Part 01: 千雨: それにしても……いや、作ってくれた菜央ちゃんに文句を言うつもりは決してないんだが……。 美雪(私服): ? どうしたの千雨、今日のイベントの悪魔衣装じーっと見つめちゃって。 美雪(私服): そんなに着てみたいんだったら、着替えてきなよ。ついでに写真も撮ってあげよっか? 千雨: 余計な気を回すな。 美雪(私服): またまた、そんなこと言ってさー。千雨って実はカワイイもの結構好きだよね。 菜央(私服): あら、そうだったの?だったらよかったわ。 菜央(私服): 千雨、もしかしたら本気で嫌がってるんじゃないかって……ちょっと気になってたの。 千雨: 好きでもないが、猛烈に嫌いってわけじゃない。着た衣装に合わせて、行動を変えろって言われるのが嫌なだけなんだ。 千雨: あと、可愛いものは好きに決まってる。サメは可愛い。ゆえに好き。以上だ。 美雪(私服): はいはい。とりあえず、千雨のポジションサメトークは話半分に聞き流しておくとして……。 千雨: 流すな。サメは可愛いだろうが。 菜央(私服): ツッコミどころはそこなの? 千雨: そこ以外に何かあるか? 美雪(私服): なんでもいいけど、サメに目がくらんで勝ちを逃がさないでよね。 美雪(私服): #p雛見沢#sひなみざわ#rの子たちは勝負にこだわるから、弱点があるとそこを徹底的に突いてくるよ。 美雪(私服): ここしばらくの千雨は、部活で勝ち続きだし……やられた分、容赦なく全員で攻め込んでくるからね。 千雨: あぁ、心しておく。……それはさておき、美雪。 千雨: 最近、私にやたらと可愛い服を着させようとするのはどういう了見だ? 美雪(私服): んー、まぁ理由は色々とあるけど……千雨の困り顔って勉強の時以外じゃ見ないから結構楽しくて困らせたいなーと……。 千雨: よしわかった、表へ出ろ。そういうバカな発想が金輪際出てこないよう、叩きのめしてやる。 美雪(私服): ……って、最初はそうだったんだけどね。今回については、キミが言ってた不思議現象がまた起こるのかもしれないと思ったんだ。 菜央(私服): えぇ、実はあたしもよ。千雨はスタイルもいいし、姿勢も抜群に整ってるから可愛い服もアリだというのは素直な感想だけど……。 菜央(私服): あれだけ前回と同じように、表面上でも嫌がってたら一穂……? という子が姿を現すんじゃないか、って。 千雨: いや、衣装自体のでき云々は抜きにしても表面上じゃなく嫌なのは本音だったんだが……。 美雪(私服): それは置いといて。こっちの期待通りその子は千雨の代わりにあの衣装を着て……えーっと、イベントに参加しようとした……でいいのかな。 美雪(私服): これって、どういうことなんだと思う? 千雨: ……知らん。私の方が理由を聞きたいくらいだ。 千雨: 衣装が消えたならまだしもこうして残ってるってことは、いったん脱いで置いてったってことだろ。 千雨: それに……。 一穂(悪魔): 千雨ちゃんだったら、きっとなんとかしてくれる……そう思ったから……。 千雨: まぁ、話をしようにもあいつはよくわからんことを言うだけで……煙に巻かれておしまいだったからな。察しようにもとりつく島がないってもんだ。 美雪(私服): んー、この際だから冗談は抜きにして真面目な考察を言わせてもらうと……。 美雪(私服): 公由一穂の消失と出現には、おそらくキミの意思が大きく関わってるんじゃないかな? 千雨: は……?私の意思が、どう関係してるってんだ? 美雪(私服): わかりやすく言っちゃうと……キミが会いたくないと思ったから姿を消した。逆に会いたいと望んだから、姿を見せた――。 美雪(私服): とまぁキミ自身の意思が一穂の登場と消失を左右してるんじゃないかっていうのが私の推論だけど……どう? 千雨: どうって……えらく買いかぶられたものだ。私の意思次第で、この「世界」にいる人間を消したり呼び戻したりできるってどんな権限だ? 千雨: もしそれが本当だったら、ここにいるお前たちも私の気まぐれで消してしまえるってことになるが……そういう理解でいいのか? 美雪(私服): まぁ、キミが本気で望むんだったらね。……やってみる? 千雨: ……。冗談でも、そんなこと言うな。私は、お前たち2人を連れ帰るためにこの世界へ来たんだぞ。 千雨: なのに、それを否定するどころか存在を消したいだなんて……思うわけがないだろうが。 美雪(私服): あはは……ごめんごめん。 美雪(私服): でも、今のところ私たちがこの雛見沢から元の「世界」に戻る手段は見つかってない。 美雪(私服): そして私と菜央、千雨がこの「世界」に存在する上で大きく影響を及ぼしていそうな要素は、おそらくその「公由一穂」って子なんだと思う。 美雪(私服): だから、なんとか彼女を見つけ出して……私たちがここで何をすべきなのか、しっかりと話をして確かめるべきじゃないかな? 美雪(私服): こればっかりは私にも菜央にもできないから、千雨に任せるしかないと思うけど。 菜央(私服): 確かめるって……何を? 美雪(私服): まずは何を考えてるか、かな。そもそも公由一穂が何をしたいかわからなくちゃ対処もできないよね? 千雨: それは……そうだな。美雪の言う通りだ。だとしたら、今度会った時にその辺りのことを聞いてみることにするか……。 千雨: もっとも、次にいつそんな機会があるかはわかりっこないのが一番の問題だが。 美雪(私服): んー、別に待つ必要はないんじゃない?キミがその気になれば、呼びつけることもできるかもだよ。 千雨: ? それは、どういう意味だ……? 美雪(私服): いや、だって向こうが本気で千雨に会いたくないなら……そもそも姿を現さないこともできたはずだよね? 菜央(私服): それはそうね。でも、公由一穂はまた姿を現した。 美雪(私服): 現状、主導権はどっちが持ってるか不明……だったら千雨が主導してみるってのも、やってみる価値があるんじゃない? 千雨: なるほどな……だとしたら、必要なのは状況の再現か。 菜央(私服): 状況の再現……? 千雨: あぁ。以前釣ったのと同じ魚を釣りたいなら、同じ場所で同じエサをやってみるのが一番ってことだ。 Part 02: 詩音(私服): 閉園後の遊園地を貸してほしい……? 千雨: 具体的には、入口の鍵を借りたい。乗り物にも建物にも用がないから、動かす必要は無い。ただ広くて、誰もいない場所が必要なだけだ。 詩音(私服): 目的はなんですか? 千雨: 今は喋る気はない。だから貸さないならそれでいいぞ……手がかりが手に入っても教えないがな。 詩音(私服): くっくっくっ……相変わらずの交渉ですね。でもいいですよ、なんとかしてみせましょう。 詩音(私服): ただし、何か起きた時は報告が必須ですからね? 千雨: あぁ、わかった。ただ、何も起こらない可能性もあるからな。そこはあらかじめ考慮してくれ。 千雨: とは言っても……詩音に鍵を持ち出してもらった以上、手ぶらで帰るわけにはいかないだろうな。 千雨: (夜の遊園地ってのは、なんとも不気味だ……なんて台詞は言ってられない) 千雨: 出てこい、公由一穂。 千雨: 前にお前が姿を現した時は他に誰もいなかった。今この場にも、私以外他に人間はいない。私だけだ。 千雨: 出てこないなら、それでも構わない。けど、その時は……。 千雨: ……私は何をするか、わからないぞ。 千雨: (って、脅して現れるなら苦労は……ん?) 千雨: (なんだこの影……雲にしては、形が……) 一穂(悪魔): …………。 千雨: …………一、穂? 一穂(悪魔): あ、あの……その、えっと……。 千雨: (おいおい……本当に現れやがった。いや、どこから現れた?!) 一穂(悪魔): こ、こんばんは……。 千雨: おい、なんで現れた? 一穂(悪魔): だ、だって、私が現れないと何をするかわからないって……千雨ちゃんは、何をするつもりだったの? 千雨: さぁ、なんだろうな? 千雨: それより呼び出したのは他でもない。……お前こそ、いったい何がしたいんだ? 一穂(悪魔): っ……それは……。 一穂(悪魔): 言え……ません。 千雨: はぁ? 一穂(悪魔): ひっ?! 一穂(悪魔): でっ、でもそのえっと千雨ちゃんが本気で無茶するとその、えっと……凄いことになっちゃうから。 一穂(悪魔): だから、無茶するのはやめてってそれを言うために……来ました。 千雨: そうか……なにがなんだかわからないが、お前は私に無茶をされると困る。そうだな? 一穂(悪魔): う、うん。 千雨: そうか……そうか。 千雨: 断る。 一穂(悪魔): えっ?! 千雨: 何も教えられません、言えません。でもこちらの行動には、制限をかけます……。 千雨: って言われて、はいそうですかと受け入れると思うか? 一穂(悪魔): そ、それはそうかもしれないけど……!でっ、でも千雨ちゃんが本気で無茶したらすごく大変なことになるから……! 千雨: 断る。 一穂(悪魔): こ、断るってさっきからずっと言ってるけど……じゃあどうしたら無茶しないでくれるの?! 千雨: さぁな。どうすればいいだろうなぁ……? 一穂(悪魔): ふざけないで……真面目に答えてっ! 千雨: ふざけた格好したお前が、それを言うか? 一穂(悪魔): うぐっ?! 千雨: そもそもお前、その格好が何なのか、わかってるんだろうな。 一穂(悪魔): な、何って……菜央ちゃんが作った……。 千雨: 違う……そいつは悪魔の格好だ。だったらやれよ。それらしく。 一穂(悪魔): や、やれって……? 千雨: 私も神話にはあまり詳しくないが、悪魔が人間にすることなんざ決まってるだろうが。 千雨: 悪魔らしく誘惑してみろ。 一穂(悪魔): …………。 一穂(悪魔): えええっ?! 千雨: おい、なんだその情けない悲鳴は。絶対できませんって顔に書くな。……私から諦めるって言葉を引き出してみろ。 一穂(悪魔): ゆっ、誘惑って……どうすればいいの?! 千雨: ……あぁそうか、できないか。そうかそうか。できないなら、お前に私は止められない。 千雨: 止めたいならちゃんと喋れ。お前は何で、何が起きて何がしたいのか……事の次第によっては、なるべく無理は控える。 一穂(悪魔): で、でも……。 千雨: 言えないって? 一穂(悪魔): ……ごめんなさい。 千雨: じゃあ、私は無茶をする。それはもう凄い無茶だ。滅茶苦茶だ。お前は何も言わずに指をくわえて見てろ。 一穂(悪魔): そ、それはダメっ!美雪ちゃんと菜央ちゃ……っ?! 千雨: ふーん……私が無茶すると、美雪と菜央ちゃんに影響が出るんだな。 一穂(悪魔): ち、千雨ちゃんにも……だけど。 千雨: ご心配、ありがとうよ。 千雨: (話を続ければ多少なりとも情報を引き出せそうだな) 千雨: 誘惑してみろよ、悪魔。受けて立ってやる。 一穂(悪魔): うぅうううう……! Part 03: 一穂(悪魔): え、えっと……千雨ちゃんが無茶をすると、他の人にも影響が出るから……。 千雨: 影響から守りゃいいだけだろうが。次。 一穂(悪魔): そう言う話じゃ……え、えっと。約束を守ってくれたら……その、あの……。 一穂(悪魔): ……誘惑って、どうすればいいの……? 千雨: おい……ネタ切れが早すぎだろ。男相手なら、色仕掛けができるとかそういうのをさっ引いても、もう少し……こう、あるだろが。 一穂(悪魔): あるの……かな? 千雨: ……あー、じゃあアレだ。自分の中で悪魔っぽい人の真似をしてみろ。 一穂(悪魔): 悪魔っぽい人……悪い人ってこと? 千雨: 悪魔にも色々あるだろうが。あからさまなやつじゃなくて、その、なんだ……小悪魔? 的な? 一穂(悪魔): 小悪魔……小悪魔……? 一穂(悪魔): はっ!! 千雨: やっと思いついたか。よし、やってみろ。 一穂(悪魔): う、うん……ごほん……。 一穂(悪魔): みー☆ にぱーっ☆ 千雨: ……。はぁ……? 一穂(悪魔): ごめんなさいごめんなさい! 千雨: おい……なんだ今のは。まさかとは思うが、梨花ちゃんの真似か? 一穂(悪魔): ま、前に……前原くんが梨花ちゃんは可愛いくて抜け目ない小悪魔だって言ってたから……! 千雨: お前……そんな会話を、いつ前原としたんだ? 一穂(悪魔): はうぁっ?! 千雨: (おい……こいつ、本当に大丈夫か?ちょっとつついただけで、ボロが出過ぎだろ) 千雨: (いや、そもそもなんだ……雰囲気が違わないか?) 一穂(悪魔): だ、ダメかな……? 千雨: ダメかどうかで言うなら……あぁ、かぁいいもの好きなレナ相手だったらいけたかもしれないな。私には通じないが。 一穂(悪魔): う、うぅううううううっ……! 千雨: 本気で悔しがるなら、もうちょっと真面目にやれ。 一穂(悪魔): 真面目にやってるよぉっ! 千雨: (……ダメだ、もうなんか可哀想になってきた) 千雨: わかったわかった、ヒントを出してやる。 一穂(悪魔): お、お願いします……! 千雨: サメになれ。 一穂(悪魔): ……サメ……。 千雨: サメだ。サメに変身して、サメ肌をざらざらしゃりしゃりさせろ。 一穂(悪魔): ざらざら……? しゃりしゃり……? 千雨: サメになって撫でさせろってことだ。そうすれば私の心も動くかもしれない。 千雨: どうだ、これ以上無いくらいの誘惑だ。あ、サメの種類はなんでもいいぞ。けどコバンザメはサメじゃないから、除外……。 一穂(悪魔): …………。 千雨: おい。 一穂(悪魔): ……ぅ……。 千雨: まさか、変身できないのか?こんな出たり消えたりできるくせに……? 一穂(悪魔): そ、それはえっと、その……。 一穂(悪魔): できま……せん。 千雨: お前もう悪魔、やめちまえッ!! 一穂(悪魔): ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!このままの私を撫でるんじゃ、ダメ?! 千雨: ダメに決まってんだろうが!なんで今のままでサメの代わりになるって思った?!ツルツルの肌しやがって代用不可能だろうがっっ!! 一穂(悪魔): ごめんなさいごめんなさい……!! 千雨: じゃあもうアレだ! もう拷問しかないな!命を吸い取る的なあぁもうなんでもいい!私のこと痛めつけて言うこと聞かせてみろ! 一穂(悪魔): ごっ……?! そ、そんなことできないよ!だって千雨ちゃん、ケガしちゃうのに?! 千雨: ケガしない拷問なんざどんな意味があるってんだ?! あぁっ?! 一穂(悪魔): ひぃっ?! でもそんなことしたら千雨ちゃんが痛いし、みんなも心配するし……! 千雨: 痛いのも心配させるのも嫌なら、言うこと聞けって脅す場面だろうがここは! 一穂(悪魔): そ、そうだったの……? 千雨: お前もう諦めろッ!誘惑も悪魔も全っ部向いてねぇ! 全部吐け! 一穂(悪魔): ムリぃ……! 千雨: ここに来てまで、強情を発揮するかお前は?! 一穂(悪魔): ごめんなさいぃぃい……。 千雨: (……なんなんだ?チラチラ現れて、一方的に言い捨てて消える時とは態度が違い過ぎる) 千雨: (いや、私が最初に会った公由一穂らしいと言えば気弱な感じはそれらしい気もするが……) 千雨: (一穂のヤツ、ここまで頑固になれたのか?あの時はそんな感じなんてカケラも……) 一穂(悪魔): あ、あの……えっと……うぅっ。 千雨: (これ以上追い詰めると、消えられそうだな……潮時か) 千雨: わかった、じゃあ最後に1つだけ質問だ。これに答えるなら、無茶はしない。 一穂(悪魔): えっと……無茶って、具体的にどんな……? 千雨: 自己防衛は例外だ。美雪と菜央ちゃんが危ない目に合った時も除外。 千雨: が……それ以外の危機に対しては、なるべく逃げるようにする。無茶はしない。 一穂(悪魔): そ、そうしてくれると嬉しいけど……でも、質問に答えられるかどうかは……。 千雨: ……お前は、美雪と菜央ちゃんに会いたくないのか? 一穂(悪魔): …………。 千雨: どうなんだ? 一穂(悪魔): ……会いたい……。 千雨: 悪魔らしく素直だな。だったら会いに来いよ。 一穂(悪魔): ……会えない。会えないよ。 一穂(悪魔): だって、私……。 一穂(悪魔): 悪魔だから。 千雨: は? それはどうし……うっ?! 千雨: え? あ? き、消えた……? 千雨: なんだったんだ……? 千雨: ほらよ、鍵だ。 詩音(私服): んん……朝早くに人の部屋に押しかけてまでのご返却、ありがとうございます……ふわぁ……。 詩音(私服): それで……? 収穫の方はどうでしたか。 千雨: ……。悪魔に会った。 詩音(私服): は……悪魔、ですか……? 千雨: あぁ、悪魔だ。大した話は聞けなかったけどな。何を提案しても、断られて逃げられた。 詩音(私服): あの……何を言っているのかさっぱりですけど。 千雨: 私もさっぱりだが、一応報告だ。これで約束は果たしたぞ。 詩音(私服): 本当にそれで、約束を果たしたって言えますかね?まぁ一応、受け取りますけど。 千雨: ……仮の話をしてもいいか? 詩音(私服): なんです? 千雨: 例えばだが……私が昨日、公由一穂を見つけてなければどうなってたと思う? 詩音(私服): んん、そうですね……火事の発見は、確実に遅れたと思います。 詩音(私服): あのまま放火が広がったら、被害はどうなっていたかわかりません。死人が出た可能性も否定できません。 千雨: つまり……最悪の場合、私たちが全員焼け死んでたってこともか? 詩音(私服): それは……ない、とは言えませんね。 千雨: ……だよな。 千雨: (悪魔の衣装はホテルの部屋にあった。つまり、昨夜会った一穂はあの衣装を持ち出したわけじゃない) 千雨: (でも一穂は、悪魔の服を着ていた……菜央ちゃんが作った、世界に一着の服を) 千雨: (そして……今回は放火と、私が無茶をすると宣言した時に現れた。目的は……言うまでもないか) 千雨: (……くそっ。勝手に人のこと救っといて、美雪たちに会いたいけど会えない……なんて泣きそうな顔で言われて、そのままにしておけるか!) 詩音(私服): あの……確認したいんですけど。昨夜千雨さんが会ったのは、本当に悪魔なんですか? 千雨: あ? あぁ……そうだ。 千雨: 人を惑わす、タチの悪い小悪魔だったよ。