あとがき
『残虐すぎる異世界でも鈴木は可愛い2』刊行となりました。こうやって、あとがきを書けるのも、応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
小説二巻を出せたこと自体、作者として大変嬉しく思っているのですが、更に嬉しいことがありました。
何と、月刊ヤングエースにて、飯島いちる先生によるコミカライズが始まりました。ありがとうございます。
飯島先生の描かれる物語は、先生独特の構成や展開が入っており、原作小説を読んだ方も、新鮮な気持ちで楽しんで頂けることは間違いありません。動きのあるビジュアルが付くと、可愛さというものがより一層引き立ちますし、面白さも更に増していると感じました。
まだ読まれていない方は是非一度、目を通してみてください。コミックウォーカー等のWeb媒体で試し読みも出来ますので。
それで、前巻のあとがきで『可愛さは思った以上に奥深い』みたいなことについて書きましたが、二巻の制作にあたり、「可愛さを扱う小説を書いている以上、もっと深く可愛さの研究をせねば!」と一念発起し、勉強を開始しました。
近頃、私は可愛さの研究に、それはそれは余念がありません。「アレ可愛い」と聞けば東に向かい、「コレ可愛い」と聞けば西に向かい、入念にチェックしております。というか、可愛さの勉強などというものを、この年になって初めてやりました。意味あんのか、コレ……!
いや、意味はありました。そんな風に可愛さを研究していて分かったことがあります。
「可愛さだけで世界を救うことは可能」と一巻でリールーが言っていましたが──本当に可能なんじゃないかと私は最近、心底思うようになりました。
心が荒んでいる時に可愛いものを眺めたりすると、気持ちが落ち着きます。ちいかわ、GOTTEさんのハムスター……見ていると可愛すぎて、心がほんわかして、小説を書く気すら無くなくなっていきます。いや、それだとダメなんですけど。でも、そのくらい可愛いものにはパワーがあるということを再認識することが出来ました。
暴力、強盗、殺人……世の中の不幸な事件は、当事者達が事前に可愛さに触れられれば食い止められるような気がするのです。マジで。
結論──可愛さって、偉大。
それでは、この辺りで二巻の内容について、ほんの少し触れておきます。
一巻で自分達の暮らすレイルーンをどうにか守ったスズキですが、今回は人類と魔物間で勃発する大きな戦争を食い止めようと奮闘します。
新たな驚異『天力』。魔王軍の新しいモンスター。スズキ以外のリールーの弟子……等々、ボリューム満点の内容に仕上げたつもりです。
読者の皆様には、今巻でより一層ブラッシュアップされて、スケールの大きくなった可愛さを感じて頂ければ幸いです。
最後に感謝の言葉を述べさせて頂きます。
まずは、二巻の書籍化を進めて頂いた電撃の新文芸編集部はじめ、関係者の皆様。ありがとうございました。全力で書きました。
読者の皆様。冒頭でも言いましたが、皆様の応援のおかげで刊行させて頂くことが出来ました。小説家として出来るせめてもの恩返しは、読者の皆様に楽しんで頂くことだと信じ、自分なりに可愛さの勉強などした上で書きました。
読んだ後『面白かった』『買って良かった』と言って頂ければ最高に嬉しいのですが……この本の何処か一ページ、いや数行でも、皆様の心の琴線に触れるような可愛さや感動が描けていれば良いなあ、などと願っております。
こんな巻末まで読んで頂き、ありがとうございました。それではこの辺で、今巻のあとがきを終わります。
土日 月