Part 01: 杏: はい、到着。ここが学食ね。 魅音(CLANNAD): おぁ……さすが、綺麗で広いですねー。 椋: 今はまだ空いてるけど、お昼時はすごく混み合うんですよ。 椋: 利用する時は、なるべくちょっと時間をずらした方がいいかもしれません。 梨花(CLANNAD): みー。これが都会の学校の食堂なのですね。近代的でカッコイイのですよ。 杏: 近代的って、大げさね~。これくらいは普通でしょ? レナ: あ、いえ。#p雛見沢#sひなみざわ#rの分校には、そもそも学食の設備がないから……すごく新鮮なんです。 魅音(CLANNAD): そうそう、校舎は古い木造だしねー。営林署を間借りしているんだから、仕方がないんだけどさ。 梨花(CLANNAD): その代わり、自然はたくさんあるのですよ。川も山も、森も盛りだくさんなのです。にぱー☆ 杏: そっか……住むところによって普通に対する基準も変わってくるもんね。 椋: でも、馴染みのない私たちからしたらそういうところの方が憧れます。 美雪: だからこそ、この体験学習にも意味があるってことですよ。 椋: はい、そうだと思います。お互いに学ぶところがあるってことですから。本当に、みんなと知り合えてよかったです。 レナ: レナたちこそ、良いタイミングで呼んでもらえてよかったです。ね、梨花ちゃん。 梨花(CLANNAD): はいなのです。おかげでいい経験ができているのですよ。にぱー☆ 椋: ふふ、それならよかったです。 杏: じゃあ、少し遅くなっちゃったけどここで休憩がてらお昼にしましょうか。 椋: 私たちはお弁当なんだけど、みんなは食堂ですよね? 魅音(CLANNAD): そうですね。でも、沙都子と菜央ちゃんが戻ってきてからにします。 杏: 2人はお手洗いだっけ?なら、先に座って場所を確保しておきましょ。 レナ: じゃあ、あっちの窓際の席なんてどうかな、かな? 杏: 色々と連れ回しちゃって、ごめんね。みんな、疲れてない? 詩音(CLANNAD): いえいえ、全然。探険みたいで、なかなか楽しいです。 一穂: 藤林さんたちこそ、すみません。休み時間なのに、私たちのためにわざわざ学園を案内してくれて……。 杏: 気にしない、気にしない。あたしたちはクラス委員だから。 椋: うん、そうだね。みんなにも早く、この学校に馴染んでもらいたいし。 杏: で、どう? うちの学校は。 美雪: もちろん、すごく楽しいです。だよね、みんな? 一穂: は、はい。すっごく楽しませてもらってます♪ 梨花(CLANNAD): みー。見るもの全てが新鮮で、とっても勉強になるのですよ。 杏: みんなが来た雛見沢とは、そんなに違うの? 魅音(CLANNAD): ええ、もう全然。うちの方は田んぼとか山とかばっかりで。 レナ: レナたち、毎日山を駆け回って遊んでいるんですよ。 椋: そ、そうなんですか?みんな、活動的なんですね……! 杏: ふふ……椋だったら、そんなところだと絶対生き残っていけないんじゃない? 椋: う、うん……ちょっと自信ないかも……。でも、いつか遊びに行ってみたいな。 杏: あたしも同じく!はぁ……こんなことなら、前回の体験学習も参加すればよかったわね。 美雪: またいつでも遊びに来てくださいよ。村をあげて、みんなで歓迎しますから。 一穂: 今度は私たちが、村を案内しますね。 魅音(CLANNAD): うんうん。それに、私らの「部活」にも体験参加してもらいたいよね~。 椋: 部活……? みんなは、何部なんですか? 詩音(CLANNAD): えっと、そういう部活じゃなくて、放課後にみんなでゲームみたいなことをして遊んでいるんですよ。 梨花(CLANNAD): みー。負けた人には、過酷な罰ゲームがプレゼントされるのですよー。 杏: 罰ゲームを……プレゼント? 美雪: そうそう。で、一番よく負けて罰ゲームを食らってるのは前原くんなんです。 梨花(CLANNAD): ここにいないから。言ってしまうのですが、圭一はカモさんにされているのですよー。 レナ: あははは。圭一くんは反応が大きくて楽しいから、ついつい狙い撃ちをしちゃうんだよねー。 魅音(CLANNAD): で、その圭ちゃんはどうしたのさ?さっきから姿が見えないんだけど。 詩音(CLANNAD): 春原さんと意気投合したみたいで……男同士で飯食ってくるって言っていましたよ。 美雪: 男同士で、悪さでもしてなきゃいいけどね。 レナ: あははは。その時は、お仕置きでまた罰ゲームだね♪ 椋: ふふ、楽しそうですね。罰ゲームは怖いけど、その部活も参加してみたいです。 魅音(CLANNAD): ぜひぜひ。楽しみに待っていますよ。田舎過ぎるって、ビックリしないでくださいね。 杏: あははは。でもさー、さすがに雛見沢ほどじゃないけどこの辺りも意外と自然は残ってるのよ。 椋: うん、意外とね。イノシシとかもいるもんね。 一穂: え、イノシシ……?こんな開けた町に、イノシシなんているんですか? 魅音(CLANNAD): そいつはすごいですね。イノシシなんて、雛見沢でだってめったにお目に掛からないですよ。 杏: そうなの? でも、なぜかいるのよねー。あとで会わせてあげるわ。 美雪: 会わせるって……そんなに簡単に会えるものなんですか? 杏: ええ。なんてったってうちにいるから。 一穂: ……もしかして、飼ってるんですか? 杏: そうそう。ボタンっていって、うちのペットなの。 レナ: えぇっ?!い、イノシシさんが、杏さんのペット……? 杏: まだ子どものウリボウだけどね~。 レナ: こ、子どものウリボウ……ぜ、絶対か、かぁいいやつだよぉ~。お……おもちかえりぃぃ~~♪ 梨花(CLANNAD): みー……レナ。他人様のペットを持って帰ってはダメダメなのですよ。 レナ: あ……そ、そうだよね。ごめんなさい……。 杏: あははは。持って帰られるのは困るけど、こっちにいるうちに会わせるのは平気よ。 一穂: あ、はい……楽しみです。 魅音(CLANNAD): それにしても遅いな、沙都子と菜央ちゃん……。お手洗いって、そんなに遠かったっけ? 詩音(CLANNAD): あー……もしかしたら、どこかで迷っている可能性もありますね。 椋: うーん……やっぱりついてってあげた方がよかったかな? レナ: あっ……来たみたい。沙都子ちゃん、こっちこっちー! 一穂: でも、菜央ちゃんが一緒にいないね……それに、私たちを探してる……? 魅音(CLANNAD): おーい、沙都子~! 沙都子: あっ……み、みなさん大変でしてよ!で、出ましたわっ……! 美雪: 出た……って、何が出たの? 沙都子: もちろん、『ツクヤミ』ですわっ! 一穂: えっ……まさか、そんなっ……?! 美雪: いやいや、おかしいでしょっ?また寝ぼけて、見間違ったんじゃないの? 沙都子: 今は昼間なのに、寝てなんていませんわ! 沙都子: さぁ、早く来てくださいませ!菜央さんがおひとりで戦ってますのよ! 一穂: ほ、本当に出たんだ……?! 美雪: ご飯を食べてる場合じゃない、早く助けに行こう! 椋: え、えっと……『ツクヤミ』って? 杏: なんか、尋常じゃない雰囲気のようだけど……。 美雪: あとで詳しく話します!とにかく、私たちは行かないと! 杏: よ、よくわかんないけど……それならあたしたちも行くわ! 詩音(CLANNAD): いえ、待っていてください!お2人はここにいてください、危険ですから! 杏: 危険なら、ますます放っておけないわ!お客さんがそんな危険にさらされてるなんて、クラス委員として放っておけないもの! 椋: お姉ちゃん、すっごく強いから大丈夫ですよ。 魅音(CLANNAD): いや、いくら強いって言っても……。 美雪: って、言い争ってる時間はないよ!早く現場に行かなきゃ! 一穂: くれぐれも無理はしないでくださいね!じゃあ、急ごう! Part 02: 沙都子: こ……このあたりですわ! 美雪: って、本当に『ツクヤミ』が出たの? 杏: ねぇ……『ツクヤミ』って、本当にそんな怪物がいるの? 魅音(CLANNAD): ……はい。本当に危険なんで、2人は下がっていてください。 椋: で、でも……だったら、警察に連絡を……! 一穂: 警察でも倒せないやつらなんです。でも、私たちなら……あ、あっちを見て!! 菜央: くっ、なんなのよ……っ!! 魅音(CLANNAD): 菜央ちゃん、大丈夫?! 菜央: 大丈夫じゃないわ。ヤバイかも……かもっ! 美雪: ヤバイって……えっ?! 梨花(CLANNAD): な、なんなのですか、あの『ツクヤミ』は……?初めて見るタイプなのですよ……。 杏: は……? 菜央: もう、ヤバイわ!かわいすぎて、こんなの攻撃できないっ!! 詩音(CLANNAD): そ、そんなこと言っている場合じゃないですよ?ここは心を鬼にして……! ツクヤミ?: プヒーーッ?! 杏: きゃああああっ! だめだめ!それはあたしのペットのボタンだから!! 一穂: え……? ぺ、ペットって……? 菜央: 『ツクヤミ』が、……ペット? 椋: その子は、ただのイノシシです~! ボタン: プヒッ! プヒッ! 沙都子: イ、イノシシですの?!いえ、どう見ても普通のイノシシっぽいなとは思ったのですけど……。 菜央: でも、まさかこんな街中にイノシシなんているはずないと思って……だから……。 詩音(CLANNAD): じゃあ、あれがさっき杏さんが言っていたペットのイノシシ? 杏: そう! ボタン: ぷひっ! ぷひーーっ! 杏: ボタンッ!! ボタン: プヒィーーッ!! レナ: 杏さんと抱き合っている……か、かかか、かぁいい……っ!! 美雪: めちゃくちゃ慣れてるね……。 菜央: ……なんだ、本当にペットなの?『ツクヤミ』にしては可愛すぎると思ったわ。 一穂: あ、危なかったねぇぇ……。 杏: はぁ……ボタン、無事でよかったわ。 ボタン: ぷひー♪ 沙都子: 危なかったのですよ。新種の『ツクヤミ』だと思ったのですわ。 菜央: でも、可愛すぎて……襲ってくるわけでもなかったから、手を出せずにいたんだけど……。 美雪: 正解だったね。あやうくお世話になってる人のペットに攻撃を仕掛けるところだったなんて……。 詩音(CLANNAD): わ、笑えないですね……。 椋: でも……まさかボタンが怪物に間違われちゃうなんてね~。うふふふ。 杏: 笑いごとじゃないわよ、椋。あ、でもこのボタンが怪物って……。 杏: ぷぷぷっ、やっぱちょっとおかしいわねー。 ボタン: ぷひっぷひっ! 杏: あはは、怒らない怒らない。あはははは。 ボタン: ぷひっぷひっぷひっ! レナ: わぁ、鼻でツンツンつついて怒っているよぉ~。かぁいいねぇぇ、お持ち帰りぃしたい~♪ 梨花(CLANNAD): レナ、お持ち帰りはだめなのですよ。この子は杏の大事なお友達なのです。 レナ: わ、わかってるけどぉ……。はぅぅっ、かぁいぃよ~。 杏: ふふ、あんたはかわいいんだって。ボタン、よかったね~。 ボタン: ぷひーっ♪ 魅音(CLANNAD): ほんとに、ずいぶん可愛いイノシシですね。それにすごく、人に慣れていて……。 沙都子: イノシシって、こんなに人に慣れるものですの? 杏: この子は赤ちゃんの頃からあたしが育てたからね。自分のことを人間だって思ってるかも。 一穂: ず、ずいぶん長い間飼ってるんですね……でも、いったいどうして? 椋: 家族とはぐれたらしくって、雨の日に1頭で迷子になってたところをお姉ちゃんが保護したんです。 杏: それからずっと一緒なの。ねー? ボタン: ぷひーっ! ぷひっ! 沙都子: イノシシがペットだなんて、#p雛見沢#sひなみざわ#rでもなかなかありませんわね。 詩音(CLANNAD): ……雛見沢だったら、食べられちゃってるかもしれませんね。 ボタン: ぷひーーっ?! 詩音(CLANNAD): あ、冗談ですよ? 魅音(CLANNAD): いや、冗談でもないんじゃない?街にイノシシなんて出たら、もう大騒ぎでハンターたちが駆除に繰り出すんだしさ。 梨花(CLANNAD): 仕留めたイノシシさんはおいしい鍋なのですよー。 ボタン: ぷひひひひひーーッ?! 菜央: イノシシって、力強くて危険だもんね。追突されたら、下手すると大ケガするわよ。 梨花(CLANNAD): それに、お肉は美味しいのですよ。にぱー☆ ボタン: ぷ……ぷひぃ……。 杏: あ、あはは……雛見沢に、ボタンは連れていけないかな……。 一穂: あれ? そういえば、この子の名前って……。 レナ: ボタン……鍋……? ボタン: ぷひひひーーっ?! 杏: あはは、大丈夫よ。ここにいるみんなはボタンを食べたりしないから。 美雪: そうそう。ここにはもっとおいしいものがいくらでもあるしね。 ボタン: ぷひぃ~……(ほっ……) レナ: はぅ、はぅぅっ……この子のこと、ちょっと撫でてみてもいい、ですか? 菜央: あ、あたしも撫でたいかも……かも……。 杏: うん、もちろんいいわよ。 レナ: あはははっ♪ それじゃ……! 菜央: ほわぁ……結構、毛が固いのね……。 沙都子: わ、私も撫でてよろしくて? 梨花(CLANNAD): みー、ボクも撫でたいのですよ。 ボタン: プヒーッ♪ 杏: あははは、ボタンって人気者ね。それじゃ、みんなに遊んでもらったら? ボタン: プヒッ♪ プヒーーッ♪ レナ: はぅっ……!あ、遊んであげてもいいんですか? 杏: うん、もちろん。でも、結構力があるから気をつけてね。 レナ: はいっ♪ 魅音(CLANNAD): おじさんたちだって、いつも自然の中で遊んでるからね。ウリボウくらいになら負けないよ。 杏: みんなとなら、思いっきり遊べそうね。よかったじゃない、ボタン。 ボタン: プヒッ! プヒッ! レナ: よーし、じゃあいっくよー♪ ボタン: プヒーーッ♪ 一穂: あれえ? ボタンー? 菜央: どこに行っちゃったのかしら? 詩音(CLANNAD): 急に姿が見えなくなっちゃいましたね……。 レナ: ボタンちゃーーん?どこーー? 杏: ボターーン?出ておいでーー? 魅音(CLANNAD): あ……あそこ! 扉がちょっと開いている! 菜央: もしかして、あそこから外に出ちゃった? 椋: みんなに遊んでもらって興奮してたから、もしかしたらそうかも……。 杏: たく、しょうがない子ねぇ。 杏: ボターーン!こっち戻ってきなさいーー! 椋: ボターーン? レナ: ボタンちゃーーん! 沙都子: ダメですわね、返事がないのですわ。 杏: ひとりでそんなに遠くには行かないと思うんだけど……。 梨花(CLANNAD): もし学校の外にでも出ていったら、危ないのですよ。 一穂: そうだよね、車に轢かれでもしたら……。 杏: だ、大丈夫だと思うけど……。 美雪: でも、早く探したほうがいいですよね。みんなで探せばきっとすぐ見つかりますよ。 杏: うん、ありがとう。 杏: ボタンーーッ!! Part 03: 美雪: よし……手分けして探そう! 菜央: じゃあ、あたしはあっちに! 魅音(CLANNAD): 私たちはこっちを探すよ! 一穂: 私は向こうの方に……杏さん、行きましょう。 杏: う、うん……ごめんね。こんなことになっちゃって。 一穂: いえ、私たちも心配ですから。早く見つけてあげましょう。 杏: ありがとう……! 杏: ボタンーー! どこ行ったのーー?! 椋: 早く戻っておいでー! 風子: あれ……みなさん、どうしたんですか?なんだか大変そうです。 杏: 風子、ウリボウって見なかった? 風子: ウリボウさん、ですか? 杏: 子どものイノシシのことっ! 見てない? 風子: イノシシさんは、見ていませんが……。 風子: さっきヘンな人と#p雛見沢#sひなみざわ#rのヘンな男の子が、「いい鍋の具が見つかったから食べよう」と言ってはしゃぎながら、あっちに走って行きました。 杏: な、鍋の具って……。 一穂: ま、まさか……。 杏: ボ……ボタンのこと!? 一穂: そ、その人たちはどっちに行きましたか?! 風子: あっちのグラウンドの方だと思います。 杏: っ……ボタン!! 一穂: あ、杏さん!待ってください、私も行きます! 一穂: 伊吹さん、すみませんっ!他にもボタンちゃんを探してる人たちがいると思うので、呼んできてもらえませんか?! 風子: え? はい、いいですけど……。 一穂: お願いします!! 杏: ボタンーーッ!ボタン、どこーーッ!? 一穂: ボタンちゃーーん! ボタン: プヒーーッ!! 一穂: あ……この声は……?! 杏: ボタンの悲鳴!? 一穂: えっと、声はあっちから……あ、あそこに!! 圭一: うおっ?!クソッ、コイツ手強いぞ! 陽平: ひいっ! クソッ……早くくたばれ! ボタン: プヒーーッ!!! 一穂: ええええっ?!前原くんと春原さんが、ボタンちゃんを……?! 杏: ちょっと、あんたたち!ボタンに何してんのよっ!? 一穂: その子は藤林さんのペットだよ!食べちゃダメーーッ!! 圭一: へ? 食べる? 杏: ボタン! 助けに来たわよ! ボタン: プヒッ! プヒーーッ!! 陽平: 助けにって……え? 杏: ボタンから離れ……なさーーいッ!! 陽平: ちょっ……うおいいいいいいいいっ?! 圭一: ああああっ?!春原さん~~ッ!! 杏: あんたも、お客だからって容赦し――! ツクヤミ: 『ギィギィギィーーッ!!』 杏: ……あれ? ボタン? ボタン: プヒッ! プヒッ!(ごしゅじんさま、こっちですっ!!) 杏: ???ボタンじゃないイノシシが、もう1頭……? 一穂: ええええっ?!こ、これ……『ツクヤミ』です!! 杏: 『ツクヤミ』って、さっき話に出てた怪物のことっ? 一穂: そうです!!あああ、ボタンちゃんが食べられちゃう! ボタン: プヒーーッ?! 陽平: く、う……だか、ら……助け、よう、と……。 杏: えええっ!?もしかしてあんたたち、ボタンを助けようとしてくれてたの? 一穂: マズイです!!早く助けを呼ばないと……! 美雪: って! なんで『ツクヤミ』がいるんだよっ?! 菜央: 一穂っ!! 一穂: あ、美雪ちゃん! 菜央ちゃん!ちょうどいいところに!! 魅音(CLANNAD): ちょっと!本当にここに『ツクヤミ』が出たの?! 菜央: でも、どうして……?! レナ: どうしてなのかはわからないけど……やっつけないと、だね! 沙都子: これだけ仲間がいれば十分ですわ!さっさと片づけちゃいましてよ! 一穂: うんっ! ツクヤミ: 『ギィィィィィ……ッ!』 魅音(CLANNAD): よっしゃ! いっちょあがり! 一穂: はぁ、はぁ……よかったぁ……。 美雪: みんな、ケガはない?ボタンも大丈夫? ボタン: プヒィ……。 杏: うん、大丈夫みたい。……みんな、ありがと。 陽平: ぼ、僕は大丈夫、じゃない、けどね……杏……おまえの、せい……(ガクッ) 杏: あはは、ゴメンゴメン。勘違いしちゃったわ。 圭一: ……か、軽いですね。この人、死んでしまったのに……。 陽平: いや、生きてるよ!僕を殺さないでくれます!? 杏: コイツは大丈夫だから大丈夫よ。 陽平: 大丈夫じゃないよ!身体も痛いけど心が傷ついたよ!ハートがブロークンだよ!! 梨花(CLANNAD): ……みー、呆れるくらい元気なのです。 ボタン: プヒーーッ!(こわかったよーー!) 杏: よしよし、もう大丈夫だからね。 魅音(CLANNAD): なにはともあれ、みんな無事でよかったね。 陽平: だから、僕は無事じゃないって! 一穂: ……春原さんって不死身なんですか?もうケガが治ってるみたいなんですけど。 杏: はぁ……なんか、ホッとしたらお腹が空いてきちゃったわ。 椋: あ、そういえばお昼……。 美雪: すっかり忘れてましたね。 杏: みんな、ごめんね。すっかりお昼を食べそびれちゃって。 沙都子: いえいえ、私たちは大丈夫ですわ。 菜央: ボタンと遊ぶのが楽しくて、すっかりご飯のことを忘れちゃってたわ。 ボタン: プヒッ! プヒッ! 杏: あはは、そんなに鼻こすりつけて~。くすぐったいってば。 レナ: すっごい甘えているよ~。かぁいいねぇ~~。 美雪: きっと、あんなでっかい怪物なんて見たことがなかったから、怖かったんだろうね。 菜央: そうね。あと、鍋の具にもされてなくてよかったわ。 圭一: は? 鍋の具……ってのは、このキノコのことか? 菜央: キノコ……? 圭一: あぁ。寮長さんから聞いたんだけど、この辺って美味いキノコが生えてるらしくてな。 陽平: 食べられる草とかも、教えてもらったんだ。これで購買でパンを買えない時でも空腹をしのげて、万々歳ってわけさー! 杏: だからってあんた、あんまり道草ばっかり食べてんじゃないわよ? 文字通りに。 ボタン: プヒーッ! プヒーッ! 杏: はいはい、ボタンにもごはんあげるからね。 梨花(CLANNAD): みー。これからは、勝手にご主人様から離れちゃダメなのですよ。怖い怖い鬼さんに食べられてしまうのです。 ボタン: プッ、プヒーーッ! レナ: あはは、冗談だから大丈夫だよ~。こんなかぁいい子、誰も食べたりしないよ♪ 魅音(CLANNAD): ……まぁ、食べちゃいたいほど可愛いって言葉もあるけどね。 ボタン: プヒヒヒーーッ?! 椋: ほ、ほら……あんまり脅かすと嫌われちゃいますよ~。私みたいに……。 杏: 大丈夫、ボタンはきっとすぐ大きく強くなるよ。あたしのペットなんだから。 杏: ね、ボタン~♪ ボタン: プヒィーーッ♪