が聞いた話をそのまま言うと……。 美雪(私服): 日本人が無意識に持つ仏教的な考えによると、魂は死後も現世の記憶を残しているから、時々肉体のある場所に戻ってくるらしいんだ。 美雪(私服): でも西洋とかだと、死んだ後は魂が失われてそれと同時に生前の記憶がなくなって……肉体は別物になるって考え方をする人が多いんだって。 圭一(私服): ……お、おう? 沙都子(私服): 顔によくわからないって書いてますわよ、圭一さん。 圭一(私服): じゃあ沙都子は、今の話で理解できているのか? 沙都子(私服): ぎくっ……?! 梨花(私服): ……図星を突かれて痛い痛いなのですよ。 羽入(私服): あぅあぅ……こんな宗教学的な話は、学校の先生でも理解するのが難しいのですよ。 美雪(私服): えーとね……日本の怪談に出てくる幽霊って、よく恨みをもって化けて出てやる~ってのが一般に聞く話だったりするでしょ? 美雪(私服): それに対して、西洋は記憶と理性を失って本能だけで動き回るゾンビやモンスターが多かったりすることが多いよね。 美雪(私服): 同じ亡霊でもこういった違いが生まれるのは、東と西で死後の考え方が異なるせいらしいよ。 美雪(私服): ただ、あくまでお国柄の傾向の話で確実にそうと決まったわけじゃないから……そこは要注意ってやつね! レナ(私服): はぅ……そうなんだ。だから外国のホラーだとゾンビの襲撃とかが多くて、日本の怪談は少しずつ呪われる話が多いんだね……。 羽入(私服): あぅあぅ……美雪の説明は興味深いのですよ。どこで勉強したのですか? 美雪(私服): 社宅のママさんに教わったんだ。そういう蘊蓄に詳しい人がいてね。 美雪(私服): とまぁ……こちらはあくまで一例ですがハロウィンのざっくりとした説明となります。ご静聴、ありがとうございましたー。 魅音(私服): お、なんか専門家っぽいねぇ。今後の参考としてそのママさんの話はもっと深く聞いてみたいところだけど……。 魅音(私服): とにかく、助かったよ。ハロウィンの予備知識としては、十分にためになったと思う。 詩音(私服): えぇ。ハロウィンについて調べようにも、田舎の図書館じゃ限界がありますからね。 詩音(私服): で、アメリカとかだとお化けに変装した子どもたちがあちこちのご家庭を回ってお菓子をもらうのが定番とのことですが……。 詩音(私服): エンジェルモートもそれにならって、ご家庭で用意するためのお菓子を作って店頭で売っていくべきだと思いますか? 美雪(私服): んー……それは……。私としては、賛成はできないかなぁ。 詩音(私服): おや、どうしてですか? 詩音(私服): 美雪さん、社宅のハロウィンパーティーでお菓子を配ったり、貰ったりしていたって言ってくれたじゃないですか。 美雪(私服): そのパーティーって、社宅のママさんが自分の子どもと仲のいい子相手に始めて……。 美雪(私服): 細々としたものがだんだん大きくなって、一大イベントにまで成長したパーティーでさ。 美雪(私服): 今でこそ、子ども会費でまかなってるけど……慣れないうちからそういったものを始めても、費用対効果があまり期待できないと思うんだよね。 美雪(私服): 特に現状の日本だと、ハロウィンに対する馴染みがまだないから……配るためのお菓子を販売しても、たぶんみんなピンとこないんじゃないかなぁ。 菜央(私服): それに、ライバルの外資系が同じ手段を取った場合……単価と量の両面で真っ向勝負になるから、確実に負けそうね。 菜央(私服): 向こうの方が、生産力も桁違いでしょうし。 美雪(私服): まぁお土産用のケーキやクッキーの延長で、期間限定仕様のお菓子を少しだけ作るのはアリだとは思うけどね。 詩音(私服): なるほど……悔しいですが、その通りですね。ただ、そうなるとハロウィンにまつわるイベントがハロウィンメニューぐらいになりそうですね。 詩音(私服): できればもう少し、メインになるような強い一手が欲しいところです。 美雪(私服): じゃあさ、「アレンジ」しちゃうのはどう? 魅音(私服): は? アレンジって……どういうこと? 美雪(私服): ハロウィンのお祭りの内容を、日本人好みに変えちゃうんだ。……「魔改造」って言葉が正しいかな? 沙都子(私服): だ、大丈夫ですの?外国の伝統的行事を私たちで勝手に変えて、もし罰でも当たったら……? 羽入(私服): あぅあぅ、大丈夫なのです。その時は僕が天罰を引き受けるのですよ。 沙都子(私服): か、勝手に決めないでくださいましっ!羽入さんを人身御供にするなんて、そんなのは断固としてお断りですわっ! 美雪(私服): あははは、大丈夫! まぁ改造と言っても日本式バレンタインみたいな魔改造だからさ。 一穂(私服): バレンタイン……? 美雪(私服): 考えてみてよ。バレンタインデーって元々は、好きな相手にチョコを渡すイベントじゃなかったよね? 魅音(私服): ……うん、そうだね。諸説があるからこれだって断言できるものはないけど、少なくともチョコは無関係だとか漫画で読んだよ。 詩音(私服): いったいどういう経緯と#p思惑#sおもわく#rで、チョコを渡す要素が加わったんでしょうね。……お菓子メーカーの陰謀だったりして? 梨花(私服): みー。似たような話で言えばウナギの土用丑の日も、とある学者さんの宣伝文句が始まりだったそうなのですよ。 沙都子(私服): 市井の人が噂や宣伝に流されやすいのは、いつの時代でも同じですわねぇ……。害がないだけ、まだマシかもしれませんが。 圭一(私服): ……いいや、ある!男にとってはありまくりだッッ!! レナ(私服): はぅ……け、圭一くん……? Part 02: 圭一(私服): たとえお菓子メーカーによる、根も葉もない工作によって生まれたのがバレンタインだったとしてもだ……! 圭一(私服): その日にチョコをもらえたかどうかで、男として……いやっ! 人間としてのアイデンティティを問われたりもするんだ! 圭一(私服): 俺も、#p雛見沢#sひなみざわ#rに引っ越してくる前は……うっ?うおおおぉぉぉぉおああぁぁぁぁっっ?! 一穂(私服): ま……前原くんっ?頭を抱えて転げ回って、どうしちゃったの?! 美雪(私服): ……なんか、触れてはいけない過去のトラウマが呼び起こされちゃったんだね。 詩音(私服): そんなわけですから……お姉。数ヶ月後の圭ちゃんの心の安寧のためにも、バレンタインデーの時はよろしくです。 魅音(私服): な、なんで私が圭ちゃんに?! 美雪(私服): あー……そんなに身構えなくても良いと思うよ。義理って名目でこれまで通り仲良くしようねー、ってな感じでさ。 魅音(私服): ……はっ?そ、そうだね……圭ちゃんは私たちの、大切な仲間だもんね……は、はは……。 詩音(私服): ……。今、「その手があったかー!」と言わんばかりにお姉、すっごく良い笑顔になっていたように見えたんですが。 魅音(私服): ッ? ま、まぁバレンタインと言うか?チョコ? を絡めた部活とか面白そうじゃん! 魅音(私服): トウガラシもりもり入れたロシアンルーレットチョコとかね!くっくっくっ……! 羽入(私服): あ、あぅあぅあぅ!そんなのはチョコレートに対する裏切りと冒涜なのですよー?! 菜央(私服): はいはい、そろそろ本題に戻りましょう。それで、美雪。あんたのいうアレンジって、具体的にはどうするの? 美雪(私服): イチ社宅の身内イベントだったけど、結構みんなで盛り上がった遊びがあるんだよね。 美雪(私服): ハロウィンを知らなくても、すでにあるようなイベントのマネなら……簡単。それをハロウィンって言い切っちゃうんだよ。 レナ(私服): はぅ……それってレナたちも知っていることなのかな? かな? 美雪(私服): 知ってる知ってる。絶対知ってる!だって、定期的にテレビでやってるもん! 美雪(私服): 仮装大会……知らない子はいないでしょ? 大石: ふむ……街中での仮装大会、ですか? 魅音(私服): はい。基本的には近隣の子どもを対象にしたものですが、知らない周辺住民からだと異様な光景になります。 魅音(私服): 事前にチラシ等で広告を兼ねた告知を行う予定ですが、トラブル防止のために一言先にご相談しておこうかと。 大石: なるほど……仮装したお客様がエンジェルモートの店内で撮影会に参加すると、特別なお菓子をプレゼント。 大石: 後日、仮装が上手だった子にはデザートフェスタのチケットをさらに追加でプレゼント。 圭一(私服): そんなに大きいイベントじゃないですが……。 大石: んっふっふっふっ。とはいえ、こんな田舎だと仮装して街中を歩く人なんていませんからねぇ。……あなた方以外は。 大石: わかりました、一応該当部署には伝えておきましょう。ただし、トラブルになった場合は……。 魅音(私服): もちろん、こちらで対応させていただきます。 大石: んっふっふっふ!言質はいただいちゃいましたよ~。 魅音(私服): ……はー、終わった終わった。 圭一(私服): 魅音って普段ふざけているけど、いざって時は大人と対等に交渉ができて……すげぇよな。 美雪(私服): ねー、すごいよね。ハロウィン説明要員の出番が全然なかったなー。 魅音(私服): たぶんあの人は、ハロウィンには興味ないよ。トラブルが起きるかどうかだけしか興味……いや、セクシー系衣装には興味あるかも? 美雪(私服): それでいいのか……現役警察官。 魅音(私服): ……っと、もうこんな時間。じゃあ私、このまま詩音と合流して打ち合わせしてくるわ。 美雪(私服): いってらっしゃーい。 美雪(私服): さて。私はこれから雛見沢に戻るけど、前原くんはどうする? ここで解散する? 圭一(私服): ……いや、俺も一緒に雛見沢へ行っていいか?菜央ちゃんが俺に手伝って欲しいことがある、みたいなことを言っていたしさ。 美雪(私服): あぁ、今みんなの仮装衣装作りで忙しいからさ……菜央が手間をかけるねぇ。 圭一(私服): ……美雪ちゃんって、菜央ちゃんのお姉ちゃんみたいだな。 美雪(私服): え? いやいや!菜央のお姉ちゃんの座はレナの独占だよ。 圭一(私服): ははははっ。けど、お姉ちゃんは1人じゃなきゃいけないって決まりはないだろ? 美雪(私服): それはそうだけど、菜央が嫌がりそうだなー。……ちなみに、一穂もお姉ちゃんってこと? 圭一(私服): ……一穂ちゃんは、年下といてもあんまりお姉ちゃんって感じがしないんだよな。 美雪(私服): あはははっ! 気持ちはわかるけど、それは本人に言っちゃダメだからね。 美雪(私服): たとえその通りでも、あの子って深刻に人の感想とかをとらえすぎたりするからさ。 美雪(私服): それに、毒と薬は紙一重って言うけど……薬だって、多すぎたら毒になるんだしね。 圭一(私服): そう言えば、誰が何の仮装をするかって相談をした時……そんな話をしていたよな? 美雪(私服): えっ? あー……実は魔女ってお医者さんだった、ってこと? 圭一(私服): そうそう。本当なのか、それは? 美雪(私服): まぁ、正確には薬剤師の方だけどね。 美雪(私服): ……さっきも言ったけど、毒と薬は紙一重。薬を扱うのに資格が必要なのは、そのため。 美雪(私服): ちなみに前原くんは、魔女狩りについてどれくらい知ってる? 圭一(私服): ? 漫画で読んだ程度だけなら……。 美雪(私服): 確かにちょいちょい漫画に出てくるよね、魔女狩り。 美雪(私服): 魔女迫害の歴史は長いから定かじゃないけど、ただ薬を作ってた人がある日お前は魔女だ、不吉な存在だって殺された例とかあるらしいね。 圭一(私服): おいおい……美雪ちゃんって、確か魔女の仮装をするんじゃなかったか? 美雪(私服): うん。だからちょっと調べたんだよ。 美雪(私服): ま、菜央が作ってくれるのは本物の魔女じゃなくアニメ的な可愛い魔法少女の衣装だけどね。 美雪(私服): ただ人のために薬を作ってたつもりが、突然危険人物だって責められて、拷問されて……。 美雪(私服): しまいには殺されるって、どんな気分だったんだろうなぁって……なんか考えちゃったよ。 圭一(私服): ……。なんか実感がこもった言い方だな? 美雪(私服): 前原くんって……たまーに勘がいいよね。雛見沢に来る前は、都会にいたんだったっけ。さぞやモテモテだったんじゃない? 圭一(私服): はっ……何を言っていやがる。もしモテていたら、バレンタインの話であんなに暴れたりするかっての。 美雪(私服): あはは、それもそうか。ごめんごめん。 圭一(私服): 美雪ちゃん……なんかあったのか? 美雪(私服): あー、いや。んー……これでよかったかなって。 圭一(私服): これ……? 美雪(私服): ハロウィンのイベント一本で、突っ走ってきちゃったからさ。 美雪(私服): 最初に話題を振ってきたのは詩音だけど……社宅ママさんから授かったハロウインの知恵をあれこれ吹き込んだのは、私だからさ。 圭一(私服): ……なんだよ。大失敗したならともかく、まだやる前からそんな尻込みするなんて……。 圭一(私服): 魅音が聞いたら心配しすぎだって、腹を抱えて笑い転げるところだぞ? 美雪(私服): ……確かに。状況が急ピッチで進みすぎてるから、今さら不安になってるのかもね。 美雪(私服): マリッジブルーの親戚状態が来てるのかも……なんてさ。 圭一(私服): マリッジブルーの親戚……? 美雪(私服): あぁ……大丈夫、大丈夫。ご親戚にはお茶の一杯でも出して、とっととお帰りを願うから。 美雪(私服): それに、心配性な一穂と菜央が待ってる家に亡霊みたいな顔をぶら下げて帰れないでしょ? 圭一(私服): …………。 美雪(私服): それより、前原くん。当日は私たちと一緒に馬車馬のごとく働いてもらうんだから!病気とかしないで健康管理に努めておいてよ? 圭一(私服): お、おぅ……わかったぜ。 Part 03: 小さな女の子: は、ハッピーハロウィーン!お菓子をくれないといたずらしちゃうよ! 美雪(ハロウィン): おぅ、怖い怖い幽霊のお出ましだ!ハッピーハロウィーン! お菓子をどうぞ! 小さな女の子: やったー、お姉ちゃんありがとー! 小さな男の子: おねーちゃん、お菓子ちょーだいなー! 美雪(ハロウィン): キミはさっきあげたよね~?魔女様の目は誤魔化せないよ? 圭一(ハロウィン): 嘘つきはガイコツオバケが食っちまうぞ~! 小さな男の子: ご、ごめんなさーい! 圭一(ハロウィン): お菓子は一人一個だからな!オバケもルールは守れよー! カメラ男: そこの魔女っ娘! 目線くださーい! 美雪(ハロウィン): はーい! ハッピーハロウィーン! 圭一(ハロウィン): 切り替え早いな……。 美雪(ハロウィン): ガイコツオバケ、素に戻らない! 圭一(ハロウィン): お、おう! うぉーっ! 生意気な男児: うわ、魔女がいるって嘘じゃん!全然魔女っぽくないじゃん! ガッカリ! 美雪(ハロウィン): ……おぅ? 生意気な男児: ガイコツオバケもニセモノだし。ぜーんぜんこわくないもーん。へっへーん! 美雪(ハロウィン): 出たな! 子ども向けイベントには1人か2人必ず現れる、お調子乗りな男子! 美雪(ハロウィン): そういう子にはいたずらだ!こちょこちょこちょこちょ! 生意気な男児: ひゃああ! なにするんだーっ! 美雪(ハロウィン): いたずらだーっ! 美雪(ハロウィン): 親に引き渡して、対いたずらっ子コンプリート。……魔女を甘く見て、痛い目を見ちゃったねー。 圭一(ハロウィン): 痛い目というか、くすぐったい目じゃないか?……けど、混雑も落ち着いてきたみたいだな。 美雪(ハロウィン): 普通のご飯食べに来たお客さんは減ってきたね。……異様に大きいカメラを持ってるお客さんは増えてきたけど。 美雪(ハロウィン): レナとか一穂とかが変な絡まれ方したら……その時は前原くん、よろしくね。 圭一(ハロウィン): お、おう……。 圭一(ハロウィン): にしても、美雪ちゃんと組むのは初めてだけどなんか……いろいろこなれているよな。 美雪(ハロウィン): そりゃ、東京砂漠のど真ん中の警察官舎で揉まれに揉まれる人生ですからねぇ。 圭一(ハロウィン): 公務員の子どもってのも、俺たちの知らないところで色々と苦労があるみたいだな。 美雪(ハロウィン): ご理解いただけてなによりです。でも大変なのは、どこも変わらないと思うけどね。内容の度合いと方向性が違うだけでさ。 美雪(ハロウィン): 私が知らないだけで、前原くんには前原くんの苦労があるんだろうし。 美雪(ハロウィン): もっと言えば、私たちが敵として対抗してる例の外資系だって、あれこれ試行錯誤したりして成否にかかるプレッシャーとかがあると思うよ。 美雪(ハロウィン): ……結果だの実績だのを確実に求められるのは結構キツイだろうなー、なんてね。まぁ、敵に同情なんかは一切しないけどさ。 圭一(ハロウィン): 相手の事情をわかった上で、容赦しねぇってわけか。美雪ちゃんのそういう割り切った姿勢、なんとなく魅音に似ている気がするぜ。 美雪(ハロウィン): 優先順位を見失わないようにしてるだけだよ。……たとえば魔女狩りをする人たちの側にもさ、魔女を狩るだけの理由とかあったんだと思う。 美雪(ハロウィン): だからって、魔女の方も黙って拷問を受け入れろー、なんて一方的に運命を背負わされるわけにはいかないからね。 圭一(ハロウィン): だな。敵側には敵側の理屈があるとしても、こっちは潰されても仕方ないって理屈を俺たちが全面的に受け入れるのは御免だぜ。 圭一(ハロウィン): だから、これでよかったんじゃないか? 美雪(ハロウィン): ん……? 圭一(ハロウィン): 美雪ちゃんはハロウィンでよかったのかってこの前にこぼしていたけど……。 圭一(ハロウィン): この大盛況っぷり見れば、大成功だろ。簡単に潰されるような店じゃねぇって証明できたじゃねぇか! 美雪(ハロウィン): いやいや、まだパーティーは終わってないから結果を判断するには少し早いんじゃない? 圭一(ハロウィン): うっ! い、意外に慎重派なんだな……。 美雪(ハロウィン): 魔女狩り回避のためには必須だよ、慎重な行動は。 美雪(ハロウィン): 逃亡も攻撃も、成功の前例がないと作戦としてストックできないしね。 美雪(ハロウィン): 今日どんなトラブルがあっても早期対処して大きな問題ありませんでしたってしれっと報告できるようにならないとね。 一穂(悪魔): み、美雪ちゃーん! 前原くーん! 美雪(ハロウィン): ……と言った矢先に、うちの迷える子羊がレジでメェメェ助けを求めてるー! 圭一(ハロウィン): よし、魔女とガイコツ男のコンビがヘルプに行くぞ! 美雪(ハロウィン): 物騒なヘルプコンビだなぁ!