「はい。ネージュ・ナ・メルマス様、八時間後に。新型艦はりようおうちゃんがとどけに来るというれんらくさきほどありました」

「あら、初めてのお使い、というわけね。当然、誰かかんに付くんでしょ?」

「はい、ノイケ様が」

「そう。では、後は、主役の登場を待つだけ、というわけね」

「『かみ』の最終テストがしゆうりようするのは三日後です。今ごろは………」

 水穂は守蛇怪のテストを行う予定の宙域を確認した。

!! まさか……」

 と、水穂と瀬戸は同時に顔を見合わせた。守蛇怪のテスト宙域が、フオ・バルタ達が保護された宙域と、樹雷宙域の直線上にあったからだ。

「まさか、いくら西南君でも、ねえ……アハハハハ」

「ホホホホホ、考えぎよね」

 二人は不安を打ち消すように笑い合った。

「……何かあったら連絡をお願いね」

 瀬戸は、つかれたようにダラリと立ち上がると、水鏡のきよじゆうへの転送ゲートへと入って行った。

 居住区にある家へと転送された瀬戸は、服をぎ散らかしながら、まどから湖へとダイブした。

「いやっほうっ!」

 みず飛沫しぶきを上げ、瀬戸の姿すがたは水中へと消えた。

「ふう! アハハハハハハ~~~~ハ、ハ……………

 十分ほどして、瀬戸は水面へと浮かび上がると、嬉しくてたまらないと言った表情で、大笑いをしながら、あおけのまま湖面に浮かんだ。西南に貰ったイヤリングをいじりながら、しばらく天高くそびえるきよぼくを見つめていた瀬戸は、家の方に向かって、すさまじい勢いで泳ぎだした。

 もくよくを終えた瀬戸は、まだしずくれるままに、ナイトガウンをると、鏡の間へと入って行った。


 鏡・瀬戸──瀬戸。

「クスッ……本当、ひどいわ。私だけが怒られて」

 ──でも、それだけのモノを手に入れたのでしょう?

「ええ、私の宝物」

 ──で……ざんこく…………

「それ以上に……幸せ」

 ──よかったわね。

「うん……」

 ──フフッ

「フフフフ」