Part 01: 沙都子(高校生): ただいま戻りましたわ……あら? 自室に戻ると、ルームメイトの姿がない。……時間的に考えておそらく誰かと夕食か、もしくはお風呂にでも行っているのだろう。 それをいいことに私は、ぼふんっ……と部屋着に着替えないまま、ベッドの上へ大の字になって飛び込んだ。 沙都子(高校生): はぁぁ……ふぅうっ……! ため息とともに、音が漏れないよう枕に顔を押しつけながら声とともに鬱屈した思いを吐き出す。 疲れた……本っ当に、疲れた。できることなら入浴も夕食もパスして、このまま眠ってしまいたいところだ。 正直、着替えるのもだるい。……今日の授業の復習は早朝に起きてからでもいいのでは、と悪魔が囁きかけてくる。 沙都子(高校生): ……まぁ、そんなことはできませんわね。早朝は早朝で、山積みになった生徒会の仕事を片付けないといけませんし。 沙都子(高校生): それに、この程度で音を上げるようでは会長さんの後釜にはふさわしくない、と陰口を叩かれてしまいましてよ……。 そう呟いて自分をなんとか励ましながら、私は身体の向きを変えて天井を見上げる。 生徒会長になって以来……私の生活内容はもちろん、周りの環境も一変した。 特に、私を目障りな存在だと思っていそうな面子が格段に増えた。以前はさほど意識していなかったが、結構いたんだと気づくくらいにあからさまだ。 とりあえず今のところは、報復を恐れて表立った嫌がらせこそしてこないが……何をしかけてくるか、油断がならない。 沙都子(高校生): まぁ、別に構いませんのよ。気に入らないなら切り捨ててしまえばいい、と会長さんは物騒なことを仰っていましたし……。 沙都子(高校生): ……なんて、冗談ですけどね。そんなことをするくらいなら、会長職なんて謹んで叩き返してやりましてよ。 気に入らない者を目の届かない場所に隔離して区別するか、排除する……それは、入学時の聖ルチーア学園と同じだ。 私はこれから学園内の悪しき風習を撤廃、あるいは軽減しようと動いているのに……当然そんな道を選べるわけがなかった。 沙都子(高校生): 自分と違う意見に対しても真摯に耳を傾けて吟味の末……折り合える点を見つけて歩み寄り、説得を試みる。それが民主主義ですものね。 ……ただ、残念ながらそんな理想論でトラブルが片付くことは本当にごくわずか。徒労に終わることの方が圧倒的に多い。 なにしろ、人間は感情の生き物だ。自分の意志を曲げることを屈従、あるいは侮辱と捉えてしまったら、一切の聞く耳を持てなくなる。 だからこそ、こうして自身に課せられる苦労と悩みが格段に多くなってしまって……心身にかかる疲れも大きくなるのだった。 沙都子(高校生): ? はーい……? 梨花(高校生): 『……沙都子、いる?』 ノック音に続いて、扉の向こうから声が聞こえてくる。誰かと尋ねるまでもなく、それは梨花だとすぐにわかった。 上半身だけを起こして、乱れた髪を整える。……無意味かもしれないが、彼女の前ではあまり無様な姿を見せたくなかったからだ。 沙都子(高校生): なんとか、魂だけはベッドの上で繋がっていましてよ。この部屋には私の他に誰もいませんので、入ってくださいまし。 梨花(高校生): 『ありがとう。……それじゃ、お邪魔するわね』 その言葉とともに扉が開き、梨花が室内へと入ってくる。 その手に持ったお盆の上には、おにぎりが3つ。そして黄色いのは卵焼きだろうか、香ばしさと甘さが混じったいい匂いが漂ってきた。 沙都子(高校生): あら……それはなんですの、梨花? 梨花(高校生): もちろん、夜食兼夕食よ。たぶん今日は疲れて食堂まで行くのも辛いと思ったから、おばさんたちに無理を言ってね。 なるほど……理事会に出席後すぐに生徒会室を退出したのは、そういう理由だったのか。 置いてきぼりになった私はほんの少しだけ先に帰ってしまった梨花のことを恨んだが、今はむしろ……自分の至らなさが恥ずかしかった。 沙都子(高校生): ごめんなさいですわ……梨花。あなたがお気遣いをしてくれていたとは気づかず、不機嫌な感じに送り出してしまって。 梨花(高校生): くすくす……安心して。全然そんなふうには見えなかったわ。 梨花(高校生): それに、いつもより気が回らないのはかなり疲れが重なっているという何よりの証拠。自覚できるだけ、あなたは大したものよ。 沙都子(高校生): ……梨花にはかないませんわね。 梨花(高校生): その台詞、リボンをつけて返してあげる。だって私は台所を少し貸してもらうつもりだったのに、説明したら何人も率先して手伝ってくれたんだから。 梨花(高校生): おかげで思っていたより、豪勢な内容になったのは嬉しい誤算だけどね。……というわけで、はい。どうぞ。 沙都子(高校生): ……いただきますわ。 梨花に促されて、とりあえずおにぎりのひとつにかぶりつく。……お米の甘みと具の塩気が伝わり、おいしさが意識を目覚めさせるようにも感じた。 沙都子(高校生): とってもおいしいですわ。……こんなに疲れていても、かなりお腹が空いていたんですのね。今気づきましたわ。 梨花(高校生): くすくす……でしょうね。あれだけ老獪で頑固な人たちを相手にした大立ち回りなんだから、消耗しても当然よ。 梨花(高校生): 弁が立って妙に自負が強い分、#p雛見沢#sひなみざわ#rの年寄りたちよりも厄介かもね。……あなたはよくやっていると思うわ。 沙都子(高校生): ありがとうですわ……梨花。 心からの感謝を込めて、私は梨花にこうべを垂れる。たとえお世辞を含んだねぎらいであっても、彼女にそう言ってもらえるだけで癒やされる思いだった。 梨花(高校生): ……それで、どんな感じなの?あなたがこの前から進めている補習組の救済授業の新設は、本当に実現できそう? 沙都子(高校生): ……正直、難航していましてよ。補習組の生徒さんたちを教える講師が、圧倒的に足りていませんの。 沙都子(高校生): わからないところ、苦手なものを解消するにはただ問題集を解かせるのではなく、きっかけを与えてくれる講師が必要。 沙都子(高校生): 実際私は、梨花と会長さんのおかげで生まれ変わることができました。だから他の方々にも、そんな機会をぜひご用意したいんですけど……。 沙都子(高校生): 学園内部の先生方は、とてもそんな暇はない。かといって外部から招聘するとなると、必要な予算をどこかから捻出する必要がある。 沙都子(高校生): ですので、理事会の方々のご協力とご承認をお願いすべく計画書を提出しているんですけど、なかなかうまくいかないのが実情ですわ……。 梨花(高校生): 計画書の作成……私が引き受けましょうか?ただでさえあなたは会長職の仕事があるんだから、少しでも軽減しておかないと身が持たないわよ。 沙都子(高校生): えぇ……そうですわね。今週中に結論を出しますので、あと少しだけ判断のための時間をくださいまし。 とはいえ、梨花も梨花で仕事が山積みだ。間違いなく完璧にやってくれるとは思うが、頼んでもいいかどうかは別問題だ……。 梨花(高校生): まったく……あの会長、じゃない元会長も、面倒な宿題を残していってくれたものね。 梨花(高校生): 合格最低点に届かず、ほぼ軟禁状態で一カ所に集められて補習のための勉強を強いられる……確かにあれは、非効率の極みだと思うわ。 梨花(高校生): でも、だからといってそのシステムを私たちの代で変えようというのは……さすがに手に余りすぎる大事業じゃないかしら? 沙都子(高校生): ……私も、そう思わなくもありませんのよ。ですが、会長さんに託されたからではなくこれは私にとっても……悲願ですのよ。 梨花(高校生): 沙都子……。 梨花(高校生): ねぇ……教えて。あなたのその優しくて、気高い思いに水を差そうとは思わないけど……。 梨花(高校生): どうして沙都子は、そこまで情熱を燃やして改革を推し進めようとしているの? 沙都子(高校生): …………。 梨花(高校生): ……沙都子? 沙都子(高校生): 笑わないでくださいまし。実は私……生徒会選挙の直後に、夢を見ましたのよ。 沙都子(高校生): ひょっとしたら私が梨花を失い、未来を失い……希望を失った「かもしれない」世界のことを……。 Part 02: ……それは、単なる悪い夢だったのかもしれない。 だけど、あまりにも生々しくて……「あってもおかしくない」内容であったからこそ、私は忘れることができなかったのだ。 聖ルチーア学園の厳しすぎる授業内容に耐えかねた「私」は、ついに覚悟を決めて……梨花に訴えた。 沙都子(高校生): 『お願いですわ……梨花。あなたと一緒にいたいという一心で、私はずっと頑張ってきましたの』 沙都子(高校生): 『ですが……もう、無理ですわ。どれだけ続けても、私はこれ以上耐えられない。あなたの隣に、居続けることができない……』 沙都子(高校生): 『……梨花。私はこのルチーアを、辞めようと思いますのよ』 梨花(高校生): 『…………』 私の決心を聞いて……梨花は驚いて目を見開き、それから口を引き結んでうつむいてしまう。 悲しんでくれている……とは、思う。そして自分のこれまでの至らなさを嘆いているのか、身体が小刻みに震えている……ようにも見える。 だから……期待した。梨花ならば……私の大好きな親友であれば、きっとついてきてくれるはずだと。 学園に入学した時に誓った、あの時の約束を守って……きっと……。 梨花(高校生): 『…………』 だけど、梨花は。 潤んだ目元を袖で拭ってから顔を上げ、私の顔をまっすぐに見据えながら……言った。 梨花(高校生): 『……ごめんなさい、沙都子。私は、あなたと一緒にはいられない……』 沙都子(高校生): 『えっ……?!』 梨花(高校生): 『さよなら……沙都子。どうか、元気で……』 そう告げて梨花は、踵を返す。去って行くその小さな背中を、私は呆然と見送るしかなかった……。 ……その日以降、私たちの交流は一切絶えることになった。 学園内ですれ違い……一瞬視線が合ってもすぐに顔をそっと背けて、挨拶すら交わさず。 時折、彼女の動向を噂話などで耳にしても私は聞かないふりをし続けた。……「な」かったことだと自分に言い聞かせた。 …………。 だけど……無視をすればするほど梨花の周囲の連中の声は無遠慮に、そして無慈悲に私の元へと届いてきた……。 女子生徒A: ねー、聞いた?古手さん、今回も学年トップの成績ですって。 女子生徒B: すごいわねぇ……文武両道、才色兼備!同学年はおろか、上級生のお姉様たちからも一目置かれる存在なんだから。 女子生徒C: えぇ、私たちとは格が違う生粋の……完全無欠のお嬢様としかたとえようがないわ! 女子生徒A: あんな素晴らしい方の学友でいられることが、私たちにとって何よりも誇らしくて、幸運なこと……ぜひ古手さんを盛り立てて、支えていきましょう! 女子生徒B・C: 「「えぇ、もちろん!」」 沙都子(高校生): 「支える」か……。ずいぶんと思い上がった発言ですわね。 彼女たちの言葉の中に含まれるどす黒くて醜いモノが耳に障って、……つい独り言を呟いてしまう。 支えというものは、丈夫でなければならない。そして上に御される存在よりも、何かの点で秀でていることが得てして求められる。 つまり、取り巻きとは中心に位置する人物を万が一の危機から守ってこそ意義があるのだ。……劣っていては盾にもならず、意味がない。 にもかかわらず、能力のない人間に限って「超一流」の人の周りにいることを望み、その一員であることを誇って……ひけらかす。 そしていつしか、「ご主人様」の持つ才能と人徳が自分にも分け与えられたように錯覚して……権勢を得たものとして振る舞い始めるのだ。 そういった人間の特徴は、ひたすら傲慢で残酷。なぜならば「ご主人様」が力と知恵、人望を得るまでに重ねてきた過程や努力、……「痛み」を知らないから。 さらに彼女たちは、支えると称してひたすら「ご主人様」にすがりつき、その目と耳を塞ぐ。代わりに口として、「忖度」を周囲に伝えていく。 その結果、「ご主人様」は真実を知らないまま砂上の楼閣で幻の栄光を謳歌する裸の王様となり、全てが終わる瞬間まで……何も……。 沙都子(高校生): (それに……梨花は「変わって」しまった。以前のあの子だったら、あの程度の巧言令色で惑わされたりなんてしなかったはずなのに……) 沙都子(高校生): (だったら、私が……っ……!) 今のうちに……終わらせてしまうべきかもしれない。聖女が周囲によって汚されて、その力と品格を失う前に。 今の私なら、きっとできる。……いや、一番の親友であった私だからこそやらなければいけないのだ。 沙都子(高校生): 私は……梨花を救う。あの子があの子でなくなってしまう、その前に……! 決意を胸の内に秘めた、その瞬間……首筋に鋭い痛みがほとばしる。 いつのまにか、無意識のうちに喉をかきむしっていたらしい。指先が血で染まって、……赤い。 沙都子(高校生): (……。綺麗、……ですわね) 赤というのは、躍動する生命を示す色。……だから、お飾りの人形となりつつあるあの子に命を与えてあげるのならば……。 沙都子(高校生): これ以上に、ふさわしいものはありませんわね……。 そう呟きながら、……私は、嗤う。胸の奥から湧き上がったどす黒い狂気が、私の思考を……意識を奪って……! Part 03: 沙都子(高校生): ……その後のことは、あまり覚えていませんの。いえ、思い出したくないというのが正しいかもしれませんわね……。 梨花(高校生): ……っ……。 話し終えて目を向けると、隣の梨花はじっと黙り込んだまま……私の顔を、まっすぐに見据えている。 愕然に、嫌悪……そして、衝撃。冷たい汗を流すその表情の裏に何があるのか、私にはよく……わからなかった。 沙都子(高校生): ただの夢……戯言でしかないと、自分でもわかっていましてよ。 沙都子(高校生): それに、「私」がとった選択も決して正しいものではなかったと……よく、理解しているつもりですの。 沙都子(高校生): ですが、もし……その場面で私が、歪んだ正義を唯一無二だと考えないくらいに、視野が広かったら……。 沙都子(高校生): いえ、余裕のない心と劣等感で思考と判断力に狂いが生じていなかったら、もっと別の可能性があったかもしれない。 沙都子(高校生): だから、……あんな状況になった「私」が生まれるような環境は絶対になくしてしまうべき。……そう考えるようになりましたのよ。 梨花(高校生): 沙都子……。 沙都子(高校生): ……。とはいえ、長らく存在し続けていた伝統的な制度を完全に消し去ってしまうのは難しいことも確かですわ。 沙都子(高校生): だとしたら、せめて少しでも是正したい。懲罰や拷問ではなく、未来に繋がる希望をそこに見いだす何かを付け加えて……。 梨花(高校生): 沙都子……あなたは、よくやっているわ。これはお世辞でも何でもなく、私の本心よ。 梨花(高校生): ……すごく情けない話だけど、私だったらこの学園の会長に立ったとしても環境を変えようとは考えなかったかもしれない。 梨花(高校生): だって私にとっての願いは、沙都子との幸せ。他のものは考えられないし……考えたくもない。 梨花(高校生): だから、もし権力を握った時はあなたを救うことに全力を尽くすでしょうけど……他の人は見殺しにしてしまうような気がする。 梨花(高校生): それが、沙都子が生徒会長に選ばれた本当の理由なのかもしれないわね。 沙都子(高校生): ……そうだとありがたいのですけど。ただ、梨花はご自分のことを卑下しすぎですわ。 沙都子(高校生): あなたがそんな冷たい人間でないことは、私が一番理解しているんですのよ。 梨花(高校生): くすくす……ありがとう、嬉しいわ。 梨花(高校生): とりあえず、沙都子。そうやってあまりひとりで抱え込んでいないで、他の人たちの力も借りた方がいいんじゃない? 梨花(高校生): たとえば、他の生徒会の役員……もちろん私だって、言ってくれたら協力するわ。 梨花(高校生): 前会長も、受験勉強中とはいえ最近は退屈しているそうだしね。それにひょっとしたら、先輩たちも……。 沙都子(高校生): …………。 梨花(高校生): ……?どうしたの沙都子、急に黙り込んで……? 沙都子(高校生): 他の先輩たちの、力を借りる……だとしたら……。 理事長: 補習組の生徒の講師に、卒業生をあてがう……? 教師: 先日の計画書では、外部から人材を新たに招聘するということで予算の申請がありましたが、そこから方針が変わったということですか? 沙都子(高校生): いえ、基本は変わっていません。ただ、あくまでもルチーア内部のことはルチーアの関係者で行うべき……。 沙都子(高校生): その方針に則り、私なりに折衷案をご用意させていただきました次第です。 教師: …………。 沙都子(高校生): ご存じの通り、学園を卒業した先輩方は大学あるいは他の教育機関へと進学し、淑女としての勉学と研鑽を重ねておられます。 沙都子(高校生): ただ、親御さんからの仕送りだけでは生計を立てることがなかなか難しいそうで……アルバイト必須の方々が多いとのことです。 沙都子(高校生): アンケートを採りましたところ、アルバイトの種類は飲食店に雑貨店……。 沙都子(高校生): そして塾講師や、家庭教師。これらにて働いておられる大半は、学園在籍時に優秀な成績を収めていた先輩たちでした。 沙都子(高校生): あの方々であれば、あえて外部講師を招聘する必要がありませんし、コストも抑えられます。また、先生方もご存じなので信頼が置けるでしょう。 沙都子(高校生): それに、先輩方がご学業以外の面で苦しんでおられる状況を助けることができます。……いかがでしょうか? 理事長: …………。 沙都子(高校生): …………。 ……沈黙が重い。前回はすぐに反対意見が上がって騒がしかったが、発言がないというのも嫌な感じだ。 沙都子(高校生): (……いえ。今回がダメでも次に、そして次に……必ず繋げてみせましてよ) 沙都子(高校生): (私は……絶対に諦めない。あの時の夢で抱いた絶望を、誰かに思わせないためにも……そして……!) 理事長: ……北条さん。 沙都子(高校生): っ……は、はい……?! ひとりの世界に入っていたところへ突然声をかけられて……思わず声が裏返ってしまう。 そして顔を上げると、正面の理事長がわずかに頬を緩めた表情でこちらを見つめ……穏やかな口調で言葉を繋いでいった。 理事長: 確かに、在学中にて良妻賢母としての資質を育てるというのが、聖ルチーア学園における基本理念ではありますが……。 理事長: 学園を卒業した後は知らぬ存ぜぬ、ではあまりにも不義理で、無責任というものです。 理事長: ……貴女のご意見、検討いたしましょう。なるべく早く返事を致しますので、しばらくお時間をいただけますでしょうか。 沙都子(高校生): っ、ありがとうございます……!よろしくお願い致します!! …………。 これは、小さな一歩かもしれない。だけど確実に、未来へと繋がる……変革の要素だ。 あの「悲劇」を現実に……いや、繰り返さないためにも私は、あがいてみせる。私が幸せだと思える、この「世界」のためにも……!