【幕間一】
「──ほら、これが過去の有志ステージの資料な」
放課後の職員室。
文化祭実行委員を束ねる
「で、こっちがそれとは別で、ステージスタッフを希望してきた生徒」
「うす、ありがとうございます」
「……
そう言って、
「
「ええ、気を付けるっす。では」
言って、頭を下げると職員室を出る。
実行委員の使う特別教室へ向かいながら、もらったばかりの資料を眺める。
「無理するな、かあ」
ずらっと記された情報に、俺は小さく笑ってしまう。
「おっしゃる通りだけど、こういうのは無理すんのも楽しいんだよなあ……」
──
実は、この高校に入学してからその座はずっと狙っていた。
俺にとって、大きなハードルである父親。
彼がかつて
前々から、
今回の件がなくたって、どこかで俺は
三十年近く前、地域で一番の
そのうえ自分で企業を
そんな、俺にとって偉大な存在を、いつか自分自身の力で越えていかなければいけない。
だから……今回の件はむしろ好都合。
自分の力を、真正面から
だったら……無理しないなんて、そんな甘っちょろいことは言っていられない。
俺は俺にハードルを課し、限界まで戦いたいと思う。
そして
「……お」
と、そこで俺はふと気付いた。
『スタッフ希望』の生徒名簿。そこに並んだ、二人の名前。
「……あいつら」
思わず、言いながら笑ってしまう。
あいつらもいるなら、楽しいことになりそうで。
一層、これからに期待が募って、
「おし……やるか」
気合いを入れ直しながら、俺は到着した特別教室、クリーム色の扉を開いた──。