Part 01: 魅音(25歳): そっか……じゃあレナは、釈放……退院? してからずっと絢花と一緒だったんだね。 レナ(24歳): うん。魅ぃちゃんを狙っている人たちが、レナを人質にして脅してくるかもしれない。そうなったら、迷惑をかけることになる。 レナ(24歳): そう絢花ちゃんに言われたから、生きていることを知られないために……自殺を偽装することにしたんだよ。 レナ(24歳): でも、魅ぃちゃんを狙っていた三船派の人たちが壊滅していたなんて……全然知らなかったよ。 魅音(25歳): 壊滅っていうか……つるんで悪さを企んでいた外資系の企業ごと、芋づる式にしょっぴかれたんだけどね。 魅音(25歳): でも、そっか。企業名とかは一時ニュースで取り上げられたりしたけど、三船派の名前は表沙汰にならなかったから……。 魅音(25歳): 私が自由になったことを、レナが知るはずがなかったってことだね……。 レナ(24歳): 魅ぃちゃんが狙われていることは、あの事件を担当してもらった園崎の弁護士さんに何度か聞かされることがあったけど……。 レナ(24歳): その人も、関係していた人たちも次々と事故とかで亡くなったりしたから……情報がほとんど、入ってこなくなったんだ。 魅音(25歳): ……絢花とは、どこで再会したの? レナ(24歳): 絢花ちゃんから、警察にお手紙が届いたんだよ。いろんなところを盥回しにされたらしくて、受け取るのに結構時間がかかっちゃったけど。 魅音(25歳): そっか……じゃあ、絢花には感謝しないとね。 レナ(24歳): うん。レナを連れ出してこの村で匿ってくれている間も、絢花ちゃんはすごく苦労があったみたいで……。 レナ(24歳): 絢花ちゃんがいたから、レナは今もこうしてここにいられるんだって……本当に感謝しているよ。 魅音(25歳): ……?あ、違う違う。絢花に感謝するのは私の方だよ。 レナ(24歳): はぅ……? 魅ぃちゃんが、絢花ちゃんに? 魅音(25歳): うん……。 魅音(25歳): これまで逃げ回っている間も私を庇っていろんな人が傷ついて、死んで、何人も犠牲になって……。 魅音(25歳): 正直、何度も死にたいと思った。 魅音(25歳): 父さんや母さんたちが築いたものを全部奪われるくらいなら、何一つ渡さずに抱えて……みんなのところに行きたいって。 レナ(24歳): ……っ……。 魅音(25歳): でも、そんなことをして地獄に行っても詩音に会ったら「帰れ!」って怒りながら蹴っ飛ばされそうだしねっ! 魅音(25歳): あと……私が死んだら、レナがもし生きていた場合に……ひとりぼっちにさせちゃうって。 魅音(25歳): 逃げ回りながら、ずっと思っていたんだ。レナともう一度会うまで絶対死んでやるもんか、死んでたまるかって……。 魅音(25歳): だから……絢花がレナを助けてくれて、本当によかった。私も手紙くらい出せたらよかったんだけど……ごめんね。 レナ(24歳): ううん。手紙を送るのも危険だ、って弁護士さんが亡くなる前に話していたから。 レナ(24歳): 魅ぃちゃんが生きていてくれて……よかった。 レナ(24歳): 詩ぃちゃんが、最後まで守ってくれて……本当に、本当に……っ……! 魅音(25歳): っ、わた……私も……嬉しかった!レナが生きていてくれて……本当に、本当によかった! 魅音(25歳): レナが海で死んじゃったかも、って南井さんから聞いた時、私、私……。 魅音(25歳): もう何もかも嫌になって、死のうとして止められて……でももう終わらせたいって、何度も何度も……っ……! レナ(24歳): 魅ぃちゃん……。 魅音(25歳): 私のことを守って、詩音も……圭ちゃんも……! 魅音(25歳): 圭ちゃんだけじゃない!梨花ちゃんも、沙都子も、母さんも、村のみんな、みんな……死んじゃった……!! 魅音(25歳): 何も守れなかった!私はみんなに守られてばかりで、全然っ、ちっとも……! 魅音(25歳): ごめん、ごめん、ごめんね、ごめんなさい、ごめんなさい……! レナ(24歳): ……。圭一くん、菜央を守ろうとしてくれたんだって。どうしていつも、あんなにレナたちのために命がけで身体を張ってくれたのか、よくわからないけど……。 レナ(24歳): みんな……レナと魅ぃちゃん、そして菜央たちに何かを託したかったんだと思う。そのためにも……私たちは生き続けないと、だね。 魅音(25歳): レナ……っ……。 レナ(24歳): ただ……今の私は「レナ」と「礼奈」、いろんな記憶がぐちゃぐちゃで……。 レナ(24歳): レナか礼奈か、それとも別の誰かなのか全然わかんなくて……本当に魅ぃちゃんと再会した、と思っていいのか……まだ、不安なんだ。 レナ(24歳): ひょっとすると、魅ぃちゃんのお友達だったレナとは全然違う……別人なのかもしれないから……。 魅音(25歳): そんなの……そんな、レナも、礼奈も……ううん、全然違う名前だったとしても……! 魅音(25歳): ここにいるのは、私の大事な、大切な友達……!それで十分……それ以外に何も考えられないよッ! レナ(24歳): ……ありがとう。 レナ(24歳): あのね……魅ぃちゃん。ひとつ、お願いしてもいいかな? ……かな? 魅音(25歳): ……っく、うっ……ぇ……? レナ(24歳): レナも、……ちょっとだけ、泣いていい? レナ(24歳): ずっと、我慢していたんだ……泣いても何も変わらないからって。 レナ(24歳): 泣くくらいなら、やるべきことをやらなくちゃって。 レナ(24歳): でも、今……すごく泣きたいの。だから……ね。少しだけ、ちょっとだけなら……いい……かな? 魅音(25歳): うん……うん……っ……う、う……! レナ(24歳): う、ぁ……うぁああ……うぁあああ……。 魅音(25歳): うぅうううぅうううう……。 レナ&魅音: うわぁああああああああああああぁああああああぁああん!!! 魅音(25歳): ごめんね、ごめんねぇレナ!心配させてごめん、ごめ……うぁあぁあああ……!生きてくれてよかった、よかったよぉおおお……!! レナ(24歳): 魅ぃちゃんが生きてくれて、よかった……!会いたかった……! ずっと、ずっと会いたかったよぉ……!! レナ&魅音: ぁあああああああああぁあああああああああぁあああ!!! …………。 レナ(24歳): ……あはは。やっと……お互いに涙が涸れきったみたいだね。 魅音(25歳): っ、ぅ……ん……ぐすっ。 レナ(24歳): ハンカチ、ずぶ濡れになって……喉も渇いちゃったね。お茶でも飲む? 魅音(25歳): ……ごめんね、レナ……。 レナ(24歳): えっ……? 魅音(25歳): レナが……礼奈が泣いてうちに飛び込んだあの日。私、何も知らないあんたを守らなきゃって思ったんだ。 魅音(25歳): でも……私が手を出さずに今も病院か刑務所か、わかんないけど……そういうところにいたなら……。 魅音(25歳): 下手に園崎家の弁護士をつけなければ……。園崎家(ルビ:うち)の関係者として三船たちに狙われることはなかったんじゃないかって、後悔した。 魅音(25歳): 私が……たちの、遺体を……しなければ……! 灯: おーい! レナ&魅音: ……っ……?! 灯: いやいや、探しましたよ。2人ともこんなところにいたんですね。 千雨: …………。 魅音(25歳): 秋武……と、千雨?なんか、珍しい組み合わせだね。 千雨: ……さっき起きたら、この女に捕まった。 灯: 捕まえちゃった☆ レナ(24歳): はぅ……どうしたの? 何かあったの? 灯: いや……何かあったというか、これからあるというべきか……。 灯: もしよかったら、ご一緒に一杯いかがです? Part 02: 灯: そうか、礼子さんが眠り病に……ふむ、参った。もしやと思ったが、的中してしまった! 魅音(25歳): ……。あんた、それを知らないでレナにお母さんとの対話の席を設ける、なんて豪語ほざいていたの……? 灯: はははは。 千雨: 笑ってごまかせると思うな。 巴: なら、秋武……あ、姉の方ね。菜央さんのお母さんのこと、以前の仕事関係で知っている人だって気づいていたの?……もぐもぐ。 灯: ふふん……聡明な姉さんが気づいていないと思います? 灯: 姉さんがモデルやってたのは、大学在籍中の頃だから……菜央くんは赤ちゃんに毛が生えた程度の年齢かな? 灯: でも姉さんなら、確実に気づいていたはずです!直観像記憶を持つ私はそのものしか覚えられませんが、あの人は年を経た変化も計算に入れて記憶できるので! 巴: じゃあ、なんで秋武は何も言わなかったのかしら?もぐむぐ……。 灯: これは、あくまで想像というか憶測ですが……。 灯: タイミング的に、私は昔モデルをやっていてあなたのお母さんとはその時仕事でお世話になったんですよー……。 灯: なんて姉さんが告げても、菜央くんはあぁそうですか、程度しか言えなかったのでは? 巴: ……、それもそうね。 巴: 確かに、伝えても逆に菜央さんを困らせるだけ、か。だけど、私には一言くらいあっても……もぐもぐ。 巴: あ、おかわり貰える? レナ(24歳): はい、どうぞ……南井さん、でしたっけ。お腹、空いていたんですね。 巴: ありがとー……最近は食べる量が減っていたんだけど、あおいを見つけて安心したら反動が出たみたいで……もぐもぐ。 魅音(25歳): 食べる量が減ったって、それでも普通に5~6人前平らげていませんでしたっけ……? 灯: なっ……?! たった6人前?!それでよく今まで身体が持ちましたね、南井さん?! 千雨: おい……前はどんだけ食ってたんだ?胃袋が宇宙にでも繋がってんのか? 巴: むしろあんたたちこそ、食べなさすぎ。そんなんじゃ身体が持たないわよ? 灯: 疲れている時は、食べられる範囲で好きなものを食べるのが一番です。 レナ(24歳): はぅ……あんまり食欲なかったけど、灯ちゃんが作ってくれた、このトマトの冷たいスープ? 食べやすくておいしいね。 灯: お口に合ったなら幸いです。今レナさんと魅音先輩がお召し上がりのドリンクは、バージン・メアリー……。 灯: トマトジュースにレモン汁、タバスコやウスターソース等を入れたノンアルコールカクテルです。 魅音(25歳): え、これカクテルなの? アルコールないのに?しかもタバスコとソース?! へー……。 灯: ちなみにベース飲料をウォッカにすると、ブラッディ・マリーというカクテルに変わります。 レナ(24歳): はぅ……全然違うものになるの? 灯: えぇ。ウォッカを抜いた分、トマトジュースを増やして他の材料も調節します。ひとつ足しても引いても、同じ味にはなりません。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: ……すみません。今戻りました。 レナ(24歳): お帰り、絢花ちゃん。電話どうだった? #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: 現状は、大丈夫なようです。おそらく本日中に向こうの動きはないかと。 千雨: 向こうって……岩松村長たちのことか? #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: はい。連絡網が断絶しているので、来客の報が入っていないようです。 巴: つまり、絢花さんが懸念してたっていう岩松村長たちの襲撃は、今夜だけ大丈夫……と。そう考えていいのかしら? 千雨: 逆に前回は連絡網がしっかりしていたから、村に到着すると同時に村長が飛び出してきたのか……。 千雨: 人の気配はすれど、誰も出てこなかったのはそういうことか……あ、だけど絢花さんって私たちのことを待ち構えてたよな? レナ(24歳): 知らない車を見かけたら神社に電話して、その後はみんなしばらく外に出ないで……って村の人たちにお願いしていたんだよ。 レナ(24歳): 正直どうなるかわからなかったけど、みんなが協力してくれて本当によかったよ……はぅ。 魅音(25歳): さっすがレナ。気難しい老人たちもトリコにする自慢のご近所付き合い力はいまだ衰えず、だね! #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: そうですね。レナさんが村の人々から信頼を得てくださっていたおかげです。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: 私では、こうはいかなかったでしょう……本当に助かりました。 千雨: ……。なぁ、絢花さん。あんた、本当に私のことを覚えてないのか? #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: ……あなたとは、今日が初対面のはずです。 千雨: コレとコレもか? 灯: あおいとセットでコレ扱い!……ゆぷぃ。 魅音(25歳): ……うわっ、嬉しそう。変なやつ。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: こちらのお2人も、初対面ですが……それがなにか? 千雨: それがなにかと聞かれたら、言いたいことは山ほどあるんだが……。 千雨: なぁ、そろそろ腹を割って情報交換しないか? 千雨: 私が知ってるのは、私自身と、美雪が見聞きしたこと……。 千雨: あと、菜央の見聞きしたものをちょろっと聞いたくらいだから、正確な情報のためには寝てる本人たちを叩き起こすしかないが。 千雨: それでも、現状を確認して推測を立てないと今後の対策が考えられない……だろ? レナ(24歳): 千雨ちゃん、だよね。あなたの言う通りだと思う。でも、大丈夫かな……かな? 千雨: ……何がですか? レナ(24歳): どんな話が出ても、冷静でいられる? 千雨: ……。昼間のことなら、悪かった……です。絢花さんの胸ぐら掴みあげたことは、謝ります。 千雨: ただ……ただですね?私はともかく美雪と菜央にはもうちょっと事情を説明してもいいんじゃないですか? 千雨: じゃないと、レナさんのこと……姉に会いたがってる菜央に会おうとしないまま妹を死地に追いやろうとしていた。 千雨: そう判断するしか……ないですよ。 魅音(25歳): 私は、レナが何も考えずそんなことをするとは思っていないけど……説明してもいいもんかねぇ? 千雨: いや、だから私には説明しなくていいから……。 灯: ……アンプル容器を知っているかい?密閉されたガラス容器で、くぼみを折って使用する。 千雨: あ? 注射の中身を入れとくやつだろ……それがどうした? 灯: 互いに持ち合っている情報を交換しないと対策が練られないという提案は、至極真っ当だ。 灯: だが、現在個々に持ち合わせている情報と認識を混在させた場合、どんな推測に至るのかは不明と言うしかない。 灯: 今ですら憔悴している美雪くんと菜央くんにとって、その推測が致命傷に繋がる劇薬になる可能性を……否定できない。 魅音(25歳): じゃあ、2人には知らせないってこと……? 灯: いえ。いずれ知らねば、先に進めない状況に陥るでしょう。 灯: ですがその際、推測という薬剤が死をもたらすほど重篤な副作用を引き起こすかどうかの判断を下し、情報を小出しにするなどの調節をする必要がある。 灯: それができるほど2人を知っているのは……千雨くん、君しかいないんだよ。 千雨: ……私に、情報を選ばせようっていうのか。究極の責任転嫁だな。 魅音(25歳): 美雪はともかくとして……菜央の方は、レナに判断してもらってもいいんじゃない? レナ(24歳): それは、どうかな……かな。 巴: 2人の状況をよく知っている、かつ立ち位置が一番近いのは千雨さんって意見には同意ね。 巴: 今の2人にこれ以上情報を与えることは、かえって追い詰めることになりかねないわね。 千雨: ……だから、私の中でいったん推測を留めておけと? 灯: アンプルは再密封できない。 灯: カクテルと同じだ。一度混ぜ合わせた材料を、混ぜる前の状態に戻すことは不可能。 千雨: ……知らないフリはできても、知らなかった状態には戻れない。 灯: その通り。 灯: しかるべき時に、しかるべき推測のアンプルの首を折る。その判断を、責を……業を。 灯: 君は、背負えるかな? 千雨: …………。 千雨: いいだろう。……聞かせろ。 Part 03: あおい: ……だからですねぇ。南井さん的なそのキャラだと、バケモノには絶対に勝てないので……立ち向かっちゃダメなんです。 巴: なんでよ。別にいいじゃない。 あおい: 立ち位置が違うんです。ダメなんです。おとなしく逃げるか、他の人に任せるかで身の程を弁えた展開を考えてください。 巴: 他って……他に戦える人がいるの? あおい: いますけど、南井さん的なキャラはダメなんです。 巴: ダメダメって……そういうところはちゃんと説明しないと読者は納得してくれないわよ?作家を目指すなら、もっと説得力のある説明を……。 あおい: ふわぁ……眠いから、もう寝ますね。 巴: ちょっ……あんた、人の安眠を邪魔しておいて……! あおい: おやすみなさーい。ぐーぐー……。 川田(私服ストールなし): おはようございます。黙秘します。 灯: 起床、即、レモンウォーター一気飲み!からの流れるような黙秘宣言っ……! 魅音(25歳): おはよう、つってもまだ夜中だけどね~。 巴: ……ねぇ、あおい。あんた本当に、黙秘で通せると思っているの? 川田(私服ストールなし): …………。 巴: そもそも、川田碧って名前はどこから来たの?自分で勝手に考えて名乗ったわけじゃないでしょ。 巴: 千雨さんが言っていたわよ。前の「世界」であんたと顔を会わせた時、今の自分を殺しても名無しの死体が出るだけだ、とかなんとかって。 巴: 普通の状況だと、そんなことにはならない。考えられるとすれば……。 巴: 今のあんたの首には神様とやらとは違う首輪もつけられている……違う? 川田(私服ストールなし): ……黙秘。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: 強情な方ですね。 灯: ふむ……2つの首輪、か。 魅音(25歳): なにかわかったの?! 灯: いや……大したことはないんだ。だが……。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: だが……? 灯: あおいに首輪が2つも付けられてるという状況は、なんだか卑猥だなぁと思って。 川田(私服ストールなし): なにぬかしてるんですか、このバカは。 灯: いや、冷静に考えてみてほしい。美女に首輪2つとか卑猥じゃないか?! 魅音(25歳): まぁ、エロいかエロくないかっつったら……エロいね。 川田(私服ストールなし): そこ、同意しないでください。脱線通り越して、機関車が空に上がっています。銀河鉄道じゃないんだから。 灯: 待て、冷静に考えるんだ。 灯: 私が首輪を2つ付けても、こいつは首輪1つだと簡単に抜けて脱走するから2つ付けられたんだなー、で終わりだろう?! 川田(私服ストールなし): 終わっているのはお前の頭です。いいから口閉じて鼻もふさいで呼吸も止めろ。あと、心臓も。 川田(私服ストールなし): はぁ……じゃあ、なんです?灯が首に首輪2つ付けた状態を卑猥だと思うヤツがいたら、どうするんですか? 灯: それは……特殊な趣味の人だなって……思うね、うん。 川田(私服ストールなし): なんでそこでドン引きするんですか……? 魅音(25歳): 仲が良いね~。 川田(私服ストールなし): よくないです。 巴: いつもこうやって照れ隠しするのよねー。 川田(私服ストールなし): 違います。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: 仲良くないんですね。 川田(私服ストールなし): 違います。 川田(私服ストールなし): ……っ……? 川田(私服ストールなし): いえいえいえ、ないないない違いません違いません仲良くないです全然全然違います姑息なフェイント仕掛けないでくださいっ! 灯: 絢花さん、今のは大変素晴らしかった。賞賛の念を禁じえない。拍手。 #p西園寺絢#sさいおんじあや#r: 恐縮です。 川田(私服ストールなし): 私をダシに、意気投合しないでください。あと灯はニヤニヤするな気色悪い。 魅音(25歳): ねぇ、南井さん。いっつもこの2人ってこんな感じなの? 巴: いっつもこんな感じよ。 川田(私服ストールなし): うるさいです……はぁ。 川田(私服ストールなし): ここ、移築した古手神社の社務所ですよね。他の子はどこに行ったんです? 魅音(25歳): 美雪と菜央はまだ寝ていて、レナは菜央の様子を見てくるって。 魅音(25歳): 千雨はトイレに……あれ、そういえば戻ってきていないね? 川田(私服ストールなし): ……はぁ……。 巴: ちょっと、あんた何を立ち上がっているのさ?話はまだ終わっていないんだよ? 川田(私服ストールなし): ……私のストール、どこですか?返してください。 灯: ここにあるが……このストールの柄、なんか私がよく着てた上着に似て……。 川田(私服ストールなし): 似てないです。返してください。 巴: どこに行くつもりなの?また行方をくらませるつもりなら……。 川田(私服ストールなし): 違います。ただ……。 川田(私服ストールなし): 『御子』としての勤めを、全うするだけです。