Part 01: 美雪(冬服): ただいまー……ってあれ、一穂?もう帰ってたの? 一穂(冬服): お帰りなさい、美雪ちゃん。夜はいつものシフトメンバーだけで回せそうだから、先に帰らせてもらったんだよ。 美雪(冬服): そっかー、お疲れさま。夕飯はもう食べた? 一穂(冬服): ううん、まだ。バイトを上がったのが微妙な時間だったから、賄いを食べさせてもらうのはちょっと申し訳ないかな、って……。 美雪(冬服): あははは、そういうところを気にするあたりが一穂たる由縁ってやつだねー。 美雪(冬服): んじゃ、ちょっと待ってて。すぐ夕食の準備に取り掛かるから、ちゃちゃっとお腹に残るものを作ってあげるよ。 一穂(冬服): ありがとう、美雪ちゃん。あっ、でも……もしよかったら、その……。 美雪(冬服): はいはい、わかってるって。パンじゃなくご飯中心の献立にしろっていうんでしょ? 美雪(冬服): さすがに労働のあとで疲れてるキミに、追い打ちでストレスをかけようなんて考えないって。……おぅ、冷や飯が結構残ってるね。炒飯でもいい? 一穂(冬服): うん、もちろんっ。美雪ちゃんの炒飯はご飯がパラパラになってて、とってもおいしいんだもの。 一穂(冬服): 菜央ちゃんも、前に食べた時に感心してたよ。「弱い火力で普通のフライパンを使ってるのに、お店の炒飯みたいで大したものだわ」って。 美雪(冬服): 炒める時に、ちょっとしたコツがあるんだよ。簡単な一手間を加えるだけだから、今度機会があったら一穂にも教えてあげるね。 一穂(冬服): あ、あははは……ありがとう。私の場合は、それ以前に料理の腕を磨かないといけないけどね……。 美雪(冬服): もう、そうやって最初からダメって決めつけちゃ、何にも始まらないよ。何事も挑戦と経験、ってね。 美雪(冬服): って……そういえば、菜央は?確か今日もレナと一緒に、エンジェルモートで料理の仕込みの手伝いをするって聞いてたけど。 一穂(冬服): レナさんと一緒に、#p興宮#sおきのみや#rのホテルで一泊するんだって。明日も朝早くから色々仕込みをしなきゃいけないから、魅音さんが部屋を取ってくれたみたいだよ。 美雪(冬服): そうなんだ。……にしてもエンジェルモート組は、クリスマスまで大忙しって感じだねー。 美雪(冬服): 私が手伝ってるおもちゃ屋さんは、一穂たちのところほどの修羅場じゃないからさ。適度に休みも取れてるし、気楽にやれてるよ。 一穂(冬服): ふふっ……でも魅音さん、在庫管理や予約の受付を美雪ちゃんが全部ひとりで引き受けてくれてるから大助かりだって、すっごく感謝してたよ。 美雪(冬服): んー、まぁデータの取りまとめとかは嫌いじゃないし、店番の合間の暇潰しにはもってこいだからね。 美雪(冬服): 私なんかより、もっとすごいのは魅音だよ。店番のピークを過ぎたらすぐに着替えて、エンジェルモートで連続してバイトなんだもの。 美雪(冬服): 去年からずっと手伝って慣れてるから、って本人は言ってたけど、あのタフネスっぷりは尊敬に値するね。私も見習わなくちゃだなー。 一穂(冬服): うん……レナさんと菜央ちゃんも、すごいんだよ。普段のお料理とクリスマス用のケーキの下準備を同時にやってて、手際が良くって……あっ……? 美雪(冬服): おぅ、ごめんごめん。話に夢中になりすぎて、一穂のお腹の虫が抗議の声をあげてきたみたいだねー。 一穂(冬服): ご……ごめんなさい……。 美雪(冬服): いやいや、謝らなくていいってば。さて……それじゃすぐに準備するから、一穂はそこに座って待ってて。 一穂(冬服): うん……。 一穂(冬服): ごちそうさまー。……はぁ、おいしかったぁ♪ 美雪(冬服): はい、お粗末様。一穂はどんな料理でもすごくおいしそうに食べてくれるから、こっちとしても作りがいがあるよ。 一穂(冬服): そ、そんなことは……って、美雪ちゃん。そうやっておだてておいて、明日の朝はパンにしようって考えてるんじゃ……? 美雪(冬服): おぅっ、バレたか。……とはいえ、さっき見たらお米の残りが怪しい感じだったからさ。明日の朝だけは、そうさせてくれると嬉しいなー。 一穂(冬服): うーん……そういうことなら、いいよ。美雪ちゃんも朝食がパンになる回数を、最近は週の半々くらいにしてくれてるしね。 美雪(冬服): ありがとー、一穂っ。実は興宮のパン屋さんで、焼きたてのバゲットをセールで売ってたんだ~。絶対おいしいから、一穂も一緒に食べようっ♪ 一穂(冬服): 調子いいんだから、もう……ふふっ。 美雪(冬服): いやー、それにしてもこの前は一騒動だったねー。みんながちゃんと無事に起きることができたから、まぁ笑い話にしてもよさそうだけど……。 美雪(冬服): 一穂と羽入、それに詩音が助けに来てくれなかったらとんでもないことになってたかもだよ。おかげで数日、寝るのがちょっと怖い感じだったしさ……。 一穂(冬服): うん……そうだね。私も羽入ちゃんに起こしてもらえなかったら、夢の世界に飲み込まれてたかも……。 美雪(冬服): しかも、私が見たかった夢をどストライクに見せてきたってのがまた腹立たしいんだよね。 美雪(冬服): まるでこっちの頭の中を覗き込まれたみたいで、なんか気味が悪かったっていうかさー。 一穂(冬服): その……美雪ちゃんの見た夢って、やっぱりお父さんの……? 美雪(冬服): まぁ……うん。こっちの「世界」のお父さんと関わる機会が多くなったから、年相応じゃなくて微妙に若々しい姿だったりしてね。 美雪(冬服): 詳しい内容は覚えてないんだけど……うん。悔しいくらいにいい夢だったなぁ。 一穂(冬服): そっか……。 美雪(冬服): ちなみに一穂の夢は、どうだった?やっぱり私の時みたいに、お父さんたちが出てきたりしてたの? 一穂(冬服): …………。 一穂(冬服): ごめんなさい……よく、覚えてない。 美雪(冬服): ……。まぁ、一穂の場合は私たちと違って夢に囚われてたわけじゃないんだし、覚えてなくても仕方ないかもしれないね。 美雪(冬服): 食後に、お茶でもどう?私、お湯を沸かしてくるよ。ちょっと待ってて。 一穂(冬服): うん……お願い。 一穂(冬服): 夢の内容、か……。 Part 02: 羽入(冬服): どうしましたか、一穂?僕に話がある、とのことでしたが。 一穂(冬服): あの……羽入ちゃん。変な質問になっちゃうかもしれないんだけど、その……。 一穂(冬服): どうして、あの時……私と羽入ちゃんだけ、夢の世界に引きずり込まれずに起きることができたのかな、って……。 羽入(冬服): …………。 羽入(冬服): 偶然、では納得がいきませんか? 一穂(冬服): うん……。羽入ちゃんはあの「お札」を管理してた古手家の人だから、夢の支配を逃れても不思議じゃないと思う。 一穂(冬服): ……だけど、同じ古手の家の人でも梨花ちゃんは目覚めなかった。同じ御三家のはずの、魅音さんも……。 一穂(冬服): 私だけが、どうして……って考えだしたらなんだか不安というか、怖くなっちゃって……。 一穂(冬服): 羽入ちゃんだったら、その理由について何か気づいたことがあるんじゃないかな……? 羽入(冬服): ……。以前より一穂は、『ツクヤミ』に対して高い戦闘力を持っています。そこに根拠などは見当たらず、ただ適性があるということでしょう。 羽入(冬服): 梨花や魅音が目覚めなかったのも、ただ適性を持っていなかっただけ。……少なくとも僕は、そう考えているのですよ。 一穂(冬服): そっか……うん、そうだよね。ごめんなさい、変な質問をしちゃって。 羽入(冬服): 気にしないでください。こんな助言で一穂の心が少しでも軽くなるのであれば、僕はいつでも相談に乗るのですよ。 一穂(冬服): ……ありがとう、羽入ちゃん。そう言ってもらえるとすごく心強いから、また困った時はよろしくね。 羽入(冬服): 了解なのですよ、あぅあぅ。……そろそろエンジェルモートでのバイト開始の時間だと思いますが、大丈夫ですか? 一穂(冬服): うん、今から行けば十分間に合うよ。それじゃ羽入ちゃん、またね。 …………。 羽入(冬服): ……美雪。隠れて話を立ち聞きするのは、あまり行儀が良い行為とは思えないのですよ。 美雪(冬服): ありゃ……ばれてたか。本気で気配を消してたんだけどなぁ。 羽入(冬服): この古手神社の敷地は、古手家の血を引く者が代々治めていた場所なのです。異物が入り込めば、すぐに察知できるのですよ。 美雪(冬服): おぅ……異物扱いされちゃったよ。っていうか、そのわりにキミたちはこれまで結構な数の侵入を許してきたみたいだけどね。 羽入(冬服): あぅあぅ……それを言われてしまうと、何も言い返せないのですよ~。 美雪(冬服): あははは、ごめんごめん。別にいじめようとか、嫌味を言うとかのつもりはないんだけどさ……ただ。 美雪(冬服): 羽入……そろそろ、教えてもらいたいんだ。キミはいったい、何者なのさ? 羽入(冬服): 何者……とは、どういう意味なのですか? 美雪(冬服): そのままの意味だよ。正直、身体的特徴で差別するのはよくないってお母さんから注意されたことがあったけど……。 美雪(冬服): キミの、その頭にある角……どう見ても、一般の人間のものじゃない。にもかかわらず、村のみんなはそれを受け入れてる。 美雪(冬服): まぁこの村は、『ツクヤミ』なんていうおかしな連中が出没して暴れ回ってるから……不思議が当然と考えるべきなのかもしれない。 美雪(冬服): だとしても、その理由を知っておきたい。もちろん、ここで聞いたことは誰にも話さないって神様に誓ってもいいよ。 羽入(冬服): 神様……ですか。僕にとっては根拠に乏しい、頼りない存在にしか思えないのですよ。 美雪(冬服): ……? それって、どういう意味? 羽入(冬服): なんでもないのです。ちなみに美雪……あなたはどうして、僕のこの角のことを知りたいのですか? 美雪(冬服): 決まってるじゃんか、一穂を守るためだよ。だってあの子も……「普通」じゃないんでしょ? 羽入(冬服): …………。 羽入(冬服): やはり、あなたは気づいていたのですね。ということは、ひょっとして菜央も……? 美雪(冬服): おそらくね。……あの子は、私よりも頭が切れる。でもわかってて、あえて言わないだけだと思う。 美雪(冬服): それを言葉にしたら、真実が明るみになった時……一穂を傷つけることになるんじゃないか、ってさ。 羽入(冬服): …………。 羽入(冬服): 美雪。……これは決して悪意ではなく、あなたのことを信頼して言ったものと思ってください。 美雪(冬服): っ……お、おぅ……? 羽入(冬服): 近いうちに、あなたと菜央には……真実を話すべき時が来ると思います。 羽入(冬服): ただもう少しだけ、時間をもらえませんか?これを語るには、僕自身もある程度の確信を得た上でお話をしたいのです。 羽入(冬服): 勝手なことを言っているとは思います。ですが、どうか……。 美雪(冬服): ……。わかったよ。そこまで言うんだったら、これ以上は何も聞かないことにする。 美雪(冬服): けど、その時が来たら必ず話してもらうからね。たとえどんな真実を突きつけられることになっても、私はそれを全部受け止めるつもりだからさ。 羽入(冬服): わかりました。……では。 …………。 羽入(冬服): どんな真実でも受け止める……か。 羽入(冬服): 美雪……おそらくそれは、あなたの本心からの決意と覚悟なのでしょう。常識と良識の枠に囲まれた中での……強い心。 羽入(冬服): ですが……その枠から外れた真実であった時、あなたや菜央は、それを受け止められますか? 羽入(冬服): それを見極めるまで、僕は……私は、まだあなたたちに「期待」するわけにはいかないのですよ……。 Part 03: 魅音(冬服): んじゃ、いっくよー!イベントは昨日で終わったから、今日は臨時休業でエンジェルモートを内輪向けに貸し切りだー! 魅音(冬服): というわけで、1日遅れになったけど……せーのっ。 全員: メリークリスマースっ!! 詩音(サンタ水着): はぁ……兎にも角にも、なんとか乗り切りましたね。皆さんのご協力のおかげです、ほんと助かりましたよ。 レナ(冬服): あははは、どういたしましてっ。クリスマスレシピが好評だったみたいだから、頑張った甲斐があったよ~ねっ、菜央ちゃん♪ 菜央(冬服): ほわっ……? う、うん……。それに、レナちゃんとずっと一緒だったからすごく楽しかったかも……かも。 梨花(冬服): みー。最終日はボクたちも加わって、まさに総力戦だったのですよー。 沙都子(冬服): をーっほっほっほっ!確かに厨房は戦場みたいで疲れましたけど、全員がやる気十分、気合も十分でしたわね~! 羽入(サンタ水着): あぅあぅ……役割を決めた流れ作業だと、大きなケーキが次々に出来上がっていってとっても壮観だったのですよ~♪ 圭一(冬服): 俺も微力ながら裏方を手伝ったが、結構楽しかったぜ! まぁこうして終わってみると、あっという間って感じだけどな~! 圭一(冬服): ……っていうか、羽入。なんでまだ、そんな恰好をしているんだ?もうイベントは昨日で終わったんだよな? 羽入(サンタ水着): あ、あぅあぅ……今日もスタッフ限定とはいえクリスマスイベントの一環だから着るように、と圧倒的多数決で決まってしまったのですよ~。 圭一(冬服): まぁ……確かに反対意見を出したところで火の粉が飛んでくるのが間違いなしだから、誰も逆らうわけがねぇよな。 圭一(冬服): ということは詩音も、やっぱり多数決でその罰ゲームを食らったってのか? 詩音(サンタ水着): 私の場合は、自主的にです♪だってこんな可愛くてセクシーな衣装なんだから、1日でも長く着ていたいじゃないですか~! 魅音(冬服): ……最近になって気づいたんだけど、詩音って実は露出狂のケがあるかもしれないね。大事になる前に、矯正しておかないと。 詩音(サンタ水着): むっ……失礼な!私は自分の身体に自信があるだけです!お姉と違ってね! 魅音(冬服): はんっ! ほんとにそう思っているやつは逆にアピールなんてしないもんなんだよ!能ある鷹はなんとか、ってね! 美雪(冬服): はいはい、不毛な喧嘩はやめなって。聞いてると悲しくなってくるからさ……私が。 魅音・詩音: …………。 魅音・詩音: なんていうかその……ごめんなさい。 美雪(冬服): えぇい、その目はやめろぉぉーっ!同情されたら余計に悲しくなるじゃんかぁぁ!! 菜央(冬服): ……横から口を挟んでおいて、何をダメージ食らってんのよ。 魅音(冬服): まぁ、それはさておいて……美雪もおもちゃ屋のバイト、ありがとうね。 魅音(冬服): おかげでそっちをほぼ任せることができて、私はエンジェルモートの仕事に集中できたよ。 美雪(冬服): まぁ、あれくらいはお安い御用だよ。以前団地の子ども会で任された、クリスマスパーティーの準備に比べたら……ね。 詩音(サンタ水着): ……なんだか美雪さん、遠い目になっていますね。そんなにハードなお仕事だったんですか? 美雪(冬服): んー……あれはハードというよりも、もはや八面六臂と言ったほうが適切と言わんばかりの忙しさというか……。 美雪(冬服): ……あれ?それはそうと、一穂はどこに行ったの? 詩音(サンタ水着): くっくっくっ……それはこれからのお楽しみで。そろそろ準備ができたみたいですし、こちらにお呼びすることにしましょう。 詩音(サンタ水着): では一穂さん、お願いします! 一穂(サンタ水着): め、メリー……クリスマス……。 美雪(冬服): って、一穂……?なんでキミまで、そんな破廉恥というかイカれた格好をしてるのさ?! 菜央(冬服): ……破廉恥とはずいぶんな言われようね。他の2着に負けないくらい、結構いい感じに仕上がったと思うんだけど。 美雪(冬服): って、あの衣装をデザインしたのは……? 菜央(冬服): もちろんあたしよ。この忙しい状況だから、体調不良とか万が一のことがあるかも……って詩音さんに言われて、予備の服を用意してたの。 菜央(冬服): 詩音さんがダウンした時は、魅音さんが引き継いで服を借りるとしても……羽入の場合は、一穂がそのまま借りるわけにはいかないからね。 詩音(サンタ水着): で、せっかくつくってもらったのに一度も着ないままというのはもったいないので……拝み倒して、着てもらうことにしたんですよ。 美雪(冬服): はぁ……由来はとりあえずわかったけど、一穂もよく着る気になったね……。そういう服って、あんまり好きじゃなかったでしょ? 一穂(サンタ水着): う、うん……でも詩音さんから、今日の打ち上げパーティーを盛り上げるために協力して、って頼まれたから……。 一穂(サンタ水着): あんなことがあった後だし、菜央ちゃんがせっかく私のために作ってくれたんだし……思い切って、着てみることにしたんだ。 美雪(冬服): ……まったく、キミは。そうやって色々と周りに気を遣いすぎると、騙されたり損をしたりすることになっちゃうよ。 一穂(サンタ水着): ご、ごめんなさい……。 美雪(冬服): けど、まぁ……結構似合ってるよ、一穂。さすがは菜央の仕立てた服だけはあるよねー。 美雪(冬服): 今度やる機会があったら、私も付き合うよ。もっとも、私の体型だとそんなセクシー衣装は全然似合わないと思うけどさー……あははっ。 一穂(サンタ水着): ……ありがとう、美雪ちゃん。 詩音(サンタ水着): さーて! これで全員が揃ったことですし、今日のメインイベントの開始といきましょう! 詩音(サンタ水着): それでは一穂さん……お願いします! 一穂(サンタ水着): う、うん……みんな、メリークリスマス……っ! 圭一(冬服): うおっ……? これって、プレゼントか? 沙都子(冬服): こ、これっていただいてもよろしいんですの? 魅音(冬服): あっはっはっはっ、もちろん!バイト代を払えない沙都子たちも一緒に、私たちからの臨時ボーナスだよ~! 梨花(冬服): みー! このマフラー、とっても可愛いのです~。明日から早速、使わせてもらうのですよ~♪ 羽入(サンタ水着): あぅあぅ~、僕はこの手袋です!あったかくて肌触りが最高なのですよ~♪ 圭一(冬服): って……おい、このハンカチって女物じゃねぇか!男物はないのかよ? レナ(冬服): はぅ~! だったら圭一くん、レナのレターセットと交換するのはどうかな、かな? 美雪(冬服): …………。 美雪(冬服): (守ってみせるよ……一穂。キミがたとえ、何者であったとしても……) 美雪(冬服): (だってキミは、私……私たちにとって、大切な友達なんだからさ……)